龍根奇話2

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 【あ、あぁ――我は】

 『俺はぁ――あぁっ』

 刹那の絶頂には無い、圧倒的な灼熱がゆっくりと、意識を完全に溶かしつくし、て。

 【『おおうううっ。……ううっ』】

 自然に響き合う嬌声に、僅かばかり互いを取り戻した。

 『ハァッ!ハッ。ハァーッ……ハァハァ』

 『グオオ、おうっ。フゥーッ……グルルル』

 襲い掛かる疲労と脱力感に身を任せるまま、近くのベットに沈みこむ。お互いを庇う様
に、惜しむように抱き合いながら。


 【ふ、情、上出来、じゃ……なかなか、スジがある、ではないか】

 『お、ほめに預かり、こ、光栄ってヤツかな』

 【思っても無い事を抜かし、よって。じゃが良い。ぬしは実に、良い】

 『もっと…・・・イケルぜ。そっちはまだ満足していないだろう?』

 回復を待つ間も、互いの睦言は絶えることが無かった。

 ――あれから毎日の様に俺達は愛し合った。覚えたてはスゴイというヤツか、達しても
飽きること無く繰り返し、夜空が白み始める頃惜しみながら眠りに付く繰り返し。

 【んくっ……んふふふ。そろそろ時が尽きる。惜しいの】

 随分と成長した股間のつれあい――というとナニか締まらないが、龍が艶っぽく俺に甘
えてくる。押し付けられる蛇腹はずっしりとした重量感と心地良い弾力を備えた極上の抱
き枕だ。

 『あぁ。そろそろ眠らないと、服を着るから引っ込んでくれ……って』

 起き上がろうとした身体は生え揃った龍の四肢で押さえ込まれる。

 【い や じゃ。もう少し、少し。のう?】

 『いや、そのさすがにこれ以上はヤバイ。な? 頼むから』

 【……ナぁニを考えとるのかの。我はただ寝物語でもと思っただけじゃが】

 『あ……コノっ……』

 【くふふ。もう一戯イケそうじゃな。いや今宵は朝まで――】

 再度接近する龍の顔を俺はかろうじて押さえ込み、軽くキスをしてひとまず鎮める。
この手のバカップル的やりとりは慣れた儀式で、俺は手順通りにせがむのだった。

 『な、なぁそれよりだ。今日はどんな話を聞かせてくれるんだ?』


 【ん――? 今日は……ぬしの聞きたい事をどうじゃ?】

 『お、待ってました。あのさ、俺が病院にいった時なんだが――』

 コトが済んだ後眠りに付くまでの間、龍は自身について等色々な事を話してくれるよう
になった。本来は軽々しくもらしてはいけない秘密だそうだが、

 【寝物語では良くある事じゃ】

 とまぁよく分からない理屈で嬉々として教えたがるソイツの話は実に面白い。
例えば龍の正体――まぁこれは予想通りではあるものの霊とか精霊に近い存在で、大抵は
依り代無しでは活動できないが、運良く力を蓄え肉体を持つのに成功した一部は神とか悪
魔、妖怪と呼ばれていたりもするそうだ。

 【我も幸運な例になろうかの。しかし、いや……クフフ。ナニ何でも無い】

 よほど俺のナニに憑いたのが可笑しいらしくてちょっと腹が立つが、龍は同時にその事
をいたく気に入っている様子でもあったのでちょっと嬉しくもある、かもしれない。

 【性器は豊穣や強い生命力の象徴じゃ。我の将来にも縁起が良いと言うもの】

 『お前、神にでもなるつもりか?』

 確かに豊穣はセックスと結びついているとする信仰も多い。結構なニーズはあるのかも
しれないが……がっ。ぐえええ。タ、タマ……。


 【あの性悪な性格では、か。悪かったのぉ。ほれほれ】

 ムギュムギュ。

 ……相変わらずえぐい急所攻撃。コイツが神になったら、いったい何人の男を手玉にす
るのかとかなり不安。不能者続出の祟り神にだけはならないで欲しいと思いますが。

 【ぬしがその第一号になりたいかの?】

 筒抜けでしたゴメンナサイもうしませんっていうか、なんかもう気持ち良くなってしま
うぐらいに堪能いたしましたので謹んで辞退申し上げます。

 【ふん。もうよい。さっさと寝らぬか】

 とっさにまくしたてた、もとい思い浮かべたアホ思考の羅列に興がそげたのか龍は衣服
に収納可能な大きさまで身を縮めていく。俺は安堵と満足の溜息をつきながら、遅すぎる
眠りへと身を沈めていった。

