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願いの果てに

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匿名ユーザー

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不老長寿・・・相反する2つの願いがこめられたこの言葉は、遥か昔から特に女性が憧れた言葉のひとつだった。
健康的な食事、睡眠、生活。これらを忠実に実践するならば、ある程度不老長寿を実現可能ではある。
だがある時、古くから霊峰と呼ばれていた巨大な山の奥に、食べることで不老長寿になることができるという幻の果実の噂が広まった。
たった1つ食べるだけで永きに渡る若さを保つことができる・・・
そんな誘惑にかられて、ある者は家族の反対を押しきり、またある者はほとんどの財産を売り払ってその果実を手に入れようとした。
だがどういうわけか、果実を取りに山へ登っていった人々が無事に成功を収めて下山した例は皆無だった。
山を中腹まで登ったにもかかわらず果実を諦めて下山した人の話によれば、その山には大きなドラゴンが跋扈しているらしい。それも、何匹ものドラゴンを大量に見かけたというのだ。
つまりこれまで不老の果実を獲るために山へ登って帰ってこなかった人達は、みなそのドラゴン達の餌食になったということなのだろう。

そして、俺もまた不老の魅力に取り憑かれて山を登る決心をした人間の1人だった。
一体ドラゴンがなんだというのだ。
むしろ、そのくらいの障害がなければ誰もが貴重な不老の果実を手に入れてしまうだろう。
雲に隠れて見えなくなった山の頂を麓から睨み据えながら、俺は入念な準備をして山の中へと入っていった。
薄暗い森の中を慎重に進みながら、時折辺りに注意を払う。
なるほど確かに、辺りには不気味な静寂がたち込めていた。
周囲に乱立する大木の陰から、いつ凶暴なドラゴンが飛び出してきたとしても不思議はない。
だが、その時はその時だ。俺には所詮運がなかったと諦めるほかはないだろう。

図らずも1歩踏み出す毎に少しずつ早くなっていく鼓動の音を聞きながら、俺は無事に森を抜けることに成功した。
1度もドラゴンの姿など見かけることもなく終わった最初の関門に、少しばかり拍子抜けする。
いや、もしかしたらドラゴンなんてものは最初からいないのかもしれない。
険しい山路のせいであまりに生還率が低いために生まれた、一種の都市伝説のようなものなのだろう。
まあ、そんなことを言ったら不老長寿の果実というのも存在が怪しいものではあるのだが。
前を見ると、今まで続いていた深緑の絨毯がそこから先は岩に覆われた曲がりくねった道へと変化していた。
まだ登山の進捗は2合目。
ここから果実があるとされる5合目付近までは、ほとんど植物の生えていない不毛の世界が続いているのだ。
だが谷の形をなぞるようにして延々と続いていく道を歩きながら、俺はふと不思議な感覚に囚われていた。
誰も無事に下りてきたことがないというからどんなに険しい山なのかと思っていたが、実際にこうして登ってみるとそれほど険しいわけではないように見える。
環境の苛烈さにかけてはもっと標高が低くても吹雪の荒れ狂う雪山の方が危険だし、道なき道をひたすら突き進まなければならないような未開の山に比べればここは標高が高いだけで一見なんの変哲もない普通の山のようだった。
そうすると、逆にドラゴンの存在が信憑性を帯びてくるというものだ。
それにドラゴンを見たという人間も山を中腹までは登って下りてきたというのだから、少なくとも案外果実のところまではあっさりと辿りつけるものなのかもしれない。
その後、無事にドラゴンに見つからずに帰ってこれるのかは別として。

数時間かけて禿上がった山肌を歩き続けると、前方に再び森が見えてきた。
予想が的中したというべきか、やはりここまで来る間にもドラゴンの姿は全く見かけなかった。
だが、ここからは話が違う。あの森のどこかに、誰もが夢見る不老の果実が眠っているのだ。
薄っすらとピンクがかった靄のようなものが辺りに漂っていて、明らかに麓の森とは不気味さがちがう。
足音を殺してそっと森に入ると、俺は何人もの人間が通ってできたのであろう太い道をゆっくりと進んでいった。
遥か向こうに、森の切れ目が見える。どうやら、それほど深い森ではないらしい。
バサッという音とともに最後の茂みを掻き分けて森を通り抜けると、そこには驚きの光景が広がっていた。
直径200mくらいの小さな湖が、真っ青な水を一杯に湛えて陽光を反射していた。
その湖を、今抜けてきた森がドーナツ状にグルリと取り囲んでいたのだ。
そして湖の辺に数本だけ場違いに細い木が並んでいて、金色に輝く桃のような果実が1つだけ実っていた。
「お、おお・・・」
あっさりと果実を見つけられてしまったことを訝る暇もなく、俺は感動に打ち震えていた。
後はあの果実を食べれば、俺はきっと不老になることができる。
俺は逸る気持ちを抑えて木に攀じ登ると、その金色の果実を枝からもぎ取った。
木から下りて嬉しさのあまり満面の笑みを湛えたまま背後を振り返る。そして、その笑顔が突然凍り付いた。

