MAGISTER NEGI MAGI from Hell

ゆえとのどか

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「宮崎達は壁側の席にいる。またさきディルドーは中央の席だ。さっき奴等と目が合った。
 我々2人に目を付けたはず。今から私が外に出て囮になる。
 大河内は宮崎達の席へ移動して、後から私の後を付けてきてくれ」
龍宮は立ち上がり、外に出た。何も注文しなかったので、金を払う必要も無い。
そのくせ、奇行、奇声で他の客達を帰らせた。店側にしてみれば良い迷惑である。
『もう2度と来んな!このワキガ女!』店員は心の中で龍宮を呪った。
龍宮が店の外へ出て行くのを見た柿崎達は、彼女を追う様に会計を済ます。

柿崎達が会計しているのを横目に、大河内は身体を屈め、こっそりと宮崎達の席へと移動した。
見れば、宮崎が、綾瀬の顔をぺろぺろとなめ回している…
『えっ…?見てはいけないものを見てしまった…でも、話し掛けないと』
「…あの、何してるの?」大河内が気色悪いといった顔で尋ねた。
「!…なんでもありません…」行為を中断され、またむつくれる綾瀬。
「龍宮が囮になった。柿崎達もここを出た。私達もここを出ましょう」手早く状況を説明する大河内。
その言葉を聞いた2人は会計を済ませ、大河内達は店を後にした。

「ううううっ!オオオオオオラ怖いっぺよ~、にげるっぺ~」
柿崎達の走るスピードを想定し、緩やかな速度で走って逃げる龍宮。
「まちやがれぇええ!」「逃げ切れると思ってんのかァ!?」
『ついてくるついてくる!単細胞な奴等…』
タタタターッ走って、路の角を左に曲がる。次に右、左、右…ずーっとまっすぐ進んで、行き止まりについた。
「もう逃げられねえぞ、ヲタ!」円は、やっぱりどこか地味だ。
「見物だったぜ、その短いジーパンの丈でヒョコヒョコ逃げまとう姿は」桜子は結構、目の付け所が良い。
「さあ、出すモン出すか、痛い目に遭うか、好きな方を選べ!」さすがは柿崎、大将だけあってまとめるのが上手い。
「…柿崎、お前の喘ぎ声は最高だな。Ohohohoho♪Oh~Yeah♪か。あれには笑わせてもった」
龍宮がとうとう反撃に出た。
「なっ!?何言ってんだこいつ、何処で私の名前を!?」
「何処で?学校でだよ、柿崎美砂」龍宮はそういって、帽子を捨て、サングラスを取った。
「た、龍宮!お前…臭いんだよっ!何がしてぇんだコラァ!?」
「単刀直入に言おう。またさきディルドーの活動を今日で止めろ。そうすれば、私を罵倒した事は忘れてやるし、
 お前達3人のAVが存在する事をクラス中にばらしたりしない。まあ、今にバレるかもしれないが…」

「あぁん!?私達がAVに出てるだァ?ハッタリかますのもいい加減にしろ!」柿崎が怒号を上げる。
「柿崎、お前、彼氏とハメ取りしたことあるだろ?釘宮、椎名、お前達も、柿崎の男と寝たはずだ」
返す言葉が無い3人。あてずっぽうで言ってみたら、図星だったらしい…
「ここにそのハメ撮りビデオがあります。これを朝倉さんに渡したら、相当な騒ぎになるでしょうね」
3人の背後から、宮崎が声をかける。精神的に追い詰められた椎名と円。
「お願いです、それだけは勘弁して下さい」すっかり意気銷沈し、受身になる円。ショボい。
「美砂、ごめんなさい…でもあんたの彼氏のチ○ポ最高だった…」一言多い桜子。
「許して欲しいのなら、さっき言った条件を飲む事だ。柿崎、お前はどうする?」
「…」何も言わない。いや、何も言えないのか…
「帰るぞ、みんな」3人を残し、龍宮達は立ち去った。

「…龍宮、えぐいな、今回の作戦は」帰り道、まだダサい格好をしている大河内が龍宮に聞いた。
「エグかろうが何だろうが、作戦はうまくいっただろう。これでいいんだ」同じく、ダサい格好をしている龍宮が答える。
「享楽的に生きてると、いいことないですね」綾瀬がぼそっと呟く。
「人間は、少し痛い目に遭わないと成長しないものだ」龍宮はただただ機械的に答える。
「冷たいね、龍宮さん」宮崎が、無表情な彼女の神経を逆撫でるような事を言った。
「私にとっては褒め言葉だな。寮に着いたら、私が今度のターゲットを決めて連絡する。またよろしく頼むぞ」
まだ、彼女の計画は終わらない。始まったばかりだ…

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