 【また……今宵も……のぅ】

 途切れる意識に滑り込む龍の声はどことなく恥じらいを、帯びて……いる、よう、な。
いやどうでもいい。俺も返事を置いていく。

 (あぁ、楽しみだ……よ)

 ……本当に。

 ……本当に、楽しかった。時が経ち、まさに年を越そうとしている今もそう思う。

 あいつはもういない。

 きっかけはあの夜、もう何度と無く過ごした甘い時間の事だった。

 『……そういやお前の事を病気だって言われたけど、その割には全然騒ぎになっていな
いよな』

 【ん~ふふふふ。まぁそういう事にさせておる、とだけ言っておくかの】

 何せ我々の眷属は神様じゃからの。と意味ありげに龍は微笑んだ。がそれは急速に消え、
無表情な、いや悲しみを押し殺しているようななんともいえない顔付きになる。

 【今宵が……最後じゃ】

 『は、ぁ?』

 唐突なせいもあって言われた当初は意味が分からなかった。理解できなかった。

 ――いや、したくなかった。最初からわかりきっていた結末だからだ。

 『お、おい――』

 【すまぬが今これ以上は話せぬ。ぬしもはよう寝れ】

 ぷいと顔を背けた龍はするすると股間に引っ込んで目を閉じてしまう。

 『何なんだよ……おい』


 俺もわからないフリをしてひとまず眠りに入った。消えぬ不安に胸を苛まされながら。

 ――そしてその日の夜。

 いつに無く入念に体を洗い、何時も通りに裸でベットに座った俺達は、なかなかコトを
進められなかった。

 【……あの、じゃ】

 『なん、だよ……』

 互いに固まったまま。身体は互いを求めているのに、心が拒絶している感じがした。

 今宵が最後。

 最後。

 迷惑な居候がいなくなるというのに。望んでいた筈なのに。

 【そうじゃ。ぬしにとって待ちに待った瞬間じゃ】

 口火を切ったのは龍だった。言わせるなとばかりの恨みがましい視線が俺に突き刺さる。
その先を言わせてはならない。俺はソイツの言葉を封じようと。

 『いや、俺は――』

 【我はぬしから離れるだけの身体を得た。世話に……なったの】

 黙って肯定するしかなかった。確かにそれが目的……だったからだ。うなだれる俺につ
いと龍の顔が肉薄する。


 【何を腑抜けておるか。我の門出じゃぞ。……泣くとは何事じゃ!もっと嬉しそうな顔
をせい】

 『ウ、うるせイ、これは嬉し涙、だ』

 俺達はしっかりと、互いに抱きしめあった。慣れ親しんだ芳しい松の香り、手触りの良
い鱗にぷにっとした蛇腹……。

 【正直逞しいとは言いがたいが、そなたの肌触り、温もり。あぁ――】

 離れたく――ない。互いの想いはその時完全に一致していたと思う。暫くの間そのまま
動けなかった。

 【よいか。抜くぞ】

 『ん……。あぁ』

 振り切るような龍の言葉と共に、ずくんっ。と股間からごっそりと引き抜かれるような
快感。俺が見たのは天井付近から見下ろしてくる小さいながらも日本絵画の写し、いやそ
れ以上の神々しい姿だった。