今抜けてきた森の中から、大きなドラゴンが3匹、俺の方に向かってにじり寄って来ていたのだ。
真っ黒な毛に覆われたずんぐりと太った者もいれば、鮮やかに黄色に光る鱗に覆われた者、そして色っぽいピンク色の短毛を靡かせているドラゴンもいる。
そのどれもが、俺をじっと睨み付けていた。まるで禁断の果実に手を出してしまった愚か者に怒りを示すように。
「う・・・うう・・・」
突如現れた凶暴なドラゴン達に、俺は腰を抜かしてその場にへたり込んだ。
手にしていた果実がころりとそばに転がる。
「ククククク・・・これはこれは・・・美味そうな人間がいたものだ・・・」
「ウフフ・・・あたしもここ一月ほどロクなものを食べてなかったから楽しみだわ」
「それじゃ、私もおこぼれにあずかろうかしら・・・ホホホホ・・・」
3匹のドラゴンは口々に言いながら、怪しげな笑いを浮かべて恐怖に動けずにいた俺を取り囲んだ。
「あ・・・ぅ・・・た、助けてくれ・・・」
そんな・・・せっかく果実を手に入れたのに・・・こんなところでドラゴンに見つかってしまうなんて・・・

ガシッという音とともに、黄色いドラゴンと黒いドラゴンが俺の両腕を大きな手で掴んだ。
そして、ピンク色のドラゴンが俺の両足を地面に押さえ付ける。
バリッビリビリッブチッ
3匹のドラゴンがよってたかって鋭い爪で俺の服を引き千切り、俺はあっという間に素っ裸にされて大の字に拘束されてしまっていた。

「ウフフフ・・・じゃあ、あたしから頂くわね」
そう言うと、足を掴んでいたピンク色のドラゴンが俺のペニスをパクリと口に咥えた。
「う、うわあああ・・・や、やめろぉぉ!」
ペニスを食い千切られるという俺の予想とは裏腹に、ジョリッという音を立ててペニスが分厚い舌で舐め上げられた。
「はあ・・・う・・・」
何の予告なしに与えられた快感にビクンを体を震わせるが、左右にいたドラゴン達が俺の両腕を完全に搦め取ってしまっていた。
ショリショリショリショリ・・・グチュッニュルッ
「あひぃっ・・・た、助けてぇ・・・」
一瞬にして真っ直ぐに屹立させられたペニスにドラゴンの長い舌が巻きつけられ、何度も何度も執拗に擦り上げられる。
だがその快感に悶えようにも、動きは完全に封印されてしまっていた。
「ほら、早く食べたいならあんた達も手伝ってよ」

一通り俺のペニスを舐めしゃぶると、ピンク色のドラゴンは顔を上げて他の2匹に向かってそう言った。
「ククク・・・いいだろう」
「私もいいですわ」
2匹のドラゴン達はその言葉に頷くと、腕を押さえ付けたまま俺の乳首にそれぞれ舌を這わせた。
レロ、レロレロ、チロチロチロッ
「ひゃああ・・・や、やめ・・・はぅあっ」
乳首に与えられる切ない快感に喘いだ瞬間、再びペニスが締め上げられた。
ぐにぐにと硬くなったペニスを揉みしだくように巻きつけられた舌が蠕動し、ペニスの先端を舌先で嬲られる。
そのドラゴン達の舌使いに、俺は見る見るうちに射精感がこみ上げてきた。
「あ、あ・・・だめ・・・我慢でき・・・な・・・い・・・」
「ウフフフ・・・ほら、早く出してよ」
グギュッとペニスの根元が舌で締めつけられ、その舌の輪が勢いよく先端に向かって引き上げられる。
ズリュリュッ
「うあああっ!」
俺はその強烈な快感に耐えられず、ピンク色のドラゴンの口内に精を放った。
「ウフフ・・・おいしい・・・」
チュ~という音とともに、ドラゴンがペニスを激しく吸い上げる。
「ああああああああああ~~~!」
それに導かれるように、俺の精がとめどなく吸い出されていった。

