「作戦の実行、任せたぞ」
放課後、悪魔の香水を渡し、龍宮が鳴滝姉妹と古菲に命令を下した。
颯爽と学校を後にする龍宮とその仲間達。
『これで、雪広は終りだ。次は、近衛木乃香とその取り巻きだ…』
放課後、悪魔の香水を渡し、龍宮が鳴滝姉妹と古菲に命令を下した。
颯爽と学校を後にする龍宮とその仲間達。
『これで、雪広は終りだ。次は、近衛木乃香とその取り巻きだ…』
「おい史伽!早くお前も香水を振れ!」
風香が悪魔の香水を雪広の机に噴射しながら言った。行動が早い。
「そんな…お姉ちゃん…くっさあああい!」
悪魔の香水の威力は凄まじく、噴射する度に形容し難い悪臭を放つ。
「やらなきゃ私は終わってしまうアルゥ!あたったったたったったた!ポオオオオッ!」
怪鳥音を発しながら雪広の体育着に原液をぶちまける古菲。
「うっ…ウボァーーー!」
史伽が悪臭に耐えきれなくなり、戻した。不幸にも、嘔吐物は雪広の机の上へとなだれ込む。
液状のそれは瞬く間に机の上へ広がり、机の足をつたって、床にまで侵食した。
「良し、香水も空になった!脱出するぞ!」風香がまだ具合の悪そうな妹を引きずって教室を出る。
「これで、私は私で居続ける事ができるアル…全世界に全裸ジョギングを伝えない限り、
死ねないアルッ!私は神から遣わされた全裸ジョギングの使者アル!」
古菲の肥大した自我はとどまる事を知らない。遂に妄想にまで発展したようだ…
風香が悪魔の香水を雪広の机に噴射しながら言った。行動が早い。
「そんな…お姉ちゃん…くっさあああい!」
悪魔の香水の威力は凄まじく、噴射する度に形容し難い悪臭を放つ。
「やらなきゃ私は終わってしまうアルゥ!あたったったたったったた!ポオオオオッ!」
怪鳥音を発しながら雪広の体育着に原液をぶちまける古菲。
「うっ…ウボァーーー!」
史伽が悪臭に耐えきれなくなり、戻した。不幸にも、嘔吐物は雪広の机の上へとなだれ込む。
液状のそれは瞬く間に机の上へ広がり、机の足をつたって、床にまで侵食した。
「良し、香水も空になった!脱出するぞ!」風香がまだ具合の悪そうな妹を引きずって教室を出る。
「これで、私は私で居続ける事ができるアル…全世界に全裸ジョギングを伝えない限り、
死ねないアルッ!私は神から遣わされた全裸ジョギングの使者アル!」
古菲の肥大した自我はとどまる事を知らない。遂に妄想にまで発展したようだ…
『今日こそ、クラス委員長として皆をまとめなくては…』
最近のクラスの雰囲気の悪化は異常だ。原因ははっきりしないが、
皆に元気を取り戻してもらわないとまずい。
しかし、どうやって盛り立て行けば良いのか分からない。
肝心な時に力が出ない。自分を呪いながら教室に向かう。
教室まであと数メートルのところで、雪広の鼻を刺激臭が襲った。
『ううっ!ゴリラどもとは違う異臭がしますわ…我慢我慢!
クラス委員長の私が暗い顔をしてはいけませんわ!』
雪広の志は素晴らしい。いつも通りの上品な顔で教室に入った。
そして、ついに彼女は見てしまった。自分の机の上に広がる嘔吐物を…
『!?!?!?!?』自分の目を疑う雪広。無理もない。
綺麗好きな雪広にとってしてみれば、自分の身の回りの物を汚されるのは死に等しかった。
「いやあああああああっ!誰ですのっ!?私の机の上にゲロを吐いたのはっ!?」
雪広の嫌悪感に満ちた絶叫。静かなままのクラス。誰一人、彼女の問いに答えない。
「貴方達!私が何をしたの!?私は貴方達の事をいつも考えて行動してるのよ!?
誰!?誰ですの!?私を潰そうとしている人間は誰ですのッ!?
さては、龍宮さんですね!?」やはり龍宮に疑いがかかる。予想通り目を付けられていた。
「私は学校が終わるとすぐにマイ・スイート・フレンズと下校した」落ち着いて龍宮が切り返す。
「そうです。その後、龍宮さんの皆一緒に部屋で寅さんと独眼竜正宗を見ました」宮崎がそれを証明する。
「寅さんは第一作の男はつらいよが一番面白い」大河内がオッサン臭い事を言う。
「正宗の幼少期は泣けます。畠山義継の射殺シーンも好きです」綾瀬もなかなか年寄り臭い。
「私が犯人ではないと、わかっていただけたかな?」龍宮のアリバイ工作は完璧だった。
「では、ではでは出羽ッ!私の机に、ゲロを吐いたのはオオオオオオオオッ!?」
雪広が取り乱している。誰もこんなに彼女が乱れているところを見たことはないだろう。
最近のクラスの雰囲気の悪化は異常だ。原因ははっきりしないが、
皆に元気を取り戻してもらわないとまずい。
しかし、どうやって盛り立て行けば良いのか分からない。
肝心な時に力が出ない。自分を呪いながら教室に向かう。
教室まであと数メートルのところで、雪広の鼻を刺激臭が襲った。
『ううっ!ゴリラどもとは違う異臭がしますわ…我慢我慢!
