受け継がれた救い2

    

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「それで?その後彼はどうしたの?」
「それはわからない。彼はもうそれきり洞窟に姿を見せることはなかった」
「そう・・・」
夢中になってドラゴンの話を聞いていると、僕はいつの間にか辺りが明るくなってきていたことに気がついた。
あれほど激しく降り続いていた雨も夜の内に止んでいたらしい。
知らず知らずの内に徹夜していたことに気がついて、僕は唐突に込み上げてきた眠気を堪え切れずに大きな欠伸を漏らした。
「眠いのか?」
「ああ・・・また今日の夜にでも来ることにするよ。お休み・・・」
僕はドラゴンにそう言い残して洞窟を後にすると、雨上がりの森の中を家に向かって足早に歩き始めた。

眠気眼を擦りながらも家に帰り着いて数時間の睡眠を取ると、僕は窓から差し込む昼下がりの明るい日差しを浴びながら家の中を調べ始めた。
先祖達のほとんどが多かれ少なかれこの別荘を利用してきたことを考えれば、晩年のウィルシュもここに住んでいて石と化したドラゴンを見つけたのだろう。
だとすれば、この家のどこかにドラゴンについて調べた記録か何かが残っていても不思議ではない。
僕はとりあえず、いくつもある本棚にぎっしりと並んだ古い書物を片っ端から開いていった。
だが世界中のドラゴンについて書かれた本はいくつか見つけることができたものの、その中にウィルシュが記したと思われるものは1つも見当たらなかった。
「変だな・・・他の先祖達が書いた本は何冊かあるっていうのに・・・」
仕方ない・・・とりあえず、僕もドラゴンについて調べてみることにしよう。
僕は数冊ある資料となりそうな本を手にして寝室へ行くと、ベッドの上にその本を放って腰掛けた。

世界中にあるドラゴンの伝聞を記した本を手に取り、何度か開かれたと見える折り癖のついたページを開く。
そこには、あのドラゴンが語ったルミナスという国での物語が仔細に綴られていた。
アルタスという名の王子が森の城に棲んでいた黒いドラゴンに呪いをかけてから100年後、同じルミナスの王女シーラが命の期限ギリギリに黒水晶のペンダントを翳して呪いを解いたところまでがかなり詳しく載っている。
だがこれから分かることは杖さえ見つかれば僕にでもドラゴンの呪いが解けるかもしれないということだけだ。
「これじゃ手がかりにはならないな・・・」
他の希望を探してパラパラとページをめくっていくうちに章が変わり、人間達に捕えられたドラゴンについてのページが目に飛び込んでくる。
仔竜のうちに捕えられて育つ間に人間と親しくなった例や、賞金稼ぎに引き渡したらいくらになったなどということまでが書かれている。
その内容を見ていく内に、僕はあることに気がついた。
人間に捕えられて檻に入れられた者、或いは見世物として大勢の人間達の目に晒し者にされた者、そんな恥辱を受けたドラゴンの多くが、ある時忽然と姿を消してしまったという話がいくつか載っていることだ。
どこにも逃げ出した形跡はないのにドラゴンが姿を消した例は、この本を調べただけでも20以上はある。
だが幾分興味をひかれたことであるとはいえ、これがあのドラゴンを救うことに繋がるとは到底思えなかった。

僕は積み重なった本を床の上に投げ出すと、ベッドの上にゴロンと仰向けに転がった。
ウィルシュは、本当にドラゴンを救うことを諦めてしまったのだろうか?
彼の晩年に何が起こったのかを調べることができればはっきりするかもしれないが、今のところこの別荘にウィルシュが住んでいたという確たる証拠も出てきてはいないのだ。
もしかしたらたまたま同姓の全く無関係な学者なのかもしれない。
第一、先祖達には皆ついているはずのミドルネームがついていないじゃないか。
そこまで考えると、僕は睡眠が足りなかったのか再び襲ってきた眠気に従って瞼を閉じた。

