みんなでかんがえるサーヴァント @ ウィキ内検索 / 「被虐の誉れ」で検索した結果

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  • スパルタクス(APOCRYPHA)
    ...【固有スキル】 被虐の誉れ  サーヴァントとしてのスパルタクスの肉体を魔術的な手法で治療する場合、それに要する魔力の消費量は通常の1/4で済む。  彼の闘志は痛めつけられるほどに燃え上がり、秘めた力のすべてを引き出すに至る。  むしろ彼、は痛めつけられないと本気になれないのだ。  "敵が与えうる苦痛のすべてを耐えて凌駕することで、その敵を完全に凌駕し勝利する"というのが、スパルタクスの必勝の戦術である。 【宝具】 『疵獣の咆吼(クライング・ウォーモンガー)』  常時発動型の宝具。  敵から負わされたダメージの一部を魔力に変換し、体内に蓄積できる。  この魔力への変換効率は、スパルタクスの体力が減少するほどに上昇する。  こうして体内に貯められた魔力は、スパルタクスの能力をブーストするために使用可能である。  もし瀕死まで傷めつ...
  • スキル一覧
    ...光呑む闇、被虐体質、被虐の誉れ、飛翔、美神の祝福、病弱、貧者の見識、 風炎の躰、武器改造、服従、不思議の国の白兎、巫術、不退の杖、物理耐性、不眠の加護、不毛の呪い、分割思考、譜術 変化、変身、変装、変容、 法術、防壁破壊、星の開拓者、星の解明者、星の克服者、菩薩樹の悟り、仏の加護、炎避けの加護、 ま行 魔王、魔眼、魔曲、魔術、魔力放出、マントラ、 見切り、水除けの加護、緑の親指、魅了、 無我、無冠の武芸、無窮の叡知、無窮の射、無窮の駿足、無窮の武練、無辜の怪物、無明剣、無明三段突き、無明の先見、無力の殻 名匠の誉れ、女神の寵愛 や行 厄除けの加護、野性、矢よけの加護、 勇猛、誘惑の蛇、 佯狂、妖姿媚態、妖術、妖精の加護、ヨーガ(性)、予知、四徳の盾 ら行 ラーニング、羅刹の武略、 理性蒸発、竜殺し、竜の息吹、竜を駆る者、吝嗇家、 ルーン、 ...
  • 被虐体質
    被虐体質:A (ヘリオガバルス)  集団戦闘において、敵の標的になる確率が増すスキル。若干の防御値プラスも含まれる。  Aランクともなると更なる特殊効果が付き、攻撃側は攻めれば攻めるほど冷静さを欠き、  ついにはこのスキルを持つ者の事しか考えられなくなるという。 被虐体質:A (パッションリップ)  集団戦闘において、敵の標的になる確率が増すスキル。  マイナススキルのように思われがちだが、強固な守りを持つサーヴァントが  このスキルを持っていると優れた護衛役として機能する。  若干の防御値プラスも含まれる。  Aランクともなると更なる特殊効果が付き、攻撃側は攻めれば攻めるほど冷静さを欠き、  ついにはこのスキルを持つ者の事しか考えられなくなるという。
  • ファーティマ・アブド・アル・ムイード
    名前:ファーティマ・アブド・アル・ムイード 性別:女性  身長・体重:cm kg 年齢:21歳 スリーサイズ: イメージカラー:黒 特技:ガーデニング、死体の皮や骨で家具を作ること 好きな物:家族、死体、父親、人の皮で作った本 苦手な物:才能のない奴 立場:協会からの有志の派遣魔術師 参加動機:家の更なる発展のため 戦闘技術:魔術師としては強いが、戦闘者としてみれば弱い。      死体を製作、香で操作する術が得意。その他大儀式用に旋回舞踊を習得。 魔術礼装:御香、実兄の死体人形 【人物】  セミロングの黒髪を持つ、褐色の肌の美女。  黒色のベリーダンス用ドレスを主に纏っている。  現在は没落した魔術師名家の末裔であり、天才と呼ばれる魔術師。  卓越した才能を持つ為に「我が家の誉れと地位を取り戻す者になれ」と言われて育った。  ...
  • Fate/End of Days-Prologue 4
    ――――――EVENING――――――  「よっこらせ・・・・・・っと。」  ちょっとおじさん臭い台詞かな、などと思いながらヴァージニア・オブライエンは荷物を地面に下ろした。  寝袋や着替えなどが入った本格的な探検用のリュックサックだった。  荷物に違わず、彼女自身も野外での活動に適した服装をしている。  カーキ色の作業服や手袋に日よけの帽子と、フィールドワークに来た研究者といった風情だろうか。  その印象は間違っていない。  事実、彼女は『大学』では教鞭をとる身である。  だが強いて違うというなら――――――彼女はフィールドワークに来たのではない。  彼女は戦いに来たのだ。  聖杯戦争を戦う、マスターとして。  「とりあえず、ちょっと休憩・・・・・・というか私としてはそろそろご飯にしたいのだけれど。」  ヴァージニアは岩の上に腰を下ろしきょろきょ...
  • ドンキvsギル
    「なかなかに楽しませてもらったぞ、道化。だが貴様の仮面は剥がれた。 素面に戻ってはもはや狂うこともできまい。この茶番も幕引きだ」  黄金のサーヴァントの背後の空間が歪み、二十を超える宝具が取り出される。 それらはまっすぐに切っ先を老騎士へと向け、主の命を今か今かと待っていた。 「雑種には過ぎた代物だが……我を楽しませた褒美だ。 わが財の刃にかかって果てることを許そう」 「くっ!こんな時に……」  凛は苦々しく呟いた。とはいえ、ほんの数刻前までの彼女ならばまだ希望はあった。 彼女を守る老騎士―――ライダーのサーヴァント『ドン・キホーテ』はかの英雄王の天敵といっていい。 現実すら侵食する彼の妄想は、相手がより強い幻想に生きる者であるほど強力に作用する。  現に過去の二度の戦闘では、一度目は相手が高層ビルの巨人たちと...
  • エリクトニオスVSパラケルスス
    キィ――、  キィ――キィ――。  キィ――キィ――キィ――。  車椅子の車輪が擦れて、耳障りな音を立てる。アスファルトに噛み付くタイヤが、時速二〇キロメートルで回転している。  乗っているのは一人の男だった。  椅子に乗っているから分かりづらいがそれなりに背は高い。上半身は力強く、一つ一つの部品の付き方が良い――優良な筋肉と骨格で構成されている。  しかし、捻れた異形の右足が鍛えられた上半身と相反していて、悲壮感が漂う。  ”何故こんな無惨な姿なのだろう。”と他人は聞くかも知れない。  顔立ちも平凡だ。やや強面の印象を受けるが、至って普通の容貌である。だが、その炉の炎のように赤々と燃える赤眼は、不屈の闘志を供えた猛者か、民を導く王者の風格を宿していた。  ギィッ。車輪が急停止する。アスファルトに白煙を昇らせ、ゴムの焼ける臭いが立ちこめた。  彼の視...
  • ヘリオガバルス
    【元ネタ】史実 【CLASS】バーサーカー 【マスター】 【真名】ヘリオガバルス 【性別】男性 【身長・体重】161cm・53kg 【属性】混沌・狂 【ステータス】筋力D 耐久B 敏捷D 魔力B 幸運B 宝具C 【クラス別スキル】 狂化:E-  凶暴化する事で能力をアップさせるスキル。  ……が、ヘリオガバルスは理性を残しているのでその恩恵はほとんどない。  筋力と耐久がより“痛みを知らない”状態になっただけである。 【固有スキル】 精神異常 A  精神を病んでいる。  通常のバーサーカーに付加された狂化ではない。  肉体的、精神的、あらゆる辱めに対して快楽を感じる。  精神的なスーパーアーマー能力。 皇帝特権:C  本来持ち得ないスキルも本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。  該当するスキルは服従、変装、魅了、拷問技術等。 ...
  • Fake/first war 9
    9.  ――――人通りの完全に絶えた通りを、一台の車が猛スピードで疾走していた。  はっきりと言って確実に速度違反であろうが、生憎とそれを咎める警察官の姿も無い。  数十分前のホテル爆発に加え、水上都市全域で発生した「暴動」や、「鼠の異常発生」の対応に追われているのだろう。  それを考えれば、ハンドルを握って運転している青年が、携帯電話を反対の手に握っているのも致し方ないと言える。  彼があちこちに連絡をしなければ「死体と鼠の化け物が戦ってる」などという現実を隠すのは、およそ不可能だったからだ。 「あーもう面倒臭ェ。監督役を好き好んで引き受ける奴いたら、絶対にマゾだな。  ……ともかく、こっちの仕事は終わりだ。あの子達も何とか病院に届ける事ができたし、これで一安心だ」 「………………」 「どうした、アーチャー?」 「あ、やー。なんか、あの病院の傍で妙な気配...
  • AK
    【元ネタ】史実 【CLASS】バーサーカー 【マスター】 【真名】AK 【性別】- 【全長・重量】88cm・3.9kg 【属性】-・- 【ステータス】筋力- 耐久- 敏捷- 魔力- 幸運- 宝具E 【クラス別スキル】 狂化:-  AK自体は小銃であり、人格そのものが存在しない。  従って理性も存在しないため、理性を引き換えにパラメータを上昇させる事は出来ない。 【固有スキル】 無我:A+  自我・精神を持たないため、あらゆる精神干渉を無条件で無効化する。  いかなる精神干渉の影響下にあっても、AK自体の能力は下がる事はない。 狂奔:C+  人々を戦いに駆り立てる能力。武力の象徴。  高ランクになるほど友軍の士気が向上するが、ファンブルの確率も高まる。  組織の規模が指揮官の統率力を超えた場合、瓦解して暴走。無差別に破壊を繰り返す戦鬼の群れと...
