無題3

    

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小高い岩山の頂上付近に洞窟があった。
高い場所にある洞窟は猛獣や敵意を持った竜に襲われにくいという
利点もあり、多くは竜が住み着いていた。
この場所も例外なく竜がすんでいた。しかも2頭。
この2頭はオス、メスで仲が良いことで周りに住んでいる竜に知られていたが、夫婦ではなかった。

「はぁ~・・・まずいなぁ・・・」
そのオスが住処の山のすぐ真下で独り言をいいながら困り顔で白い体を揺らしながら
うろうろしていた。
彼の名前はリラン。住処で待つメスの元へ食べ物を持って帰る最中だった。
手には小動物が2~3頭と果物少々を抱えている。
「でもどうせ遅くなっても怒られるだけだし・・・」
そういうと意を決した表情で翼を広げ、住処へ向かっていった。

「か、帰ったよー・・・」
リランはおそるおそろる声を洞窟の中に向かって発した。
「・・・いないの?」
何か言葉が返ってくるかとも思ったが、何も返ってこないので
そのまま食べ物を持って中まで進む。
するとムスッと不機嫌な表情のメス竜が座って待ち構えていた。
「・・・」
無言でリランを睨んでいる。
「あの・・・」
リランが何か言おうとすると
「遅い」
メス竜が顔色を変えず一言だけ言った。
リランも何か言うつもりだったがこの一言でグッと詰まってしまった。

しばらくしてメス竜が「ハァ~」とため息をしてリランに言う。
「リランは愛する姉さんに早く食べ物を持っていってあげたいと思ってないんだな。
こんな遅くまでかかって。あたしはこんなに待ちくたびれてるっていうのに!」
そう、このメス竜はリランの姉で、名前はベルという。
口調からも分かるように気弱なリランとは対照的にかなり男勝りな性格だった。

赤い体毛がさらに威圧感を増し、弟に詰め寄る。
「こんなに遅くなって。しかもその食べ物の少なさはなんなんだ」
リランが目を泳がせながら必死に答える。
「きょ、今日はがんばって探したんだけど・・・あ、冬眠!そろそろ冬眠の
時期だからリスとかもなかなかいないんだよ!だからね・・・」
実際リランは必死に探したが気弱な性格のため、
うさぎなどの小動物にも詰めが甘く逃げられることもしばしばだった。
「冬眠?そうなの」
姉が納得したかに見え、安心するリラン。
しかし、
「このへんのリスは冬眠なんかしない!」
いきなり自分の発言が覆されリランは完全に降参状態だった。

「まったく、あたしのほうが狩りがうまいってどういうことだ」
ベルが不機嫌な理由がここにあった。
普通、竜はオスが狩りをしてメスが子育てをするという役割だが
この姉弟は姉のほうが狩りがうまかったせい(実際はリランがまったく取れないというわけではなく
ベルが狩りに向いている性格だったため)で弟を成長させたい姉心も手伝い、
このような風景が日常茶飯事になっているのだ。

そして一息つきリランに落ち着いて話しかける。
「いいか?リラン。死んだ父さんと母さんもお前のそのオスらしくない性格はいけない、と何度も
言っていただろう?明日はもっと攻撃的に狩りをするんだぞ」
なんとかベルが落ち着き、小言の時間も終了した。
彼らの両親は別の場所でベルやリランと一緒に住んでいたときに縄張り争いに巻き込まれ命を落とした。
そのときに姉弟で治安のいいこの場所まで飛んで逃げてきたのだ。
幸い、この周りは穏やかな性格の竜が多く姉弟だけでも平和に暮らしていける状態だった。
しかしその状態に甘んじているわけにもいかないと考えるベルはなんとか
リランに立派なオスになってほしいというのが一番の願いだった。
「はぁ・・・。リランもいつかは一人立ちしてどこかでメスの竜
を見つけなきゃならないんだぞ、わかってるのか」
そうつぶやくベルをリランは複雑な顔で見つめていた。

その日の夜、ベルはかわいい寝息を立てるリランを見ながら考えていた。
「(オスのくせにあたしよりかわいい寝顔で眠って・・・。
このままじゃあ、いつまでたっても一人前のオスになれないかも・・・よし!)」
何かを思い立ったかのようにベルは決意をし、自分も床についた。

次の日―
「じゃあ今日もがんばって食べ物を探してくるね」
いつもどおり朝から一人で狩りへ行こうとするリラン。
しかし
「いや、待て!今日はひさびさにあたしが付いていって狩りの仕方を直々に教えてやる!」
ベルがそういってリランを引きとめた。
「ええっ!いや・・・さすがにもう僕も狩りのできる年齢だし、
メスを・・・姉さんを連れて狩りに行くのは恥ずかしいよ・・・」
たしかにメスをつれて狩りに行くのを周りの竜に見られるのは、年頃のリランには恥ずかしいことだった。
「何を生意気な事を。リランがしっかり獲物を取れないからそれを教えてやるんじゃないか。
いいから行くぞ」
一度言い出したら聞かない性格だと知っているリランはあきらめた表情で
しぶしぶベルに付いて狩りに行くことにした。

「遅れるなよ、リラン」
前を飛ぶベルを見ながらリランは今日はどんな一日になるのか期待と不安でいっぱいだった。
      • いや、正確には不安の方が圧倒的に大きかった。
「姉さん、早いよぉ」
いつもゆっくりペースで飛んでいたリランにはベルの飛行についていくのはややしんどかった。
「なにを言っている。そんなにノロノロ飛んでいたら鷹や鷲に追い抜かされてしまうぞ。
飛んでいるときも気を抜かず周りをよく観察するんだぞ」
そういうとベルは首を左右に大きく振る真似をする。
姉の言うことは絶対というリランはそのとおりに周りを360度観察した。
すると
「あ、ヴァインにーちゃんだ」
リランが知り合いの竜を発見した。
「む?」
ベルもその方向を見るとベルも知っている知り合いの青い竜が遠くを飛んでいた。

「おーい、ヴァインにーちゃーん!」
リランがそう叫ぶとその方向へ飛んでいってしまった。
「あ、リラン」
ベルが止める間もなく行ってしまったので、ベルも追って付いていかなくてはいけなかった。
「やれやれ・・・」

ヴァインもその声に気づき近くの岩山に足を降ろした。
「やあリラン、狩りの途中か?」
ヴァインの近くまできて足を降ろすリランに声をかける。
「うん、にーちゃんもそうなの?」
うさぎやリスなどを7頭ほど抱えたヴァインにそうたずねる。
「ああ、今日はなんだか獲物が少ないな」
昨日のリランの収穫に比べれば全然多かったが、ヴァインにとっては少なめだった。
そんなヴァインをリランは「かっこよくてやさしい本当の兄」のような存在に思っていた。
「にーちゃん狩りもうまいし、かっこいいのになんでメスの竜を見つけて一人立ちしないで
ずっとエミネスおばさんと一緒なの?」
年も近く親しいリランはややプライベートな質問もできた。
「え?ハハハ・・・まあ特にワケってこともないんだけどね」
実際ヴァインはかっこよく他のメス竜に誘われることもあった。
だが他のメス竜が近寄れない大きな理由があったのだが(第1作参照)さすがに言えなかった。

そうこう話しているうちにベルが2頭のもとへ降り立つ。
「やあヴァインくん、ひさしぶり」
まずはあいさつをするベル。
「どうもベルさん、おひさしぶりです。あいかわらずリランと仲がいいですね」
一緒に狩りに来ていたベルとリランを見て言った。
「いや、まだまだリランが半人前なのでこうしてあたしが付いて
一から狩りを教えてやろうとおもってな」
そういうベルに横から赤面したリランが口を出す。
「ちょっ、ちょっと姉さん!」
その様子を苦笑いしながらみていたヴァインが姉弟に
「やっぱり仲がいいなぁ(笑)、じゃあ僕はこの獲物を住処で待つ母さんに
届けなきゃいけないからそろそろ行くよ」
と言って手を上げた。
「うん、にーちゃんまたねー」
「うむ、またリランと仲良くしてやってくれ。あとエミネスさんにもよろしく」
そういって別れを告げて姉弟は狩りへ戻っていった。

実際狩りを始めるとベルの腕前はリランも感嘆の声を上げるほど鮮やかで
まったく衰えていなかった。
さすが言うだけのことはあった。
「どうだ?リラン、うさぎはまず巣の出口からおどかして反対側から・・・
って聞いているのか!?」
リランはついベルの姿に見とれてしまい、うっかりボーっとしてしまった。
「え!あ、ごめんなさい」
条件反射のように謝るリランを見てベルがつぶやく。
「はぁ、まったくリランは本当にあたしの弟かと疑うくらい狩りが苦手だな」
ため息をつきながら首をふる。
「まあいい、今日はあたしの狩りを見て覚えるんだぞ」
なんだかんだ言って割りとリランに甘い面もあるベル。
それもたった一人の血のつながった弟でかわいいからであるが。
リランはそんな姉を慕いつつ、素敵な異性だとも思ってしまっていた。

昼すぎにはもうベルだけで8頭近くの獲物が取れていた。
「どうだ、まだあたしの腕も落ちてないな」
先ほどのヴァインの収穫と比べても素晴らしい成果だった。
「うん、さすが姉さんだね」
笑顔で自慢する姉に微笑みながら称えるリラン。
「リランもこれくらい狩りができればあたしも安心してオスを探すんだがなぁ」
それはつまりベルとリランの決別を意味してリランが一瞬悲しそうな顔になる。

そんなことは気づかずベルが明るい声で話す。
「じゃあ今日は狩りはこれくらいにして果物でも採って帰るか」
竜は木の実や草なども食べて消化を助けなければならない。
「うん、じゃあ探してくるよ」
さすがに果物くらいは探せるリランはベルと別行動で収穫してくることにした。

しばらくしてリランが声を出す。
「姉さーん、こっちに来てー」
ベルがリランの元へ向かうとリランが一本の木に空いた穴を覗き込んでいた。
「どうしたリラン?」
ベルもその木に近寄る。
「この木の穴の中に変なにおいの水がいっぱいあるんだけど、何かわかる?」
ベルも覗き込むとそこには強く匂い立つ液体が溜まっていた。
「おっ、これは猿酒だな。珍しいものを見つけたなリラン」
(※猿酒とは秋期に山に棲む猿が木の実を取り、それを木の洞やうろなどに貯えようとしたものが、
自然に発酵して酒となったものをさす)
ベルが覗き込みながら教える。
「猿酒って?」
酒という物を知らないリランには知らなくて当然だった。
「まあ飲むと気持ちよくなるうまい水だな。せっかくだし飲んでみるか」

そういうとまずはベルが木の穴に長い舌を使って舐め始める。
ピチャピチャ・・・
「はーっ、ひさびさに飲んだがやっぱり堪えられんな。ほらリランも飲んでみろ」
竜とはいえ子供に酒を勧めるベルも、猿酒を見つけてやや上機嫌だったせいだろうか。
「う、うん。じゃあちょっとだけ・・・」
リランはベルの勧めを断るわけにもいかず、何よりおいしそうに飲む猿酒にやや興味をもった。
ピチャ・・・コクッ・・・
「なんか・・・あんまりおいしくないよ。それに舌がピリピリするし」
さすがに若すぎるリランには酒のうまさは分からなかった。
「あっはっは、やっぱりリランには早すぎるか」
豪快に笑い、リランの頭をなでるベル。
「じゃあせっかくだし、あたしはもう少し味わうとするか」

ピリピリする舌を出して顔を赤くしているリランをよそに飲み続けるベル。
ピチャピチャ・・・ごくっごくっ・・・
「はぁ~っ、なかなか・・ごくっ・・いい味だな」
ベルの肌が紅潮してきて赤い体毛とあいまっていっそう赤く見える。
「姉さん、もうそろそろ飲むの止めた方が・・・」
いつもよりテンションの高い姉にリランがやや心配になってきた。

心配になってきたリランはベルの体を下からひっぱりいさめる。
「姉さん、聞いてる?」
それを上から見おろしてベルが言う。
「うるさいぞ、リラン。まだ残ってるしもったいないと思わないのか。
それに猿酒は毒じゃないんだし飲んでも平気だ」
リランはそれを聞いてやや安心はしたがいちおう言い返した。
「でもけっこうあったのにもう半分以上飲んでるじゃない」
ベルは心配する弟をよそに飲みつづける。
「いいんだ!今日はこんなに獲物も取れたしいい日なんだから!」
よくわからない理屈を言うベル。
「そんなことより!今日のあたしの見事な狩りっぷりはしっかり見ていたのか!?」
急に狩りの話題に振る。
「え、うん。上手に獲ってたね」
しかたなく正直に答えるリラン。

「はっはっは、そうだろそうだろ。やっぱりあたしはオスに生まれたほうが
よかったかもしれんな!それにベルって名前もいかにもメスという感じでどうも好かん!」
ベルは完全に酔っ払っていつもよりじょう舌になり、
ややとまどっているリランは相づちを打つしかなかった。
「う、うん、そう・・・だね・・・」
「それより!今朝のヴァインくんもあんなに格好良かったらメスの1頭や2頭
いても不思議ではないのになぜだかいつもエミネスさんと一緒だ。
なぜだかわかるか?リラン!」
ベルは威勢のいい声でしゃべりまくってたまにリランに話を振る。
「さ、さぁ・・・なんでだろうね」
「それは!今日会って思ったがやっぱりヴァインくんはオスにしか興味がない
のかもしれん!それなら納得いくとおもわんか」
弟相手にとんでもない話を続けるベル。
「え、う~ん・・・どうなんだろうね・・・」
適当な返事でお茶を濁すしかないリラン。
「うん!間違いないヴァインくんはそういうことなのだ!(実際はそういうことではないが)
リランもかわいい顔してるんだから気をつけろよー!はっはっは!」
「はぁ~・・・姉さん・・・」
リランはため息をついて飽きれ顔で見守るしかなかった。

やっと木の猿酒が空になったころにはベルは完全にへべれけ状態だった。
「じゃあ飲み終わったなら帰ろうか、姉さん。僕も最初の一口で
少しだけ酔っちゃったし」
そういって木の下でふらつくベルに声をかける。
「なんだリラン、弱いなぁ。姉さんなんかまだまだ元気だぞ!」
「わかったからもう行こうよ」
子供のようになったベルの手を引っ張り住処へ向かうリラン。
片手には今日の獲物、もう片手は姉の手を持ってふらつきながら飛ぶベルを
補助しながら飛んでいた。
まだ大人の身体になっていないリランには大変な作業だった。
「う・・・っとと・・・」
しかもやや酔いもはいっているせいでこのままでは
姉弟もろとも墜落してしまうと感じたリランは近くの岩山に緊急着陸した。

なんとかここでベルの酔いを醒まそうとリランは岩山に降り立つ。
「お、もう我らの愛の住みかなのか?早いな!」
絡んでくるベルを無視してなんとか外から見られない岩山の洞窟の奥まで運ぶ。
ベルのこのような姿を見られるのは弟として恥ずかしいからだ。
「こらっリラン!住みかではないではないか!こんなオスとメスが交尾に
使うような洞窟にあたしを連れ込んで!まったく、ませてきたものだ」
言われてリランは気がついたがそういえばいかにもそういうような雰囲気の場所だった。
「な、なに言ってるんだよ!姉さんが大変そうだったから
休むつもりで来ただけだよ!」
恥ずかしさからかとにかく必死で弁解するリラン。
「ふっ、言い訳しなくてもあたしの魅力に負けたのならそういえば交尾くらい
させてやるものを。どうだ?うふふふふ・・・」
酔った勢いなのかリランの首筋に息を吹きかけベルが弟相手にとんでもない
ことを言う。
「え・・・ね、姉さんなんてこと言うんだよ!僕たち姉弟なんだから!」
一瞬リランも本気になりそうだったがすぐに拒否をする。

