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竜育

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匿名ユーザー

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(パパ……起きて起きて)

思考に直接響き渡る声。うるさい。俺は華の独身2X歳だ。ちなみに童貞歴2X年。イカン。
なんかスンごく凹む。

ユサユサ。ユサユサ。

(パパ、お腹減ったよぉ)

身体を揺するおねだり。もー傷心中なんだからほっといてくれ。なんて夢だ……。

(先にご飯食べちゃうよぉ? それっ)

ずるずると何かを脱がす音。いや脱がされてるのは俺? アレ何か変だ。起きなくては。
なんか股間がスースーしてというかなんか熱い風が当たっている。ええとこれは確か。

ペロペロッ……ジュルジュル……。(ムクムク)

熱くて濡れた感触が俺の股間を舐め回すと同時にここちよい膨張感がぁああああ?

『ウクッ! クッ! 何してんだッペトラ?』

完全に目が覚めるとそこは自室のソファーの上。どうやら仕事から帰るなりそのまま眠っ
てしまったらしい。そして眼前には恥ずかしい程勃起した俺のペニスを夢中で舐め回す一
匹の仔竜―ペトラ(♀)がいた。

全身を覆うネイビーブルーの艶やかな毛並みと小柄な体躯。顔付きからも一見小型犬を思
わせる。しかしトカゲ同様の輪郭を備えた尻尾と頭部にちょこんと突き出たかわいらしい
一対の角は、確かに幻想に伝えられるドラゴンだ。そんなモノと何故一緒にいるかは話す
と長いのだが、今はそれどころじゃなかったりする、か、も。

(あ、おはよー! パパ)

『ああ…おはようウウッ! で、人が寝てる間に勝手に何してんだっ』

(んとねぇ……んとねぇ、ふぇー、ふぇらちおだよぉ)

彼女とは思考を一部共有して会話している為、その舌の動きは止む事無く俺の…うぁっ亀
頭に巻き付きしごいてきたりっ!
にしても生まれてからモノ凄い勢いで語彙が(どちらかというと間違った方向で)増して
来ている気がする。それにう、うあぁヤバイ! イキそうだった今。
後アレでナニ系のテクニックもアップしているよーな。この歳(生後一月未満)にしてこ
のマセっぷり。親の顔が見たいっていうのはこの事ですか?

えーと……パパって呼ばれてましたね、誰かさんは。

すんませんごめんなさい。俺です育ての親。間違った教育方針はすなわち思考の共有元な
気が致したくないのですが、悲しい事に弁解しようがなくそんな気がするような。

(パパ変な事ばっかり言っててわかんなーい。早くせーえき飲ましてっ)

グニュニュ! ジュボジュボッ! パクッ!

ペニス全体に絡み付いたペトラの舌。強く数回扱きあげるとお口にパックリ肉棒を咥えち
ゃったりしてます。おまけに絶妙なハミハミ、ナメナメです。
効果は劇的で、肉棒の根元奥の固く勃起した肉室に熱い快感が急速に充填されていき……。
もうダメですアカンです。メインブースター点・火。

ドビュビュ! ビュル! ビュ! ビュ!(ングング)

『アッ! アアアッ。も、もう出ちゃった……ウッウッウッ(推定3分弱)』

早漏な俺のペニスから迸る粘液の白流を、コクコクと飲み干すペトラ。

(おいしー。もっと、もっと飲ませてぇ)

嬉しいけどああそんなに吸わないでくれ。ち、力が抜ける……。

『ってなんでまた扱いてるん、だぁああアアッ、アッ』

(おかわりー)

射精後敏感極まりないペニスをさらに責め立てるペトラ。耐え切れずのたうつ俺の脚はが
っちりと押さえつけられて、ああ人類に逃げ場無し。
明らかに力も強くなっている。最初はぶっかけ状態で口を空けてかわいらしーく(?)待
つだけだったのに……パパは嬉しいけど男として悲しいです。ぐあ。

(パパすごい。またたくさん出そう。味が濃いのがいいなぁ)

嗚呼なんて萌えるセリフ。でも無理な注文です粉ミルクじゃないんですから。でもでも!
そこでさりげなく玉袋をまさぐる手はなんなんですか?

(おべんきょうしたのー。パパの頭の中と、いんたーねっと)

『……さ、さよですか』

パソコンにはパス掛けておいたのに素通りですか。そうですね意識共有ですから。
確か出所は早漏改善についてのサイトだったと思うけど。
やがてフサフサの毛とプニプニした肉球の感触が、絶頂に備えて上昇する二つの睾丸をや
さしく捕らえるとその上昇を妨げる。そしてその尾は肉棒の根元を丁寧に締め付け射精を
完璧に封じていた。
そういえばこの要領で射精管理されるエロ小説も読んだ事あったなぁ……。

(オスの人って我慢すると濃くなるって。でこことぉ、ここいじると我慢しやすくなるの。
ペトラえらいでしょ)

『い、や濃くなるのは数日出すのを我慢してた場合でアッ、てっウウッ!』

(そしてこうやって焦らすの)

ジュル。ジュル。ジュル。(ビクッ)

早くも射精寸前まで興奮した俺のペニスを適度に宥めながら舌で亀頭を苛め続ける彼女に、
俺の理性とプライドは急速に崩壊していく。
そして数分持たず痴女にオモチャにされるマゾ男くん状態で、情けなく哀願するのだった。

