格子の向こうに映える月2

    

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翌朝、あたしはまたガチャリという入口の扉の音で目が覚めた。
だが今度は丁度扉を開けたところだったようで、朝食の豚を届けにきた人間と思わず目が合ってしまう。
「おはよう。昨日は楽しかったかい?」
至極当然のように人間にかけられた声に驚いて、あたしは言葉に詰まった。
そんな硬直したあたしを優しげな目で見つめながら、人間が1頭、2頭と豚を部屋の中へと運び入れている。
「は、はは・・・そうだな・・・まだ慣れるわけないよな・・・」
急に照れ臭そうに笑いながら言った彼の言葉は、あたしにはどこか自虐的に聞こえていた。
きっと彼は、もう1人いた別の人間とは違ってあたしをここに連れてくることに乗り気ではなかったのだろう。
この部屋へ向かって建物の中を歩いている時にも、彼があたしに向ける視線には常に同情というのか、ある種の後ろめたさのような感情が見え隠れしていた。

「じゃあね。今日はゆっくり休んでくれよ」
そう言いながら人間がガチャリと扉を閉めると、部屋の中に元の静寂が戻ってくる。
あたしはふと背後で寝ていたお姉さんの方を振り返ると、その赤毛に覆われた大きな体を揺すった。
「お、お姉さん、起きて」
「ん・・・どうしたの?」
「今日はその・・・外には出ないの?」
本当に今の今まで熟睡していたようで、お姉さんがさも眠そうな顔で半分だけ目を開ける。
昨日のように人間達と触れ合うことを密かに楽しみにしていたあたしは、思いがけず人間に言われた休んでくれという言葉の意味をお姉さんに尋ねていた。
「ええ、そうよ・・・今日は週に1度のお休み・・・どうして?」
「え?・・・う、ううん・・・何でもないの・・・」
何となく楽しみを奪われてしまったような気がして、あたしは再び眠りについたお姉さんを尻目に自分の分の食事を摂ると藁の上にパタッと倒れ込んだ。
正直、他にすることが見当たらない。
かといってもう1度眠る気にもなれず、あたしは悶々とした気分で何度も床の上をゴロゴロと転がっていた。

「う、う~ん・・・」
やがて午後になると、天高く昇った太陽が天窓から鋭い光の束を部屋の中へと突き刺し始めた。
その眩い光線を顔に直撃され、お姉さんが低く唸りながら寝返りを打つ。
お姉さん・・・休みの日はいつもこうして1日中寝ているのだろうか・・・?
日の当たらない部屋の隅で度々大きな体を翻すお姉さんの様子を観察しながら、あたしは小さく苦笑した。
そう言えばあたしも、することがない日はお母さんと一緒に1日中洞窟の暗がりの中で寝てばかりいたような気がする。
その時、再びゴロッという音とともにお姉さんが寝返りを打った。
だが途中で尻尾の付け根がつっかえたのか、完全には転がり切れずに仰向けで床の上に手足を広げている。
そして偶然こちらへ向けられていた両足の付け根の間に、あたしは赤い長毛で隠し切れなかったお姉さんの秘裂を見つけてしまっていた。

ぷっくりと膨らんだ真っ赤な唇がヒクヒクと戦慄いている様子を目の当たりにして、思わず自分はどうなっているのかと股間へ目を向けてしまう。
まだ幼いあたしの股間には、桃色の体毛に紛れるようにして薄く赤みがかった小さな割れ目が走っていた。
そして指の先から引っ込めていた爪を伸ばし、恐る恐るその割れ目を広げてみる。
クチュ・・・
「わっ・・・」
きつく閉じていた膣が爪で押し広げられて口を開けた途端、淫らな水音が体内に弾ける。
その音に驚いて、あたしは爪の根元まで侵入させていた指を慌てて引き抜いた。
微かに、気持ちよかったような気がする。
これまで他の誰かの膣を見たことなどなかったせいで気にも止めたことはなかったというのに、あたしは急にこの雌の象徴が将来どうなるのかということに興味を掻き立てられてしまっていた。