眩しい・・・目の前が真っ赤に焼けているような感覚に、僕は慌てて目を開けた。
キョロキョロと辺りを見回してみるが、どうやら窓から差し込む夕日が目に直撃していたらしい。
「もうこんな時間か・・・」
結局、僕はドラゴンを救う手がかりなど何も見つけられぬまま洞窟へと行く準備を始めた。
あの悲しい身の上話を聞いてしまっては、もうドラゴンに孤独な時間を味わわせたくはない。
それに、僕自身が既にドラゴンに会いに行くことを望んでいた。
「何か持っていってあげられるものでもないかな」
だがウィルシュがそうしたように冷たい水でも持っていこうかと水筒を探し始めたその時、僕は天井から赤い夕日の光が漏れてきていることに気がついた。
よく見ると、天井を覆った板の一部に四角く切れ込みが入っている。

「何だろう・・・?」
椅子を踏み台にして天井を触ってみると切れ込みの入った部分がガコンという音とともに外れ、そこから屋根裏部屋へと続く梯子が姿を現した。
相当長い間誰も入ったことがなかったのか、酷く埃が積もっているようだ。
僕は椅子から降りると、微かな期待を胸に梯子を昇ってみた。
壁の隙間から夕日が差し込んでいて、屋根裏部屋へと顔を出した僕の顔にオレンジ色の光を投げかけている。
狭い部屋だったが、そこには小さな本棚と机が1つ、歴史から忘れ去られたかのようにポツンと置かれていた。
その机の上に、埃を被った1冊の手帳が置いてある。
フッと息を吹きかけて埃を吹き飛ばすと、僕は恐る恐るその手帳を手に取った。
裏表紙に小さく書かれていた「I.ウィルシュ」の文字に、心臓の鼓動が跳ね上がる。
それは、ウィルシュが人知れずドラゴンを救うための研究をしていた部屋だった。
机とともに置かれていた本棚には呪術やドラゴンに関する本がぎっしりと詰め込まれていて、その中にウィルシュ自身が記したと思われる本もいくつか紛れ込んでいる。
手帳を持ったまま薄暗い屋根裏部屋から降りると、僕は沈みゆく夕日に翳してそのページをめくった。

11月4日 晴れ
ついに私は、家の近くの洞窟で石に変えられていたドラゴンを見つけることができた。
中へ入った途端不思議な声でドラゴンに呼びかけられたが、私が名を名乗って目的を告げると、彼は戸惑いながらも私に理解を示してくれたようだった。

11月5日 晴れ
ドラゴンと話をすることができるとわかり、私は今日も洞窟へと彼の様子を見に行ってみた。
呪いをかけられたこと、石と化しても体の感覚は残っていること、飢えと渇きに苦しんでいるのに死ぬこともできないことなど、彼は色々と秘密を私に打ち明けてくれた。
石化の呪いをかけられたドラゴンがいることはこの国の文献を調べている内に知っていたが、まさかそのドラゴンから直接話を聞くことができるとは夢にも思わなかった。

11月6日 曇り
朝食もそこそこにして洞窟へ行くと、ドラゴンは安心したような声で私の名を呼んでくれた。
彼に"ウィル"と声をかけられたときの感動は、とても言葉で言い表すことなどできないだろう。
背中を擦ってやると、彼は心地よさそうに声を漏らしていた。
いつかきっとこの忌まわしい呪いを解いて、彼を救ってやりたい。

それは、生前のウィルシュがつけた日記帳だった。
初めてドラゴンと会った日から日記がつけられているということは、この日記のどこかにドラゴンを救うための手がかりが隠されているかもしれない。
辺りは既に大分暗くなってきていたが、僕はランプに火を灯すと日記の続きを読み始めた。
洞窟に行くのは、それからでも遅くはない。

ウィルシュは、文字通り1日も欠かさずにドラゴンとのやり取りを日記に綴っていた。
日にちが進むにつれて、彼らが次第に親交を深め合っていく様子が細かく書き込まれている。
その中でも、僕は特に興味を引かれた部分を拾い出して日記を読み進めていった。