『た、頼むから早く、イイイッいかせてう、ううぁ!』

(わーい。パパ大好き。じゃあそろそろイカせてあげるー)

ジュブリッ! ングッ。ハムハムハムハム。

『ひぁアッ! アッ! アアアアア!』

拘束を解いての扱いて・しゃぶって・ハミハミのフィニッシュホールドが炸裂し、俺はあ
られもない嬌声を上げながら絶頂感にはじけた。続く放出の快楽にどうしようもなくのた
うつ腰。押さえつけられている為動けないがそれが、イイっ……。
ペトラは放たれた二度目の精をもらさず受け止め飲み込むと、巻きついた尻尾で肉棒全体
を扱き上げて飲み残しがないかを貪欲に確かめ、かわいらしく頷く。

(濃くて甘くておいしかったー。お腹いっぱいー)

余りにも無邪気なその様に、なんだか恥ずかしいけど素直に嬉しい。男としても気持よか
ったが、親としても喜ぶ娘を見るのは心地良く俺は自然とパパ口調に戻っていた。

『そ、そうか。じゃあ食後の挨拶は?』

(ごちそうさまでしたっ)

『えらいぞ。ちゃんと後片付けもできるかな?』

(はーい)

ペロペロペロとペニスに残る情欲の残滓を綺麗に舐め取ると、んしょんしょと懸命に下着
も穿かせてくれるペトラに俺は目を細くする。
やってる事はともかくこういう所は年相応に素直でかわいいんだよな……実際これは彼女
にとってはまぎれもない貴重な食事なのだから。
つまり一見獣姦+エロゲ的擬似近親相姦のアブノーマル全開に見えるこれらの行為は、赤
ん坊にミルクをあげるに等しく、淑女の方々でも乳房を曝け出すのが許される様に自然な
モノだったりするのだ。ただ……ただその部位が下半身にシフトしただけの事であって。

いや、その、本当だから。

と、とにかく今度は自分の食事をしないと。ペトラがベットに戻るのを見届けた俺は、快
楽の余韻にふら付く足腰に渇を入れ台所へ向かったのだった。

この奇妙な親子ごっこを始めたいきさつは、信じられないとは思うが夢の中だった。
ある晩、眠りに落ちた俺の意識に、誰かが語りかけて来たのだ。

(……起きろ、起きるのだ)

うるさい。明日は休みなんだからもう少し寝かせてくれても。

(ええい、普通この場で寝るヤツがおるか! 怠け者め)

怠け者? なんか滅茶苦茶言われてますが眠いんでどーでもいいです。では夢の国へさよ
うなら。

(まて、この場を去られては困るのだ! 止むを得ん。時間も押しておるし、許せよ)

何かに引っ張られてます。いやなんか下着まで脱がされてます。ひんやりとした空気が肌
に心地よく、股間がスースー……下着?

『のうぁあああっ! な、な、ナニするんじゃぁああああ!』

要するに裸に剥かれている事態を寝ぼけた脳がようやく把握し、跳ね起きる俺。だがすぐ
何かに引っかかりバランスを崩して転がる様に逃れる。
羞恥心で混乱する自分をごまかす様に俺は目の前の変質者を怒鳴りつけようとして、ヒュ
ッと息が詰まった。

『か、ハッ、お、おま』

(情け無い反応じゃのう。わしの眷属を見るのは初めてではあるまいに?)

それは、そう、なんだけど。余りに見慣れた、しかしあり得ない光景に思考と声が上手く
動かない。だって。

『ど、どどドラごん、さん? でしょうか?』

何故か敬語です俺。

(フフフ。他の何に見えると言うのだ? )

漆黒の体毛とすらりと伸びた美しい尻尾。狼に似ているが頭部にすらりと突き出した角と
小象程の体躯が常識を否定する。気品のある琥珀色の瞳を備えた異界の美貌が薄く笑みを
浮かべて俺を見据えていた。

(この姿はおぬしらの間ではファー……いや、最近では"けもドラ"という呼び方が好まれ
るらしいの? わしにはどうでも良い事じゃが)

『妙な、事に、く、詳しいんだな。アハハハ』

ごまかし笑いだったが、なんとか落ち着いて来た。で、今俺は何をしてるんだっけ? 
えーと。夢の中からいきなり脱がされて目が覚めたら目の前にこの竜がいて俺は声の感じ
から多分彼女(?)と向かい合っていてその見られていて。


-しばらくお待ちください-


『う、うああああッ、な、ナニ見てんだよぉおおお!』

(ナニ? ああ、人としてはやや小ぶりじゃが何とか役には立ちそうじゃな)

悪意は無いが歯に衣着せぬ痛恨の一撃。顔に急激に血が上るのを実感。レットアラート。
男の名誉が大破しました。即時撤退を推奨。半泣き状態で近くのベットに潜り込もうとし
て……アレ? 岩? 洞窟?

(ようやく気が付きおったか。怠け者の上に間抜けじゃの)

容赦ない評価だったがどうでもいい事だった。今の俺がいる場所は見慣れた寝室では無く、
目の前の幻獣に相応しい世界、つまりどこともしれぬ洞窟の中だったのだから。
……う、嘘だ。これはそう、夢、夢に決まってる。

(そうじゃ夢じゃ。まあそういう事にしておくが良い。そろそろ話を進めてもよいか?)