  • 吊られた男
    【元ネタ】エミヤの発言 【クラス】吊られた男 【マスター】 【真名】オーディン 【性別】望みどおりに 【身長】爺 【体重】骨と皮 【属性】カモ・マゾ 【ステータス】筋力 耐久? 敏捷? 魔力EX(210) 幸運? 宝具? 【クラス別スキル】 【固有スキル】 ルーン:EX  凄い 性転換:A+  一説では、オーディンは、一時的に性転換して、弟たちとセックスして妊娠したとも言われている。 話術:E--  ミミルに向かって『我は神の中の神、オーディン』と名乗るのだが、信じてもらえなかった。 智恵:E  世界を作った万能の神なのになぜか智恵を求める。自分で作ったはずの智恵の泉をなぜか目をくりぬいてミーミルに飲ませてもらった。  村人に騙されて木と綱引きして負ける程度の知恵。ヘイドレクにも負ける。  妻...
  • エイハブ
    【元ネタ】白鯨 【CLASS】ランサー 【マスター】 【真名】エイハブ 【性別】男性 【身長・体重】197cm・97kg 【属性】混沌・善 【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷E 魔力D 幸運B 宝具D 【クラス別スキル】 対魔力:C  第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。  大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。 【固有スキル】 カリスマ:D  軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。  カリスマは稀有な才能で、船長としては破格の人望である。 獣殺:A  魚の神とも呼ばれる鯨と戦い続けた事を表わす。  水棲の幻獣、魔獣、魚の属性を持つものに威圧を与え、  更に与えるダメージを二倍として計算する。 戦闘続行:C  執念深い。  瀕死の傷でも戦闘を可...
  • Fate/End of Days-Prologue 6
    ――――――MIDNIGHT――――――  「此処には、かつて国があった・・・。」  青年の声が風に乗って流れた。  密林特有の湿り気のある風は夜気に冷やされ、眼下に広がる木々をざわめかせて揺らしながら駆け抜けていく。  青年は、独り言のように淡々と、何かを確認するように言葉を続ける。  「その国は、神の恩恵を受けていた、神の恩寵を授かっていた。比喩ではない、事実、神がおられたのだ。」  彼が今立っているのは木々に覆われ、苔生した巨大な石造りの建造物――――――ピラミッドの頂上、その祭壇だった。  考古学の規格を塗り替えるその巨大なピラミッドの周囲には、さながら天守閣を囲む砦のように大小様々な遺跡が立ち並ぶ。  深夜の月光に照らされたその様は、さながら墓所のような静謐さを浮かべていた。  「人々は神に平伏し、神官は神を崇め――――――そして戦士は喜んでそ...
  • アキレス
    【元ネタ】イリアス 【CLASS】ランサー 【マスター】 【真名】アキレス 【性別】男性 【身長・体重】167cm・58kg 【属性】混沌・中庸 【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷A+ 魔力D 幸運E 宝具A 【クラス別スキル】 対魔力:C  第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。  大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。 【固有スキル】 心眼(偽):B  直感・第六感による危険回避。 神性:B  神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。  海の女神テティスの息子である。 無窮の駿足:A+  ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した神速の健脚。  空中以外ならば如何なる地形、足場にも適応し、  初速から最高速の疾走、緩急自在の制動、  予備動作なしの流...
  • CRETENG
     注:これは妄想爆発混沌ファンタジーである。モデルとなった人物団体と本作品は一切関係ありません。サーヴァント候補の紹介でもあります。                    CRETENG  夜天を天蓋にして、地に広がるのは赤い花々。  焔の花弁に煙の花粉。  轟々と火の精が吠え猛り、餌を求めて突っ走る。  町々が燃えている。  欧州の街並みが燃えている。  あの優しかった煉瓦の家も、荘厳な教会も燃えて墜ちている。 「かぁぁぁああああああくぅぅぅうううううごぉぉぉおおおおおお!!」  亡者の怨嗟の様な叫び。  口開くのは、悪鬼の形相の亡者。〈王の葬列〉に並ぶ、一体の亡者。  その亡者兵士の胴に食らいつく、巨大な顎。犬歯が腹筋と肋骨の強度が無いかのように分断。死体色の内臓と血液を振り撒き、千切れて墜ちた。  雨となって降りかかる血潮を避ける事無く、王妃(エウロペ...
  • マッスルレンジャー第一話
    第一話「マッスレンジャー現る!」 ──筋肉基地内── 「さて君たち。新天地であるここ冬木に新しく配属されたわけだが何か質問はあるかね?」 神父服を着込んだ男が周りの男たちに低い声で質問を促した。 「おい、言峰。こりゃあ一体どういうことだ?」 全身青タイツのマッスルブルーが刺々しく神父に言い放つ。 「同感だ。これはどういうことか説明してもらおう」 赤い外套を纏ったマッスルレッドも冷めた視線で神父を見つめる。 「■■■■ーーーーー!」 半ズボン一丁の全身鉛色のマッスルグレーも何か言っていたが誰も理解できなかった。 「まあ少し落ち着いたらどうだ、二人とも」 なんとなく色が無かったからブラックにされた立派な体躯と髭のマッスルブラックが二人を嗜めている。 「そうだぞ二人とも。別に良いじゃないか」 「元」太陽...