「はぁ・・・ぅ・・・」
一気に吸い上げられた大量の精をゴクンと飲み干すと、ピンク色のドラゴンは黄色い鱗のドラゴンに向かって微笑んだ。
「次はあなたの番ね」
「ホホホ・・・それじゃお言葉に甘えて・・・」
俺が快楽の余韻に痺れている間に、2匹のドラゴンが場所を入れ替わる。
今度は、黄色いドラゴンが俺のペニスにじっと狙いを定めていた。
「私はこちらで頂こうかしら・・・ホホホホホ・・・」
そう言いながら、黄色いドラゴンが俺に股間の割れ目をグイッと見せつける。
水平に入った横向きの割れ目がグワッと口を開くと、あたかももう1つの口がそこに現れたかのようだった。
「ひあぁぁ・・・お、お願いだからやめて・・・」
クチュ・・・クチュ・・・
映えるような黄色い体とは対称的に、燃えるような真っ赤な肉洞が獲物に狙いをつける。
そして、身動きできない俺のペニスに向かってゆっくりとドラゴンの膣が降りてきた。
ニュブニュブニュブ・・・
「ああっ!」
ジュワッと熱い愛液がたっぷりとペニスに擦りつけられ、柔らかい肉襞がサワサワとペニスを舐め上げていく。
「や、やめて、やめてぇぇ!」
「ホホホホ・・・なんて元気のいい獲物・・・それじゃ頂きますわ」
グシャッグシュッ
「ぐああああっ!」
強烈な膣圧で、ペニスがドラゴンの膣に翻弄された。
それと同時に俺の腕を押さえていたドラゴン達が再び乳首を舌先で捏ねくり回す。
「ひ・・・だめ・・・いや・・・ぁ・・・」
ブシュシュッ
射精したばかりの敏感なペニスにさらに強烈な快感を擦り込められて、俺は成す術もなく黄色いドラゴンにも精を搾り取られた。

「くは・・・ぁ・・・もう・・・許してくれぇ」
「クククク・・・何を言っているのだ・・・次は我の番だ」
「そ、そんなぁぁ・・・」
またしても、ドラゴン達の位置が入れ替わった。
他の2匹より一回り大きい黒いフサフサのドラゴンが、ニヤニヤと俺を見下ろしている。
「ククククク・・・我は今までのように甘くはないからな・・・」
「う・・・う・・・頼むから許してくれ・・・」
涙を流しながら恐怖に慄く俺に、黒いドラゴンは更なる追い討ちをかけた。
「ククク・・・お前の運命は2つに1つなのだ。今すぐ我らに食われるか、もう暫く後で食われるかのな・・・」
「うう・・・そんな・・・」
「では、我もこちらで頂くとしよう・・・お前の悶え狂う顔がよくみたいのでな・・・」
そう言うと、ドラゴンは股間の花びらを左右に大きく押し広げた。
グチュル・・・ヌチャァ・・・
肉襞も、膣壁も、割れ目の入口すらもが、先ほどの黄色いドラゴンのものとは比べ物にならぬほど凶悪な動きを繰り返している。
「ひぃぃぃ・・・」
「いいぞ・・・その顔をもっとよく見せるのだ・・・」
ズリュリュリュ・・・
その言葉とともに、すでに黄色いドラゴンの愛液に塗れていたペニスが恐ろしい膣に咥え込まれる。
「ククク・・・さて、どう料理してほしいか言ってみるがいい・・・」
「や、やめ・・・ひあっ・・・た、頼むから・・・ああっ!」
声を出そうとする度に、きつくペニスが扱き上げられる。
「クククク・・・なんだ?よく聞こえぬぞ?もう1度言ってみろ」
「た、助け・・・」
グシュッ
「うああっ!」
「ククク・・・聞こえんな・・・もう1度だけ聞くぞ、我にどう料理してほしいのだ?」
「あ・・・あああ・・・」
俺は何も答えられなかった。ドラゴンの意にそぐわぬことを言おうとすれば、即座に口を封じられてしまう。
かと言って、このまま黙っていれば思うがままに弄ばれてしまうだろう。
「何も言うことがないのなら・・・」
その言葉とともに、ペニスがキュッと膣に軽く挟みつけられた。
さらに、ペニスを押し潰そうと左右の肉襞がゆっくりと圧迫感を加えてくる。
「最後の1滴まで残らず搾ってやろう」
グシッゴシャッズシュッ・・・
「うあああああっ!」
その悲鳴を待っていたように左右の乳首に再びドラゴンの舌が這い回り、俺は快楽の3重奏に身も世もなく悶え狂った。
あっという間に込み上げてきた射精感を堪えきれずにピュッと少量の精を奪い取られたが、ドラゴンはなおも責めをやめるつもりはなさそうだった。本当に、1滴残らず搾り取るまで続けるつもりらしい。
「クククク・・・どうだ、食われる前の前座にしては十分であろう?」
「ひああああ・・・」
快楽の泥沼に頭まで深く沈められながら、俺は早く気を失いたいと切に願うようになっていった。

