Q9.どんな土や砂がいいの?


A9.
基本的に、メダカの飼育に限定すれば、水をアルカリ性にする珊瑚砂などでない限り、何でもいいです。
が。初心者さん向けに、

★★水槽で育てる場合★★

水槽で室内で管理する場合、餌などの汚れが底に沈殿したり、
コケなどによって鑑賞面が汚れてしまうため、水槽を洗うことが想定されます。
なので、「砂」系が管理の面でオススメです。

具体的には、
底砂 メリット デメリット 使用方法
大磯砂(中目~小目サイズがいい) 非常に安価で、入手が簡単。通水性に優れる。また、一部貝殻などを含むものは、PH(水が酸性か、アルカリ性か)を一定に保つ作用がある。 植物の成長に必要な栄養分がソイル(土)系に比べると低いなど、植物育成には若干不得手 通常通りの使用でOK。


★★睡蓮鉢で育てる場合★★

睡蓮などの水生植物の同居人としてメダカを育てる可能性が高いでしょうから、
栄養の豊富な「土」系がオススメです。

底砂 メリット デメリット 使用方法
赤玉土 安価である。粒が選べるため、ある程度のものを選別すれば通水性に優れる。上質なものは焼成しているので粒が崩れにくく、管理面でアドバンテージあり、コケの原因となるリン酸と呼ばれる物質を吸着するため過度なコケの発生を阻害している要因を保有している、とも言える。また、土自体に、水中にある植物に必要な他の栄養を引き寄せる機能があり、比較的強いとされる。 他の比較用土と較べ、通水性に優れるため、肥料分を混ぜた場合立ち上げ当初の水質に注意が必要。また、赤玉土自体の肥料分が少ない。よって、他の土や肥料の添加は必須である。ただし、アルミナという成分が豊富なため、植物の成長に必要なリン酸の吸収を阻害する。この結果、普通に赤玉土だけによる栽培となると植物の成長を鈍化させる可能性があり、工夫が必要。粒状のため、粘土質の下記2つに比べ、人によっては若干自然な景観とは異なった印象がある 肥料分が少ない上に、リン酸を極度に消費するため、このことに対する対策が必要。(特に睡蓮等で花を咲かせたい場合)よって、①リン酸が多い肥料(マグァアンプKなど)を仕込む、②その他、腐葉土など栄養に富む他の用土と組み合わせる、以上の2点の工夫が必要となる
ビオソイル 粘土質で優れた保肥力を持つ。土に植物の種やミジンコの卵などが混入しており、予想外の変化を楽しむことが出来る。栄養分も豊富 この手の用土の中では高めの値段設定である。通水性に劣る(但し、睡蓮等では気にならない) 商品をそのまま使用して特に問題はないが、立ち上げの際に他の栄養分を含む用土や肥料と適度に混ぜるのも長期使用のコツだったり。ちなみに、熱帯魚店でしか販売していない。
荒木田土 粘土質で保肥力が高い値段もそれほど高くなく、栄養分が豊富。 通水性に劣るため、通水性を要求する植物にはデメリットとなる(睡蓮等では気にならない) 商品をそのまま使用して特に問題はないが、立ち上げの際に他の栄養分を含む用土や肥料と適度に混ぜるのも長期使用のコツだったり。また粒子が細かいため、川砂などを混ぜて使用する方法もあったりする。


なお、上記一覧のような店舗で購入する以外に、
自然採取した田んぼの土や池の土等もよいが、予想外の生き物の
出現を楽しむ度量がない人には控えるべき?
(逆に言えば、それを楽しめる人にとっては素晴らしい素材)

以上が、初心者にオススメする土系です。

とりあえず、特にこだわりがないなら、
「荒木田土」あたりが安価でよいのではないでしょうか。

使用の際には、腐葉土などの栄養分が豊富な用土や、
土が極度に固くならないように川砂などと混ぜ合わせて
使用すると、さらに良いようです。




最終更新:2008年02月16日 10:15