命の契約

    

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薄っすらと漂う古書の匂い。
端から端までぎっしりと本の詰まった巨大な本棚の間を歩きながら、僕は特にこれといった目的も持たないままブラブラと周囲に視線を泳がせていた。
僕は今、ある無人の図書館にきていた。無人とは言っても入口と出口は完全に別々になっていて、本が無断で持ち出されたりといった不正や犯罪が起きないように一応の管理はされている。
だが本の借り出しや返却に人の手を借りる必要がないため、ひっそりとあまり他人に知られたくないような本を借りていくには最適な環境が整っているのだ。
と同時に、他の図書館ではまず置いていないような一風変わった本が置かれていることも多い。
大学へ通うために下宿暮らしをしている僕にとっては、こうして図書館で時間を潰すのが一番お金がかからずに済む娯楽なのだ。

「・・・ん?」
比較的本の傷みが激しい古書の書棚を巡っていたその時、僕は面白そうな題名の書かれた薄手の本を見つけた。
擦れかかった背表紙に、黒いインクで"竜の召喚と契約の手引き"と書かれている。
微かに埃を被ったその本を書棚から取り出すと、僕はその場で本を開いてみた。
竜の召喚儀式をするための準備や、呼び出した竜と命の契約を結ぶ方法が事細かに書かれている。
「面白そうだな・・・」
僕はまるで魅せられたかのようにその本を小脇に抱えると、貸し出し手続きをするためのレジへと持っていった。
バーコードリーダーを通し、1冊の貸出し料として50円を払い込む。
そうして出口の扉を抜けると、僕は家へと急いだ。

町の中心からやや外れた所にある小さな貸家。それが、僕が大学生活を営むための下宿先だった。
家賃も大したことはない。恐らく交通の便があまりよくないということで安くなっていたのだろうが、僕にとっては静かで落ちつける所なら別にそれがどこだってかまわなかった。
家の扉を開けても逸る気持ちを抑えてまずは荷物を部屋へ置き、それからたった今しがた借りてきたばかりの本へと目を通す。
まず必要なのは、儀式のためのシンボルを描くものだという。
要はホワイトボードでも画用紙でも、絵が描ける物ならならなんでもいいということだろう。
だが流石にそんなものは家の中になかったため、僕はA4版の大学ノートを鞄から取り出してくると畳の上に広げて見開きにするための折り目をつけた。
次は・・・黒のサインペンが要るようだ。
しかたなく、再び部屋においてあった鞄から今度は筆入れを取り出してくる。
どうにもパッとしない手際でノートとサインペンを用意すると、僕は次の文面に目を走らせた。

"雄の竜を呼び出す場合は△、雌の竜の場合は▽の図形を描く。また図形が大きい程、竜の体は大きくなる。"
・・・なるほど、こうして好みの姿態の竜を呼び出すことができるのか。
竜といえばなんとなく雄のイメージが強いけれど、雌の竜というのも面白いかもしれない。
僕はノートの中央に大きく▽の図形を描くと、再び本へと視線を戻した。
"深い器に食塩を溶かした湯冷ましを用意し、描いた図形の手前に置く。"
これは図形の上下を定めるためのものだろう。これがなければ△と▽の客観的な見分けがつかないからだ。
「お湯はこれから沸かすとして・・・次は・・・」
"毎正時から1分の間に契約者の血液を先の湯冷ましの中へと垂らす。これを深夜0時まで続けること。"
本の文章はそこで終わっていた。
その下にも何かが書かれているようだが、本の表面が擦れてしまっていて文字が判別できない。
だが見る限りそれらの文はみな脚注のようで、儀式の内容には特別関わりがあるようには見えなかった。
儀式には血が必要なのか・・・まあ、物は試しという言葉もある。
今は午後9時半だから、深夜の0時まで3回血を垂らすことができる。
本当なら0時に1回垂らすだけでもよさそうだが、これも召喚の際に何かを決定するための重要な儀式なのだろう。
僕は儀式を続ける意を決すると、まずは湯冷ましを作るために急いで台所へと向かった。

数分後、薄暗い寝室の畳の上に召喚の儀式をするための用意がすっかり整っていた。
食塩を大量に溶かした湯冷ましがどんぶりに入れられてシンボルの描かれたノートの手前に置かれていて、血を捧げるためのカッターも一応準備してある。
アナログの目覚まし時計を時報を聞いて秒針まで正確に合わせると、僕は午後10時の訪れを静かに待っていた。
チッという音とともに、時計が10時を指し示す。
それを確認すると、僕はおもむろに傍にあったカッターナイフを手にとってほんの少しだけ刃をスライドさせた。
そして湯冷ましを湛えたどんぶりの上へ人差し指をかざし、あまり深い傷にならないようにそっと指先をカッターで切る。
「つっ・・・」
一瞬鋭い痛みが走ったが、真っ赤な血が一滴溢れ出した頃にはそれもジンジンとした小さな疼きに変わっていた。
血の雫が音もなく湯冷ましの中へ落ち、粘り気のある血が不思議な模様を描いたかと思うと完全に溶けて湯冷ましに薄っすらとした桃色の霞を纏わせていく。
「・・・ふう・・・本当にこんなのでいいんだろうか?」
傷口を口に咥えながら、僕は舌の上に広がった血の味に自問自答していた。
元々、本気で竜が召喚できるなんて思っているわけではない。
だがこの古ぼけた本を読んでいると、なんとなく1度は実際に試してみたい衝動に駆られてしまうのも事実だった。
たとえそこに多少の痛みが必要になるのだとしても。

擦れて読めなくなっている本の脚注部分の解読に躍起になっているうちに、あっという間に1時間が過ぎようとしていた。
何気なく時計に目を走らせると、時刻は既に午後の10時58分を指している。
僕は慌ててノートの前まで行くと、再びカッターを手にして時計の秒針を見守った。
なに、今度は先の傷をちょっと開いてやればいいだけのことだ。
さっきほどひどい痛みも感じなくて済むだろう。
チッという音がして、秒針と長針が12の文字盤の真上で足並みを揃えた。
慎重に傷を薄く開いて、皮膚の奥から滲み出してきた血を湯冷ましの中へと振り落としてやる。
1時間前と同じような芸術的な赤模様の乱舞が終わるのを見届けると、僕は再び本の解読へと意識を集中し始めた。

そろそろ眠気を訴え始めた頭をどうにか叩き起こして古書と睨めっこをしているうちに、いよいよ最後の献血の時間が迫ってきていた。
今や時計は午前0時の1分前でチッチッという音とともに脈打ちながら、3本の針が一斉に重なる瞬間を待っていた。
そして秒針が真上まで登った瞬間、僕は再び指先の傷口を開くと最後の血の粒を湯冷ましの中へと垂らした。
大丈夫だ。何も起こらないことに対する落胆の覚悟は既にできている。
だが指先の痛みが治まるのを待ちながら湯冷ましの中で回る血を眺めていたその時、突然眩い光がノートに描かれていた▽の図形から放たれ、辺りを白一色で覆い尽くした。
「うわっ!」
まるで閃光弾か何かが爆発したような目を焼く輝きに、思わず後ろへすっ転んでしまう。
そして眩んだ視界でノートのあった辺りを捉えると、僕はそこにあった物に・・・いや、いた者に心底驚いた。
「ま、まさか・・・」
信じられないことに全身真っ赤な体毛で覆われた巨大な竜が、シンボルの描かれた大学ノートをグシャッと踏み潰しながら僕の方を睨みつけていた。
「お前が・・・私を呼び出した人間か・・・?」
低く唸るような声とともに爬虫類を思わせるような縦に細長い金色の瞳が僕の姿を捉えた瞬間、僕は背筋に言いようのない恐怖がじわじわと沸き上がってくるのを感じていた。