  • 小ネタシリアス編
    アチャ 「お前はおれだ!!」   「お 前 は お れ だ !!」   「おれもこの通りだった!!     俺もこの通りの様だったんだ!!」 ドンキ「カッ カハ… カハッ… カハ…ッ カハハ…ッ カハッ」   「正義の味方が泣くなよ 悪人に敗れたか 」   「正義の味方が泣くな 誰にも泣いて欲しくないから正義の味方になったのだろう 」   「人は泣いて涙が枯れて果てるから    正義の味方になり英雄になり果て 成 っ て 果 て る のだ 」   「ならば笑え     倣岸に 不遜に 笑え 自分は正義だと 」   「私は覚める お前はいつまで夢見るのだ     哀れなお前はいつまで 夢 見 な け れ ば な ら ぬ ? 」 アチャ 「膨大な私の過去を 膨大な私の未来が粉砕するまでだ 」   「なぁに直ぐだ    宿敵よ  いず...
  • Fate/Zero Another ~Heroes' tragic love song ACT1
    皆鯖でZeroのSSがなかったんでアニメの勢いに便乗して投下します。 Fate/Zero Another ~Heroes tragic love song Act.1 『かねてよりスカンディナビアで探索させていた聖遺物が、今朝ようやく届けられた。 この品を媒介とすれば、“剣の英霊”として、およそ考え得る限り最強のサーヴァントが招来されよう。 切嗣よ、そなたに対するアインツベルンの、これは最大の援助と思うがよい』 ユーブスタクハイトより渡された、仰々しく梱包された黒檀の小箱。 指輪入れ程の大きさのそれを開けた衛宮切嗣と、隣で覗き込むアイリスフィール・フォン・アインツベルンが見たものは、 一切の装飾や刻印がなく、鏡のように周囲を映す光沢をもつ、金色に輝く1つの指輪だった。 「……本当にこんなものを見つけてくるとは思わなかった。 傷ひとつ無...
  • パッションリップ
    【元ネタ】Fate/EXTRA CCC 【CLASS】アルターエゴ 【マスター】BB 【真名】パッションリップ 【性別】女性 【身長・体重】156cm・1t 【属性】秩序・中庸 【ステータス】筋力A+ 耐久A 敏捷C 魔力B 幸運E 宝具C 【スキル】 気配遮断:A+  姿を隠して行動するスキル。  アサシンのクラスが基本能力として持つスキルだが、  その性格からか、パッションリップも取得しているようだ。  その臆病さ、慎重さから優れた気配遮断を発揮するが、  巨大な爪が邪魔をしてすぐに発見されてしまう。  爪さえなければ優れたストーカーになっただろう。  余談ではあるが、誰も気づかなかっただけで早い段階から岸波白野を尾行し、  陰から監視・見守っていたとかなんとか。 被虐体質:A  集団戦闘において、敵の標的になる確率が増すスキル。  マイ...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 前座編5
    Fate/Another Servant           HeavensFeel 2 第五話ミニ劇場 ~手先の器用なSAMURAI~ 忠勝  「シャッシャッシャッと……むぅもうちょっと削るか」 綾香  「ランサー何してるの?」 忠勝  「ん?ああ主殿でござるか、見ての通り彫刻をちょっとな」 綾香  「へぇ相変わらず上手いわね」 忠勝  「まあ手先は器用な方でござるからな」 綾香  「……でアンタらは何をやってるの?」 ローラン「見ての通り彫刻だ!」 ラメセス「女、見て判らぬかうつけが!」 忠勝  「主殿、奴らの事は放っておいてやって欲しい。武士の情けでござる」 ローラン「シャッシャッっと……あ!斬り過ぎちゃったよおい!」 綾香  「……ねえ、セイバー?もう一度だけ訊くけど、アンタ何やってるの?」 ローラン「だから見ての通り彫刻だ」 綾香  「一体それ...
