湖に漂う羨望

    

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明るい木漏れ日の差し込む森の中。
僕はさんざん追い掛け回してやっと捕まえた獲物の鹿を引きずりながら、住み処の洞窟へと向かって歩いていた。
ズル・・・ズル・・・
「フゥ、フゥ・・・」
木々の葉に細められた陽光の織り成す斑模様の地面の上を見つめながら、荒い息をついて疲れ切った体に鞭を入れる。
しばらくして鬱蒼と茂る草木の奥にチラチラと岩壁のようなものが見え始めると、僕は心なしか足を早めていた。
やがて木々のトンネルの中から光差す外の世界へと足を踏み出し、すでに見慣れた目の前の景色に安堵の表情を浮かべる。

「あ~・・・今日も疲れたなぁ・・・」
視界一杯に広がった美しい湖。その波打つ水面がキラキラと陽光を反射し、思わず眩しさに目を細めてしまう。
奥に見える4つの大きな洞窟の前にはすでに仕留めていた2頭の鹿が並べられていて、遠目からではまるで鹿達が仰向けになって日向ぼっこをしているようにも見えた。
そして最後の力を振り絞るようにしてその鹿の隣へ新しく仕留めてきた獲物を並べ、まじまじと観察を始める。
「うーん・・・どれが1番大きいかなんてわかんないや。これでもいいかな・・・?」
そう呟きながら1番太っていそうな1頭の鹿を持ち上げると、僕は冷たい湖水を湛える湖の方へと向き直った。
そして大きく息を吸い込んで手にした獲物を思いきり湖に向かって投げ込むと、ドボーンという音や水飛沫とともに投げ入れられた鹿がブクブクと泡を立てながら水底へと沈んでいく。
「これでよし、と・・・」
そうして3日に1度の仕事を終えると、僕はホッと一息ついて残った鹿を抱えながら自分の洞窟へと戻っていった。

2ヶ月前、僕は100歳の誕生日を迎えて両親とともに住んでいた洞窟から出て行くことを決意した。
そして新たな住み処を探して山の中を歩き回った結果、美しい湖と岩壁に囲まれたこの素晴らしい洞窟を見つけることができたのだ。
だがこの湖にはすでに800歳を超える大きな龍が棲んでいて、これらの洞窟も彼の縄張りの一部なのだという。
龍は初め勝手に洞窟に住もうとした僕に対して敵対的ではあったものの、今では3日に1度狩りの獲物を湖に捧げ、毎晩彼と一時の快楽を得るために交わることを条件に洞窟の1つに住まわせてもらっていた。

洞窟の中で疲れた後の至福の食事を楽しんでいると、突然外からザバッという水音が聞こえてくる。
何事かと思って背後を振り返ると、どことなく不機嫌そうな顔をした龍が洞窟の中に入ってくるところだった。
黄緑色の細かな鱗に黄色い鬣、それに赤茶けた長い角を生やした龍は、いかにも老獪といった年長者独特の威厳をその顔に湛えていた。
「あ、おはよう・・・どうしたの?」
「どうしたもこうしたもあるか。ワシによこしたあの獲物・・・昨晩もあそこに置いてあった奴ではないか」
「あれ、そうだっけ?ほら、僕、1日に2頭くらいしか獲物を捕まえられないからさ・・・取ってあったんだよ」
それを聞いて、龍が呆れたような表情を浮かべる。
「フン・・・大きな獲物を選ぶのはいいが、今度からはもっと新鮮なものをワシによこすのだ」
「うん、わかった」
その返事を聞くと、龍がまだ納得いかないといった様子を見せながらも湖へと戻っていく。
「全く・・・これだから最近の若い者は・・・ううむ・・・」
だが再び食事を始めた矢先に龍の年寄り臭い呟きが聞こえ、僕は口一杯に肉を頬張りながら苦笑を浮かべていた。

次の日、僕はいつものように昼過ぎまで惰眠を貪り尽くしてから狩りに出かけた。
別にぐうたらな生活を送るのが好きなわけではないが、毎晩あの龍・・・おじちゃんとの激しい行為で、翌日はぐったりと疲れ果ててしまうのだから仕方がない。
まあ、長い間独りで湖の中に棲んでいれば、他の仲間が恋しくなってしまうのもわからない話ではないけれど。
「おじちゃん、行ってくるよ」
いつも返事はないのだが、僕は静かに揺れる湖面に向けてそう声をかけると薄暗い森へ向かって走っていった。
ガサ・・・ガサガサ・・・
「さーて、今日はなんとか3頭は捕まえたいな」
小鳥の囀りが響く森の中は、僕にとっていつも平和な時間が流れている。
他の仲間達の多くはもっと山を下った所で暮らしているため、僕の住み処の周りでは他の仲間の姿を見かけることは滅多にないのだ。
だから、視界に入った獣達はみんな僕の獲物にしていいということになる。
それでも長い間両親とともに暮らしていてあまり狩りの経験がないせいか、みんなのように手際よく獲物を捕まえられないことが多いのだけれど。