「う、うわあぁ・・・」
まさか本当にこんな巨大なドラゴンが目の前に現れるとは思っておらず、僕は驚愕と恐怖に畳の上をズルズルと後ずさった。
ドスッという音とともに背中にベッドの端が当たり、退路を塞ぐ。
妖しげな笑みを浮かべてにじり寄ってくるドラゴンから逃げるように、僕は背を向けたままベッドを攀じ登るとその上で震えながらドラゴンの様子を見守っていた。
完全に僕が逃げ場を失ったのを確信し、ドラゴンもベッドの上へと這い上がってくる。
そして身を守るように被っていた布団の上から、ドラゴンがその巨体で僕の上にのしかかってきた。
ズシッ・・・
「うあぁっ・・・な、何をするんだ・・・」
柔らかなベッドと重いドラゴンとの間に挟まれ、完全に身動きを封じられてしまう。
そして息苦しさに呻く僕の頭を、ドラゴンが大きな手で下からほんの少しだけ持ち上げた。
「・・・何だ、自分で私を呼び出しておきながら恐怖に震えているのか?」
「あ・・・あ・・・た、助けて・・・」
恐ろしい牙を生やしたドラゴンの顎がまるで林檎にかぶりつくように今にも僕の頭を噛み砕きそうで、僕は恐怖に麻痺した喉から声がうまく出てこなかった。

胸が締め付けられるような感覚が次々と沸き上がっては、それがゆっくり手足の先へと消えていく。
「私とお前は契約によって互いに命を共有しているのだ。だから私にお前を殺すつもりはない」
そ、そうか、命の契約っていうのは、呼び出した竜から身を守るための保険のようなものだったんだな・・・
でもこの状況は・・・
「フフフ・・・だがその代わり、お前にはたっぷりと働いてもらうぞ・・・私のためにな」
「な・・・ぼ、僕が・・・?なんでそんな・・・うあっ」
そう言いかけた瞬間、僕はドラゴンに頭をグイッと強く持ち上げられた。
そしてもう一方の手の指から生えた鋭い3本の爪先で、頬をゆっくりと撫で下ろされる。
「私はお前を殺すことはできないが、恐怖や苦痛はいくらでも与えてやれるのだぞ・・・それでも逆らうのか?」
「あ・・・う・・・わ、わかった・・・逆らわないから離してくれ・・・」
そう言うと、ドラゴンはあっさりと僕の頭を掴んでいた手を離してくれた。
依然としてベッドの上でドラゴンに組敷かれたまま、ハァハァと荒い息をつく。

「ぼ、僕に何をさせる気なんだ?」
「フフフフ・・・そうだな、さしあたって・・・まずは食い物を用意してもらおうか。腹が減っているのでな」
「く、食い物って・・・一体何を用意すれば・・・」
そう聞き返すと、ドラゴンはまるで物わかりの悪い愚か者を見下すような眼で僕を睨みつけながら言い放った。
「若い人間の娘に決まっておろうが!」
「なっ・・・」
若い人間の娘?食い物としてドラゴンに差し出せっていうのか?この僕に?
「む、無理だよそんなの・・・」
「何だと・・・この私に逆らうというのか?」
怒鳴り散らすのかと思ったが、予想に反してドラゴンは低く静かな声で言葉を紡いだ。
だが僕を睨んだその眼には、隠そうともしていない殺気がギラギラと宿っている。
「な、なんて言われてもそれだけは無理だよ・・・お願い・・・他の物を作るから・・・」
怒りの炎に燃えるドラゴンの眼を見つめているだけで、僕は金縛りにかかってしまったような気がした。
殺されはしないとわかっているものの、その視線にこの上もなく命の危険を感じるのだ。
「ウヌヌ・・・それが私の満足のいくものでなかったときはどうなるか・・・分かっているのだろうな?」
ドラゴンに身も凍るような脅迫の言葉を投げつけられながらも、僕は涙ながらにコクコクと頷いてその場を凌ぐしか道がなかった。