  • 皆鯖裏組曲
    『偉大な英雄のテーゼ』(鯖一同)  オタ集う皆鯖スレで 英霊よ鯖となれ 『ポケモン金銀 BGM 27番道路(カントー地方)』 『乗り物があれば』(ベレロフォン)  「たった一つの手綱を握る、乗り手は英雄、乗騎は魔獣!   その名は・・・キマイラハンター・ベレロ!」 『禁じられぬ企み』(フィン・マックール)  青い槍を握って 白い指をくわえて  触れ合うことも打算 全ては予測済み  跪いて捧げよ 命乞いの言葉は  グラスに注いだ極上のワイン 『More than limit 聖フランク帝国』(ローラン、ルノー、アストルフォ)  大帝に集う我ら 選ばれし騎士達のエリート  騎士の叙勲を受けた 十二勇士の英霊  全国無比の実力で 異教徒どもを皆殺し 『La bête du Gévaudan』(ジェヴォーダン...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第23話
    ─────────────────────────────Another Servant     10日目 神の剣たち───────── ──────Sabers Side──────  夢を見ていた。  昨日あまりに楽しげに話すもんだからお互いに気が緩んでいたのだろう。  しまった、と気付いた時にはもう遅かった。  ここは目覚めるまで席を立つことのできない劇場。    開けるべきではない固く閉ざされた扉の向こうに彼女は落ちていた───。  ──────中世最強の騎士の最期の物語………ローランの歌へと。             ◇             ◇    ─────いつからこの結末は決まっていたのだろうか?  七年前にフランクとイスパニアの戦争が始まってから?  違う。  イスパニアが偽りの和平の使者を送ってきた時か?  いや違う。  ならば殿《しんがり...
  • Fate/MINASABA 20th
    Fate/MINASABA 20th 「問おう、貴方が私のマスターか。」 謎の剣客に襲われた彼を助けた人物は月光を背にしてそう尋ねた。 白銀の全身甲冑に身を包んだ少年騎士。 かくして七人目のマスター、衛宮士郎と七騎目のサーヴァント、セイバーとの契約が結ばれ――――――今宵、聖杯戦争が幕を開けた。 「マスター、貴方の理想は夢物語に過ぎない。その様な理想では――――――誰一人として、救えない。」 「確かにそうかもしれない・・・。けれど、俺は爺さんと約束したんだ――――――『正義の味方』になるって。」 簒奪の騎士は主の理想を、その甘さを糾弾する。 しかし少年は揺るがない。全ては胸に宿る誓いの為に、理想の為に。 「おしゃべりはそこまで?それじゃランサー、やっちゃって!」 「と、いうわけだ。恨みはないんだけど――――――諦めてくれると、手間が省ける。」 無邪気な殺意を向ける...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第18話
    ──────────────────────────────Another Servant    9日目 太陽王───────── ──────Riders Side──────  冬場であっても力強く燦々と輝く太陽が丁度天頂に差し掛かった頃。 「さてとおい牧師、舞台の用意は全て整った。そろそろ俺様たちもシャイニングロードを闊歩しにゆくぞ!」  ライダーは頃合を見計らっていたかの如く颯爽と立ち上がった。  しかしゲドゥの方は己のサーヴァントの相変わらず意味不明な言動に冷めた口振りで嘆息した。 「………いい加減肝心な部分を抜いて話し始めるのを止められないのかライダー?それでは理解できるものも理解できん」  またしても唐突に始まるライダーの奇行に辟易しながらもゲドゥ牧師は一応相槌を返す。  最近徐々に分かってきた事なのだがこの男………無視しても色々面倒臭いのである。 「ふん。唯人がファ...
  • Fate/Zero Another ~Heroes' tragic love song ACT4
    Act.4 『一家皆殺しが9件、就寝中や外出中の児童と若い女性の突然の失踪や行方不明が確認されているだけで20件以上、騎馬に跨った窃盗団による商店や図書館から物品の大量略奪が6件、なお偶然事件を目撃した通行人も金品を奪われている。 これら全てがここ1週間の内に冬木市内で起きた事件で、まず間違いなくサーヴァントが関わっていると思われ――』 「……」 魔導器を通して伝えられる璃正神父からの報告を、時臣は黙って聞き続ける。 『一家皆殺し事件に関しては4件目以降、常軌を逸した殺され方をした死体が複数出ており、間違いなく何らかの魔術が行使されているとみて間違いないでしょう。こちらで隠蔽工作は行っているものの、こう連続しては住民たちの間で噂が広がっていくのは止められませんな。  さらに行方不明者の何人かは、皆殺しにされた家族の身内であり、我々はこれら...
  • 宝具一覧
    宝具ステータス一覧 【EXランク】 神約の指環(リング・オブ・ソロモン) : (ソロモン) 万象輪廻す終焉の泥(シャプリシュ・アンマトゥム) : (エンキドゥ(第七次)) 掃星の夜明け(クリタ・ユガ) : (カルキ) 黙示録の獣(アポカリプティック・ビースト) : (マザー・ハーロット) 天命渦巻く混沌の海(ムアリダート・ギンリシュン) : (エルキドゥ(第二十次)) 伝国玉爾 : (始皇帝) 三神よ、永劫へ帰せ(ブラフマーストラ・トリムルティー) : (パラシュラーマ) 飢餓の天秤(ブラックライダー) : (ブラックライダー) 万象明かす原理の法典(プリンキピア) : (アイザック・ニュートン) 戦火の血剣(レッドライダー) : (レッドライダー) 劫炎帝竜(ムラデン) : (ストイシャ) 貪る獣縛(グレイプニル) : (フェンリル) 煌帝...