サクッ・・・サクッ・・・
それがあまりよくないことだと本能で知っているのか、あたしは足音を殺しながら仰向けで眠っているお姉さんに近づいていった。
そしてお姉さんの両足をそっと左右に開き、これ以上寝返りを打てないように足を藁の上へと押し付ける。
そんなあたしの目の前で、お姉さんの大きな花びらが半分ほど口を開けてヒラヒラと揺れていた。
ムンとする甘い香りが鼻をつく度に、あたしの理性がゆっくりと溶かされていくような気がする。
「すごい・・・」
感嘆とともに吹き出したあたしの鼻息に反応したのか、お姉さんの膣がキュッと収縮する。
それと同時に、あの甘い香りを放つ桃色の愛液がトロリと淫唇の端から滴り落ちた。

ペロッ
「んっ・・・!」
つい反射的に、あたしはお姉さんの膣ごとその愛液を舐め掬ってしまっていた。
無防備に寝ていたところに不意打ちの快感を味わわされ、お姉さんの体がビクンと大きく跳ね上がる。
あたしはその瞬間しまったと思ったものの、同時に口内に広がった甘酸っぱさに激しい興奮が湧き上がっていくのを感じていた。
そっとお姉さんの顔を覗き込んで寝ていることを確認し、もう1度舐めてみようかという衝動に駆られてしまう。
奇しくもお姉さんの膣からは、あたしの決断を後押しするかのように再び愛液の雫が垂れ落ちようとしていた。

もう、我慢できない・・・!
それがお姉さんの媚薬にも似た愛液のせいなのか、それとも雌としての性に目覚めた瞬間だったのか、あたしはついに我慢し切れなくなってお姉さんの膣に激しく吸いついていた。
暖かい肉洞の中に溢れる愛液を貪るように、真っ赤な割れ目を押し分けてお姉さんの中へ舌を突き入れる。
ズリュッ
「きゃあっ!」
ざらついた舌で敏感な肉壁をこそぎ上げられる強烈な快感に、お姉さんが大きな嬌声を上げながら飛び起きる。
だが既に最後の理性の箍が外れてしまっていたあたしは、そんなことにもお構いなしにお姉さんの中をひたすら舐め回し続けていた。

ジュルッ・・・チュルッ・・・
「ちょ・・・ちょっとあなた何を・・・ひゃんっ・・・」
平穏な眠りの最中に突然背筋を駆け抜けた快感に目を覚ますと、いつの間にこんな体勢になっていたのか仔竜が私の両足を押さえ付けて秘所の奥深くへと舌を突き入れていた。
まるで私の声も聞こえていないかのように一心不乱に小さな舌を激しく出し入れしては、彼女が次々と溢れ出す恥ずかしい愛液を啜り上げている。
そしてピチャピチャと淫らな水音が辺りに響き渡る度に、私は体の内に何か熱いものが込み上げてくるのを感じていた。
ギュッ・・・
「んっ・・・んっ・・・」
幼い仔竜の舌が快感にすぼめられた私の膣に吸い込まれた瞬間、彼女の喉から苦しげな声が上がる。
だが数年振りに味わう懐かしい快感に、私は彼女の舌を離してやるのも忘れてじっと身をまかせていた。

「うっ・・・あぅ・・・んん~!」
突然お姉さんの膣があたしの舌を吸い込んできつく締まり、あたしは必死に舌を引き抜こうと暴れていた。
だがいくら顔を引いてみたところで、柔らかい膣壁の弾力と更に粘り気を増す愛液に絡め取られてしまっては、とても逃れることなどできそうにない。
きっとこれがあたしの舌ではなく雄竜のいきり立った肉棒だったとしても、同じようにガッチリと咥え込んだまま決して離してはくれないのだろう。
鼻先には否応なく香り立つ媚薬を突きつけられ、お姉さんの膣に捕えられた舌にもトロトロと甘い愛液が纏わりついてくる。
ああ・・・だめ・・・あたし・・・もう何も考えられない・・・!
雌竜特有の強烈なフェロモンに酔わされて、あたしはまるで操られているかのようにお姉さんの中を舌先で何度も抉った。
グリュッズリュッ
「ああん!」
絶頂が近いのか、お姉さんが大きく背後に仰け反って激しく身をくねらせる。
あたしは何とかお姉さんの足だけは動かせないように全体重をかけて押さえつけると、根元まで吸い込まれた舌の先で彼女の敏感な突起をチロチロと舐め嬲った。

