湖に漂う羨望3

    

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お、おじちゃんに逆らうのもなんか怖いし・・・もう少し様子を見てた方がいいかな・・・
僕は明るい外から半分だけ顔を出して洞窟の中を覗き込むと、今まさに犯されようとしている雌竜の痴態を震えながら見つめていた。
僕に対してもそうだったように、おじちゃんは彼女に対してもそれほど酷いことはしないだろう・・・多分・・・
ズブ・・・ズブ・・・
「あっ・・・や・・・やぁ・・・」
極太の肉棒に身を貫かれる恐怖と逃げ場のない快感に彼女が暴れる度、おじちゃんのモノが少し、また少しと赤毛の森の中へと沈んでいく。
そしてもはや大声で叫ぶ力もなくなってしまったのか、彼女が切ない顔に大粒の涙を浮かべて喘いでいた。
「あぅ・・・あうぅ・・・・・・」
ハァハァと荒い息をつきながら徐々に突き入れられる肉棒の感触に、憐れな雌竜が成す術もなく身を震わせる。
ジュブ・・・グチュッ・・・ズリュリュッ
やがて堪えようもなく溢れ出した大量の愛液がおじちゃんのモノを押し包んだかと思うと、半分ほど彼女の中に突き入れられていた巨根が一気に根元まで小さな膣の中へと消えていく。
「ああっ!」
突如全身を襲った甘美な刺激に、彼女が悲鳴とも嬌声ともつかない声を上げて勢いよく仰け反った。

「グフ・・・グフフ・・・どうだ、ワシのモノの味は・・・?」
「は、離して・・・離してよぉ・・・お願いだから・・・あんっ・・・」
そう言いながらなおも力なく抵抗しようとする彼女を黙らせるように、おじちゃんがグイッと腰を突き上げた。
その瞬間、外で見ていた僕にも聞こえるほどのブシャッという激しい射精の音が辺りに響き渡る。
秘所の最奥に撃ち込まれたその熱い一撃で完全に逆らう気力を奪われてしまい、彼女がとぐろの上に寄りかかるようにしてクタッとうな垂れた。

「う、うぅ・・・ひどい・・・こんなのひどいわ・・・」
声を押し殺して泣きながら、彼女が小声で弱々しく呟く。
「フン・・・礼儀を知らぬ小娘がでしゃばるからこうなるのだ」
そう尊大に言い放つと、おじちゃんがぎっちりと巻きついていた彼女の体をそっと離してやった。
「まだこの洞窟に住みたいというのなら、わかるな・・・?」
返事のない彼女をその場に残し、おじちゃんがノシノシと外に向かって歩き出す。
それと入れ替わるようにして、僕は恐る恐る洞窟の中へと入っていった。
おじちゃんとすれ違う際にジロリと睨まれたものの、僕に対しては特にお咎めはないらしい。
傷心の彼女を気遣うようにゆっくりと近づくと、くしゃくしゃになった赤毛に覆われた顔が持ち上げられる。
「だ、大丈夫・・・?」
彼女の性格を考えればきつい一言が返ってきそうで僕は内心身構えていたものの、意外にもその口から漏れてきたのは僕を呼ぶ小さな声だった。
「うん・・・ちょっと、こっちにきて・・・」
慰めの言葉も見つけられずに彼女のそばまで近づくと、僕は突然その小さな体にガシッと抱きつかれた。
「あ、ねぇ、ちょっと・・・」
「いいから・・・もう少しじっとしててよ・・・」
戸惑いを隠せぬまま胸に押しつけられた彼女の顔を見下ろしたその時、シクシクという何とも悲しげな嗚咽が僕の耳へと届いた。

「・・・泣いてるの・・・?」
「バカ・・・あたしが泣いてるわけ・・・ひぐ・・・うぐ・・・」
反論しようとして抑えていた涙が溢れ出してしまったのか、俯いた彼女の目の周りの毛がじわりと濡れていく。
まあ、彼女のような若い雌竜があんな目に遭わせられたのでは、泣いてしまうのも無理のないことだろう。
なにしろこの僕だって、あの時は泣きながらおじちゃんに謝ってたくらいなんだから。
「すごく・・・怖かったんだね」
「・・・・・・うん・・・」
僕の体を抱き締める腕に力を込めながら、彼女が意外と素直に頷く。

