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今日から日記をつけようと思う
別にとくべつ書きたいと思うこともないけど、もしかしたらの事を考えるとやっぱり書いておいたような気がして
取りあえず今日は筆始めとしてこのノートに相応しい題をつけようと思う。

『自殺日記』

これは私と奴等の戦いの記録となるだろう。
私の精神力が勝つのか奴等の残虐性が勝つのか
もし私が勝ったら

わからない。どうなるのだろうか
けど、私が負けたら私はこの世から消えなければならない。いや、多分自分で手を下してしまうだろう。

最後に、もしこの日記を読んでいる人がいるのなら一つだけ私の願いを聞いて欲しい。

このかといいんちょにヨロシク



早乙女ハルナはノートを閉じると破れてしまうのではと思うほどギュッとノートを抱き締め、静かに目を閉じた。
ハルナの脳裏には明日菜の楽しそうな笑顔が写し出されている
しかしその笑顔はまるで早送りしたように変化し始め、向日葵のような笑顔は彼岸花のような淋しい笑顔に変わっていく

ハルナの目からは大粒の涙がこぼれ、ポツリポツリと雨のように地に落ちる。
ハルナは静かに立ち上がるとまるで何かに操られるように前に向かって歩いていく。
彼女の目の前にはずっしりとした細長い木箱が置かれている。
言うまでもなく棺桶だ。
ハルナはゆっくりと顔をあげた。
白と黄色の菊の花が明日菜の遺影を綺麗に囲んでいる

神楽坂明日菜は彼女の言う『勝負』に負け、散ってしまったのだ
彼女は酷いうつになりながらも必死に生き、この日記を書き続けた。
しかし必ず限界は来るものだ
追い詰められた姫は毒薬を飲み、ベッドの上で生き絶えていた。
…もしこのかやいいんちょが明日菜の自殺を知ったら私になんと言うだろう…
友を裏切り、見殺しにした私を…

ハルナは棺桶を開き、手に持っていたノートを入れ、静かに棺桶を閉めた。
「ごめんね…、明日菜。」
一言だけ呟くと、ハルナはもう一度だけ目を閉じた


「な、なんだ…これは…」
数時間後、ここを訪れた明石教授は口を開けたまま動くことが出来なかった。
紅く染まったステンドグラスが血を欲する堕天使を連想させる。
棺桶には『呪』という文字。
そして協会の壁には3ーAの生徒たちの写真が張られ、すべての写真の首にナイフが突き刺さっている。
ただその写真のなかにはこのか、いいんちょそして柿崎美砂の写真は見当たらなかった。