「ちゃおいじめ―9―」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「ちゃおいじめ―9―」(2006/12/12 (火) 17:42:51) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
「…」
目覚めたらまた牢屋の中だった。
いつも変わり栄えのない、薄暗い鉄格子の中。
「……ぐぅ!」
立ち上がろうとして下腹部の痛みに蹲る。そうだ自分は完全に気を失うまで…
助けてと言った、耐え切れずにネギに助けてと言った。だがネギは超を見捨てた。
ペット扱いもこれでは落ちぶれた物だ。
「うぐっ…うぇぇぇ」
備え付けの便器の中に胃の中の物をすべて吐き出した。
思いだすだけで吐き気を催しとても不快だった。
そんな中に、自分の首に付けられた首輪がとても不気味に黒光りする。
「ふ…ふふふ、ふふふあははははっはあははは」
笑った。超は泣きながら笑った。
何が悲しくて泣き、何がおかしくて笑っているのか…もう自分でも判断できなくなっていた。
ネギは語る。
「この頃からですね、超さんがおかしくなりだしたのは…」
----
「…ぁぁぁぁぁ………うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ガァン ガァン ガァン ガァン
真っ暗な階段の下で何かを叩きつける音と呻き声。
「またですか?」
「そうだね、そろそろ末期的になってるんじゃないかな」
ネギと高畑はそんなの気にも留めていない風に会話をする。
ネギは超の食事を持ってきた、ペットとしての食事だ。
いい加減な残飯もどき。それを犬用の器に入れているだけ。
「超さーん。ご飯ですよ」
牢屋の扉を開けるや一つの影が端へと移動する。
「うぅっぅぅうぅうぅ…・・・ぅぅ」
泣いているのか怯えているのか分からないような声を出して震えている超。
頭からは血が流れ出ており、両手の爪はボロボロに割れていた。
牢屋を見渡せば頭を叩きつけた跡や爪で何度も引っかいた跡が見受けられる。
冷たい床には何かの方程式を血で書き記したような形跡があるがよく分からない。
水で流してなかったことにする。
あれ以来、超は壊れ始めていった。
目に映るものすべてが敵に見え、自分に危害を加えにきたとしか判断できない。
プライドも何もかもズタズタにされ、己の存在意義まで否定され、信じられる仲間も失って、もう超の精神は限界だった。
常に暴行の毎日、そのたびに木乃香から治療されまた暴行。
徐々に感覚が麻痺してしまい殴られるだけではもう反応しなくなってしまうほどに。
残飯もどきの食事も影響してか、栄養失調気味で手の筋や肋骨の筋などが目立つようになっていた。
自分が人生すべてを賭けた強制認識魔法の意味ですら自問自答で問うようになり、その答えに少しでも矛盾があれば…
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」
狂ったように叫び、壁に頭を打ち付けていった。
「超さん、ご飯ですよ。ちゃんと食べないと」
「い、いやああああああああああ!!もうやめてヨ!すべて話したし伝えたことはすべて伝えたヨ!だからもう放っといてヨぉぉぉ!!!」
頭を抱えて泣き叫ぶ超。もうかつての天才とも完璧超人の面影はなかった。
「あーあ。こいつも完全に壊れちゃった?」
「まだですね。あと少しでしょう」
「ほなら、最後の一押しやな」
明日菜、刹那、木乃香がやってくる。
「みなさん、それではちょっと手伝ってくれます」
ネギに言われるがままに超の両手を明日菜が、両足を木乃香と刹那が押さえつけネギは超の体に覆いかぶさる。
「な、何をする気ネ!」
その言葉にニヤリと笑うネギ、上着を脱ぎベルトを外す。
「どうもこの前のことが気になりましてね、遅らせながら僕も参加しようと思いまして」
この前の出来事、ネギを除く魔法先生の人らに輪姦された。
「い、いやヨーーー!!!!!」
超は叫び喚く。あの出来事は超の脳裏にトラウマとなって離れなくなった。
あんな思いは二度とごめんなのに、今度の相手はネギだ。
「だ、ダメヨ!私は…」
自分の素性からネギを相手に肌を合わせることなんて出来ない。
「少しは大人しくしてください」
「ほら、さっさと犯っちゃいなさいよネギ」
急かす明日菜はとても楽しそうに笑っている、なんて悪魔みたいな奴らなのだろうか。
「嫌ネ!駄目ヨぉぉぉっぉ!」
あまりにも抵抗するのでネギは一旦身を引いた。
「…いいですよ。その代わりまたタカミチたちを呼んできますから」
「え」
超の顔が青ざめる。自分の心に大きな傷を付けたあの人たちをまた呼んでくる。
どんなに泣いても許しを扱いても助けてくれなかった。自分の体をズタボロにした人らがまた…
「……いや…・・・いや……………いやぁぁぁぁぁぁああぁぁぁあぁぁぁ」
まるで子供のように、超は泣き出した。
その様に明日菜らもやや呆れているというか、呆気に取られていた。
「もう天才も形無しね」
天才とも完璧少女とも言われる超だが、実際はまだ15の少女。
その少女が泣き喚くほどのことをされた、二度と体験したくない。そう考えると涙が止まらなかった。
「…嫌ですか?ではどうします。タカミチらを呼ぶか、今僕にされるか」
究極の選択。トラウマを植えつけられた奴らを相手にするか、自分の先祖を相手にするか。
「………・・・ぅぅぅ」
超の選んだ選択肢は…
-[[次のページへ>ちゃおいじめ―10―]]
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: