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毎日新聞 2012年10月18日 21時15分(最終更新 10月19日 00時51分)

 外国人からの献金や暴力団との交際が発覚した田中慶秋(けいしゅう)法相は18日、復興予算について審議する参院決算委員会の閉会中審査を、公務を理由に欠席した。野党からの出席要求を蹴って公務を優先した形だが、招請を受けてもいないのに急に出向いた会合もあった。山本順三委員長(自民)は「国会答弁回避のために欠席した。大臣の資格はない」と委員会席上、辞任を要求。政府内からも「もう持たない」(官邸関係者)との声が漏れ始めた。

 田中法相の欠席を巡って委員会は午後1時前から40分以上空転。野党側は質疑を後回しにして出席を求めたが、法務省から欠席の届けがあった。憲法63条は国務大臣について「(国会から)答弁又(また)は説明のため出席を求められたときは、出席しなければならない」と定めている。

 政府や法務省の決算委への説明では、法相は午後1時20分から東京都千代田区で開かれる全国調停委員大会▽同3時から同大会の記念式典▽同4時から東京都港区での駐日ドイツ大使への表敬−−に出向いた。同3時の式典以外は当日急きょ決まった日程。調停委員大会を主催する日本調停協会連合会事務局は「突然『法相が来る』と連絡があり、席にお連れした」と話した。あいさつの場面もなく「来賓席」にぽつんと座っていたという。

 一方で、午後1時20分の報道機関のインタビューは「国会のため」として前日にキャンセルされていた。

 自民党の安倍晋三総裁は18日の記者会見で「このような理由で大臣出席を拒否するのは、自民党政権では考えられない」と批判。藤村修官房長官は記者会見で「重要な公務で調整がつかなかったと聞いている」と説明したが、民主党の閣僚経験者からも「こんな理由で(欠席して)いいなら明日から国会に出る閣僚はいなくなる」と批判の声が出ている。【伊藤一郎、青島顕】




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