グジュッ
「うはあっ・・・」
永遠に続くかと思われた快楽地獄も、俺の精が尽きた瞬間に終わりを迎えた。
すっかり精を搾り取られて萎んだペニスを膣から解放すると、左右にいた2匹のドラゴンが俺の腕を放す。
そして、黒いドラゴンが恐ろしげな笑みを浮かべて言った。
「クククク・・・そろそろ、我らに食われる覚悟はできたか?」
その言葉に、3匹のドラゴン達が一斉にジュルリと舌なめずりをして俺を取り囲んだ。
「う、うわあああ!」
いよいよ食われるという恐怖に弾かれ、俺はロクに動かせなくなった体を引っくり返すとドラゴン達から逃げるように震える手で必死に地面を這った。
だが、そんなことで腹を空かせた3匹のドラゴン達から逃げ切れるはずもなく、黒いドラゴンはサッと首を伸ばすと逃げようとする俺の膝の裏をペロリと舐め上げた。
「ひゃああっ」
それにならうように、他のドラゴン達も俺の体のあちこちを思い思いにペロペロと舐め始める。
ペロペロッズリュッレロレロッ・・・
「ひ・・・いや・・・いやだ・・・」
ドラゴン達は今、俺の体を味見しているのだ。
「ウフフフ・・・」
「ホホホ・・・」
「ククククク・・・」

いつドラゴン達の鋭い牙が俺の体に突き立てられて肉が食い千切られるかと思うと、俺はさらにパニックに陥って滅茶苦茶に地面を這い始めた。
「わ、わああぁ・・・」
だがその途端、れろぉっという一際大きな音とともに3つの分厚い舌が背中を思い切り首筋まで舐め上げてきた。
ザワッという寒気が全身を駆け巡り、恐怖に体が弛緩してしまう。
「あ・・・あ・・・ああ・・・」
俺の動きが鈍ったことを確認し、黒色のドラゴンは横からそっと俺の耳元に口を近づけると脳の奥にまでじわじわと響くような低い声で囁いた。
「それ、早く逃げなければ食われてしまうぞ?生きたまま食われるのはさぞ苦しかろうな・・・クククク・・・」
その言葉とともに、ドラゴンが俺の耳たぶをその恐ろしい牙で甘く噛んだ。
耳のすぐそばで荒い鼻息をつかれ、さらに恐怖が増大する。
「ひ、ひぃぃぃ・・・いや・・・いやぁ・・・」

いっそのこと、一思いに食い殺してくれればどれほど気が楽だったことか。
だがドラゴン達は、俺が絶望の淵にズブズブと際限なく沈み込んでいくのを見て楽しんでいた。
決して俺を捕まえたりしようとしないのは、いつでも捕まえられるからと高を括っているというよりも、もう俺には逃げる気力も体力も残っていないということを知っているからなのだろう。
執拗な舐め回しと死の恐怖に疲弊してぐったりと地面に横たわると、ドラゴン達の交渉が始まった。
「ククク・・・では、こいつをどうやって分けるとしようか?」
ガシッという音とともに、黒いドラゴンが俺の頭を掴んで地面に押しつける。
「私は腕だけでももらえればそれでいいですわ」
「じゃああたしは肉の一杯詰まった両足かな」
「ふむ・・・ならば残りは我が頂くとしよう・・・」
心の準備をする暇もなく速やかにドラゴン達の分け前が決定され、俺は無駄だと知りつつも大声で助けを求めた。
「た、頼む・・・なんでもするから食うのだけはやめてくれぇぇ!」
だがその瞬間、黒いドラゴンは俺の頭を少しだけ持ち上げると地面にガンと叩きつけた。
「ぐあぁっ!」
「うるさいぞ。往生際の悪い奴だ・・・ククク・・・」
そのままドラゴンにググッと体重をかけられ、顔を横に向けたまま頭が押し潰されそうになる。
「さあ、早く食いたいところを持っていくのだ」
「ウフフフ・・・それじゃいただきまーす」
足元からピンク色のドラゴンの嬉しそうな声が聞こえ、右足がその口に咥えられた。
レロレロと舌で舐め回されながら足全体がドラゴンの口の中へと飲み込まれ、肉の硬さを推し量るように太腿の辺りに少しずつ牙が押しつけられる。
「た、助け・・・ひぃぃ・・・やめてぇ・・・」