グギュッ
「ううっ・・・!」
その瞬間ついに絶頂を迎えてしまったのか、お姉さんの膣が突然あたしの舌を万力のように締め上げた。
ドバッと噴き出した愛液の海に舌全体が強制的に浸され、周囲の肉襞が何度も何度も前後に蠕動する。
並の雄竜がこんな責めを味わったら、とても耐えることなどできないだろう。
やがて痺れるような快楽の余韻を楽しむと、ようやくお姉さんがあたしの舌を解放してくれた。
お互いにはぁはぁと荒い息を吐きながら、しばらくの間クタッと力なく藁の上に横たわる。
そしてようやく息を落ち着けると、あたしは恐る恐るお姉さんの方へと視線を向けた。
寝ている間にいきなりこんなことをして、きっとお姉さんはひどく怒っているのに違いない。
「お、お姉さん・・・あたし・・・うぐ・・・ひぐ・・・」
怒られるという恐怖からか、それとも悪いことをしてしまったという後悔からなのか、ポロポロと大粒の涙が目から溢れてくる。
だが肝心のお姉さんの方はというと、泣きじゃくりながら嗚咽を上げるあたしを穏やかな表情で見下ろしていた。

「ふふ・・・怒らないから、そんなに泣かなくても大丈夫よ」
「ほ、ほんとに・・・?」
「あなたも結構大胆なところがあるのね。凄く気持ちよかったわ」
久し振りに迎えた絶頂の快楽を思い出しながら、お姉さんがうっとりとした表情で天を仰ぐ。
その様子に改めて自分のやったことの重大さを痛感して、あたしは力なく視線を落とした。
「あなたはどうだった?」
「え・・・あたし・・・?」
「ええ。あなたは気持ちよかったかしら?」
唐突に予想外の質問を浴びせられて、思わず言葉に詰まってしまう。

一体、何と答えればいいのだろう?
気持ちよくなかったといえば嘘になるが、お姉さんのフェロモンにこれでもかというほど酔わされたあたしには、到底満足できるような快感ではなかったこともまた事実だった。
だが流石にまだ満足できないなどとは口が裂けても言えず、もごもごと煮え切らない返事を返してしまう。
「あ、いや・・・あたしは・・・」
「ふふふ・・・口で言わなくたって顔に書いてあるわよ?まだ全然足りないって」
「あぅ・・・そ、その・・・・・・うん・・・」
いきなりお姉さんに図星を突かれて、あたしはついうんと頷いてしまった。
多分この時、あたしの顔は桃色の体毛にも負けないほど派手に紅潮していたことだろう。
「じゃあ今度は私の番ね。あなたがいつか雄のドラゴンと親しくなった時のために、私が色々と教えてあげるわ」
激しく興奮しているのか、あたしはお姉さんの体が赤色から紅色に変わっているような気がした。
妖艶とも言える微笑を浮かべながらこちらを見下ろすお姉さんの視線の前に、思わず体の力が抜けてしまう。
雄のドラゴンなら、きっとこれでイチコロなのだろう・・・
そんなことを考えながら、あたしはヘタッとその場に座り込んでいた。

何の魔力か自然と両足を広げて見せてしまったあたしに、お姉さんがそっと手を伸ばしてくる。
サワッ・・・
「はぅ・・・」
曝け出された下腹の辺りをフサフサした手でまさぐられる度に、淡い快感が全身に広がっていった。
そして薄っすらと股間に入ったあたしの縦筋を探り当てると、遠慮なく爪の先がその中に捻じ込まれる。
クチュクチュッ
「あっ・・・お、お姉さん・・・」
突然背筋を駆け抜けた凄まじい快感にビクッと体を硬直させ、つい反射的にお姉さんの腕を掴んでしまう。
だがその瞬間小さな膣の中に挿し込まれた2本の指がコリコリと互い違いに擦り合わされ、あたしはお姉さんの腕を掴んだまま激しく仰け反った。
「ああ~!」
初めて感じる性感の威力に、口の端からだらしなくも唾液が漏れてしまう。
グネグネと身を捩って儚い抵抗を示している間にも、お姉さんの指はじりじりとあたしの中へ侵入を続けていた。