「あたし・・・どうしてもここに住みたい・・・でも・・・」
言葉を切ると同時に視界の端で赤毛が靡く彼女の尻尾が揺れ、僕の右足にくるりと優しく巻きついた。
フルフルと震えるその体から、胸の厚い甲殻を通してほんのりとした温もりが伝わってくる。
さすがに、彼女はもうあんな目には遭いたくないのだろう。
それでもこの洞窟に住みたいというのなら、毎日とまではいかないまでも定期的にあのおじちゃんから容赦なく慰み物にされてしまうのだ。
だが、もしかしたら彼女を無事にここへ住まわせてやる方法があるかもしれない。
「僕に考えがある・・・おじちゃんが許してくれるかどうかわからないけど、ここに住めるかもしれないよ」
「ほ、本当に・・・?」
初めて出遭った時のような彼女の強がった態度は、いつしか僕へ依存する心の裏へと息を潜めてしまったらしい。
「本当だよ。だから外で待ってて」
「・・・うん・・・」

恐怖と悔しさと情けなさに打ちひしがれていた彼女を促して洞窟の外へと出ると、僕は彼女をその場に待たせて独り湖の辺へと近づいていった。
再び眠りについてしまったおじちゃんをまた起こすのはなんとも気が引けたが、これは僕の説明不足のせいで酷い目に遭わされてしまった彼女に対する僕なりの償いなのだ。
「おじちゃん!ごめん!もう1回出てきて!」
どれほど不機嫌な顔で出てくるのかと内心ハラハラしていたものの、半ば呼ばれることを予期していたのかおじちゃんはすぐに湖面から顔を出して僕を睨みつけた。
「今度は何だ小僧?」
「あ、あの・・・さ・・・彼女のことなんだけど・・・」
おじちゃんを前にしていざ話を切り出そうとしてみると、胸がギュッときつく締めつけられるような緊張感に苛まれてしまう。
「ぼ、僕の洞窟に一緒に住まわせてあげるっていうのは・・・だめかな?」
「フン・・・あの小娘はそんなにワシの相手が嫌だというのか」
その言葉とともにおじちゃんのギロッという鋭い視線に射抜かれて、思わず声の調子を落とす。
「う・・・うん・・・」
躊躇いながらも漏れた正直な返事に、おじちゃんがフゥーッと大きな溜息をついた。

「・・・好きにするがいい」
「え?」
予想だにしていなかったおじちゃんの返事に、僕は思わず聞き返していた。
「あの洞窟はワシが小僧に貸しているものだ。だから、あれをお前がどう使おうと文句を言うつもりはない」
おじちゃんはそれだけ言うと、僕の返事も待たずに再び水の中へと潜っていってしまった。
また交換条件でも出されるものかと思っていたが、無気味なほどにあっさりと話がついて拍子抜けしてしまう。
だがとりあえず、僕はこのことを彼女に伝えるために洞窟の方へ向かって歩いていった。

「ど、どうだったの・・・?」
不安げな面持ちで洞窟の前に蹲っていた彼女は、僕の姿を認めると顔を上げた。
「うん・・・僕と一緒の洞窟にだったら、そのまま住まわせてくれるってさ」
それを聞くと、彼女の顔を覆っていた短い赤毛がまるで花を咲かせたかのようにパッと広がった。
「本当!?ありがとう!」
今度は嬉しさのあまり僕に飛びついてきた彼女の体を受け止めながら、僕はそのフサフサの頭を撫でてやった。
新たな住み処が見つかったという彼女のこの嬉しがりようは、僕にも経験があるのだ。
だが彼女を連れて洞窟の中へと入っていく僕の後姿を水面に顔を出したおじちゃんがじっと見つめていたことに、僕は全く気がつかなかった。