重い体を持ち上げたドラゴンの下から半ば逃げるようにして這い出すと、僕は背後から浴びせられる怒りと空腹のこもった視線に刺されながら台所へと走っていった。
何か食べられるものはないかと、1人暮らしにしては少し大きめの冷蔵庫を開けて中を覗き込む。
だがその中には、つい先日安売りをしていた卵のパックが大量にある以外に大した食材は入っていなかった。
「・・・卵しかないのか・・・・・・」
一瞬、深い絶望が頭の中を駆け巡っていく。だが、他に方法はなかった。
そこらを歩いている若い女の子をさらってきてあの恐ろしいドラゴンへと差し出し、目の前で繰り広げられるであろう悲惨な捕食の光景に耐えるなんていうのは僕にはできない。
暗い面持ちで大きなフライパンを火にかけると、僕は卵を1パック丸ごとボールへ割り入れてかき混ぜ始めた。
卵焼きなんか作ったところでドラゴンが納得するとはとても思えなかったが、それはこのままベッドの上に居座るドラゴンの所へ手ぶらで戻ったとしても結果は同じだろう。

フライパンが十分に熱されたことを示す白い湯気が立ち上り始めると、僕は多めの油をひいたその鉄板の上にといた卵を一気に流し込んだ。
焦げをつけないように気を付けながら、手に余る程大量の卵をなんとか1つの塊に仕立てていく。
こんなもの、いつもはせいぜい自分で美味しいご飯が食べられるかどうかという程度の結果にしか繋がらないが、今回はドラゴンに認められなかった場合にどんな恐ろしい仕打ちを受けるかわからないのだ。
震える手で完成した巨大な卵焼きを皿に盛りつけてからケチャップを少しかけ、さらにその脇にご飯を茶碗2杯分程添える。
こうしてなんとか料理を作り終えると、僕はそれを寝室へ待つドラゴンのもとへと持っていった。

「つ、作ってきたよ・・・」
寝室の扉を開けながらそう声をかけると、ドラゴンは待ちくたびれたというようにベッドの上で不機嫌そうな顔を上げた。
そして畳の上に置かれた巨大な卵焼きを目にして、ドラゴンが不思議そうな顔で聞いてくる。
「何だそれは?」
「何って・・・た、卵焼きだよ」
「美味いのだろうな?」
ドラゴンは疑い深そうな目を僕に向けながらベッドから降りると、ホクホクと熱を発するその"餌"に近づいてきた。
そして匂いを嗅ぎながら、何やら考え事をしているように時折首を傾げている。
「じゃ、じゃあ食べてる間、部屋の外にいるね・・・」
そう言って後ずさろうとしたその時、赤毛に覆われたドラゴンの太い尻尾がサッと伸びてきて僕の左足に巻きつけられた。
「わっ・・・な、何を・・・」
「フフフ・・・逃げようなどとは考えぬことだな・・・おとなしくそこで私が食い終わるのを待っていろ」
「うぅ・・・」
ドラゴンに考えを見透かされ、僕はペタンとその場に尻餅をついてガタガタと怯えていた。
これではドラゴンを満足させられなかったとしても、逃げるに逃げられない。
ムシャムシャッという音とともにほんの3口程で巨大な卵とご飯の山を平らげると、ドラゴンが僕に鋭い視線を向けた。
「ど・・・どう・・・?」
ゴクリと唾を飲み込みながらドラゴンに味を聞くと、ドラゴンは僕の足から尻尾を解いてベッドの上へと再び戻っていった。
「フン・・・まあ、今日のところは許してやろう・・・」
意外に、味は悪くなかったらしい。
ベッドの上で蹲りながら放ったドラゴンの一言にホッと胸を撫で下ろし、ふと時計に目を走らせる。
そこでは午前も午後も区別のない淡白なアナログ時計が、1時35分を示していた。

さすがに、僕はそろそろ眠気を堪え切れなくなってきていた。
今は夏季休暇中だから大学に行く必要はないが、それでもこんな時間まで起きているのはあまり好ましくない。
満腹になったのか満足そうに眠りについたドラゴンをその場に残して素早くシャワーを浴び、寝る準備を始める。
だがその途中で、僕ははたと自分の寝場所について考えさせられた。
自分のベッドの上には、あの巨大なドラゴンが我が物顔で陣取っているのだ。
畳の上に寝ろと言うことなのだろうか?
妙案も思いつかぬまま寝室へと戻ると、ドラゴンがこちらに視線を向けた。
"そこをどいてくれ"と言いたいところだが、その後どうなるかに考えが及ぶと足が震えてしまう。
だが意外にも、先に口を開いたのはドラゴンの方だった。
「何をしている。さっさとここへこい」
「え?」
まるで僕を待っていたかのように、ドラゴンがその巨体をベッドの脇へどけて僕を誘った。
呼ばれてしまったからには断るわけにはいかないだろう。
僕はそっとベッドに近づくと、空けられたとはいえ手狭なそのスペースへと恐る恐る身を横たえた。
ドラゴンと添い寝する人間なんて、多分他のどこにもいないことだろう。