「ふふふ・・・どう?気持ちいいかしら?」
「あぅ・・・ぁ・・・」
頭の中が真っ白になってしまうような激しい快感に、あたしはまともに答えることもできずに力なく喘ぎ声を漏らしていた。
ズプッ・・・グブッ・・・
「はぁんっ・・・ああ~~!」
やがてお姉さんの指が根元まであたしの中へと突き入れられ、その最奥にある秘密の蕾に指先が軽く触れる。
「ひゃうっ!」
その瞬間全身にパリッと電流が流れたかのような鋭い快感が走り、あたしは大きく目を見開いて背筋を伸ばした。
「ほら・・・あなたくらいの頃はここが一番感じるのよ・・・」
うふふっという含み笑いとともに、お姉さんが2本の指でその快楽を弾けさせる突起を摘もうと手を動かす。
「あっ・・・だ、だめぇ・・・お姉さんっ・・・そこはだめぇっ!」
あたし自身の愛液に濡れそぼったフサフサの指先がほんの少し触れただけでも飛び上がる程の快感だというのに、その蕾を直接摘まれてはとても耐えられないだろう。
だが必死でお姉さんの手を膣から引き抜こうとするあたしの抵抗も空しく、もぞもぞと蠢く2本の指先がついに触れてはならぬ禁断の蕾を捕えていた。

「ふあぁ・・・や、やめて、お姉さん・・・」
軽く蕾を摘まれているだけでもジンジンとした甘美な疼きが背筋を駆け上がり、あたしの中である種の破滅的な期待感を膨らませていく。
そんなあたしの葛藤を見透かしたかのように、お姉さんがこの上もなく色っぽい笑みを浮かべながら震える耳元へと囁いた。
「あら、雄と交尾なんかしたら、もっと激しくここを責められるのよ?」
そう言ってあたしの耳の中にふぅっと軽く息を吹き込みながら、楽しむように先を続ける。
「それに・・・あなたも本当は心の中で望んでるんでしょう・・・?」
「お、お姉・・・さん・・・」
全身で最も敏感な性感帯を握られて、あたしはどうすることもできずにゴクリと唾を飲み込んだ。
極度の不安と期待がない交ぜになって、何時の間にか顔に恍惚の表情を浮かべてしまっている。

「ふふふ・・・いい顔ね・・・とっても可愛いわよ。きっとその辺の雄なら、すぐにでも虜にできるでしょうね」
「はぁ・・・はぁ・・・は、早くぅ・・・」
お姉さんの腕をギュッと力一杯握り締めながら、あたしは来るべき快感に備えて体を縮めていた。
そんなあたしの覚悟を読み取ったのか、お姉さんが指先に捕えていた甘酸っぱい果実をキュッ捻り上げる。
「ああ~~~~~!」
次の瞬間荒波のように襲ってきた凄まじい快感に、あたしは耐える間もなく一瞬にして絶頂を迎えていた。
お姉さんの指が捻じ込まれた膣からはどこから溢れ出したのか甘く香り立つ愛液がドクドクと流れ出し、乾いた藁の上にポタポタと糸を引きながら垂れ落ちていく。
反射的に股間に力を入れると興奮にぷっくりと膨れ上がった膣の入口が小振りながらも真っ赤な花びらを形作り、躍動する小さな肉襞がお姉さんの指をギュッと絞り上げる。
「ふふふふ・・・凄く上手だわ・・・交尾の時は、そうやって雄の肉棒を力の限り搾ってあげるのよ」
「はぅ・・・はぅ~・・・」
止めど無く体内を駆け回る快感の嵐に、あたしはまるで何かに取り憑かれたかのようにお姉さんの指をきつく締め上げては決して放たれぬ熱い滾りを求めて必死に腰を振っていた。

グチュッグチュッヌチュッ
「はっ・・・はっ・・・はぁっ・・・も、もっとぉ・・・」
底の見えないめくるめく快楽の海に身を沈めながら、目の前の仔竜が上ずった声でそう喘いでいた。
グチュグチュと卑猥な音を立てながら小さな火所で扱き上げられている指先を動かす度に、恍惚とした表情で懸命に腰を揺すっている彼女の息遣いが更に荒くなっていく。
その様子を間近で眺めている内に、私も1度は収まりかけた興奮が再びぶり返してくるのを感じていた。
「ああ・・・いいわぁ・・・なんだか私も・・・また燃えてきちゃった・・・」
ポッと体が火照るような感触とともに、私はほとんど無意識の内に手近にあった仔竜の短い尻尾を掴んでいた。
そして手にしたその桃色の体毛が揺れる柔らかい尻尾の先を、おもむろに自分の秘所へと捻り込む。
ズリュッグリュグリュッ
「ああんっ!」
気がつくと、いつしか私は右手の指先で仔竜の中を犯しながら、彼女の尻尾で自慰を始めていた。
温かい膣の中で尻尾の先が扱かれる感触に彼女が更に艶のかかった声を上げるが、そんなことはお構いなしに何度も肉棒に見立てたそれを膣の中へと突き入れる。