クラス委員長の私が暗い顔をしてはいけませんわ!』
雪広の志は素晴らしい。いつも通りの上品な顔で教室に入った。
そして、ついに彼女は見てしまった。自分の机の上に広がる嘔吐物を…
『!?!?!?!?』自分の目を疑う雪広。無理もない。
綺麗好きな雪広にとってしてみれば、自分の身の回りの物を汚されるのは死に等しかった。
「いやあああああああっ!誰ですのっ!?私の机の上にゲロを吐いたのはっ!?」
雪広の嫌悪感に満ちた絶叫。静かなままのクラス。誰一人、彼女の問いに答えない。
「貴方達!私が何をしたの!?私は貴方達の事をいつも考えて行動してるのよ!?
誰!?誰ですの!?私を潰そうとしている人間は誰ですのッ!?
さては、龍宮さんですね!?」やはり龍宮に疑いがかかる。予想通り目を付けられていた。
「私は学校が終わるとすぐにマイ・スイート・フレンズと下校した」落ち着いて龍宮が切り返す。
「そうです。その後、龍宮さんの皆一緒に部屋で寅さんと独眼竜正宗を見ました」宮崎がそれを証明する。
「寅さんは第一作の男はつらいよが一番面白い」大河内がオッサン臭い事を言う。
「正宗の幼少期は泣けます。畠山義継の射殺シーンも好きです」綾瀬もなかなか年寄り臭い。
「私が犯人ではないと、わかっていただけたかな?」龍宮のアリバイ工作は完璧だった。
「では、ではでは出羽ッ!私の机に、ゲロを吐いたのはオオオオオオオオッ!?」
雪広が取り乱している。誰もこんなに彼女が乱れているところを見たことはないだろう。
「ぷっ!…」皆が静まり返っている中、笑い声を発したのは春日美空だった。
雪広の「オオオオオオオオッ!?」という声がおかしくて、吹き出してしまったのだった。
「嗚呼アアア貴女だすわね!?ワタスの机にゲロを吐いたのは!」
興奮し過ぎて口がまわっていない雪広。
「ぷぷぷっ!」育ちのいいはずの雪広が何故か訛っている。それが春日の笑いのツボにはまる。
「んんんあななんたなあんだえ!何なんでうぇえ笑っているううんですかあ!」
被害を受けた上、嘲笑された事で増々感情的になる雪広。
「ププププーーーッッ!うううぅうううわははははっはっは!はっははっはっはは!」
笑ってはいけないところで大爆笑してしまった春日。
「あなたって人は…人が怒っている時に笑って…!ううううっ…ええぇ~…
その上、みんな一生懸命団結しようとしている時はいっつも協力しないでぇえ…」
遂に、雪広も感情を押さえる事が出来なくなった。雪広が皆をまとめようとする時、
協調性に欠く春日や長谷川が足を引っ張ってしまう事が度々あった。
「んぼぼぼぼぼおおぼ!んぼう絶対に許さないんですからああ!
春日!テメエエエ!さっさと死ね!カスがッ!!!」
皆、春日にカスを見るような視線を向ける。もう、作者は春日に出番を課する事はない。
普段から言動がおかしい春日に、皆が愛想をつかすのも当然と言える。
ここで、春日はカスとしてのかすかな役目を終えた。後はずっとみそっかすである。
暴言を吐き、居直った雪広。机について、臭い教科書を広げる。
「くっっせえええええざますうううううう!」
雪広、程よく破損。さらには春日にも泡を吹かす活躍ぶり。
真面目で心優しい委員長が、トラブルメイカーに変身した。
3年A組の破綻は、もう止まらない…
雪広の「オオオオオオオオッ!?」という声がおかしくて、吹き出してしまったのだった。
「嗚呼アアア貴女だすわね!?ワタスの机にゲロを吐いたのは!」
興奮し過ぎて口がまわっていない雪広。
「ぷぷぷっ!」育ちのいいはずの雪広が何故か訛っている。それが春日の笑いのツボにはまる。
「んんんあななんたなあんだえ!何なんでうぇえ笑っているううんですかあ!」
被害を受けた上、嘲笑された事で増々感情的になる雪広。
「ププププーーーッッ!うううぅうううわははははっはっは!はっははっはっはは!」
笑ってはいけないところで大爆笑してしまった春日。
「あなたって人は…人が怒っている時に笑って…!ううううっ…ええぇ~…
その上、みんな一生懸命団結しようとしている時はいっつも協力しないでぇえ…」
遂に、雪広も感情を押さえる事が出来なくなった。雪広が皆をまとめようとする時、
協調性に欠く春日や長谷川が足を引っ張ってしまう事が度々あった。
「んぼぼぼぼぼおおぼ!んぼう絶対に許さないんですからああ!
春日!テメエエエ!さっさと死ね!カスがッ!!!」
皆、春日にカスを見るような視線を向ける。もう、作者は春日に出番を課する事はない。
普段から言動がおかしい春日に、皆が愛想をつかすのも当然と言える。
ここで、春日はカスとしてのかすかな役目を終えた。後はずっとみそっかすである。
暴言を吐き、居直った雪広。机について、臭い教科書を広げる。
「くっっせえええええざますうううううう!」
雪広、程よく破損。さらには春日にも泡を吹かす活躍ぶり。
真面目で心優しい委員長が、トラブルメイカーに変身した。
3年A組の破綻は、もう止まらない…
次のページ-イーハトーブの風へ