いいかげん焦れた様子の彼女の声が俺の頭の中に響いてきた。いや元々目の前の竜は一言
も発してはいなかったのだ。俺は彼女が言語以外で会話していた事にようやく気が付いた。

『ああ。す、済まない。続けてくれ』

股間を手で隠しながらなんとか竜と向き合う俺に、彼女の思考が緊張を帯びるのがわかる。

(まず突然呼びつけてすまなんだ。じゃがこれには切羽詰った事情があっての。おまけに
時間が余り無いのじゃ)

おぬしが寝こけているせいでの、と小さいぼやき。そして次に伝わってきたのは何故か切
実な、羞恥心。

(その、つまりじゃ、おぬしの精、子種をわしに分けてくれぬか?)

え。とりあえず思考停止。


-またしばらくお待ちください-


思考再開。

【解釈】子種。精子⇒彼女に分ける。=交尾・仔作り・セックス。
【備考】竜と。初体験=さよなら童貞。
【結論】万歳! 全然OK! はじめてなんで、やさしくしてくれると嬉しいです。

(ち、違うわバカもの! そ、そこまでとは言っておらぬ!)

グアァオッ! と初めて聞く彼女の咆哮に俺は妄想から引き戻された。うわ。怒ってる。
でも羞恥に染まった瞳が凄く可愛らしくて。

(ななな、なんという事を考えておるのじゃ。だ、だがその悪い気分では無いぞ)

彼女の怒りがスウッと引いていくのを感じると、俺はすかさずツッコみを入れた。

『子種を分けろって、普通求愛の決め台詞だぞ。違うっていうならなんなんだ?』

(むう……分けるというのは、だな。の、飲ませて欲しいと言う事じゃ!)

再び俺は固まった。それってふ、ふぇ、フェ……。

(そ、それ以上考えるでない恥ずかしいヤツめ! よ、良いか? 参るぞ!)

ウニュルッ、ググッ!

『え? うあぁっ何するやめっ、ないでかはっもっ』

竜の舌にいきなり絡め取り貪られる俺のペニス。既に勃ち上がりつつあったソレに快感が
急速に充填され、精を放つべく高まっていく。

『ちょっ、も、もう少し優しくし、で、出そうクッ!』

(早漏大いに結構じゃ。構わぬから我慢せず思い切り放つが良い)

そんな事言われても男のプライドがッ。がくりとその場に膝をついてしまう俺。射精を堪
えるのに集中せざるを得ず、逃れようとする事すら叶わない。やばい。妄……想像してい
たより気持イイッ!

『うく…ググッ。せ、せめて後数分っ』

それでも俺は頑張りました。自己ベストは軽く更新したと思います。気分は金メダル。自
分で自分を誉めて上げたいです。
でも本官はこれまでであります。せめて最後は華々しく……。

ギュグッ

『イ、イク? イケ、ないグウッ』

屈辱の射精にはじける筈の肉棒の根元が突如舌の拘束にせき止められ、苦痛と快感の衝撃
が背筋を走る。なんで、また。

(むう。雄としては軽々しくは漏らせんというわけじゃな……。なるほどなるほどもっと
もじゃ。ならもっと熟成させてから頂くとしようかの?)

最悪の予感と倒錯的な期待に全身が震える。

(その、焦ってすまなんだ。そなたも存分に楽しませねば不公平じゃったの。わしも濃い
方が好都合じゃし、改めて参るぞ)

恐ろしいのは彼女は多少意地悪さはあるものの、誠意をもって俺を可愛がるつもりだと言
う事だ。再開された地獄の愛撫に俺はもだえるしかなかった。

『クッ……アアアッ』

ギチッ。クジュグジュ。ギチッ。

熱く濡れた彼女の舌に肉棒と袋、そして根元を丁寧に締め上げられた状態で射精は完全に
封じ込まれており、その上で送り込まれる快楽の蓄積。やがて絶頂が本来の出口を失い、
身体に逆流し犯していくような錯覚を覚える。身体を大きくのけぞらせ苦痛と快楽に恍惚
としながら、俺はペニスを竜に捧げていた。

(気持よさそうじゃの? フフフ。そんな顔されるとそなたが欲しくなってしまうではな
いか。イカンイカン)

頭に響く竜の声も遠い。ただひたすら快楽苦痛苦しいいや気持イイもっとしてくれシナイ
デ。だんだん意識が支離滅裂。

(そろそろ良かろう。さあ)

ジュルル……ドググッ!

『ヴあ! ウアアアアーッ! 』

ドクドクドクドク。

突如開放された快楽の放出に意識が収束する。身体を犯す灼熱を吐き出す事に俺は酔った。
ひたすら精を放つことに集中する心地良さは安らぎに満ちた快感で、また意識がぼんやり
としてくる。がそれは先程のような破滅的なものでは無く、優しく受け止めてくれる慈愛
にも似ていた。

(グフッ……思いのほか多く出すではないか。おっとしっかりせい。困ったやつじゃ)

身体を支えきれず崩れ落ちた俺をそっと竜の尾が抱きかかえてくれた。

『あ、ああ。ありがとう。本当に最高だったよ』

一方的に責められ陥落したとも言える結果だったが、屈辱も敗北感も無く不思議と素直な
気持で礼を言えた。もはや裸を晒している事も気にならない。それよりも彼女は満足して
くれたのだろうか。俺の不安にに精を飲み終えた竜がやさしく答える。

