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2012.10.14 13:05
 英科学誌ネイチャーは13日までに、森口尚史氏(48)が主張する人工多能性幹細胞iPS細胞)を使った治療を疑問視する異例の記事を電子版に掲載。iPS細胞に関する本で、ノーベル医学生理学賞に決まった山中伸弥京都大教授(50)の論文と似た表現があると指摘した。森口氏は同日、米ニューヨークのホテルで会見したが、あいまいな答えに終始した。(サンケイスポーツ)

 「うますぎる話だと思った」としたのはネイチャー。疑問の根拠として、2種類の化学物質を使ってiPS細胞を作るとする森口氏の手法について「成功例を聞いたことがない」とする日本の専門家の話を紹介。治療が事実なら「ほとんどの専門家の予測より何年も早い」とも指摘した。

 さらにネイチャーは、iPS細胞に関連する本で森口氏が執筆を担当した部分に、山中教授の論文と同じ表現があることが分かった、との記事を電子版に掲載した。

 記事によると、森口氏が幹細胞研究の進展について書いた部分に、山中教授らが2007年に専門誌に発表した論文と同じ記述が含まれるという。論文盗用の疑いまで浮上してしまったのだ。

 同誌に対して森口氏は「われわれは皆、同じようなことをやっていて、似たような表現になるのはおかしなことではない」と説明する一方、さまざまな論文を参考にしたことは認めたという。 また、米科学誌サイエンスも、治療実施が確認できないことを詳しく紹介する記事を電子版に掲載。国際的に権威のある両誌が、そろって信憑(しんぴょう)性に疑問を示した。

 私生活でも事実と異なる話を繰り返していたようだ。居住する千葉県市川市のアパートの大家の女性は「あいさつする程度だったが、以前『東大の教授になった』と話していた」と振り返る。

 近所の女性(54)によると、森口氏は自らを「東大の医師」と説明。1年ほど前には「ノーベル賞候補のリストに入ったので(スウェーデンの)ストックホルムに行ってきた」と話すなど、“虚言癖”ともいえる発言を数多くしていたようだ。





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最終更新:2012年10月14日 14:09