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瀬流彦は氷の世界を一歩一歩歩いていく。
ここ一面に氷の世界を造ってしまうほどの実力者。
これほどの事が出来る人物にはかぎりがある。
瀬流彦の予想が正しければおそらく彼女がなんらかの形で関わっていることは確かだ。
滑る足下に気を払いながら、一歩一歩確実に歩いていく瀬流彦。
すると微かだが、氷の森の奥で噴煙が上っている。
瀬流彦は嫌な胸騒ぎを感じた。

場所は変わり教会へ…
一人の女性が教会へと入っていく。
女性は壁に掲げられている十字架に片膝をついて深く祈りを捧げる。
「美空君…かい?」
後ろで椅子に座っていた男が尋ねた。
女性はその問いに何も答えず、冷めた目で男を見ている。
「ハハ…、笑えないねぇ…、まさか大量殺人なんて。」
男は立ち上がると女性の隣りへ歩み寄っていく。
「中等部の荒れ模様は異常です。なかにはショックにより倒れた生徒も数名います。早急に手を手を打たないと学園中に混乱が広がります。」
「学園長は?」
「緊急職員会議に出席中です。」
感情の籠っていない会話が紅く染まった教会に淋しく残る。
「仕方がない。君はこの教会をどうにかしてくれ。手段はなんでもいい。こんな状態を生徒にでも見られたとしたら…。」




「神楽坂明日菜の遺体は?」
「出来ればちゃんと告別をしてから火葬したかったが…、君に任せる。」
「教授はどちらへ?」
「私は気になる事が出来た。少し外れる。」
男は煙草を一本取り出すと、火をつけ、煙草を吸い始めた。
「私は今日ほど運命や神を呪ったことはないよ…。私の娘は神の逆鱗に触れる事をしてしまったと言うのか…。」
男はそれだけ言うと、女性に背を向けて歩いていってしまった。
男は普段から煙草を好き好んで吸う人ではないことを知っていた女性は、男が煙草を吸っていた事に胸を撃たれる思いがした。
「美空…、あなたは神の逆鱗に触れるような行為をしてしまったのですか…?」
自分の部下には神の加護がなかった。
そう思うとシャークティは余計悲しくなってしまった。


所変わって小等部校内
「1/2と0,5の計算ですが…。」
混乱する中等部とは裏腹に小等部は普段と変わらず授業が行われている。
それはこのクラスとて例外ではない
クラスの窓側で授業も聞かず、空をぼーっと眺めている生徒がいる。
彼の名は犬上小太郎。
ヘルマンとの一件で成り行きで転校してきた狗族の少年で、ネギの唯一のライバルだ。