(うむ。わしの目的には十分じゃ。礼を言うぞ。だが少々不摂生の味がしたの……少しは
自愛せい)

『凄いな味でそこまでわかるのか。まいったな』

不健康な生活を見抜かれて俺は恐縮する。はじまりはアレだったけど、結果としては素晴
らしい体験をさせてもらって良かったかな……とふと疑問が湧き上がる。

『なあ。聞く暇もなかったけど、俺の精が必要な目的って何だったんだ?』

彼女は一瞬固まった。凛々しい竜がきょとんする光景はなかなか見物だ。

(す、すまぬ!説明を忘れておったわ……それはその……え、ええい見た方が早かろう)

彼女の瞳が再び羞恥を帯びる。そしてゆっくりと仰向けになり己が股間-人間のソレに似
た性器を見せ付ける様に曝け出した。

『うわっ! そのナニを見せてるの、ですか?』

見てはならない衝撃的な絶景に脳が痺れる。が次の瞬間、彼女のお腹が膨らみ異様に蠢い
ている事に気が付いた。これは、まさか。

(恥ずかしいの……だが、しっかり見届けてくれぬか。それと……わしの尾をしっかりと
握っておいてくれ)

『ああ、わかった。俺が付いてる』

出産に際し、俺に介添えを務めて欲しいと言う事だろう。突然とは言え是も非も無い事態。
竜に近づき尾をがっちりと両手で掴むと、彼女の瞳にOKの合図を伝える。

グウォッ、オウッ、グアアアアッ!

覚悟を決めた竜の陣痛の雄叫びが洞窟内に響き渡った。屈強な生物とはいえやはり想像を
絶する苦痛なのだろうか。俺ははらはらしながらその様を見守るしかなかった。

メ、メコッ……グボアッ

やがて彼女の秘肉をメキメキと押し分ける様に白い楕円形の物体が滑った姿を見せ始めた。
どうやら竜は卵生らしい。と見とれている場合じゃない。俺は苦痛に呻く竜にエールを送る。

『頑張れ! もう少し、後ひとふん張りだ!』

(そ、う、か? う、が、ああああああ!)

ヌグボッ、ゴドッ……。

もはや声も出ないほどの彼女の最後のいきみが、新しい生命の殻をなんとか外へと押し出
す。同時に握っていた尾が暴れて卵を直撃しそうになり、俺は必死になってそれを押さえ
付けた。

(グァハッ……どう、だ?卵は無、事か?)

ぐったりと仰向けになりハァーッ、ハァーッと激しく喘ぎながら竜が尋ねてくる。さすが
の重労働にまだ身体が動かせないようだ。察した俺はそっと卵をっと危ない、滑って落と
すトコだった! となんとか彼女の顔元へそれを持っていった。

『このとおり、元気なオト…じゃなくってオンナノコじゃなくって、まあとりあえず見事
な卵だよ』

(おおぉ……なんと愛しい。フフフ、ちなみにわしに似てとびきり美しい雌じゃ。何せ数
百年胎内で寝かせて置いたからの。大概の事はわかっておる)

『へぇー。また凄い時間だな』

大きさはバスケットボールぐらいのほんのり薄青い卵。胎内にいた余韻かまだ暖かく、内
部に眠っているであろう子供の鼓動までが感じられる気がする、しない。いやする。
えーとだんだん大きくなっていますが何か?

カタカタカタ。

だんだん卵の振動が激しくなってきて。

ピシピシッ!

うわぁなんか本格的に出てきそうです。ひびの入り始めた卵を抱えて俺はあたふたするば
かりだった。

(落ち着けバカもの。そのまましっかり抱えておればよい……くれぐれもやさしくじゃ)

竜の励ましに覚悟を決めた俺は、落とさないよう姿勢を固めて孵化を待ち受ける。やがて
卵のひびは全体に拡大し、そこから淡い光が漏れ出し視界を埋め尽くしていく。

ピギャァアアッ!

幼い咆哮と共に光が一気に収束。俺の胸元にネイビーブルーの毛の塊―仔竜がクークーと
可愛らしく鳴きながら丸まっていた。ちなみに卵の欠片は跡形も無い。
やがて彼女はゆっくりと頭をもたげて目の前の母親を見据える。人間の俺がいうのもなん
だが将来美人になりそうな仔だ。

(マ、ま?)

生れ落ちて初めての言葉(?)に母竜がみるみる瞳を潤ませる。

(おおおおお!そうじゃ、おまえの母じゃ。やっと……やっとあえたのう)

ぺろぺろと舐め合い愛情を確かめ合う2匹。感動の親子の対面に、なんだかもらい泣きし
そうになり俺はちょっと顔を背ける。
なんとか涙をこらえて視線を前に戻すと、じっと俺を見つめる無垢な琥珀の瞳がいた。

(……パ、パパ?)

