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10/19
今日は朝、机の中に爆竹が仕掛けられた。
さすがに容赦がない。
でも今日は嬉しい事もあった。
このかやいいんちょ、のどかちゃんが私を慰めてくれた。ネギが奴等に怒ってくれた。
でも頼られてばかりじゃダメなんだよね
私、強くならなくちゃ
10/19
今日は朝、机の中に爆竹が仕掛けられた。
さすがに容赦がない。
でも今日は嬉しい事もあった。
このかやいいんちょ、のどかちゃんが私を慰めてくれた。ネギが奴等に怒ってくれた。
でも頼られてばかりじゃダメなんだよね
私、強くならなくちゃ
時々思う事がある。
このまま目が覚めずに死んでくれたらどんなに楽だろう。
やはり生きるという事はかなり大変だ。
私でもこう言うのだ。自殺者が年々増えていくのも納得してしまう。
「……ナ……ア…な…。」
ああ、もう楽しかった時間が終わる。同時に…
「あ………す…。」
今日はどんな事されるんだろう…。あんまり痛いのは嫌だな…。
「あす…あ…な…。」
どうか神様…夜が早く来ますように…
このまま目が覚めずに死んでくれたらどんなに楽だろう。
やはり生きるという事はかなり大変だ。
私でもこう言うのだ。自殺者が年々増えていくのも納得してしまう。
「……ナ……ア…な…。」
ああ、もう楽しかった時間が終わる。同時に…
「あ………す…。」
今日はどんな事されるんだろう…。あんまり痛いのは嫌だな…。
「あす…あ…な…。」
どうか神様…夜が早く来ますように…
「アスナ~、もうそろそろ起きんと遅刻するで…。」
木乃香が眠い目をこすりながら、明日菜の体を強く揺らし、モーニングコールをしている。
木乃香としても明日菜をこのまま寝かせてあげたいとは思ったが、彼女たちの命令には逆らえない。逆らえばその瞬間、クラスの敵になってしまうのだ。
彼女が明日菜を起こせと言えば、毎日無理にでも起こす。彼女が明日菜を学校に連れて来いと言えば、尻を叩いてでも連れて行く。
木乃香は身のために明日菜を売った最低な女だ。
それを自覚していた自分自身も自分が大嫌いだった。
木乃香が眠い目をこすりながら、明日菜の体を強く揺らし、モーニングコールをしている。
木乃香としても明日菜をこのまま寝かせてあげたいとは思ったが、彼女たちの命令には逆らえない。逆らえばその瞬間、クラスの敵になってしまうのだ。
彼女が明日菜を起こせと言えば、毎日無理にでも起こす。彼女が明日菜を学校に連れて来いと言えば、尻を叩いてでも連れて行く。
木乃香は身のために明日菜を売った最低な女だ。
それを自覚していた自分自身も自分が大嫌いだった。
「んー?」
「あ!明日菜やっと起きたんかいな~。早く朝ご飯食べて学校いこう。」
「あ!明日菜やっと起きたんかいな~。早く朝ご飯食べて学校いこう。」
私には学校へ行かなければいけない理由がある。
前に一度だけ熱を出して休んだ時、木乃香は泣きながら部屋に帰ってきた。
どうやら明日菜を連れてこなかった責任と言って暴力をふるわれたらしい。
木乃香は自分の様に腕力もなければ、図々しさも持ち合わせていない。
明日菜なら殴られたら有無も言わず殴り返すが、木乃香にはそんな事が出来るはずがない
なら私が木乃香の盾になればいい。
私が学校へ行けば、木乃香が傷つくことはない。
なら私は喜んで学校へ行く。
まぁ、そんな理由だ。
前に一度だけ熱を出して休んだ時、木乃香は泣きながら部屋に帰ってきた。
どうやら明日菜を連れてこなかった責任と言って暴力をふるわれたらしい。
木乃香は自分の様に腕力もなければ、図々しさも持ち合わせていない。
明日菜なら殴られたら有無も言わず殴り返すが、木乃香にはそんな事が出来るはずがない
なら私が木乃香の盾になればいい。
私が学校へ行けば、木乃香が傷つくことはない。
なら私は喜んで学校へ行く。
まぁ、そんな理由だ。
朝食を食べた二人は学校の準備をし、あのころより三本早い電車に乗って学校へ行く。
ネギはいない。朝は古菲との武術の練習だ。
実を言うとネギは明日菜がクラスで苛められているのを知らない。
おそらくまだ子供だからだろう
そこら辺の事情に疎いのだ。
それに明日菜も子供のネギに助けを求める気はさらさらなかった。
さすがに子供に助けを求めるほど、明日菜は墜ちていない。
明日菜のせめてのも意地であった。
ネギはいない。朝は古菲との武術の練習だ。
実を言うとネギは明日菜がクラスで苛められているのを知らない。
おそらくまだ子供だからだろう
そこら辺の事情に疎いのだ。
それに明日菜も子供のネギに助けを求める気はさらさらなかった。
さすがに子供に助けを求めるほど、明日菜は墜ちていない。
明日菜のせめてのも意地であった。
学校につくと、私にはまずやらなければいけないことがある。