クチュクチュッ・・・グリッゴリュッヌチャッ・・・
「あ、あ~~!」
「はあぁぁん!」
西に傾いた夕日が空を朱に染めていく中、定休日を迎えた動物園の隅にある部屋に甲高い嬌声が響き渡った。
お互いに寄り添うようにして床の上に座っていた彼女達はいつしか互いの体を絡め合うようにして抱き合い、明かり取りの天窓から差し込む金色の光の閨でグネグネと身を捩っている。
初めは大きなドラゴンにされるがままだった仔竜の方も何時の間にか相手の首筋に小さな舌を這わせては、多量の湿り気を含んだ熱い吐息を浴びせかけていた。
燃え上がった火所から次々と溢れ出す愛液が部屋の中に何とも言えない咽返るような芳香を充満させ、幾度となく繰り返される甘美な絶頂の刺激に雌竜達が身を震わせる。
やがて西の稜線に沈んだ太陽の代わりに厳かな銀色の光を地上へと投げかける満月が姿を見せると、2匹の雌竜達の倒錯的な行為にもようやく終焉の時が訪れていた。

「はぁ・・・はぁ・・・お、お姉さん・・・満足した・・・?」
グッタリと藁の床の上に体を横たえたお姉さんを心配して、あたしは静かに声をかけてみた。
「ふふふ・・・あなたの方こそ・・・十分に楽しんでもらえたかしら・・・?」
「うん・・・とってもよかったよ。でも・・・お腹空いちゃった・・・」
ガチャッ・・・
激しい行為に消耗して今にも唸り声を上げそうなお腹を抱えながらそう言った途端、丁度あたしの耳に入口の扉が開く金属質な音が聞こえてきた。
今日の朝にも聞いたはずなのに、何だか久し振りに聞く音のような気がする。
「わっ、なんだこの匂い!?」
夕食の豚を持ってきたあの人間が、部屋に充満していた甘い香りに驚いて声を上げた。
だが流石は感情豊かな人間というべきなのか、愛液に塗れて疲れ切ったあたし達の様子を一瞥して事態を察する。
「ははっ・・・君達・・・十分に楽しんだかい?」
その問に思わずコクコクと頷いてしまったあたしを嬉しそうに眺めながら2頭の豚を部屋の中へと運び入れると、人間は扉を閉める前に一言優しげな言葉を残していった。
「じゃあ、明日もまたよろしく頼むよ」

「ふふ・・・私達のこと、あの人間にバレちゃったわね」
「いいじゃない。隠したってしょうがないもの」
その言葉に、お姉さんが少しだけ驚いた顔を見せる。
「あらあなた、随分と大人っぽいこと言うようになったじゃないの」
体に残った疲れを癒してくれるようなおいしい食事を摂りながら、あたしとお姉さんはお互いに笑い合った。
つい数日前まで抱えていた不安や悩みが、今ではまるで嘘だったかのように跡形もなく消えている。
「じゃあ食べ終わったら、今日はもう寝ましょう。明日はまた、早く起きなきゃいけないものね」
「うん!」
そう返事をすると、あたしは格子のはめられた天窓の向こうで輝く満月を見上げながら最後の一口を頬張った。
お母さん・・・きっとあたしのことを心配していると思うけど、あたしは幸せに生きていける場所を見つけたわ。
いつかきっと立派に成長してお母さんに会いにいくから、それまで元気にしててね。
遥か遠くのお母さんに聞こえることを願いながら心の中でそう呟き、床の上に蹲ったお姉さんへと身を寄せる。
そして明日もまた楽しい時間が過ごせることを期待しながら、あたしは静かに目を閉じた。

「お休みなさい、お姉さん・・・お母さん・・・」



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