僕の住んでいる洞窟を覗いた彼女は、細枝で作った大きな寝床が地面に敷かれているのを見て感嘆の声を上げた。
「すごく住み心地がよさそうね」
「気に入ってくれて嬉しいよ」
僕がそう応じると、彼女は早速尻尾を左右に振りながら寝床の上へと飛びこんでいった。
そして僕の方へチラリと視線を投げ、短い爪の生えた手で僕を手招きする。
それに引き寄せられるようにして彼女に近づくと、彼女は僕の腕を掴んでグイッと寝床の上へと引き込んだ。
「な、何するの?」
「さっきのお礼、まだしてなかったでしょ?」
彼女がそう言いながら寝床の上で大の字・・・いや木の字に体を広げ、先程おじちゃんに責められた秘裂を僕の前へと曝け出す。
「い、いいの?」
「うん・・・あなたにだったら構わないわ」

快い了承の返事を聞いて、僕は彼女の暖かい尻尾に自分の鱗と甲殻で覆われた尻尾をグルリと絡ませた。
そして左右に淫らに広げられた彼女の足を手で押え、じわりと愛液の染み出した膣の周りをペロリと舐め上げる。
ペロッ
「あんっ!」
こそばゆさと快感がない交ぜになった甘い刺激に、彼女がビクンと体を反らせた。
ただでさえも赤い彼女の顔がさらに紅潮し、切ない視線が僕の方へと向けられる。
ペロ・・・チュパ・・・クチュ・・・
「あふっ・・・あっ・・・ひん・・・」
舌先が膣の周りを艶かしく這い回る度、彼女がグネグネと身を捩った。
だがそれは決して拒絶の反応などではなく、むしろ逃げ場のない快楽責めを愉しんでいるようだ。
「あ、あんまり焦らさないで・・・よ・・・」
すでに恍惚の表情を浮かべながら息を荒げさせている彼女のか細い声に、僕は自分の肉棒が興奮で固くそそり立っていくのを感じていた。

下半身で熱く疼いている張り詰めた肉棒を抑えながら、いよいよ彼女の中へと舌先をそっと滑り込ませていく。
ニュル・・・ヌル・・・
「あぅ・・・」
僕はあまり急な動きはしないように気を使ってはいたものの、敏感な秘裂を割って生暖かい軟体が侵入してくる感触に彼女が上ずった声を漏らした。
そのまま動きを止めることなく、舌の根元までもが膣の奥深くまでどっぷりと沈み込んでいく。
そして行き場を失った愛液が抉られた肉洞の間からゴボコボと溢れ出し、僕の舌に甘酸っぱい味を広げていった。
固くしこった肉棒とは違う不思議な舌責めに、彼女が期待と不安の入り混じった表情を浮かべて喘いでいる。
グリュッ
「ああっ!」
ほんの少し舌先を捻っただけで膣壁全体が分厚くザラついた舌でこそぎ上げられ、洞窟中に喜びの声が響いた。

毎夜毎夜おじちゃんとの行為を通して、僕にもある種の経験が積み上げられていたようだ。
元々抵抗する気が無いとはいえ、今なら彼女を僕の思う通りに操れそうな気がする。
次々と愛液を噴き出す膣がグイグイと舌を吸い込んで締めつけるせいで声は出せなかったものの、僕は上気した彼女の顔に視線を送ってその意思を確認した。
そしてこれまで1度も触れなかった彼女の最奥、最も快楽に敏感な小さな突起を舌先で探り当て、ねっとりと時間をかけて擦り上げる。
ズリュ・・・ズリ・・・リ・・・
「ああ~~~~ん!」
最大の弱点を責め立てられ、彼女が激しく体を仰け反らせた。
そして堪えようもない快楽の波が押し寄せ、彼女を絶頂の縁へと押し流していく。
やがて細長く尖った舌先がその快感の核をシュルッと駆け上がると、彼女は小さな手をビクッと持ち上げて限界を迎えていた。
「は・・・ぁ・・・あ、あなた・・・上手いのね・・・」
息を切らしながら呟いた彼女の言葉に、僕はたっぷりと愛液の纏わりついた舌を膣から引き抜くと笑顔を返した。