11月21日 雨
次第に風の冷たさも身にしみる季節になってきた。
私は不謹慎かとも思ったが、ドラゴンのことをロック(岩)という名前で呼ぶことを提案すると、彼は快くその案を受け入れてくれた。
ロックは石になる前、まるで猫がそうするかのように体を丸め、自分の尾を抱え込んで寒さを凌いでいたらしい。
だが今となっては、どんなに体が冷えようともただじっとそれに耐えるしかないらしかった。
彼の寒さに震えた声を聞く度に、彼をこんな目に遭わせた同じ人間として私も胸が痛む。
明日は暖かい毛布でも持っていってやることにしよう。

12月1日 曇り
ロックに会いに行くと、彼は何やら苦しげに呻き声を漏らしていた。
いや、私に呻き声が聞こえたということは、ずっと私に助けを求めていたのだろう。
だが1時間ほど背中を擦り続けてやると、ようやく落ち着きを取り戻したらしかった。
呪いを解く方法がまだ見つからないというと、彼は気遣いを見せながらもさり気なく手を引くことを勧めてきた。
だがここまできて、今更彼を見捨てることなどできるはずがない。
水の他に欲しい物はないかと聞いたが、彼は十分すぎると言って私の提案を断った。

12月2日 晴れ
なんということだ。
徹夜でロックのことを調べている内に、私はついに呪いのルーツを探り当てることができた。
ドラゴンに呪いをかけることなど容易なことではないはずだと思っていたが、どうやらあの石化の呪いは黒水晶によってかけられたものであるらしい。
呪いをかけた黒水晶を翳して念じれば呪いを解くことができるらしいが、今となっては彼に呪いをかけた杖の行方もわからない。
もはや呪いを解くことは絶望的だと、彼に伝えなければならないだろう。

どうやら、これがドラゴンとウィルシュの最期の別れとなった日の日記らしかった。
たった1月足らずの間に彼らは初めて出会い、お互いに心を通わせ、そして悲しい別れを迎えたというのか。
だが沈痛な面持ちで次のページをめくると、驚くべきことにウィルシュの日記にはまだ続きがあった。
流石にこれまでのように毎日書かれていたわけではないが、その内容から彼がまだドラゴンのことを諦めていなかったのがわかる。
だがそれと同時に、日記にはドラゴンと別れてすぐウィルシュが重い病を患ったことが書かれていた。
詳しく読みたいが、日が暮れてからもうかなりの時間が経っている。
これ以上ドラゴンを待たせるわけにもいかないだろう。
僕は机の上に置いてあったランプを手に取ると、続きをドラゴンの洞窟で読むことにして家を飛び出した。

小さく揺れるランプの火を見つめながら洞窟へと辿りつくと、ドラゴンはもう僕がこないのではと不安に駆られていたのか大きく安堵の息をついた。
「ウィル・・・待ちくたびれたぞ」
さり気なくドラゴンに名前を呼ばれ、思わずドキッとしてしまう。
「ああ、ごめんよ・・・僕も、あなたのことをロックって呼んでもいいかな?」
懐かしさからなのか、それとも僕がその名を知っていたのに驚いたのか、ドラゴンがしどろもどろに返事を返す。
「あ、ああ・・・どこでその名を・・・?」
「屋根裏部屋でウィルシュの日記を見つけたんだ。当時のことが詳しく書いてあるよ」
そう言って、僕は持ってきた手帳をドラゴンの前に広げて見せた。
「なんと書いてあるのか・・・読んで聞かせてくれないか?」
目を閉じたまま石になったドラゴンにもどういうわけか周りの景色は見えているようだったが、流石に人間の文字を読むことはできないようだ。
僕はパラパラと手帳のページをめくると、ランプの明かりを頼りに12月の日記の続きを読み始めた。