それは上履きのなかに入っている物に気をつけることである。
それは上履きのなかに入っている物に気をつけることである。
よく昔の漫画でバレリーナの練習靴のなかに画鋲を入れるというイジメがあるが、彼女のときはそんな生温い物じゃない。
最初に入れられたのはたしかガラスの破片であった。
明日菜は知らずのうちに、靴を履く時は必ずなかの砂や小石を叩き出す癖があるので、大概こういう罠にはひっかからない。
しかしガラスの破片は靴の生地に深く絡み付き、なかなか靴を叩いても落ちてこない。
明日菜はまだ破片が残っているのを知らずにその靴を履き、足に大けがをおってしまった。
それ以来彼女は靴の中を何が入っているか確認してから履くようにしている。
すると奴等は案の定、靴の中に蜘蛛やらサソリの尻尾やら平気で入れて来るようになった。
(ちなみに後で調べたのだが、サソリの尾にはまだ毒が残っていた。)
最初に入れられたのはたしかガラスの破片であった。
明日菜は知らずのうちに、靴を履く時は必ずなかの砂や小石を叩き出す癖があるので、大概こういう罠にはひっかからない。
しかしガラスの破片は靴の生地に深く絡み付き、なかなか靴を叩いても落ちてこない。
明日菜はまだ破片が残っているのを知らずにその靴を履き、足に大けがをおってしまった。
それ以来彼女は靴の中を何が入っているか確認してから履くようにしている。
すると奴等は案の定、靴の中に蜘蛛やらサソリの尻尾やら平気で入れて来るようになった。
(ちなみに後で調べたのだが、サソリの尾にはまだ毒が残っていた。)
明日菜はいつものように上履きの中をそっと覗いて見る。
「あれ…?」
なんと今日は珍しくなにも入っていない。
明日菜は安心して、上履きを履く。
しかし隣りにいた木乃香は何か嫌な予感がして仕方がなかった。
「あれ…?」
なんと今日は珍しくなにも入っていない。
明日菜は安心して、上履きを履く。
しかし隣りにいた木乃香は何か嫌な予感がして仕方がなかった。
ガラッ
明日菜が教室に入るとクラスにいる全員が一斉にこちらを見て、まるで興味のない物を見てしまったように、冷めた顔で目線をそらす。
明日菜が教室に入るとクラスにいる全員が一斉にこちらを見て、まるで興味のない物を見てしまったように、冷めた顔で目線をそらす。
これはいつものことでもう慣れた。
明日菜は自分の席に座ると、数学の教科書を開き、勉強をし始める
少しでも孤独感から目を逸らすためだろう。
しかしこういう時でも奴等からは平気で野次は飛んで来る
「あれ~?バカレッドが勉強してる~。」
「しょうがないよ。だっていい点取らないと、ネギ君にシカトされて相手にされなくなっちゃうもん。」
「まじキモイな。ショタコン。早く学校辞めて幼稚園児でもストーキングしてろよ。」
「馬鹿は勉強しても時間の無駄。見苦しいんだよ!」
明日菜にわざと聞こえるように飛んで来る奴等の罵声。
だが今は相手にするのも馬鹿らしく思えてくる。
明日菜は自分の席に座ると、数学の教科書を開き、勉強をし始める
少しでも孤独感から目を逸らすためだろう。
しかしこういう時でも奴等からは平気で野次は飛んで来る
「あれ~?バカレッドが勉強してる~。」
「しょうがないよ。だっていい点取らないと、ネギ君にシカトされて相手にされなくなっちゃうもん。」
「まじキモイな。ショタコン。早く学校辞めて幼稚園児でもストーキングしてろよ。」
「馬鹿は勉強しても時間の無駄。見苦しいんだよ!」
明日菜にわざと聞こえるように飛んで来る奴等の罵声。
だが今は相手にするのも馬鹿らしく思えてくる。
スッ…
「…?」
突然、背後から誰かが明日菜の机のなかに何かを入れてきた。
明日菜がそれに気づき後ろを振り向くと後ろの席で春日がニヤニヤと気味の悪い笑顔を浮かべている。
「明日菜!危ない!」
「えっ…?」
振り返った時にはもう遅かった。
パンッ!
え…?
パンッ!パンッ!パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパ!!
キャアアアアアア!!
明日菜の悲鳴とともに何かの破裂音が教室を支配する。
ハハハハハハハ!!
それに続くように奴等が大声で笑いだす。
「…?」
突然、背後から誰かが明日菜の机のなかに何かを入れてきた。
明日菜がそれに気づき後ろを振り向くと後ろの席で春日がニヤニヤと気味の悪い笑顔を浮かべている。
「明日菜!危ない!」
「えっ…?」
振り返った時にはもう遅かった。
パンッ!
え…?
パンッ!パンッ!パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパ!!
キャアアアアアア!!
明日菜の悲鳴とともに何かの破裂音が教室を支配する。
ハハハハハハハ!!
それに続くように奴等が大声で笑いだす。