今にもドラゴンの鋭い牙が俺の足を食い千切らんとした時、俺はふと手を伸ばせば届くところにあの金色の果実があるのを見つけた。
どうせここで死ぬのなら、最後にあの果実がどんな味がするのかだけでも確かめてから死にたい・・・
黒いドラゴンに気付かれぬようにそっと手を伸ばし、金色の果実を掴んでそれを無造作に口の中に放り込む。
その途端、口の中一杯にこの上もない究極の甘さが広がった。
よく熟れた桃やメロンのような濃厚な果汁に、思わず笑顔が零れてしまう。
シャクッシャクッ
「む?」
咀嚼の振動を感じ取ったのか、地面に押しつけられた俺の顔をドラゴンが覗き込んだ。
「何をしておるのだ?」
ゴクリという嚥下の音がして、黒いドラゴンがハッと辺りを見回し始める。
そして、俺が取り落としたはずの果実がなくなっていることに気付いて顔色を変えた。
「まさか・・・あの実を食べたのか?」
「・・・どうかしましたの?」
おとなしく俺のそばで順番を待っていた黄色いドラゴンが、訝しげに聞いてくる。
「どうやらあの木の実を食べたらしい・・・よせ!放してやれ!」
黒いドラゴンは俺の頭から手を離すと、今まさに俺の腿を食い千切ろうとしてしたピンク色のドラゴンに向かって叫んだ。
寸での所で皮膚を割り始めた牙が止まり、唾液に塗れた足が吐き出される。

突然ドラゴン達から解放され、俺は何が起こったのかわからなかった。
た、助かった・・・のか?
だが次の瞬間、俺の体に異変が起こり始めた。
体中の毛という毛がパラパラと抜け落ち、皮膚が硬く鱗状にひび割れていく。
薄くて丸かった爪がひょろ長い円錐状に伸び、肌の色が見る見るうちに青く染まっていった。
痛みとも快感ともつかない不思議な感覚に全身が覆われ、意識が朦朧と辺りを彷徨う。
そして数分後・・・俺は真っ青な鱗に覆われたドラゴンにその姿を変えていた。

「こ・・・これは・・・?」
事態が理解できないでいた俺の耳に、ドラゴン達の声が聞こえてくる。
「あの実を食べたものは、みなドラゴンへと姿を変えられてしまうのだ」
「私達も皆、あの実を食べたがためにドラゴンになったのですわ」
「チェッ、あとちょっとだったのに・・・ドラゴンになっちゃったら食べられないじゃないの・・・」
その言葉に、俺は愕然とした。つまり、彼らはもともと人間だったと言っているのだ。
そして、あの実を食べて伝説通り不老長寿を手に入れたということなのだろう。ドラゴンになることによって。
「じゃ、じゃあ・・・その・・・俺を見逃してくれるのか・・・?」
「フン・・・さすがに同胞を食い殺すわけにはいかんのでな・・・」
人間でなくなってしまったことはショックだったが、とりあえず俺の命は助かったらしい。
だが、その割には3匹のドラゴン達はまだどこか不穏な雰囲気を身に纏っていた。
その視線が、俺のある1点に向かって一斉に注がれている。
それにつられるようにして下を向いた俺は、自分の股間から生えている大きな肉棒に目が止まった。

「あ・・・え・・・ええっ!?」
ま、まさか・・・
ドラゴン達の意図を悟り、俺は思わず甲高い声を上げた。
「ウフフ・・・食べられなくなったんじゃ、しかたないわねぇ・・・」
「でも素敵な代わりがあるようでよかったですわ」
「クククク・・・そうだな・・・」
口々に言いながら、ドラゴン達がじりじりと俺に迫ってくる。
「ま、待ってくれ!助けてくれるんだろ!?」
またしても訪れた危機に、俺はオタオタと後ずさりながら叫んでいた。
「誰もお前を殺すなどとはいっておらん・・・なに、ただの生殖行為だろう?ククククク・・・」
「そうよぉ・・・あたし達の交尾は丸1日かかるから・・・たっぷり楽しませてあげる。ウフフフ・・・」
「そ、そんな・・・待ってくれぇ・・・」

色欲に妖しく目を輝かせたドラゴン達に取り囲まれ、俺は再び恐怖の快楽に蹂躙される運命を辿ることになった。
少なくともこれから数日の間、俺は彼女達に成す術もなく弄ばれることだろう。
両手足と尻尾をしっかりと地面に押さえつけられて膣や舌に肉棒を翻弄されながら、俺はやがて身も心もドラゴンへと変わっていくであろう己の未来に一筋の希望を見つけようと思考を巡らせていた。



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