生贄の少年

    

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「なかなかちょうどいい子がいないわね」
「そりゃそうよ。だから私達、いつもいつも10日以上も時間をかけて探してるんじゃないの」
「あ、みてあの子、命数がのこりわずかよ」
「あらほんと、それに年もいい感じだし。あの子にしましょうか」

僕は今まで「特別な事」に出会ったことがなかった。
テレビや雑誌で出てくるようなドラマティックな出来事なんて絵空事だと思ってたし、僕にとっては身の周りに起こらないことなんて、宇宙の外で起こってることと変わりなかった。
高校からの帰り道、僕はいつものように長い長い通学路を歩いていた。
なんてことはない1日。365日、金太郎飴を切ったときみたいにどこをとっても変わり映えしない1日が永遠に続いているようだ。

家まであと100メートル。交差点を曲がって車通りの多い道に出る。
その時、突然キーッという甲高い悲鳴のような音を立てて、対向車線を走っていたトラックが捩れるように僕の方に進路を変え、猛烈な勢いで迫ってきた。
居眠りからさめて慌てふためく運転手の顔が目に焼きつく。
そして、それが僕の見た最後の光景になった。

ふと気がつくと、僕はなんだかよく分からない所にいた。
フワフワと足元がおぼつかない。雲の上にいるようで不思議な感覚だ。
突然、頭の中に何か声が聞こえてきた。
「私の声が聞こえますか?」
僕は何やらわけがわからなかったが、とりあえず返事をした。
「あ、き、聞こえます」
「残念ながら、あなたは死にました」
死んだ・・・そうだ、トラックが突然僕に向かってきて・・・僕ははね飛ばされたんだ。
ずーっと長い間宙を舞っていたような気がする。
僕は死んだのか。つまらない人生だったな・・・
「そうか・・・死んじゃったのか。じゃあこれから僕はどこにいくんだ?天国?それとも・・・」
「若くして不運な死を遂げてしまったあなたは地獄に行く運命にあります」
地獄?そうか、親より先に死ぬのは罪なんだもんな・・・
「でも、あなたにはまだできることがあります。大勢の役に立つことです」
「大勢の役に立つ?僕にできることなの?」
「そうです。あなたにしかできないことです。試してみますか?」
「ああ、そんなことができるなら是非」
「ではいらっしゃい・・・ひとときの間、かりそめの命を与えましょう」
そう聞こえたかと思うと、僕は眩いばかりの光に包まれた。

目を開けると、そこは広い草原のようなところだった。
僕は少し小高くなった丘のようなところに裸で寝転んでいた。
50メートルほど離れたところで見たこともないような生物が2匹、じゃれ合うようにして遊んでいる。
一方は全身黄色、ふさふさの毛に覆われた犬のように見えるけど、太い尻尾は明らかに犬のものじゃない。
なんだろう?・・・そうだ、恐竜のような尻尾だ。それに、もう一方は緑色でやっぱり短いけど柔らかそうな毛に覆われていて太い尻尾もある。どっちも体長60センチくらいだ。
2匹とも頭に角のようなものが2本生えている。
僕がボーっとそちらの方を見ていると、その2匹の生物は僕に気付いて駆け寄って来た。

黄色と緑色のフサフサの毛を生やしたドラゴンが、丘の上で少年が目覚めたのに気付いた。
「あ、気がついたみたいだよ」
「じゃあ挨拶しに行こうよ」
2匹の小さなドラゴンはピョンピョンと飛び跳ねるように若い少年に駆け寄った。
少年は呆気に取られていたが、緑のドラゴンは構わず話しかけた。
「初めまして人間さん。ドラゴンの国へようこそ!」
そういうと、小さな頭をペコンと下げる。
「ド、ドラゴンの国?」
少年が聞き返したが、2匹の姿をまじまじとみて納得したようだった。
黄色いドラゴンが後を続ける。
「この国では人間は大歓迎だよ。さぁ、僕らの村に行こうよ」
少年はまだ事態がうまく飲み込めていなかったが、あの不思議な空間で聞こえた声を思い出した。
"大勢の役に立つことが・・・"
"ひとときの間かりそめの命を・・・"

つまり、このドラゴンの国で僕は何か重要なことができるっていうことなんだな。
僕はそう考えると、目の前にいる2匹の小さなドラゴンについてドラゴンの村へと行ってみることにした。
しかし、広大な草原の真ん中から村らしいものは全く見えない。
ここからどのくらい離れているのだろうか。
僕がそんなことを考えていると、黄色いドラゴンが全身に何か力を入れているような仕草をした。
すると、だんだんと黄色いドラゴンの体が大きくなった。60センチくらいだった体長が、あっという間に尻尾を含めて2メートル近い大きさまで膨れ上がった。
緑色のドラゴンがその巨大化した黄色いドラゴンの背中にちょこんと乗ると、僕を誘った。
「さぁ、早く乗りなよ」

僕は言われるままに恐る恐るドラゴンの背中に飛び乗った。
フサフサで柔らかいドラゴンの背中が心地いい。
「しっかりつかまっててね」
「そうしないと振り落とされちゃうよ」
2匹のドラゴンが口々に言った。僕は黄色いドラゴンの首に両腕をしっかり巻き付け、ドラゴンの背中にうつ伏せに寝そべるような格好になった。
「じゃあ行くよ~」
「出発進行~」
ドラゴン達は楽しそうだ。黄色いドラゴンが走り始めた。
初めはゆっくりとだったが、次第にゴゥという風を切る音が聞こえるほど物凄い速さになる。
地面に手足をつく度に送られてくる振動がとてつもなく気持ちいい。
風のように広い草原を走っていると、遠く地平線の辺りに何か建物のようなものが見えてきた。
ドラゴンの村がぐんぐん近づいてくる。そして、あっという間にドラゴンの村の入り口に到着した。
「さぁついたよ」
快適な旅行はわずか10分ほどで終わり、僕は風になぶられてクシャクシャになった髪を戻しながらドラゴンの背から降りた。