  • 宝具ステータス一覧
    宝具一覧 【EXランク】 神約の指環(リング・オブ・ソロモン)          種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 万象輪廻す終焉の泥(シャプリシュ・アンマトゥム)    種別:対界宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:1000個 掃星の夜明け(クリタ・ユガ)              種別:対軍宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:1000人 黙示録の獣(アポカリプティック・ビースト)       種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人 天命渦巻く混沌の海(ムアリダート・ギンリシュン)    種別:対界宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人 伝国玉爾                       種別:対国宝具 レンジ:- 最大捕捉:- 三神よ、永劫へ帰せ(ブラフマーストラ・トリムルティー) 種別:対界宝具 レンジ:- 最大捕捉...
  • Fake/Hand in Hand Interlude 2
    ――――Interlude/2 The princess mermaid and Conflagration.  月下の海には星々が浮かぶ。二つの空の狭間、水面の上に小魚舞う。  それは船、そこにあるのは七のうちの一。彼女の名は高波夏海。波間と揺れる宇宙を好む度合いは海から上がった人魚に等しい。  そう、夏海は水が好きだった。泳ぐのが好きだった。波に身を委ね、漂うのが好きだった。上下の感が消える水の中、足元から射す太陽の光、つま先まで行き渡る浮揚感。どれも彼女の心を強く捉えた。  だが沖に出たことはあっただろうか。彼女の家は地元の漁師たちにあまり好かれていない。祖父の代に少しばかりの因縁があったのだという。だから夏海は浜で泳ぐことはあっても、大海原に進み出た記憶はなかった。 「わあ……」  夏海の頬が緩んでいく。未知の体験、憧れへと届いた手、子供...
  • かくて運命は交差する
    「ええい、もっと速度を上げるでござるライダー!」 「やかましいぞ芋侍! 貴様は黙って俺様を守っていればいいのだ!」 「いかんいかんいかん、距離が縮んどるがや! もっと早う逃げてちょうせ!」 「だまっとれいアーチャー! そもそもワシの戦車は高速戦闘を前提に造られておらんのだぞ!」 ぎゃあぎゃあと喚く声と、森林を薙ぎ倒す音が響き渡る。 “黒”のライダー、ラメセス二世の太陽戦車に“黒”のランサー、本田忠勝が同乗し、自慢の名槍で弾幕の雨を弾いている。 弾幕の主は、“赤”のライダーであるムワタリ二世と、“赤”のアーチャーである徳川家康。彼らの戦車と大砲が、途絶えぬ大火力を実現していた。 逃げながら弾幕を張り、近寄らせない“赤”の戦車。 その弾幕を弾き、肉薄せんと追う“黒”の戦車。 聖杯大戦だからこそ実現した『騎兵(ライダー)』同士の騎馬戦が...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 最終回
    ────── Final ────── 「遠坂殿、遠坂殿! 眼を開けるんだ遠坂殿ーーーー!!」 「アヤカ!? なあアヤカ!! おいしっかりしろッ!!」  サーヴァントたちがぐったりと倒れ伏した各々の主人の身体を抱き起こす。  暖かい人肌。まだ主君は死んでいないと信じ、二人は必死の形相で主の名を呼んだ。  だが返ってくるのは悲壮な沈黙ばかり。  祈るような気持ちで頬を叩いてみても何の反応も示してはくれない。  このまま放っておけば確実にに死ぬ───。  一か八かの覚悟でサーヴァントはマスターの停止した命のリズムを再起動させるべく心肺蘇生を試みた。  力加減を間違い誤って殺してしまわぬよう細心の注意を払いながら胸の中心を掌で何度も押し込む。  何度も何度も、何度も何度も同じ挙動を繰り返す。  なのに幾度胸部に刺激を与えても一度止まった心の臓は再動しない。  しかしそれでも彼らは諦めずに悲...