『パパパパ、パパ? うおろはふぇち、ち、違……』

無邪気な核爆弾級の発言炸裂! 俺的首都機能が麻痺しそうです。在日米軍は何をやって
たんですかと問い詰めたい。うろたえまくって母竜に助けを求めると 彼女は意地の悪い
笑みを浮かべて降伏勧告を下さいやがりました。

『おぬしの精で孵化できたのじゃからな? それともまさか、生まれたばかりのこの仔を
父なし仔にするつもりかのぉ?』

選択肢の無い質問は卑怯だと思います。俺は返事代わりにやさしく仔竜を抱きしめほお擦
りした。正直反則なぐらいの愛しさに我慢できなくなってもいたのだ。

(パパァ……すきぃ)

娘のたどたどしい愛情表現とペロペロ攻撃。目を細めなんともいえない幸福感に酔う俺を、
母竜の言葉が現実へと引き戻した。

(娘もおぬしが気に入ったようじゃ。これで……これで安心して任せられるの)

『は、い?……今なんて? ど、どういう意味だよおい!』

(時が尽きた。暫しの別れじゃ、我が娘よ)

不意に周囲の風景がぼやけ始めた。俺の問いには答えず母竜は娘の顔を名残惜しそうに舐
めると、すっと身体を離した。その目は別れの悲しみで潤み、やがて涙となって流れ落ちる。

(父の言う事を良く聞くのじゃぞ。そして、そしてこんな母を……許せよ)

俺の周囲を除き霧の海と化した世界。遠くで馴染みのアラーム音が聞こえる。これは……
目覚まし代わりの俺の携帯。大きくなるそれに半比例する様に母竜の声が遠くなる。

(人間よ……その仔を大人になるまで頼むぞ。さすれば……)

『なんだって?良く聞こえないし第一いきなり育児放棄ってどういう事だおい! この仔
はこんなに泣いてるじゃないか。戻せ。戻せよ!』

俺の怒りの抗議は、もう。届かない。

(そなたの……が……であろう)

そして俺の意識も薄れ始めた。なんとも言えない切なさに腕の中の仔竜をいっそう抱きし
め……暗転。

ピピピピッ! ピピピピッ! ピピピ……。

『ハッ!う、うるさ……? あ、朝か』

ベットの中。いつもどおりの気だるい目覚めの瞬間。俺は枕元の携帯をまさぐるとアラー
ムを止める。よく覚えてないが悲しい夢を見たらしい。やるせなさにこのまま寝てしまい
たいぐらいだが。

『仕事だしな……とっとと起きやがれ俺様』

自分に喝を入れて身を起こそうとして。あれ、動かな、いや重い。金縛り?
ではなく何か重くて暖かいモノが俺の胸に圧し掛かっている。恐る恐る自由な手で毛布を
どけると同時に俺は硬直した。

(まま……ママァ……)

『……』

声が出ない。がはっきりと思い出した。俺のパジャマを濡らしながら泣きじゃくるその仔
は。紛れも無いあの夢の。

『夢じゃ……なかったんだ』

硬直が解ける。俺はなんとも言えない感情に突き動かされ、仔竜を撫でながらゆっくりと
包み込む様に抱え身を起こした。艶やかな毛の感触が心地いいが、そんな事よりもこの仔
を安心させてやりたくて仕方が無い。

(グスン……? パパぁ……)

『そうだよ。俺が、パパがここにいるからな。だから泣くな、泣くなよ』

(ぱぱ……パパァ!……)

彼女は俺の顔をすがる様に一心に舐めはじめた。まだ少し元気が無いが、まあ落ち着いた
と見ていいだろう。俺は好きな様にさせながらそっと立ち上がる。いつもと違う荷重に足
腰がふら付くが、なんとか、こらえ、ろ。堪える事ができた。

『さあ、朝ご飯にしようか……?って何を食べさせれば、いいんだ?』

人間の食べ物が必ずしも他の生き物に合うとは限らない。犬にタマネギだとか、最悪の
ケースは避けねばならない。今更ながらあの母竜が恨めしくなる。せめてそれぐらい教え
ろってんだ……。

(あ、のね? ぱぱ……)

おずおずとした仔竜の思念。俺は困惑しながらも気持を切り替え笑顔を作る。彼女とも思
考で繋がっているらしいから、母親を悪く言うのは教育に悪い。

『ああごめんな。うーん。とりあえず脱脂粉乳から……って在庫あったかな』

(ままが、いってたの。ぱぱのね、お……ちんちんからみるく、もらいなさいって)

内部の冷気に当てられたように、ごそごそと冷蔵庫をまさぐる俺の動きが凍りつく。
今、なんておっしゃいやがりましたか?

(ぱぱ……さむぃ)

『あ! いやゴメンよ』

漏れ出す冷気が辛かったのか。仔竜の懇願に慌てて身を引き冷蔵庫を閉める。とそれはと
もかく、ナニからミルクだって?あ、いやナニですか……。そこから出るミルクといえば
せ、精……

(んと、ね…… せー。せーえき?ざーめ……)

『わわわわわかったから! 女の仔がそんな事を口にしてはいけませっせ!』

俺の思考に浮かぶ言葉を拾い読みしているらしい。その歳で言ってはいけない単語の連発
に俺の頭は大混乱。もうナニを、いや何をしていいのかわっかりません! しかしそんな
中身体の一部は冷静に、己が役目を遂行しようとしていた。

『あ……。この、バカ』

下半身。硬直する熱に我に返ると、パジャマの股間を押し上げナニやら固いものがおっき
おっきしてたりして。本能だから仕方ないんです本当です。いやきっと朝勃ちのせいだか
ら。そういう事にしておいて欲しい。しかしこんな事で欲情するなんて、我ながら……。