 【ふぅうううーっ。おぉ。我の、我の尻尾じゃ。ついに、ついにやったぞ】

 あちこち自身の身体を調べては嬉しそうにはしゃぐ龍につられて、俺も少しだけ笑った。

 『思ってたより小さ……いや待った、タマは、タマはやめれぇえええ! えへ?……』

 うっかり出たタマ潰しものの失言に、急降下してくる執行人。そういやもう俺のは必要
ないんだった……。決定的な痛みに目を閉じた次の瞬間。掴まれた袋に快感が漲った。

 【ふふ。いつ見てもぬしの反応は面白い。こんな良きモノを潰すなどもったいない事】

 どういう訳か、揉まれる度に重い射精の欲求が漲ってくる。そしてその行き着く先には
凶悪なまでに逞しいモノが……悠々といきり勃っていた。

 『す、凄い……本当に、俺のか?』

 【試して見るかの?】

  ニュルッ。

 『うくっ……』

 先端から染み出た多量の粘着質で竿を扱かれ、俺のモノである事を認識する。おかえり
なさいムスコよ。AV男優の様にご立派になられて……父親として鼻が高いです。

 【ふん。役者如きと比べられるようなヤワなイチモツではないぞ、我の生まれたモノが
それでは困る】


 睦みあう時と同じ視線まで下がった龍が自身ありげに鼻を鳴らす。

 『確かに、これなら銭湯丸出しでも恥ずかしくないよな』

 【下品だの。だが確かにそこらの有象無象を捨て置いて雌が押し寄せてくるぐらいには
仕上げたつもりじゃ。せいぜいよがらせてやるがよい】

 そこで甘い吐息が再接近。

 【じゃが、初物は我が頂くとしよう。んふふふふふ。嫌とは言わさぬぞ】

 やさしく俺の身体を拘束しながら欲情しきった瞳で龍が求めてくる。俺に否といえる筈
もなかった。しかし。

 『あぁ。では俺も初物を頂くとするか。ハハッ。嫌とは言わせないからな』

 そこでぴたっと龍の動きが止まる。やっぱりコイツ、身体の方が初めてだって事を忘れ
ていたな。珍しく主導権を握れそうな喜びを隠して俺は畳み掛ける。

 『ここまで来て、ナニをこんなにさせといて怖いからナシでした、とか無いよな~』


 【う、いやそのわ、我は怖気づいてなど……な、何をするかっ!】

 思い切って龍を押し倒す。力なく抵抗する蛇腹をまさぐりお目当ての位置へ……濡れた
感触。あった。そこに俺のいきり勃った欲棒をあてがう。

 クチュルッ。

 【あおうっ。グルルル……ま、たぬか、無礼、モノぉ……】

 『やっぱり濡れてるじゃないか。これなら案外スムーズに入るかもな。ってもう止めら
れないけど』

 クチュクチュクチュ。

 充血した己が先端で割れ目の綻びを広げていくと、下から切なげな唸り声が響く。蛇体
の緊張が緩んだのを確認した時、俺の自制の鎖も切れてしまった。

  ズブブブ……

 ケダモノの様に容赦無く挿入し、龍を犯していく。

 『くぅ……やべぇ』

 【グオオオ! お……あ、熱いぃ】

 ブチュッ!ブチュッ!

 肉の感触を楽しむ間も惜しく、一方的とも言える腰使いで俺は龍を責め立てる。こんな
強引なのは趣味じゃない、趣味じゃないが……もう時間が無いのだから。

 "今宵が最後"

 コイツはそう言った。つまり今回のコトが終われば……それまでに一滴でも多く、俺の
精を注ぎ込みたい。そんなドロドロとした本能に思考を犯されて俺は泣いた。

 【うぐォ、おおう。ぬしのが、ぬしのが我の胎で暴れて――】

 苦しいのか、器用に眉を潜めて龍が呻く。がソイツの肉は確実に締まり、俺のふがいな
い激情を懸命に受け止めようとしてくれていた。愛おしさが極まり、思考が白濁に押し流
される。

 ビュグッ……ビュググググッ……!

 『あ――!あああああ――!』


 久方ぶりの射精に俺は仰け反った。声も出なくなる程身体を力ませ全開で放出する快感。
長々と続いたそれの終息と同時に、身体から力が抜けてしまった。

 【グォ! お、重いではないか……たわけぇ……】

 俺の身体を受け止めて龍が呻く。

 『う! す、すまない、く……いよっと』

 起き上がれないので体を横に倒して避ける。解ける筈の結合は何故か一緒に付いて来た。
蹂躙されたばかりの雌の肉が、がっちりとムスコを捕らえて離さなかったからだ。いかん。
またなんとなく先の展開が……。

 【フシューッ……やってくれおったな】

 あら不思議、いつの間にか俺が龍に押し倒されている体勢に。そしてねちねちと絡み付
いてくる結合部の感触は、何故かイソギンチャクに食われる獲物の運命を彷彿とさせた。

 【人間が……力を与えたからといって増長しおって……罰を与えねば……グルルル】

 引きちぎってくれようか、と腰?を揺するソイツの瞳はちっとも怒っていなかった。俺
は別の意味で泣きそうになったが堪える。ここまでしてくれているのだから応えねば男じ
ゃない。