「まだまだこれからだよ」
「ウフ・・・そうね・・・今度はあたしだって・・・負けないんだからね」
ゆっくりと身を起こした彼女の目が僕の怒張へと向けられ、その淫靡な視線に背筋をゾクゾクと興奮が駆け上がっていくのを感じる。
外にはすでに煌煌と燃え上がった夕日の手が伸びてきていて、山の稜線に半分だけ身を隠した太陽が静かな湖面に己の姿を映していた。
その洞窟の中に差し込んでくる橙色の優しい光線を受け止めながら、彼女の柔らかい体を上からのしかかるようにしてそっと抱き抱える。
「早く・・・もう待てないわ・・・」
「うん・・・実を言うと、僕もなんだ・・・」
そうやってお互いの間に愛が芽生え始めていることを確認すると、僕はすでに十分すぎるほどに潤っていた彼女の膣へと自らの肉棒をゆっくり、しかし力強く突き入れていった。

グブ・・・グブ・・・
「は・・・あ・・・」
温かい粘液の海に沈んでいく肉棒に与えられる快感を、この上もない幸福感が何十倍にも増幅していた。
舌を突き入れた時とは比べ物にならぬほど、彼女の体内に響くあらゆる命の脈動が直に僕の体に伝わってくる。
そしてギチギチに張り詰めた雄の侵入を体内に受け入れる度に、彼女が僕の背中を覆った鱗に爪を突き立てた。
快感に声を上げぬように歯を食い縛っているのか、彼女のきつく閉じられた口の端から時折熱い吐息が漏れる。
「く、苦しくない・・・?」
その問に、僕の胸に顔を押しつけた彼女がブンブンと首を振る。
まるで声が出せないほどの激しい快楽の刺激を必死に耐えているかのようだ。
舌などよりも遥かに長く伸びた肉棒の先が膣の最奥の突起を容赦なく突き上げ、恍惚の表情を浮かべた彼女の体から徐々に力を奪っていった。

「あ・・・い、いい・・・・・・」
半ば呆然としたような虚ろな目で僕を見上げながら、彼女が今にも消え入りそうな声を漏らす。
大きく胸を上下させながら呼吸をする度に、肉棒を押し包んだ膣壁が少しずつ収縮を始めていた。
ギュゥッ
「はぅ・・・き、気持ちいい・・・」
彼女にはそのつもりはないのかもしれないが、肉棒の敏感な部分を舐め上げるように肉襞が蠢く度に
例えようもなく甘美な電流にも似た刺激が股間から全身へと流れていく。
「んっ・・・んっ・・・」
だが一生懸命僕を責めようと体を揺らしている彼女の様子に、思わず反撃の意思が顔を出す。
今にも熱い精を吐き出してしまいそうな肉棒にグッと力を込めると、僕は少しだけ腰を引いて思いきり彼女の中を突き上げた。
ズブシュッ
「きゃっ!」
「ふあっ・・・!」
その強烈な一撃でお互いに堪えていたものを噴き出させてしまい、僕は彼女の上に覆い被さるようにして力尽きた。
「ど、どお・・・?すごいでしょ・・・降参する・・・?」
「き、君の方こそ・・・」
快楽に痺れてしまってもはや体もロクに動かせないというのに、僕達は精一杯虚勢を張り合った。

つい先ほどまで朱に染まった夕焼けを映し出していた湖面が天空に輝く無数の星々の煌きを湛え始めた頃、ワシはいつものように湖の辺に仰向けに寝そべって小僧が出てくるのを待っていた。
今日から新しく暮らすことになったあの娘のことは気になるが、小僧のことだ、上手く寝かしつけるなり説得するなりしてすぐにでもワシの所へとやってくるのに違いない。
そよそよと吹きつける冷たい風が湖水に濡れた体を冷やしていくのを感じながら、ワシは満天の星空を眺めてしばし物思いに耽っていた。

「・・・小僧の奴、一体何をしておるのだ・・・?」
ワシはたっぷり1時間ほども湿った土の上で小僧が来るのを待っていたものの、闇に沈んだ洞窟から誰かが出てくるような気配は一向に感じられなかった。
その静寂に流石に痺れを切らして、待ち惚けを食らった己の間抜けな姿に目を向ける。
そして微かな怒りを胸にゆっくりと起き上がると、ワシはなるべく足音を立てぬようにして小僧の住む洞窟へと近づいていった。
洞窟の外からそっと首だけを出して暗い穴の中へと目を凝らすと、水色と赤色に染まった2匹の仔竜達が互いに絡み合っている。
交互に敏感な首筋に舌を這わせ、螺旋状に巻きついた赤と水色と肌色の3色の尻尾がまるで焼石の上のミミズのようにウネウネとのたくっていた。
雌雄の仔竜の雌雄たる部分はしっかりと奥深くまで結合され、小僧が時折腰を振って快楽と興奮を貪っている。
やがて2匹の体にビクッという衝撃が走ると、もう何度目になるのかわからぬ絶頂の調べが燃え上がった互いの筋肉を弛緩させていった。