  • 王の神話
    ―――遂にここまで来た。 天には聖杯とよばれた黒い太陽がある。ソレは今にも生まれ落ちそうだ。 衛宮士郎はそれを一瞬だけ見上げると、自分の右手に握られた相棒を見やった。 鉄と木材で構成された相棒は当然、身じろぎなどしていないが、それでも士郎は相棒が言っていることを感覚で理解した。 ―――戦わせろ。 ―――人類の敵、討つべし。 ―――撃つべし!! 相棒も分かっているのだ。 アレは人間のためにもこの世にあってはならない物で、そして自分はあれを撃つために作られたのだと。 「ああ、ここまで来たんだ。頑張ろうな、AK」 ミハイル・カラシニコフによって作られ、以降半世紀の間、戦場を駆け抜け続け、 『地上で最も人を殺した銃』と呼ばれた衛宮士郎のサーヴァント、バーサーカー。 正義の味方に握られたそれは静かに沈黙し、弾丸を吐き出す瞬間を待...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第17話
    ────Servant Side Saber&Fighter ─────────  大回転しながら空を飛ぶかのような浮遊感を味わった後、セイバーは頭から海水に叩き込まれた。  飛び込み競技も吃驚なウルトラ技である。尤も人間が今のをやると確実に命に別状があるだろうが…。  水中深くに没してゆきながらごぼごぼと口から空気の泡が出ていくのが見えた。  必殺技の途中で攻撃するとは卑怯なりファイター!と水中でもがきながらも脳内で文句を言う。  身体の状態を確認した。派手にホームランされた割にはダメージは少ない。  セイバーが咄嗟に防御姿勢を取れたのもあるがそれ以上にファイターが何らかの手加減した可能性が高い。  その証拠に体のどこにも大きな斬撃傷が全く無いのだ。  状況的にファイターが意図して剣の腹の部分で自分を打ったとしか思えない。  一体何故?という疑問は直ぐに氷解した。  海に沈むセイバ...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第13話
    ──────Riders Side──────  伝令と現在生きている連絡網の再確認と注意事項の伝達を終えてゲドゥ牧師は一息ついた。  ぐびりとウォッカを腹に収めた。燃える塊が食道を滑り落ち胃に沁み込んでいく。  とりあえず町に潜ませた間者は丸々無事だということがわかった。  アーチャーの宝具の被害範囲の中には運良く居なかったということなのだろう。  一番肝心な部分で回避できなければ意味が無いのだが今更文句を言っても仕方が無い。  それにライダーの言うように自分とライダーさえ無事ならばまだ全然何とかなるのだ。  むしろこうなった以上任務達成にはライダー、サーヴァントの力が必要不可欠になる。  昨夜。  程よく痛め付けられた形跡がある騎士姿の男が白馬に女と乗っているのを目撃したという情報が監視員より入っている。  姿からして間違いなくセイバーだろう。  ここで問題に...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第12話
    ──────────────────────────────Another Servant     六日目 プライド─────── ──────Lancers Side────── ───────Interlude  ───────  ────鍋之助、立派な武士になるのだぞ────  その願いがこの侍の魂の芯となった。  忠勝の父、本多忠高は1549年、安祥城奪回戦で誇り高く散った。  予想外の織田軍の守りの堅さに阻まれた自軍の膠着状態を打破する為、  忠高は大手門へ単騎駆けを決行し、見事味方に攻撃の糸口を与えることに成功した。  だが、その代償に迎撃してきた織田軍の無数の矢を浴びる事となった。  被弾での大量出血によって薄れゆく意識の中、想うは息子鍋之介の未来。  ここで果てる事になる父が息子へ残してやれるものが何か無いものか……? ...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第24話
    ──────Berserkers Side────  現在の時刻は夜十時頃。  これはライダーとアーチャーの大激突から数時間後の深山のとある一角で起きた惨劇である───―。  多くの民家の明かりは既に消え失せ、周辺一帯は人も草木も皆寝静まっていた。  身体を芯から冷やす冬の寒風が周囲の寒々しさをより一層際立てている。  そんな中、満天の星空を肴に狩りを心から満喫する者達がいた。  深山町の中心部から若干外れたこの区域は、いつの間にやら何の変哲もない場所から猛獣の潜む狩場へと豹変していたのだった。 「鬼さんが追~い詰めたっと。どうした? もう逃げないのかい?  ───けどまあ、どんなに頑張ろうとも逃げられないんだけどね」  弱者を嬲ることにとてつもない快感を覚えるサディストのように雨生虎之介は嗜虐の笑みを浮かべて獲物を追い詰めていた。 「はぁはぁはぁはぁ!! まま、待たれい!...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第34話
    ────────────────────────Another Servant    14日目 聖杯降りし最初で最後の聖夜────── ──────Sabers Side──────  帰還と同時に──、 「こぉんのぉ……バカーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!」  危うく鼓膜を破壊しかねない大音量がセイバーの耳に叩きつけられた。  綾香のあまりの大怒声に窓硝子がビリビリと揺れ森がざわつく。  早朝の空気に相応しい爽やかな音色を奏でていた朝鳥達は地上に突如出現した不動明王様に恐れをなして飛び去っていった。  英馬の力の一部をホムンクルスの肉体に降霊させた魔馬ヴェイヤンチーフに跨っているのは朝帰りの騎士である。  そしてその彼はというと、両耳を手で塞ぎながら少女の手荒いお帰りなさいに悶絶していた。  耳がキーンとする。  っていうかキーンって残響かいつまでも取れん...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第16話