ポカポカと暖かい陽気に時折眠たくなってしまうのを堪えながら歩いていくと、ふと奥の茂みの方で何かの影が動いたのが見えた。
心なしかそれに遅れて、ガサッという茂みを揺らす音が聞こえてくる。
随分と体が小さいが、どうやら鹿が1頭隠れているみたいだ。仔鹿が親と逸れてしまったのだろうか。
僕はしめしめとばかりに木の陰から仔鹿の様子を窺うと、何かに気付いたのか不意に背後を振り向いた獲物に向かって勢いよく飛び掛った。
だが地面を蹴った瞬間視界の端に赤っぽい色をした塊が見え、あと少しという所でお互いに激突する。
ガツンッ
「きゃあっ!」
「うあっ!」
激しい痛みと衝撃が全身に走ったかと思うと、僕はその赤い塊とともに地面の上へドサッと落ちてしまった。
間近で起こった異変に驚いた仔鹿が、何やら情けない声を上げながら茂みの奥へと逃げていく。

「いてて・・・な、何だ一体・・・?」
「ちょっと、どういうつもりなのよ!せっかく獲物を捕まえられると思ったのに邪魔してくれちゃって・・・」
突然聞こえた甲高い声に驚いて僕とぶつかった塊の方を見やると、フサフサの赤毛を全身に纏った可愛らしい雌のドラゴンがプンプンと怒気を放ちながら僕を睨みつけていた。
「あ、いや・・・その・・・気付かなくてごめん・・・」
「フン!謝っても許さないわよ!責任は取ってくれるんでしょうね?」
「そ、そんなこといわれても・・・」
物凄い剣幕で捲し立てる彼女の勢いに押されながらも、僕はその体をじっと観察してみた。
今まで狩りなんて1度もしたことがないんじゃないかと思えるほど傷や痛みのない柔らかそうな体に、光沢を放つ真っ赤な体毛がサワサワと靡いている。
手足の爪も尖っているというよりは綺麗に磨かれていて、全身からまるで家出してきたオテンバ娘といった雰囲気を醸し出している。
「なーに?あたしの初めての狩りを邪魔したっていうのに、謝って済ませようっていうんじゃないでしょうね?」
「うーん・・・弱ったなぁ・・・」
平和なはずの森に突然降って湧いたような災難に、僕はどうしてよいかわからずに困り果てていた。

「と、とりあえず落ち着いて・・・君はどうしてこんなところにいるの?」
「見ればわかるでしょ。いい加減親と離れて暮らしたくて、今までの住み処を飛び出してきたのよ」
「なんだ・・・じゃあ、僕と同じだね」
ツンと鼻先を上げてつっけんどんに答えていた彼女が、僕の言葉に興味を引かれたのかこちらに視線を向ける。
「あなたと同じですって?じゃあ、あなたも新しい住み処を探してるのね」
「いや・・・それがその・・・僕はもう住む場所が決まってるんだ」
「・・・本当に?」
どことなく嫉妬と疑念を孕んだ彼女のその一言に、ついムキになって言い返してしまう。
「本当だよ。住み処の目の前に大きな湖があって、他にも空いた洞窟が3つも・・・」
だが話の途中で突然目の色を変えた彼女の様子に気付き、僕は思わずしまったとばかりに両手で口を押さえた。
「え?空いてる洞窟があるの?」
「あ、いや、その・・・」
「あら何よその顔は・・・もちろん案内してくれるんでしょうね?」
ただでさえ狩りの邪魔をしてしまったという弱みを握られているのに嫌そうな顔をしていたのを彼女に見破られ、僕は渋々コクンと頷くしかなかった。
そして新しい住み処が見つかったとばかりに尻尾を振ってはしゃぐ彼女を見やりながら、大きく溜息をつく。
はぁ・・・おじちゃんが許してくれればいいんだけど・・・

結局朝から何も食べることができないまま、僕は森で出会った赤毛のドラゴンを連れて湖の辺へとやってきた。
澄んだ湖水の向こうに並んだ洞窟に、彼女が感嘆の声を上げる。
「すごいわ!なんて素敵な所なのかしら」
そう言いながらピョンピョンと嬉しそうに飛び上がると、彼女は僕の制止も聞かずに空いた洞窟の中へと駆け込んでいってしまった。
「ああ・・・」
最早自分ではどうすることもできないと悟ると、僕は湖の縁から水底で眠るおじちゃんに呼びかけてみた。
「おじちゃん、ねえ、出てきてよ」
だが昼にここを出かけた時と同様、ゆらゆらと揺れる湖面からは一向に返事が返ってこない。