村の中に入ると、黄色いドラゴンの体がゆっくりと縮み始め、元の60センチくらいの大きさになった。
2匹のドラゴンと同じように小さい色とりどりのドラゴン達が、村のそこかしこで遊んでいた。
それに混じって、ずっと体の大きいドラゴンも何匹か見える。
つまり僕を運んできてくれたドラゴン達は、またまだ小さい子供のドラゴンっていうことか。
村に入ってきた人間に気付いたのか、数匹の子ドラゴン達が、一斉に僕に群がってきた。
何匹かが勢いよく飛び跳ね、僕に思い切り体当たりしてくる。
しかし、小さいながらもドラゴンはドラゴン。みっちりと筋肉の詰まった強靭な体は大きさの割にずっしりと重く、僕はその勢いに負けて子ドラゴン達に仰向けに押し倒された。
「ようこそ!」
「かわいい人間さんだ~」
「来てくれてありがとう!」
小さなドラゴン達が次々と口を開く。子ドラゴン達の中でも耳の辺りに少し長い毛を伸ばしたかわいい女の子っぽい赤いドラゴンが僕の上に乗ってきた。
「まずは来てくれたお礼をしないとね」
その声に周りにいた数匹の子ドラゴン達がはしゃぎ出した。
そして、突然4匹のドラゴンが僕の両手足をがっちりと押さえ込んだ。
さらに2匹のドラゴンが横から僕の胸に口を近づけると、尖った口をぱくりと開けて乳首を咥えた。
「はうっ」
僕に馬乗りになっている赤いドラゴンに隠れて見えなかったが、僕の股間のほうでは別のドラゴンが僕のお尻の穴にフサフサの毛で覆われた尻尾をゆっくりとさし入れ、さらに僕の一番感じるところをパクリと口に含んだ。
「う、な、なにを・・・?」
突然のことに怯える僕を、赤いドラゴンは優しく見下ろしていた。
そして、いきなりガバッと覆い被さるようにして僕にキスをした。
その瞬間、両乳首と股間に猛烈な快感が送り込まれた。
「うむ、むぐっんっ!」
僕はあまりの気持ちよさに声を上げたが、赤いドラゴンが僕の舌を奪い悲鳴を飲み込んだ。
乳首の上では小さくかわいい舌がチロチロと細かく動き、お尻には柔らかい尻尾がゆっくりと出たり入ったりしている。そして僕の膨れ上がったものを口に咥えたドラゴンは、素早く口を前後させながら舌をペニスの先端で躍らせ、強烈な吸引を加えてきた。
「ん~、んぐぐ~!」
次第に激しくなる快感になおも声を上げようとするが、赤いドラゴンは完全に僕の声を封じていた。
暴れようにも両手足はそれぞれドラゴン達にしっかりと押さえつけられていて、ピクピクと動かすことはできても持ち上げることはできなかった。その上、足を掴んでいたドラゴン達が、僕の足の裏をペロペロとその小さい舌で舐め始めた。
「うぐっ、う、むぅ~!」
その強烈なくすぐったさに僕は激しく暴れたが、8匹の子ドラゴン達の責めには到底抗えなかった。
赤いドラゴンと乳首を弄んでいた2匹のドラゴンは、空いている両手でさらに僕の首筋や脇腹に優しい愛撫を始めた。フサフサの毛に覆われた手が首や脇腹や腹の上を這う度に、僕は体を捩って悶えた。
そして、ペニスを咥えていたドラゴンの口の中に、熱く滾った精を吐き出した。
「むぅーーーーーーーーーーーーー!」
僕が射精している間、ペニスを咥えたオレンジ色のドラゴンは思い切り吸引を続けていた。
まるで僕の全てを吸い尽くそうとしているかのようだった。

長い長い快楽の宴が終わり、赤いドラゴンが僕の口を解放した。
それと同時に、全身に流し込まれていた快感も止んだ。
「あう・・・う」
僕は荒い息をつきながらグッタリとして赤いドラゴンを見つめた。
「うふ、どうだった?」
「と、とっても気持ちよかった・・・」
「よかった!」
子ドラゴン達は大喜びで騒ぐと、皆で僕を担いで村の中にあった泉へと連れて行ってくれた。
そして、僕をゆっくりと泉の中に入れる。
暖かかった。温泉のように気持ちのよい澄んだお湯が、僕の汗を洗い流していった。
あまりに気持ちよくて、僕は泉に使ったまま顔だけ淵に出して眠った。

どれくらい眠っていたのだろうか。
僕は目を覚ました。温かい泉は依然僕の体を優しく温め続けていた。
首を横に向けると、僕の唇を奪ったあの赤い子ドラゴンが座っていた。
「おはよう!」
元気のいい大きな声で挨拶する赤いドラゴン。僕もとりあえず返事をする。
「ああ・・・おはよう」
「疲れは取れた?」
「うん、大丈夫」
不思議な温泉の効能なのか、グッタリしていたはずの僕の体には元の活力が戻っていた。
「じゃあ私の家に行きましょ」
赤いドラゴンはそういうとピョンピョンと跳ねながら僕をある建物に案内した。
石でできた大きな建物は、どの通路も人間が10人以上並んで通れるくらいの広さがあった。
巨大な両開きの扉を開けると、中は大広間になっていた。
体長が3メートルかそれ以上あるような大きなドラゴンが2匹立っていた。
どちらも赤い体色をしている。この子ドラゴンの両親だろうか?

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