 『すま、ない。今度は俺を好きにして、ぐえっ!』


 後ろ足でムンズと袋を掴まれたらしく鈍痛がはしる。間抜けにも答えを間違えたらしい。
有無を言わさぬ勢いで龍が口腔を犯して、いや求めてくる。懸命に舌で応えながら俺は
腰を使い始めた。

 【んくっ……あれだけ教えたというのにこのたわけが……再教育が必要じゃ……】

 いったん口を離し、龍が俺を見下ろして挑戦的な笑みを浮かべる。俺は情けない表情を
造って認めた。

 『あぁ。俺は頭が良くないらしい、イイッ……!』

 ブチュブチュッ……クチュクチュ……ブチュブチュッ……。

 舌と性器の動きを連動させて、互いの心と身体を快感に染めていく。いつも以上のやり
とりは意識が堕ちるまで続いてイキ――そして。

 そして――目が覚めると。

 アイツは……龍はいなくなっていた。

『夢……だったのか』

 服も着ていたし、ベットも乱れてはいない……が体内に残る欲情の残滓がそれを否定し
ていた。それと。

 屑箱の近くに落ちた丸められた紙が俺の注意を引いた。手にとって広げる。

 "さらばじゃ。達者での"

 物凄い下手な字面だったが確かにそう読めた。同時に龍の心情までも。夢と思わせよう
と服を着せたものの、未練がましくこんな文章を書いて、思い直して捨てて。

 『いらん気遣いしやがって……畜生』

 俺は泣いた。屑篭に入れ損ねたのでは無くて。傍に置いておいたのは読んで欲しかった
からに間違いない。

 『中途半端に逃げやがって……忘れて欲しけりゃ記憶ぐらい消してくれよ……』

 スグに嫌だ!と思った。やり場の無い感情に紙を破り捨てようとしてやっぱり止めた。
確かに出会いは迷惑極まりないカタチで始まったし、そもそも人間じゃないけれど、あん
なに通じ合っていたのに。

 『ひでぇよ……責任取れよ……』 

 俺はその日から暫く時間があれば泣き続けた。紛らわす為に自身を慰めて、達しては思
い出してまた泣いた。


 アイツのいた証は、たしかにムスコに残っていたから。

 ――先端の張り出した鰓の付け根に。痣のようにも見えるが、それは確かに鱗だった。

 『……』

 "新年、あけましておめでとうございます"

 付けっ放しのTVから、むかつくほどに明るいアナウンス。回想に耽っている内に年を越
してしまったらしい。

 『めでたくねーよ……』

 想い出したせいか、俺のテンションはどん底だった。理不尽な怒りを無理矢理身体ごと
冷えたベットに押し込む。

 "各地の初詣の様子をお伝えします……賑わってますねぇ"

 背後から流れる殴り倒したいぐらい脳天気な実況が、俺の注意を引いた。あいつ、神に
なったらいつかはこうやって放送される身分になるのだろうか。その時には股……いやま
た会えるのだろうか。

 『……ってもうそんな関係じゃねぇか』

 股を合わせて愛し合っていたのはもう数ヶ月も前。再会したとしても向こうは天上の存
在だ。息継ぎに水面に顔を出しかけた所をグイッと引きずり込まれた気分で、ますます生
き苦しくなった。もう駄目だ。寝てしまおう。

 "いや、振袖姿の美人が多くて目移りします……"


