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「おはようございます。…ってあれ?」
「「え?」」
突然、ネギの声が生徒たちの耳に入る。
生徒たちは一斉に時計に目を向ける。
時計はいつの間にか七時四十分を指していた。
当然普段ならばホームルームの時間だ。
が、そんな事を頭の中に入れていた生徒など誰一人いなかった。
あやかの予想もしない叱責のおかげでいつの間にか頭の中から消えていたのだ。
もちろん教室には爆竹の火薬臭が鼻を指し、おまけに明日菜と木乃香が涙を流しているという言い逃れが出来ない状態にある。
どう言い訳しても、もう逃げる事すら出来なかった。

あやかとの事情聴取により、大体の事情が読み取れたネギ。
ネギはあやかを席に帰し、ネギは教壇に立つ。
クラス全体がネギに注目するなか、ネギは生徒達に一言だけ言った。
「はい、それじゃあホームルーム始めます。」
普段同様、ネギはにこやかな笑顔でこう言った。
これにはあやかも木乃香も、そして柿崎でさえも驚いてしまった。
「ネ、ネギ先生。あの方たちの処分は…。」
あやかが当然のように意義を立てる。
「え?なんで柿崎さんたちに処分しなくちゃいけないんですか?」
しかしあやかの思いとは裏腹に、ネギは柿崎を裁く理由がないと言う。

ますます訳が分からなくなるあやか
だいたい、爆竹を投げ付けるなんて下手をすれば明日菜の顔に傷がついたかもしれないのに、なぜ許すことが出来るのか

ネギが語り始める
「いいですか?たしかに柿崎さんのやった事はいけない事です。本当は罰を与えるべきなのかもしれません。しかし罰を与えて、終りでいいんでしょうか?
僕はこう考えます。『疑うよりまず信じろ。』僕の姉が言っていた言葉です。僕は柿崎さんを信じてみようと思います。なにも罪ばかりが反省の形じゃありませんから」
ネギはそう言うと、これ以上この件に関しての話をすることはなかった
帰り道、誰もいない通りを明日菜、あやか、木乃香の三人が並んで歩いている。
三人とも何を思い並んで歩いているのかは誰にも分からない。
ただ一つだこわかる事がある。
「いいんちょう、木乃香…ありがとう。」
明日菜は二人に感謝しているということだ。
「明日菜。」
「明日菜さん。」
二人が明日菜に手を差し延べる
「うん。」
明日菜は笑顔で二人の手を優しく握り、三人手をつないで仲良く帰っていった。
久しぶりに見せた笑顔はどこか太陽に似ていた

こうして波乱の一日が終りを告げた。
しかし彼女達は後に知ることになる。
もしあの時、あやかが叱責していなかったら。
もしあの時ネギが柿崎に処分を加えていたら、あんな事にはならなかったかもしれない。