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 ソフトバンクの孫正義社長は思ったことを恐れず口にする型破りな人物として知られている。15日に開かれた米携帯電話大手スプリント・ネクステルの買収に関するアナリストと投資家向けの英語による電話説明会でも、そうした率直さが発揮されたが、孫氏発言の中には聴衆を困惑させるものもあった。

 買収効果を売り込むに当たってスプリントと孫氏は、ソフトバンクが高速通信規格「LTE」対応の通信ネットワークの開発と配備で「世界をリードしている」点を強調した。米ネットワーク機器大手シスコシステムズの2011年のデータを引用したプレゼンテーション用資料で、ソフトバンクは日本の無線通信ネットワークは米国の約2倍の速さだと述べた。

 「わたしは米国に来るたびに『ワオ!』何て遅いんだ、どういうことだ、こんなの我慢できない、と毎回思う」と孫氏は英語で述べ、「わたしはこの通信速度の遅さに耐えられない。米国民は高速通信を経験したことがないのだ」と語った。

 恐らくその通りだろう。だが、米国は新しいLTEネットワークの人口カバー率では他国を大幅に上回っている。調査会社IDCのデータによると、4-6月期のLTE加入者数は、米ベライゾン・ワイヤレスが1100万人と世界1位で、2位は約340万人のLTE加入者を有する韓国のSKテレコム、3位が約330万人のNTTドコモだ。

 4位と5位はそれぞれAT&TとメトロPCSで、いずれも米国企業が占めている。ソフトバンク・モバイルは11位で、LTE加入者数は10万人をわずかに上回る程度。米国のLTEネットワークは評判もおおむね良好だ。

 とは言え、IDCの無線・携帯インフラ担当責任者、ジョン・バーン氏は、ソフトバンクが革新的なLTEネットワークを設計したことは称賛に値すると述べ、同社のLTEネットワークはデータを中継する携帯電話基地局の数が多く、米国のどの通信事業者のものよりも携帯端末データ通信の取り扱いに適していると指摘した。

ソフトバンクの孫社長(左)とスプリントのヘッセCEO
 バーン氏によると、ソフトバンクは単独でLTE基地局を20万局以上設置したが、米国は全携帯事業者合わせて約28万5000局しか設置できていない。

 買収のシナジー(相乗効果)に関する孫氏の発言も一部アナリストを当惑させた。「われわれの合併によってまず即座に期待できるシナジーが、スマートフォン(高機能携帯電話)とネットワーク機器の調達業務統合による経済効果だ」と孫氏は述べた。

 だが、アナリストらは、携帯電話会社同士の合併で得られる主要なシナジーは、無線ネットワークの統合であって、端末や通信機器の調達のコストや効率が向上することではないと話す。

 最後に聴衆を戸惑わせたのが、電話説明会の質疑応答の最中に、日本のテレビ番組に出演するため、退席しなければならないと孫氏が聴衆に告げたときだ。

 アナリストの1人が孫氏に質問しようとしたが、孫氏は「どうも孫さんは行かなくてはならないようだ」と述べ、代わりにスプリントの最高財務責任者(CFO)に質問を振った。司会が次のアナリストの質問を受けようとしたところ、不意に声を張り上げ、「オーケー、オーケー、もう行かなくては」と言うと、「マサです。ここで失礼します」と告げた。





カテゴリ: [ニュース] - &trackback- 2012年10月19日 19:19:43

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