 ナニを写しているのか見えないが、助平心丸出しのアナウンサーの股間を想像で思い切
り蹴飛ばすと、俺は自ら意識の水底に沈んでいった。

 ……。

 …………。

 『う、あああ――い、イくっ!! ……って……』

 あぁ夢か。

 初夢からの目覚め。それも今までの人生で最上級の――淫夢だった。が最高の瞬間だっ
た。だったが。

 『何だよこのエロゲ的安直な展開は……』

 初詣に行った小さな神社でお賽銭を入れたら龍が出てきて、そのまま境内でくんずほぐ
れつのねっとりしっぽり姫始め。しかもご丁寧にイッた感触で目が覚めたという……。

 『や! やべええええ』

 ……自分に中出し、もとい下着の中に出したという予想に落ち込む余裕は吹き飛んだ。
慌てて、恐る恐るムスコを露にして見、み……。

 グネッ。

 『……』

 ――アレが龍になっていた。

 【Zzzz……酒はまだかのぉ……Zzzz】

 しかもよくお休みで。


 『……』

 ゴツン。

 なんかむかついたのでこづいてみる。

 【ムニャ……ぬぅ! な、何をするか……】

 『お、おまえこそ俺のナニで何をやっているんだっ!!』

 間違いない。出会いを再現する形であの龍が俺の股間に鎮座ましまししていた。ソイツ
はニュッと身体を伸ばして俺を抱え込むとそのまま優しく押し倒してくる。その顔にはし
てやったりとばかりのニヤニヤ笑いが貼り付いていたが、瞳には涙が滲んでいるのは見な
かった事にした。

 【ん――? んふふふふ。ナニを犯るつもりじゃが……不服か?】

 『いえいえ。めっそうもございません』

 俺が涙目をごまかす様におどけて返すと、龍は満足そうに微笑んだ。がバツの悪そうに
顔を背ける。

 【……何で戻ってきたのか聞かぬのじゃろうな?】

 『俺が忘れられないから……うぐふっ!』

 ムギュウウウウ。


 懐かしい鈍痛。形ばかりのお仕置きはそのまま愛撫に変わっていった。俺のタマを優し
く揉みながら、そっぽを向いて龍は続ける。

 【……社に空きが無かったのじゃ。他に我の宿れそうな場所と言えばココしか……あ、
あくまで仮じゃ。仮じゃから……な、あむっ…っうん、ん……】

 相変わらず素直でない御仁だ。俺は無理矢理龍の顔をこちらに向かせると、口腔に舌を
差込み絡めていく。身体は正直でスグに淫らな粘液の音が響き始めた。いつもと変わらぬ、
いつもの手順で。

 【まぐわいはひ、久しぶりなので我慢がならぬ……よいか。抜くぞ】

 『奇遇、だな。お、俺も久しぶりっ、く、くう! だ。だから我慢できない。今すぐ犯
りたいんだ』

 全身を俺から引き抜いた龍の動きが止まり、やや呆れた感じで尋ねて来た。

 【なんじゃ? ……あれだけ良きモノを与えたと言うのに。雌の十や二十、抱えとらん
のか? もったいない】


 俺はニヤニヤしながら、限界までいきり勃った肉棒をてさぐりで的にあてがう。入り口
の肉を掻き回しながら優しく挿入、別れてから溜めてきた欲望と言葉を放った。

 『そ れ は、お前のせいだ。ぞっ……っく! やべぇ、い、イクッ!!』

 ビュグッ! ビュグッ! ビュググググ……。

 【ぬぅあっ、アッ! あ――熱い】

 『あ――はぁあっ、くっ……こ、こんな良すぎるのをあ、味わったら……な?』

 早撃ちなら某漫画のスイーパーにも引けを取らない腕前を披露してしまった。その言い
訳の様で格好は全然つかないが、本心だからしょうがない。龍は溜息一つ付くと、ぬめる
肉の動きに合わせて返事を返してきた。

 【早いのは構わぬが。……満足させてくれるまで、寝かしてやらぬ】

 本当に素直じゃない。こんなに、こんなに喜んでいるのに身体でしか伝える事のできな
い不器用な龍。でも俺はそれでいいと思う。

 ヌチャッ……ヌチャッ、ニュグググッ、ヌチャッ……。

 『ご、め。俺、もぅ、も――』

 【待て、まだ我は……あ、我もこ、このような……た、たまら、ぬぅ】

 放った精を潤滑に加えた第二ラウンドは、双方の相討ちでめでたく幕を閉じた。がまだ
まだ次がありそうだ。上と下の濡れた肉同士をねっとりと組み合わせると、俺達は果てて
も果てない交歓へと没入していった――。

 ……あぁ、今年は良い年になりそうだ。

【龍根奇話 了】


感想

  • ”ナニの竜”はFEMALEなんですか?
    (明けましておめでとうございます) -- Nakachik/UP (2008-01-04 15:29:52)
  • たぶん雌です。最初は
    両性具有の筈だったんですが、
    そこら辺いい加減です神様ですから(汗)。
    (レス遅れましたすみません) -- 幻担ぎ (2008-01-08 21:59:45)
  • 神様とか?
    両性具有とか、卑怯ですよねぇ…(笑) -- Nakachik/UP (2008-01-11 12:07:20)
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