リーテ姫

項目説明


アリーテ姫(ありーてひめ、英:Princess Arete)は日本?アニメーション?作品。原作はダイアナ・コールス?アリーテ姫の冒険?。おとぎ話のヒロイン像を逸脱した主人公アリーテ姫が主体的に自分の運命を切り開いていこうとする物語。

作品説明

2001年に劇場公開された。STUDIO4℃?が制作、音楽は千住明?。第1回「新世紀東京国際アニメフェア21」劇場映画部門優秀作品賞を受賞するなど、一部では大変な話題を呼んだが、同時期にメトロポリス?千と千尋の神隠し?と主題の似通ったアニメ作品が公開されたこともあり、一般にあまり知られず、十分に認知されているとはいいがたい。

映像芸術としては、STUDIO4℃の先鋭的な技術を監督の片渕須直?世界名作劇場?風に仕上げることによって、全体的に調和をとりつつ、鮮やかで優雅なものになっている。そのため先鋭的なアニメに独特なきつさをもった表現、目まぐるしいほどの場面切り替えなどがなく、非常に安定した作品に仕上がっている。同時期のメトロポリス、千と千尋の神隠しと比べて、CGが調和的に整えられており、ダイナミックな演出部分でも抑制が利いているため、統一性がよく保たれている。

演出面では世界名作劇場が得意とした、情景的な奥深い演出が随所にちりばめられている。ただストーリーに起伏が少ないために、叙情性の高さがアニメ作品としては刺激の少ないものにしてしまっている感はいなめない。

音楽は典雅で叙情的なものと牧歌的なものが使い分けられており、全体として昔語りの雰囲気を出しつつ、主人公の境遇の変化に合わせて音楽の心情も変化している。

評価

アニメ作品としてのエンターテイメント性ではメトロポリス、千と千尋の神隠しに及ばないものの、表現面は枯れた技術を意欲的に、ほどよく抑制して使っているという面でたいへん評価できる。多くの部分を情景シーンに費やしているが、そのことが刺激性を少なくしているものの、芸術性を高めているといえる。本当にゆっくりできるときに、のんびり見ると深く染みこんでくるような感動に出会える作品。

登場人物

主人公
キーキャラクター
サブキャラクター
その他の登場人物

スタッフ

監督 片瀬須直
脚本 片瀬須直
音楽 千住明
美術監督 西田稔

参照

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関連項目


カテゴリ: [アニメ]

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最終更新:2006年07月04日 16:22