(ねぇ……おなか、すいたぁ)

『ああ……もう! わかった、わかったよ。くそ!』

赤面しながらも意を決した俺は、彼女を床に下ろすとズボンに手を掛ける。

『いいか。パパがいいっていうまで目を閉じてるんだぞ?』

(? は、はぁい)

男として親として、最低限のプライドというか自己弁護というか。素直に目を閉じてくれ
た仔竜の目の前で、俺は自身の勃起を外気に晒した。そして。

(ぱぱ?まだぁ)

『ハアッ……待ってな。もう、少しだから。クウッ……』

動物愛護団体が見たら殺されるかもしれない倒錯的な自慰の光景。いや殺されなくても見
られた時点で自殺モノかもしれない。早く終わらせたい気持と異様な状況に高まる興奮に、
肉棒を慰める手の動きが加速する。
やがて亀頭から滑る絶頂の予感。俺は目を閉じラストスパートに入った。発射の瞬間はと
ても見ていられない。

『そ、そろそろか、も。く、口を開けなさ、い……い、いいイクウッ!』

(あーん)

ドビュビュッ!

(んぐっ。ふぁ……みるくぅ)

緊張のせいかややイマイチ感はあったが狙い通りの位置に出す事ができたらしい。嬉々と
して精液を味わう仔竜。
それを確認するとおれは素早く下着とズボンを引き上げた。多少の残滓は止むを得ない。
まったく、とんだ朝になったものだ。

(おいしい……ぱぱ。おかわり……)

安堵もつかの間彼女の催促が飛んできた。勘弁して欲しい……あんな恥ずかしい事そうそ
うできる筈は。

(ダメ……なの? ぱぱ、あんなにきもちよさそうに、してたよ?)

『み! みみみ見てたの、かっ?』

(うんっ)

悪びれず、むしろ何でそう慌てるの?と言いたげな琥珀のまなざし。無邪気さは時に残酷
です。親にも見られた事ないのに。

(はやくぅ……おなか、すいた……)

俺は観念しスボンと下着に手を掛けた。お父様お母様。こんな息子とムスコをお許
しください。俺は穢れてしまいました。

でも……恥ずかしいやら気持いいやらでもうどうにでもなれっ!

(数分後)

『ハァハァ……ハァ。イ、イキそうだ……ァアア、クッ!』

(あむっ。ちゅるっ……わぁい。たくさんみるくでたぁ)

ともあれ、こうして一人と一匹の性活、もとい生活が始まったのだった。

(パパー。ハイお弁当)

ちょっと結び目の崩れたお弁当の包みを、仔竜がかいがいしく渡してくれる。

『おっと。いつもすまないな』

(愛妻弁当だよー。うふふっ)

作ったのは俺ですが。等と野暮な事は言わないでおく。

(んもー。ペトラ台所使えないんだから。空気嫁! ってね)

言わないでも通じてました。失敗失敗。

『こらこら。年頃の娘がへんな言葉使うんじゃない』

ここ数日繰り返される出勤時の光景。見送りがいるというのはいいものだ。

『じゃあきちんとお留守番してるんだぞ。後インターネットで変な事覚えないように』

(パパのお気に入りサイトしか見て無いもーん。ケモノ娘に触手とかケモホ……)

『わ~わ~わ~♪ わー!』

外に聞こえているわけでもないが何故かジャミングに必死な俺。全く……将来が心配にな
ってくる。娘と俺の。

『じゃあな。いってくるぞ』

いつまでも続けたいやりとりだったが、名残惜しさを振り切って俺は家を後にした。

仔竜―ペトラを預かってから早くも一月が経過した。アレでナニな性……生活も順調で、
ペトラも大型犬ぐらいの大きさまで性徴、もとい成長している。知能も相応に発達し妙に
大人びた表現をする事もしばしばだ。そして。

『ただいまっ……っと! 少しは加減しなさい』

(パパおかえりなさぁい! 抱っこ抱っこー!)

ペロペロペロペロペロペロ。

帰宅するとだいたい強烈な体当たりとハグハグ、舐め回しが待っている。受け止めるのが
大変になって来たのが問題だが、気分は悪くない。彼女の気の済むまで舐めさせるとそっ
と仔竜を押しのけ……と危ない。俺はすかさず股間を彼女の尻尾からガードした。

(んもー!パパのい、じ、わ、る)

『悪いが、そんなんじゃ萌えん』

とカッコ付けて彼女の『ご飯ちょうだい』を拒否するが、雄の本能は正直に勃ちはじめて
いたりして。テントを張らない内に風呂に入るとするか。

(あーパパずるいずるいー! 一人でヌく気でしょ? もったいないから一緒に入るー!)

『わー! こら止めなさい。やめんかパンツ咥えて脱がすな破れる!』

(ナニを恥ずかしがってるのかな? うふふ……よいではないかよいではないか)

『時代劇ですかあ~れ~』

となんやかんやいってノリのいい馬鹿親子だなぁ。俺達。
ちなみに……風呂ではあげませんでした。いや先走りぐらい出たけど。

自分とペトラの身体を拭いて乾かし終わると、いよいよ『ご飯の時間』だ。
日課だからってさほど恥らいも無くなってしまったのがちょっと悲しいが、俺は風呂場の
攻防戦で勃起したままのペニスを彼女に曝け出した。

『さ~てご飯だぞ。っと……どうしたんだ? 体調でも悪いのか?』

(……)

いつもなら嬉々として俺の精を絞りに来るペトラは、何やら考え込む様に俺のナニを凝視
するばかりで固まっていた。

(あのね。パパ。聞いてくれる?)