「そうか・・・あたしなんて魅力のないメスなのだな・・・。
すまなかったリラン・・・うっうっうぅ・・・」
すると今度はベルが悲しそうな表情をして泣き始める。
どうやらベルはそうとう酒癖が悪く笑い上戸、泣き上戸両方あるみたいだ。
そうとは知らないリランは、
「ね、姉さん泣かないでよ!そんなことないから!ねっ!」
と、姉が本気で悲しんでいると思い必死に姉を弁護する。
「うそだ・・・リランもあたしなんかよりエミネスさんのほうが
きれいで魅力的だと思っているんだろう」
そういうベルをとにかく泣き止ませたいリランはなんとか言葉を返す。
「たしかにエミネスおばさんもきれいだけど姉さんもきれいだし、
いつも僕のこと心配してくれるし・・それから・・・え~っと、寝顔がかわいいし・・・」
ベルのいいところを探すのに必死だったがなんとかベルも泣き止んだ
「ぐすっ・・・本当にあたしは魅力のあるメスなんだな・・・?」
リランの顔を見つめたずねる。
「うんうん!姉さんは魅力的なメス竜だよ」

リランはうそがヘタな性格だったが実際ベルは整った顔立ちで
まさにきつめの顔の美人(竜?)という感じだったので、
リランはそのままを伝えればよかった。性格以外は。

「じゃああたしを抱いてくれるのだな?」
ここでベルが急に言う。
「は?」
リランも思わず真顔になって声が出る。
「あたしが魅力的なメスなら交尾したいのであろう!どうなんだ!」
どうやら少し怒り上戸まではいっているらしい。
「いや・・・したくなくは・・・ないけど。僕ら姉弟なんだし」
リランが口ごもりながら言うとベルが叫ぶ。
「お互い交尾がしたいオスとメス同士ならそんなの関係ない!」
そういうと突如、ベルがリランを押し倒し、その上にのしかかって来たのである。
リランはいきなりの攻撃に動揺した。
「ね、姉さん!?」
リランの腹越しのベルの体温が伝わってきてリランもなんだか変な気分になってくる。

リランは目を見開き、自分の上に乗っている姉を見上げた。
「どうせ何も分からないだろうから、姉さんがリランにメスの扱い方を教えてやろう・・・ふふふ・・・」
そう言いながら、ベルが足を少しずつ動かして自分の腰を前にずらしていく。
ズッ・・・ズッ・・・・
これから何が起きるのだろうか・・・リランは不安な表情でその光景を見ているしかなかった。
姉は僕の胸あたりまでやってくると一息ついた。そして、僕を見下ろしながら自信満々に言い放つ。
「交尾をするにも準備というものがある。まず姉さんのここを舐めてきれいにしろ」

紅潮した顔で微笑みながら、ベルはリランの顔にいきなり腰を下ろした。
ドスッ
「ぶ・・・!ちょ・・・ちょっと!姉さ・・・」
いきなりの圧迫に息苦しくなったリランは、ベルの性器の真下でモゴモゴともがいた。
「こらっ!リラン!メスというものは乱暴に扱ってはいけないのだ。もっとやさしく舐めんか!」
いつものような叱責が飛んできて、思わずリランがビクッと身を縮める。
「ご、ごめんなさい姉さん・・・」
やはり姉には逆らえない。僕は素直に、ベルのむき出しになった秘所に舌を這わせた。
「はっ・・・はっ・・・」
ピチャピチャ・・・
裂け目から溢れ出す蜜を、リランは犬のように荒い息をつきながら舐め続けた。
「ふっ・・・な、なかなかいいぞ・・・(う、うまい・・・こいつスジがあるではないか・・・)」
リランの期待以上の舌使いに、ベルはついに我慢し切れなくなって身を捩り始めた。
「は・・・はぅん・・・くぅ~~・・・」
弟の責めに感じているという事実が、ベルの顔をさらに真っ赤に紅潮させる。

「こ、これでいいの・・・?」
弟の舌で念入りに舐め尽くされたベルの秘部は、きれいになるどころか咽返るような甘い蜜で余計に潤っていた。
「あ・・・ああ・・・いいぞ。それでは、今度は姉さんの番だ」
そういうと、ベルはリランの体を押さえつけたまま再び腰を後ろへ引き戻した。
チラリと、リランの股間から生えた肉棒に目を移す。
幼い弟だと思っていたが、その一点だけを見れば、リランはすでに一人前になりつつあるようだった。
「それじゃあ、入れるぞ・・・」
「え・・・?いや、あの・・・うん・・・」
いきなりの宣告に、リランはしどろもどろで答えた。本当にこんなことをしていいんだろうか?
姉さんはいまちょっと・・・なんていうか、言い方は悪いけどラリってるんだ。
後で正気に戻った時にショックを受けなければいいけど・・・
そんなことを考えているうちに、ベルはお構いなしに僕の肉棒めがけて腰を落下させた。
ズブズブズブッ
「わああっ!」
何の抵抗もなく根元まで姉の体内に飲み込まれた肉棒から、強烈な快感が送り込まれてきた。
おそらくこれがただの交尾だったら、これほどの快感は感じなかっただろう。
実の姉弟同士の行為であるという背徳感が、肉棒に叩き込まれる快感を何倍にも増幅していた。
「ふふふふ・・・いいぞ・・・お前も大人になったなあ・・・」
予想以上に立派になった弟の肉棒を直に感じながら、ベルはうっとりと腰を前後に揺すった。
グッシュグッチュヌチュ・・・
「ああ~~!ね、姉さん・・・だめぇ~~~!」
いきなり激しく責められ、リランは両手で姉の体を突っ返しながら悲鳴を上げた。
「こらっ、突き飛ばすとは何事だ!優しく扱えと言ったろうが!」
お仕置きとばかりに、ベルが今度は腰を左右に振った。
ゴシャッゴシュッグリュッ
「ご、ごめんなさいごめんなさい!もう許してよ姉さん!あ~~~!」
ビュッという音と共に、リランはついに堪えきれずに姉の中へ熱い精を放ってしまった。

「おお!・・・いいぞリラン・・・最高だ・・・」
「・・・ね、姉さん・・・もう許してよぉ・・・」
はぁはぁと荒い息をつきながら、リランは姉に懇願した。やっぱり、こんなことするべきじゃない。
だがベルの方はというと、まだ酔っ払っているのか弟の声などまるで聞こえなかったかのように先を続けた。
「ほらリラン、お前の方ももっと腰を突き出さんか。私にだけやらせるつもりか?」
恍惚の表情で、ベルが怯えている弟の顔を覗き込む。
「だ、だって・・・」
「いいから早くしろ!」
「は、はい・・・」
これが酔った勢いというやつなのだろうか、ベルが物凄い剣幕で僕を怒鳴り付ける。
僕は思わず身を竦めながらも、遠慮がちに腰を上げて姉の体をグイッと持ち上げてみた。
そしてそのまま、上下左右にたどたどしく腰を動かしてみる。
グリュ、グリュグリュ・・・
「うおおお!」
「ひっ・・・!」
突然、姉が大声で叫んだ。その声に驚き、思わず小さく悲鳴を上げてしまう。
その直後、姉は自らも上下に揺り動きながら声を漏らした。
「も、もっとだ、リラン!」
「あ、ああ・・・はい・・・はぅ・・・」
自分の意思とは違う上下の動きに、肉棒がグリグリと擦り上げられる。
その快感に体中の力が抜けそうになるが、僕はなんとか踏ん張って腰を激しく突き上げた。
ドスッズリュッヌチャゴシュ・・・
お互いの腰の動きが噛み合わず、ベルの中で不規則に弟の肉棒が暴れ回った。
「うああ~~~~!」
「あ~~~~~~~~~!」
弾ける強烈な快感に、ベルとリランは同時に声を上げた。同時に身を捩った。そして、同時に絶頂を迎えた。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
「ふ、ふふふ・・・と、とてもよかったぞ・・・リラ・・・ン・・・・」
大いに満足したのか、ベルはそのままドサッと弟の上に倒れ込んで気を失ってしまった。
「ね、姉さん?」
叩いても揺すっても、姉が起きる気配はない。しかたない、とりあえずどこかで休ませようか・・・。
僕は姉の体を抱えると、涼しい木陰に連れていって木に寄りかからせた。
多分、次に起きた時には酔いも覚めていることだろう。
その時、ベルは一体どう思うだろうか?
自分でしたこととはいえ弟と交尾に走り、あまつさえ気絶してしまったなんて・・・
ベルの性格を考えれば猛烈な勢いで八当たりされそうな気もしたが、
とにかく意識が戻るまで僕はここを離れるわけにはいかなかった。

「ん・・・」
「あ、気がついた?」
姉の漏らした声に、リランはすかさず声をかけた。突然かけられた声に驚き、ベルが顔を上げる。
「ど、どうしたのだ?そんなに心配そうな顔をして?」
「え?いや、あの・・・別に・・・」
「ははあ、さては眠ってる姉さんを無理矢理襲っちまいたいなんて考えてたんだろ?悪い奴だな、ふふふ・・・」
それはアンタだよ!ってツッコミかけるのをなんとか堪える。
どうやら、酒のお陰か完全にあの記憶が飛んでいるらしい。
ほっと胸を撫で下ろしかけたその時、姉の目が僕の肉棒に釘付けになった。
「リラン、お前・・・随分と立派なもの持ってるじゃないか」
「えへへ、それほどでも・・・って、え?」
見ると、姉の目が妖しく輝いていた。
「どうだリラン、私とちょっと・・・してみないか?」
「あ、だ、だめだよ、だってさっきもう・・・」
「さっき?もう?」
まだ意識がはっきりしないのか、ベルが僕の不用意な言葉を反芻しながら考え込む。
「い、いや何でもないよ。と、とりあえずさ、もう帰ろうよ」
「ん・・・この岩山は住処ではないのか・・・さてはお前・・・」
「ああ~いいから、ほら、いくよ」
これ以上余計な会話を続けるとボロが出そうだ。
僕は半ば無理矢理に姉の手を引っ張ると、岩山から飛び出した。
さすがに酒が抜けたのか姉はしっかりした飛び方をしていたが、
まだ何かしっくりこないところがあるらしく、時折考えに耽っては下に落ちていく。
そんな危なっかしい姉を尻目に、僕はハラハラしながら住処まで辿りついた。

「ふぅ、やっとついた」
「懐かしき我が家だな」
そう言われると随分長い間住処を空けていた気がする。
いや、外でいろいろなことがありすぎたせいでそう感じるのかもしれない。
「ところでリラン、ずっと考えていたんだが・・・」
唐突に、ベルが僕に話しかけてきた。何か嫌な予感がする・・・。
「お前、やっぱり私が寝ている間に襲っただろ?」
「え・・・な、何言ってるんだよ姉さん・・・」
正確には、寝る前に僕が姉さんに襲われた、なのだが。
「いいんだいいんだ、別にお前を責める気はない。そうなんだろ?」
ま、まあ、本当のことを言うよりはそういうことにしておいた方がいいのかもしれない。
僕はしかたなく、素直に頷いた。
「う、うん・・・」
「ははあ、やっぱりなぁ・・・ところで1つ提案があるんだが・・・」
こ、今度こそ本当に嫌な予感がする!
「もう1回私としよう、な?正直、私は何も覚えていないんだ。だからさ・・・」
うーん・・・1回通った道とはいえ、今度は正気の姉さんとか・・・
とりあえず、姉さんがショックを受けずに済んだのだからそれでも別にいいかも・・・
「わ、わかったよ・・・」
僕がそう言うと、ベルは嬉しそうに床に寝転がった。
その上に跨り、恐る恐る姉の中へと肉棒を滑り込ませていく。
「ふふふ・・・今度は私が下だな・・・」
え・・・?ちょっと待てよ?今度は下?なんでさっきは上だったって知って・・・
ふとベルの顔を見ると、そこには不気味な笑いが貼り付いていた。
「ほら、どうした・・・またさっきみたいに激しくしてくれ・・・ふふふふ・・・・・・」
「わ、わあああああああああ!」

記憶をなくした振りをしていた姉に襲われ、小高い岩山の洞窟にリランの悲鳴が響き渡った。



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