だがこのまま寝かせてくれるという淡い期待など軽く踏み躙ると、ドラゴンは僕をベッドの中央へよせて上から覆い被さってきた。
両手をベッドに強く押しつけられ、スプリングがギシギシと激しく軋む。
「ひっ・・・」
体の上で動くドラゴンの巨体に押し潰されはしないかと、僕は身動きもできぬまま震えていた。
ツツッ・・・
だが次の瞬間、僕は腿の内側に何かフサフサした柔らかいものが押しつけられるのを感じた。
いや、押し付けられているというよりも、股間に向かって這い上がってくるような感触だ。
不安に駆られて頭を持ち上げると、先程僕の足に巻きついたあの肌触りのよさそうな毛尾がシュルシュルと僕のパンツの中に潜り込んでくる所だった。
恐怖に縮み上がったペニスの脇を掠めながら通り過ぎ、腹の辺りから再び尻尾の先端が顔を出す。
そしてクイッとその先端が折れ曲がると、尻尾の躍動とともに僕は一気にパンツを引き降ろされた。
「あ、な、何を・・・」
突然のことに驚きながらも、僕はなんとなくドラゴンの意図を察してしまったような気がした。
頭の中に、召喚の儀式の様子が蘇ってくる。
大学ノートの真ん中に大きく描かれた▽の図形・・・そう、こいつは雌のドラゴンなのだ。
腹の膨れた雌竜がほとんど裸の人間をベッドの上に組敷く・・・
その直後に起こるであろう出来事は信じ難いが、予想するのは簡単だった。

「・・・これから何をされるか分かっているという顔をしているな」
「よ、夜のお相手をしてくれって言うんだろ?」
「フフフ・・・そうだ。私の中を一杯に満たすまで、眠らせはせぬからな」
その瞬間、突然グチュッという大きな水音が足元の方から聞こえてきた。
「?」
何事かと思ってそちらに目を移すと、ドラゴンの股間に体毛にも負けないほど真っ赤な花が咲いて・・・
いや、巨口を開けている。
筋肉が何層にも折り重なった膣の内部がグネグネと蠢いていて、その度に弾けた愛液がクチャッ、ヌチャッと淫らな音を辺りに響かせていた。

「う、うわああっ!」
これから僕を飲み込もうとしている器官の予想以上の凶悪さを見せつけられ、僕は思わず悲鳴を上げてしまった。
そしてなんとか冷静さを保っていた僕の顔が恐怖に崩れたのを楽しそうに眺めながら、ドラゴンがゆっくりと腰を降ろし始める。
「あ、ま、待って・・・待ってぇぇぇ・・・」
僕は首を左右に思いきり振りながら挿入を拒絶したものの、ドラゴンはニヤニヤと不気味な笑いを浮かべたまま容赦なく僕のペニスをその荒れ狂う肉洞の中へと押し込んだ。
ジュブジュブジュブブブ・・・
「ひ、ひぃぃぃ・・・・・・」
「フフフフ・・・さあ、存分に味わうがいい・・・」
人間よりも大分高い体温を持つドラゴンの膣は、まるで熱湯のような熱い愛液を滴らせながら僕のペニスを包み込んで小刻みに脈動していた。
「あ・・・あ・・・」
まだなんの動きもなかったものの、僕は挿入の際に味わわされた圧倒的な快感とこれからドラゴンに与えられるであろう強烈な快楽の予感に体が硬直していた。
ほんの少しでも逆らえば恐ろしい目に遭わされるだろうことは、雌の生物特有の嗜虐的な笑みを孕んだドラゴンの顔を見るまでもなく思い知らされていた。

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