いつに無く不安げな彼女の思念。俺まで何だか不安になってくるじゃないか。

『ああ、言ってみなさい。怒らないから』

とりあえず安心させておくと、彼女はその瞳に羞恥を帯びながらこそこそと話し始め
た。うーんどこかで見た様な光景だ。

(実はペトラね。アレがきちゃったんだ……)

『え、えええ? ま、まさかせ、生じゃなくてお赤飯モノなアレですか?』

(……)

確かに彼女も多少非常識な部分は在るとしても生物であり、メスなのだ。性徴があってし
かるべきなのだが、その。それは大人になったとも言える。
そしてその仔が大人になった時にほにゃららとか、何処かの誰かさんが言っていたような。

(んとね、人間のメスとは違うんだけど……まだちょっと準備が必要なの)

準備? ああそりゃ人間でもアレが来たからって即ナニしてウッフンはキツイし、まして
オギャーは無茶ってもんだし。いかんなんか嬉しくて思考が法定速度をオーバーしてます。
親馬鹿エンジンフルスロットルです。事故が起きる前に誰か止めてください。アハハハ。

(もうミルクは飲まなくていいの。でね……でね)

ハンドリングを誤りガードレールに衝突。有頂天になっていた俺は思わず我に返った。
なんだって?

『な、な、ナハハハ。そりゃ楽、になるな? ……俺のバカ』

もうあんな恥ずかしい事をしなくてもいいのに、何故か気分が沈んでしまう。我がムスコ
さんの急速な萎えっぷりが俺の心底を見事に体現しているかの様だった。
やっぱりオスとして楽しんでたんだよなぁ。いまさらながら自己嫌悪を感じる。でもその
おかげでここまで成長した訳だし、それは正直に嬉しい……。

(んもー! またパパ訳分からなくなってるー! マジメに聞いてよ)

ペトラに怒られてしまった。とりあえず俺は話の続きを促す。

(大人になる為には、まだパパに助けてもらわなくちゃいけないの)

『お、おお。できる事だったら何だってするぞ。パパに任せなさい!』

(じゃあ……お願い、するね?)

彼女がモジモジと俺に背を向ける。不審に思ったがそんな事より今後取るべき思考にエン
ジンが掛かってきていた。とりあえずご飯は肉かな? いや今月の予算がおっと竜用のタ
●ポンってどこで探せばいいんだろう。だ、とかかかかっ!

『え? あ? オ、オま……』

突如出現した目の前の絶景にエンジンストール。俺に後ろを、つまり臀部を曝け出したペ
トラは、あろう事かその見事な尻尾を高々と持ち上げていたのだ。つまり肝心なトコロが
丸見え状態。

(クスン。そんなにジッと見ないでぇ……恥ずかしいよぉ)

喘ぐ彼女のオマ、じゃなくて性でもなくて雌の部分(主砲エネルギー漏れの予感がしたの
で刺激的表現は避けております)は明らかに発じょ、興奮して熱く滴る液体で潤いを見せ
ており。あ、ダメです出力が安定しません。

『ちょ、そのダメ、だろ?年頃の娘がそんなトコ、を見せ』

初めて直に見る肉の秘奥、そして相手が娘であるという状況に異常に興奮してしまう。な
んとか搾り出した理性も空しかった。
確かにコレまでヤッてきた事でも……そうなんだが所詮は前戯。今回は次元が違う、気が
する。そう、俺はオスとしてペトラを、する事になるのだから。

(ねぇ……パパのミルクで……ペトラを大人にして。)

『いい、のか? 俺でも』

苦し、い。犯したい誘ってるんだしかまわな、ダメだ! 俺はペトラの……なんだから。

(パパの、ミルク以外は……ダメなの。大人の部分が育たないから)

僅かながら消せない理性と情欲のせめぎ合いが、少しだけ穏やかになった気がした。そう
か。これまでと同じで、竜には必要な事なんだ。そう考えると一気に気持が楽になる。

俺は覚悟を決めると彼女と交わる事に気持を切り替えた。そうならそうで最高の初体験に
するのが親の義務(?)だ。でも良く考えたら俺もシタ事は無いし不安だな。竜にアノ膜
はあるんだろうか。あったらやっぱし痛いんだろうな……人生の重大局面に対する重圧に
俺はまたもや固まってしまった。

(パパ。ありがとう……ペトラをちゃんとメスとして見てくれてるんだ。嬉しぃ)

羞恥か嬉しさのどちらかわからないが、目尻に涙をにじませる彼女。待ちきれないのか苦
しそうにすり合わせる股間から、発情の雫が流れ落ち付近の体毛を染めていく。

『ごめんな。俺はオスとして経験無いから、上手くしてやれるか自信ないけど』

(パパなら大丈夫。ペトラもパパが大好きだから、大丈夫)