12月9日 雪
とうとう、この地方にも雪が降り出した。
ロックに会いに行かなくなってから、今日でもう1週間になる。
彼は、この厳しい寒さに凍えてはいないだろうか。
だが彼に会いに行きたくても、私はもうあの洞窟まで無事に辿り着けるような体ではなくなってしまった。
ここ最近は連日40度を超える熱にうなされ、もう屋根裏部屋へと続く梯子を昇るのが精一杯だ。
しかし、私はまだ彼を助けることを諦めてはいない。
彼を呪いの苦しみから解き放ってやる方法がもう1つだけ残っている。
勿論、彼がそれを望めばの話だが・・・。

12月17日 雪
弱った体に鞭を打ったお陰で、私はついに探し求めていた言葉を見つけ出すことができた。
これでようやく、彼を100年以上も苦しめた地獄から解放してやることができる。
だが、私の人生ももう終わりを迎えることになりそうだ・・・。
こんな話を家族や友人にした所で、誰も信じてくれはしまい。
それにロック自身も、私以外の人間の話をいきなり信じることは難しいだろう。
だから私は、いつの日か理解ある私の子孫が再びロックと心を通じ合わせることができると信じて、孫の代よりこの言葉を自分の息子の名前につけ続けるよう遺言を残すことにした。
さあ私も、長かった人生の幕を閉じるとしよう。
ロック、お前への救いの手は今しばらく待ってもらうことになるかもしれないが、許してくれ。
私はいつまでも、お前が解き放たれる日を待っているよ・・・。

日記は、そこで終わっていた。
「ああウィルシュ・・・私はお前に何ということを・・・」
ロックは、その声に胸を引き裂かれるような深い悲しみの色を宿していた。
ウィルシュにとって、ドラゴンを救うことは正に人生の最後に残った生き甲斐だったのだ。
一時の絶望に流されてウィルシュに別れを告げてしまったことがこんな結末に繋がるなどとは、流石のロックにも想像がつかなかったのだろう。
だがウィルシュが一体何を見つけたのか、ロックは既に知っているようだった。
「ウィル、もう1度・・・お前の名を教えてくれないか?」
「ウィリアム・・・アイザック・ヴァルアス・ウィリアムだ」
彼はそれを聞くと、まるで虚空へ向けて放ったかのようなか細い声で小さく呟いた。
「ありがとう・・・ウィル・・・」

「一体、どういう意味なんだ?」
今1つ話の真意が読めず、僕はドラゴンに名前の意味を尋ねてみた。
「ヴァルアス・・・遥か昔、私が恋心を抱いていた雌の竜の名前だよ。彼女を思い出させてくれるとはな・・・」
だがそう言ったロックの言葉からは、懐かしさよりもむしろ寂しさのようなものが感じられた。
「本当かい?」
「ああ・・・そうだウィル、もう私の背の上で寝てはくれないのか?私も暖かくて心地よかったのだが・・・」
「そうして欲しいのなら喜んで」
僕は笑みを浮かべて大きく頷くと、ウィルシュの手帳をその場に置いてドラゴンの上へと攀じ登った。
とても暖かい・・・
外は今にも雪が降り出しそうな寒さだというのに、ロックの背中の上だけはまるで別世界のように感じられる。
昼間あれだけ睡眠を取ったはずなのに、僕はその心地よさにスッと夢の世界へと誘われていった。

翌朝、僕はぼんやりと瞼を照らす日の光に目を覚ました。
「よく眠れたか?」
「ああ、とても気持ちよかったよ」
「それは何よりだ」
僕は礼を言ってドラゴンの背から飛び降りると、家に帰る準備を始めた。
「もう帰るのか?」
「お腹が空いちゃったからね・・・朝食だけ摂ったら、またここへ来るよ」
「そうか・・・」
寂しげに呟くロックの声に後ろ髪を引かれるような気がしたものの、僕はできるだけ明るい声で彼に笑いかけた。
「大丈夫、すぐ戻ってくるから」
そう言って洞窟を出て行こうとした僕に、ロックが慌てて声をかけてくる。
「ウィル!」
「何?」
「いや・・・早く戻ってきてくれよ・・・」
多分、ロックはもう僕と離れること自体が心配なのだろう。
心配ないというように頷くと、僕は手帳とランプを手に帰路へとついた。