「う、うぬぬ・・・あやつら・・・」
一瞬頭に血が上り、思わず2匹の間へと飛び込んでいきそうになってしまう。
だが幸せそうな表情を浮かべた小僧と小娘が何やら小声で睦言を呟いてそのまま眠りに落ちてしまうと、ワシは何故だか胸の内に燻っていた怒りの炎がスッと鎮火してしまったのを感じていた。
「・・・フン・・・老いぼれにはもう用はないというのか・・・」
そう呟きながら眠っている2匹を起こさぬようにそっと洞窟の中へと忍び込み、満足げな笑みを浮かべた若者達の顔をしげしげと見つめる。
「この裏切り者が・・・・・・せいぜい幸せに暮らすがいい・・・」
ワシはポツリとそれだけを漏らすと、暖かい空気の満ちた洞窟を後にした。

「この歳になって今更かも知れぬが・・・ワシも、この湖で共に暮らせる伴侶を探すとしよう・・・」
キラキラと輝く星の明かりで埋め尽くされた空を見上げながら、遅まきながら新たに芽生えた決意を空っぽになった胸の中へと注ぎ込む。
そして鬱蒼と木々の生い茂った森の入口までいくと、ワシは洞窟の方を振り返った。
「ワシはしばらく出掛けてくるが・・・留守の間は頼んだぞ、小僧・・・」
どうせ小僧に聞こえはせぬというのにそれを言葉に出すだけ出して満足すると、ワシは新たな花嫁探しの旅へ意気揚揚と出発した。

「あっ!」
翌朝、僕はおぼろげな意識の中で思い出した重大なことに大声を上げて飛び起きた。
「ど、どうしたの?」
その僕の声に驚いたのか、彼女の方も大きな目をパチクリとしている。
「ちょ、ちょっとここで待ってて。すぐ戻ってくるから」
「う、うん・・・」
そう言って彼女をその場に待たせると、僕は慌てて洞窟の外へと飛び出した。
そして湖のそばまで走っていき、いつものように澄んだ湖水の中を覗き込む。
「おじちゃん!おじちゃん!」
あの洞窟に住むために交わした約束を忘れて、おじちゃんはきっと物凄く怒っていることだろう。
僕は一体何をされるのかと内心ひどく怯えていたものの、おじちゃんには謝らなくてはならない。
いくら呼びかけてみてもおじちゃんが湖面に顔を出してくれることはなかったが、僕は悲しげな静寂を保った湖に向かって泣きながら謝っていた。
「ごめん、ごめんよおじちゃん・・・」
だがその時、僕は湿った地面に何やら点々と足跡がついているのに気がついた。
誰かが湖の辺からあちこち歩き回った後、森の中へと入っていったのが見て取れる。
「これ・・・おじちゃんの足跡だ・・・」
僕はしばらく足跡の続いている森の方をじっと凝視していたが、やがて諦めて彼女の待つ洞窟へと戻っていった。

「どうしたの?急に飛び出していったりなんかして・・・」
「ううん、なんでもない。僕の勘違いだったよ」
「そう・・・」
怪訝そうな顔をしていた彼女を何とか誤魔化すと、僕は洞窟の入口で蒲鉾形に切り取られた明るい空の方へと視線を向けた。
おじちゃんは、僕達を置いてどこかへ行ってしまったのだろうか?
いや・・・きっとおじちゃんはいつかここに戻ってくるだろう。
何の確証もなかったが、僕は何故かそんな予感がした。
だからおじちゃんが再びあの湖を治めるその時まで、僕がこの縄張りを守らなくてはならない。
「いつでも戻ってきてね・・・おじちゃん・・・」
誰にも聞こえないように小声でそう呟くと、僕は彼女と一緒に笑いながら森へ狩りに出掛けていった。



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