優しく宥める様な声に俺はハッとした。相手に気を使われるなんて情け無い。これじ
ゃ立場が逆じゃないか。彼女の気遣いに対し説明しがたい感動に思考が満たされる。

……もう迷う事は、ない。

『ありがとう。パパも娘とメス、両方のペトラが大好きだよ』

俺は彼女の前面に回り込むと、今までに無いと思われるぐらい愛しさを込めて抱きしめた。

オスとしてはスグにでも一つになりかったし、それはそれで構わないかもしれない。あえ
て前戯から入る事にしたのは、自分のやれる事を尽くしてやりたかったからだ。

チュッ…クチャクチャッ

抱擁の後軽いキスから絡み合う互いの舌と舌。ディープまではできないのが少し残念だっ
たが、それでもかなり刺激的な行為に脳が蕩けそうになる。

(あぁ……パパぁ……あむっ)

俺の快感が伝わっているのか、蕩けた瞳でうっとりとキスを楽しむペトラ。こみ上げてく
る結合の衝動を宥めながら、彼女の胴体をゆっくりと愛撫する。手を包む心地よい手触り
の体毛、その御馴染みの感覚すら興奮を高めていく。

(パパぁ……はやくぅ、早くシてぇ……)

『ここかな? っと意外と重い』

(あぁん、ち、違うよぉ……)

恐らく相当疼いている秘所に最も近く、ある意味最も離れた箇所―長く伸びた尻尾を俺は
手に取った。まだ本番にはちょっと俺的に早いと思うし、もっと彼女を興奮させておかな
いとな。後以前から興味があった部分だったりもする。

『ココってやっぱり、感じるのかな? ウリウリっと』

(いじわるぅ……アッ、はぁうんっ……)

シュルシュルとやさしく扱くような愛撫を加えると、彼女の声に明らかに艶が出てくる。
面白い……こんな時になんだとは思うが、俺はますます意地悪したくなってしまった。

『尻尾まで感じるなんて、ホントにペトラは全身イヤラシイ仔だなぁ』

(ウッウッ……そ、そんな事ない、もん)

『じゃあなんで撫でる度にヨダレを垂らしてるのかな?』

尻尾の付け根にあるメスの肉口から、俺の愛撫に合わせて顕著になる愛液の流れ。とうと
う床に溜まり始めたそれを片手ですくってその滑りを彼女に見せ付ける。

(も、ぅん、パパのばかぁ……!)

本気で泣きそうなペトラにちょっと反省。これ以上はやりすぎだろう。慌てて再度彼女の
頭を抱きしめキスで宥める。

『ちゅっ……ごめんよ。ついそのあんましペトラがエッチで可愛いから』

口には出せないけど、言葉責めや羞恥責めで悶える異性を見るのは男の妄、もといロ
マンなんで一度はやってみたかったというか。

(パパ……)

あ、よく忘れるけど意識通じてたんだっけ。キスを振り切り俺から離れるペトラ。その視
線が明らかに冷たいモノに変わっていた。

(変態鬼畜なパパのせいで、初体験なのにペトラは散々な目に合わされるんだよね)

『あ、えと、違うその、そこまでひどくはないと思ぅ』

(大事なトコだから、パパに一番最初にあげるって勇気出したのに、ひどいよ)

『わわわ! わかったわかった。パパが悪かった』

甘いムードは吹き飛び、なんか非常に荒れ模様になって参りました。とにかく彼女の機嫌
を取らなくては。必死で対応策を練る俺を見透かすかのように彼女が薄く笑みを浮かべた。
ん? ……なんかどこかで見たような光景ですな?

(あやまったって、許さないんだから)

一瞬覚えたデジャヴに戸惑った次の瞬間、獣の俊敏さでペトラが俺に飛び掛って来た。

『うわぁ! 何するやめ(以下略)』

とアホな悲鳴を上げつつ為す術も無く床に押し倒されてしまう。目前にある彼女の顔は息
も荒く、噛み付かんばかりに牙を向いて猛っていた。俺は初めて竜という生物の恐ろしさ
を実感する。

(ハァッ……パパ知ってるよね? ドラゴンのメスはプライドが高いんだよ……)

どうやら恥を欠かされた事に相当怒っているらしい。く、喰われるの、か? 

グァアッ!

咆哮と共に竜が獲物に喰らい尽かんと覆いかぶさる。

(気にいらないオスは、こうやって食べちゃうの!)

バクッ! グチブチグチュチュ……!

飢えた肉腔が俺の肉に喰らい付くと深々と飲み込み咀嚼、芯までしゃぶり尽くそうと猛り
狂うッ!

『う! あああッ止め、め、め? メチャクチャ気持ちイイッ!……』

熱く凶暴な快感に溶けてっ、しまいそうだ……俺とペトラの、性器が。
我慢し切れなかったのか、当初の目論見とは逆に俺は娘に奪われてしまったのだった。

(はぁん! ……あうん……あああぁ)

十分発情した膣とはいえ初めての結合、それも根元まで飲み込むのはさすがにキツかった
のだろう。腰が動かせず中の肉だけで必死に快楽を高めようとするペトラ。助けを求める
様な視線が俺を射抜く。

(でもぉ……でもね。飢えたパパには勝て、ないの。こうッしてぇッ、無理矢理入れさせ
られてる、のぉ)

『い、やそれって逆じゃ……』

(聞いてっ。そしてペトラの無垢なあッ、アソコをね。めちゃくちゃにぐちょぐちょにぃッ、
責められちゃうんだ……よね?)

頭を思い切り殴られた気がした。まだ怖気づいていたのか俺はっ。

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