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夜中の9時、古菲との待ち合わせの時刻がやってきた。
龍宮は、膝まである黒いハイソックスを履き、エプロンを付けている。
やや調和の取れていない組み合わせといえる。彼女はそれ以外に何も身につけていなかった。
さすがの龍宮も全裸はまずいと思ったらしく、前は隠した。
彼女独特の変態スタイル。古菲と共に夜を走り抜け、それと同時に取り込もうという魂胆だ。

「こんばんはアル~♪あれ…全裸じゃないアルね?」
古菲がやって来た、それも全裸で。エプロンをしている龍宮を訝しげに見つめている。
彼女にしてみれば、全裸が当たり前なのだから、仕方がないと言えば仕方がないが…
「いきなり全裸はちょっと恥ずかしいからな、この格好で走るよ」
龍宮が古菲の非常識っぷりに呆れながら答える。
「そうアルか。それじゃ早速走るアル!」
ダダダダダダーーーッ!いきなり凄いスピードで走る古菲。
「ホオオオオオオオッ!お股スースーして気持ちいいアル~♪」
龍宮が追い掛ける。その辺の人間では追いつけない早さだ。

数分走ると公園についた。朝倉に写真を取られた場所だ。
今日は誰も待ち構えていないようだった。
「少し休もう…」龍宮が疲れた振りをして古菲の足を止めた。
「もう疲れたアルか?意外と体力ないアルね…毎日う○こ出してるアルか?」
なんだか最後の質問は体力と関係のない、デリカシーのない質問のような気がしたが、
気にせずに、嚆矢を放つ龍宮。
「あぁ、う○こならいつも大量だ。そんな事より古菲、全裸で走っている事が皆にバレたぞ」
「それがどうしたアル?」危機感を感じていない古菲に、龍宮が日本の常識を教える。
「日本では全裸で走る事は法律で禁止されているんだ。このままではまずいぞ」
「えっ!?そうだったアルか?どうしたら全裸で走っていいアルか?」いまいち説明を理解していない古菲。
「誰にも見つからずに走る。そうすれば大丈夫だ。が、もうバレてるからまずいんだ」
「…」沈黙する古菲。伊達にバカレンジャーの一員ではない。
「今回の件で一番騒ぎ立てるのは雪広だろう。クラス委員長としてウジウジと責められるぞ?
 それでもいいのか、古…!」うまく古菲を丸め込みにいく龍宮。
「いやアル…人の趣味に口を挟まれるなんてまっぴらアル!」

「そうだろう…どうにかして、それを避けなくてはいけない。
 いい考えがあるが…どうだ?全裸ジョギングを続けたいんだろ?
 ここは一つ、私に使われてみないか?」
龍宮が主導権を握った。
「分かったアル。やはり、全裸ジョギングが出来ないとなると精神的に危なくなるアルからね…
 それで、いい考えとは…?」古菲が乗って来た。あと一押し。
「雪広を、狂人に仕立て上げるのさ。そうすれば、相手の事を攻める事なんてできなくなるだろ?」
「なるほど!で、どうやって狂人にするアルか?」やる気マンマンな古菲。
「臭い攻めを計画している。私以上に臭い物を私物に蒔かれれば、誰だって気が狂うだろう。
 特殊な香水を作成している。それを雪広の私物にまき散らす。
 作戦実行は2日後だ。実行してくれるか?」
「するアル。全裸ジョギングは、私の存在理由アル…!」
タダの変態なのに、大袈裟な言葉で自分を大きく見せようとする古菲。
『バカだな…しかし、バカとはさみは使いようだ』
雪広を叩く準備は着々と進んでいる…

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