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「おはようございます」ネギがいつも通りに挨拶する。
無反応な生徒達。気持ちを切り替え、出席を取っていく。
最近の教室の雰囲気は暗かった。元気のよかった運動部も、最近ではあまり元気が無い。
今日に至っては、チア3人は返事もせず、ただ俯いて机に座っているという状態。
『以前は笑い声の絶えないクラスだったのに…』何が起こっているのかよく分からないネギ。
『何故、皆活気を失ってしまったのか…近々、いいんちょに相談してみよう』

朝のホームルームが終わると、龍宮は早速長谷川の元に駆け寄り、耳もとで囁いた。
「昨日、君の部屋に毒ガス並のオナラを散布したのは私だ。謝るよ、ごめんなさい。
 君のホームページの掲示板に変な書き込みを百回書き込んだのも私だ、ごめんな。
 今日、君のコスプレ画像をプリントアウトして持ってきた。悪いな。
 さらにさらに、そのコスプレ画像を編集して作成したエロいアイコラも持ってきた。ごめんだぴょん♪
 君に恨みはない。ただ、私の言う事を聞いてくれれば良い。そうすれば君がヲタだと言う事はバラさない」
長谷川千雨は接近戦に弱い。その上奇襲されてはたまらない。ネットでは良く喧嘩をするが、
リアルでの喧嘩は極力避ける。脅威を感じる相手には、黙って従うのが彼女の処世術だ。負ける戦いはしない。
「…わかりました、何でもお申し付け下さい」忠実な部下を演じる長谷川。
今なら、ホテルマン並に協調性を発揮する可能性もある。
『怖え~~!デカい上マジくっせえええ!わかったからあっち行けイカチ○ポ臭!』

「長谷川、君には、報道部の朝倉和美のサポートをして欲しいんだ。
 実は、私も麻帆良内に独自の情報網を張っていてな…
 私が直接朝倉にネタを提供してもいいんだが、朝倉は感が良いだろう?
 もしそれをやると、私の立場が悪くなる可能性があるのだよ…
 だから、長谷川を介し、朝倉にネタを提供して欲しい」
「ウ~ン…」首を傾げる長谷川。まだ半信半疑だ。
「麻帆良の報道部はエグいネタが大好きだ。誰が一番汚いゴシップを書くか競い合ってるのさ。
 今話題になってる、ジャッキー○ェンの映画の歌を唄いながら走る露出狂…
 その露出狂の行動パターンは決まってるんだ。今日にまた出没するだろう。
 まずその正体を朝倉に伝えて欲しい。私は誰が露出狂か知ってるんだ」
「…誰だ?」長谷川が平静を保ちながら尋ねる。
「聞いて驚くなよ…このクラスの中国人留学生、色の黒い方だ」
「マジか!?」長谷川が本気で驚いている。
「マジさ。このネタを朝倉に持っていってくれ。そうすれば、今後朝倉は長谷川の事を信用するだろう。
 この他にも、色々情報はある…まず、露出狂のネタを朝倉に提供すること。いいね?」
「わかりました」『アイツが全裸で走ってる所見てえ!』長谷川の心は踊っていた。
龍宮は席に戻り、長谷川の様子を伺う。何やら変ににやけている。
人の弱味に付け込むのが好きなタイプなだけはある。露出狂の走る姿でも想像しているんだろう。
自分が龍宮の手駒になっていると言う感覚ではなく、自分が他人の秘密を暴く探偵気分になっているはずだ。
『以外と単純な奴。あの調子なら、うまくいきそうだな』

夜中の10時……長谷川と朝倉が2人組になって、公園に張り込んでいた。
「ここね、露出狂が目撃されてるポイントは。ところで、本当に古菲が露出狂なんでしょうね?」
「ああそうだ。ジャッ○ーチェンの映画で使われてる歌を唄いながら全力疾走できるのは古菲ぐらいなもんだろ」
「う~ん…しかし、裸で唄いながら走るなんて子供みたいね。私もやってみたいわぁ」
朝倉が冗談を言っている時、遠くから声が聞こえてきた。
その声は最初はほとんど聞こえなかった。が、だんだんと声が近づいてくるのがハッキリ分かる…
「はんぢも~、はぁあんほんち~、へんちょっやさんちぃ~~~~♪」
中国語の歌…それもポ○スストーリーである…朝倉と長谷川は顔を見合わせ、物陰に隠れる…

※ポ○スストーリーの歌を聴きたい方はこのアドレス↓へどうぞ。
http://www.jackiechanmovie.com/clips/songs/ps.mp3
ちなみに海外サイトです。ダウンロードする際は自己責任でお願いします※



「らんっほんふゅー、ちょんちぇちゃん、ちょいちゃんたいーいぃぃぃ♪」
『タッタッタッタッタ…』近い!朝倉が身を乗り出してカメラを構える。
「さぁぁぁんめん、ちょっとちぃいいいい、らおはんいぇほんぷぅすぃいい♪」
全裸で、しかも全力で走っているのは、浅黒い肌をした小柄な少女-----古菲だった。
「やおぅうわ、きんぷぁてへい、おンぼうでぱんちですぇいー♪」
『パシャパシャパシャ!』朝倉が懸命にシャッターを切る。
「とん!ちー、はうーー♪ちゅごかさちあちぃやふぃざんちーーーー♪」
シャッター音は古菲の歌声にかき消された。朝倉達に気付いている気配はない。
「こぅわ!おぅ、せぇぇぇぇぇぇ、わちゃもういいホイセエェェェェェェェェェェェ、めんち♪」
古菲はあっという間に通り過ぎて行った。一瞬の出来事だったが、きっちり写真に収めた。
「めんち!…ぷぷっ…」長谷川が笑う。
「本当に、古菲だった…これ大スクープだよ!ありがとう!」
朝倉と長谷川を泳がせ、事を有利に進める計画は成功した。
長谷川と朝倉はの間には強固な信頼関係が出来たはずだ。
この後もクラスたちの秘密を長谷川に教えていけば、直接手を下さずにこちら側の人間が増加する事になる。
この2人が龍宮に刃向かうような事があれば、朝倉はイボ痔を、長谷川はヲタクだと言う事実をバラすまでだ。

もはや、龍宮を止めることができる人間はいないのかも知れない。

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