ウィルが洞窟を出ていくと、私は何とも言い知れぬ寂しさに襲われた。
私の生涯に誰よりも深く関わった、2人のウィルの顔を頭の中に思い起こす。
最後の最後で何も知らぬウィリアムに嘘をついてしまったことを後悔しながらも、私は心の内であの言葉を強く念じ始めた。
「騙してしまって済まない・・・だが私には、もうこうするしか道がないのだ・・・」
その瞬間、石と化した私の体がポウッと淡い光に包まれた。
黒光りしていた体は徐々に白みを帯びた色へと変化を始め、その表面がサラサラと崩れ落ち始める。
ずっと私を苦しめ続けていた飢えと渇きは嘘のように消え去り、私は300年振りに苦痛のない自由な時間を手に入れていた。
洞窟の中へと吹き込んでくる優しい風に灰と化した体が舞い上がり、音もなく虚空へと消えていく。
ヴァルアス・・・それはドラゴンとしての尊厳を守るため、竜族の間に受け継がれていく滅びの言葉。
一切の苦痛から解き放たれ、そして自らの命を絶つその禁断の呪文を、ウィルシュは私に教えてくれた。
「世代を超えて受け継いでくれた救いの言葉・・・確かに受け取ったぞ・・・ウィル・・・」
深い感謝の念を込めながら、私は最愛の友の名を愛しく呼び続けた。

「ロック・・・?」
不意に名前を呼ばれた気がして、僕は森の中で足を止めた。
僕の聞き違いだろうか?
今、確かにロックが僕を呼ぶ声が聞こえたような気がする。
途端に妙な不安に駆られ、僕はランプをその場に取り落とすと踵を返して洞窟へと走り出した。
「何だろう・・・この胸騒ぎは・・・?ロックに・・・彼にもう会えなくなってしまうような気がする・・・」
ハァハァと息を切らしながら洞窟の前まで戻ってくると、僕は急いで薄暗い彼の住処へと飛び込んだ。
だが今まで彼がいたはずの場所には、長い年月の間唯一風化を免れたと見える色の変わった地面がポツンと残っているだけだった。

「そんな・・・ロック・・・どうして・・・」
「済まないウィル・・・どうしても、私はお前に本当のことが打ち明けられなかった・・・許してくれ・・・」
どこからともなく、ロックの声が聞こえてくる。
「何でこんな・・・酷いよ・・・いきなり僕の前から消えちゃうなんて・・・そんなのないよぉ・・・」
僕は突然目の前に突きつけられた現実を受け止め切れずその場に崩れ落ちると、ボロボロと大粒の涙を零した。
今になってようやく、僕はあの言葉の意味を理解していた。
人間に捕らわれて恥辱を受け、そして姿を消したドラゴン達・・・
自らの存在を跡形もなくこの世から消し去るその滅びの言葉を、ロックが今まで知らなかっただけのことなのだ。
「お前に別れの言葉をかけるのが辛かった・・・ただ黙って消えようと思ったのだ・・・泣かないでくれ・・・」
虚空に舞う彼の灰が、彼がこの世に存在したことを示す唯一の証拠が、風に乗っていずこかへと運ばれていく。
「ウィル、私の分も幸せに生きてくれ・・・私は一足先に、ウィルシュのもとで待っているよ・・・ありがとう」
それを最後に、もうロックの声が聞こえることは2度となかった。
「うう・・・ロック・・・うわああああああん・・・・・・」
誰もいなくなった洞窟の中に、僕の泣き声だけが悲しく響き渡っていた。



感想

  • 泣いた -- 名無しさん (2010-05-04 14:32:58)
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