「おじちゃん、おじちゃん!」
それでもしばらく大声で呼び続けていると、やがてゴボゴボという音とともに大粒の気泡が水面に弾けた。
そして昨日よりも一層険しい表情を浮かべながら、おじちゃんが水面に顔を見せる。
「一体何だというのだ、騒々しい・・・」
「あ、あのさ・・・あの空いてる洞窟に住みたいっていう仲間がいるんだけど・・・いいかな・・・?」
「んん・・・?一体どこにいるというのだ?」
そう言いながら、おじちゃんがキョロキョロと辺りを見回し始める。
「それが見た目は可愛らしい雌なんだけど凄くわがままでさ・・・もう洞窟の中に入っていっちゃったんだ」
「うぬぅ・・・ワシに断りもなくあの洞窟に住もうというのか」
初めて僕と会ったときのように、おじちゃんが怒りで顔にシワを寄せている。
「どこに入っていったのだ?」
「あの・・・右から2番目の洞窟・・・」
「おのれ小娘め、ワシが目にもの見せてくれるわ」
ザバッという音とともに湖から飛び出すと、縄張りを侵された老龍がズシズシと荒々しい足音を立てながら彼女の入った洞窟へと向かって歩いていく。
「だ、大丈夫かな・・・」
どうにも穏やかには済みそうにない雰囲気に、僕はどうすることもできずにその場に立ち尽くしていた。

昼間から寝ているところを呼び起こされて、ワシは苛立つ気持ちをグッと抑えながら雌竜が入っていったという洞窟の中をそっと覗き込んだ。
全身からキラキラと光沢を放つ赤毛を揺らしながら、あの小僧よりも一回り小さなドラゴンが地面の上に蹲って毛並みを整えている。
その顔にはさも嬉しそうな笑顔が浮かんでいて、他者の縄張りを侵しているというのにこれっぽっちの遠慮すら見られぬ態度にワシは一層腹を立てた。
「そこで何をしておるのだ!」
「きゃっ・・・」
洞窟中に反響したワシの声に驚いて、赤い仔竜がビクッと飛び上がった。
そしてワシの姿を目にすると、高飛車そうに見えた雌竜の顔に途端に恐怖の表情が浮かぶ。
「な、何よ・・・あんた・・・」
突然のことにどうしてよいかわからなくなったのか、雌竜がジリジリと後ずさりながらワシを睨みつけた。
「こ、こっちにこないでよ!ここはあたしの住み処なのよ!」
「グフフ・・・お前の住み処だと?この一帯は湖も洞窟も、全てワシの縄張りなのだぞ」
「何言ってるのよ!あ、あの子も・・・外にいる子だってここの洞窟に住んでるんでしょ!?」
そこまで言ったところでゴツゴツとした岩壁がその退路を塞ぎ、いよいよ雌竜の顔から最後に残っていた余裕の色が消え失せる。

「あの小僧はワシにそれなりの代償を払って住んでおるのだ。お前もこの洞窟に住みたいというのなら・・・」
「うぅ・・・ど、どうする気・・・なの・・・?」
そう聞き返したあたしの言葉に、年老いた老龍が不気味な笑みを浮かべる。
「グフフフ・・・なぁに、食い物はもう間に合っておるのでな・・・後はもう、1つしかなかろう・・・?」
その瞬間、あたしはグネグネと長い体をうねらせながら近づいてくる龍の下腹に大きくそそり立った怒張が顔を出しているのに気がついた。
「あ・・・い、いや・・・いやあぁぁ・・・」
だがいくらそれを拒絶してみたところで、洞窟の中ではどこにも逃げ場などあるはずもない。
そしていよいよあたしの間近までやって来ると、龍が捕えた獲物に自らの肉棒を見せつけるかのようにガバッと立ち上がった。

「助けてぇ!きゃあああああ!」
おじちゃんと彼女が一体どうなったのか事の成り行きを見守ろうと恐る恐る洞窟に近づいていたその時、僕は突然中から聞こえてきた悲痛な叫び声に驚いて飛び上がった。
慌てて洞窟の中を覗き込むと、おじちゃんが彼女の全身をグルグルとその長い体で絡め取っている。
そしてすっかり身動きを封じられた彼女の股間・・・もっさりと大量の赤毛に覆われている隠れた恥部に、ドクンドクンと脈打つ音が聞こえてきそうなほどにいきり立ったおじちゃんの肉棒が迫っていた。
「は、離して・・・やめてえぇぇ・・・」
貞操を守ろうとでもしているのか彼女が必死で手足をばたつかせているが、その程度の抵抗ではとてもおじちゃんのとぐろの中から抜け出すことなどできないだろう。
ど、どうしよう・・・このまま見てるわけには・・・でも・・・
クチュ・・・
「ああ~~!」
卑猥な水音とともに肉棒の先端が彼女の膣を抉じ開け、小刻みに戦慄く肉棒が小さな体に侵入を開始する。
美しい赤毛を振り乱して涙を流しながら悶える彼女を前に、僕は何をするべきか決めかねていた。

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