    ──────Sabers & Fighters Side──────  突然その魔力が現れたことに気付いた。  綾香は思わずそちらの方角へと首を向ける。  なんだろう?と思う暇など無かった。  なにせ物凄いスピードで強大な魔力が自分たちの方へと向かってくるのだ。  接近するに従って綾香の令呪が反応を増す。  その時点でようやく魔力の正体を悟った。この気配は間違いない。 「サーヴァント!?」  すばやく周囲を見渡す。  此処は深山の中心地からは外れているがそれでも居住地帯のド真ん中だ。  あまり戦闘に適した場所とは言えない。 「アヤカ北の方だ!海があるぞ!」  どうするべきか悩んでいるとまだ霊体状態のセイバーが最適な戦場を示してくれた。 「でかしたわセイバー!」  お礼と共に身体に魔術を掛けて一気に走り出す。  常人では有り得ぬ物凄い速度で疾走を始めた綾香。  目指すは海。誰もいない戦場に...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第35話
    ──────Sabers Side──────  光の時間は終わりを告げ、闇の時間が到来する。  この星が生まれてから幾度繰り返したのかも分からぬ程に繰り返された当たり前のサイクル。  動物にも人にもそして彼女たちマスターにも必ず訪れる約束された時間帯。  昨夜、少女の相方の白騎士が大暴走をかまし主人を大混乱の渦に陥れるというちょっとしたハートフルハプニングこそあったが、現在はどうにか落ち着いている。  日中も特に問題もなく……というよりは問題を起こしそうな番犬にはきつい灸を据えておいたから嫌でも大人しくしていた。  まあ尤も、セイバーが大人しくしていたのは灸を据えられたからだけではないだろうけど。  すこぶる勘の良い彼ならきっと自分と同じ予感を抱いていた筈だから。  ───おそらく、今夜が聖杯戦争最後の日になるだろうという終わりの予感を。  それからの活動方針はシンプルだった。...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第31話
    ───────Interlude ─────── 「まずいな、始まってるぞ…」  発見はほぼ同時であったのに、接触は騎士達の方が一足早いというなんとも微妙な結果となっていた。  彼らの目的であったティルフィングはたった今し方セイバーとの戦闘に突入した。 「………僅かに遅かったようですね。  しかしこのまま戦えばセイバーの勝利はまず揺るぎません」  のんびりとそう断言するキャスター。間桐が不愉快そうに非難の声を上げる。 「何をのんびりとしてるんだよキャスター!  早くなんとかしないと魔剣が奴らに破壊されちまうじゃないか!  お前まさか俺達が勝つ為の切り札になるカードが破かれるのをみすみす指を咥えて見てる気かよ!?」 「ですけど、今下手に手を出すと最悪セイバーと直接矛を交える事になりますが?」  それはあまりに不利では?とキャスターの眼が語る。  非常に高い対魔力スキルを備えたセイバー...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第14話
    ────────────────────────────Another Servant    7日目 遙か遠き日の……──────  ────まず結論から話そう。  この日は珍しく何も起きない平和な日だった。  突然周囲を吹き飛ばすような力による大破壊も無く。  天変地異や異常現象も起きず。  建造物や自然物などの倒壊や焦土に変わり果てた場所もない。  押し入り殺人が起こることもなく。  時代遅れの決闘をするような怪物たちも姿を現さない。  冬木の港町全体に立ち込める悪い空気に脅えながらも人々は何も起こらない夜を越える。  それが聖杯戦争が開幕して七日目の出来事だった───。  強いて不審な話題を上げるならどこかの貴族めいた婦人たちの死体が見つかったことくらいだ。  だがそれも遠坂家の人間が直接やってきたことによりその事件を知るのも極一部の人間のみとなった。  神秘は隠匿され...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第19話
    ──────Sabers Side────── 「アヤカーーー!アーヤーカーーーー!!シャジョーアヤーカサンッッ!!」  石造建築で建てられた冷たく硬質な廊下を疾駆音とやや興奮した怒鳴り声が喧しく駆け抜けている。 「見つけたっ!見つけたぞーー!」  はしゃいでるのか騒いでるのかはさておきセイバーが騒がしくも綾香のいる部屋に雪崩れ込んできた。 「セイバーうるさい!調合の邪魔だから静かにしてって数時間前に言ったばっかでしょうが!」  あまりの騒々しさに部屋の中央で大釜をグツグツと煮滾らせ、まるでそう魔女の真似事らしき事をやっていた綾香が怒鳴り返した。 「ああーーーーッ!また魔女か!魔女がいる!!」  そんな少女の姿に騎士は指をさしながら非難めいた…というよりは不満めいた声を上げる。 「当たり前でしょ。魔女がウィッチクラフトやってなにが悪いってのよ?」 「ブーブー!魔女反対!魔女反対ー!ブーブ...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第25話
    ──────Sabers Side────── 「ふぅ、なんかようやく着いたって感じがするわね。  そんなに時間がかかったわけでもないのになんかすっごく色々あった気がする……」 「ああ、同感。なんかやる前から既にやり切った感でいっぱいだ。なぜだろう不思議っ!!」  町に到達するまでに色々あった気もするが、セイバーと綾香はようやく冬木入りを果した。  深夜だということもあり町は耳が痛くなるほどの静寂に染まっていた。  今は冬季であるため虫の音も一切聞こえてはこない。ただ時折風に揺れる草木の葉音と夜行性動物の微かな鳴き声がしている。 「やっぱり静かね。特にこっちの町は橋の向こう側にある深山の港町と比べたら農村に近いから余計に静かだわ」 「とりあえずこっちの町を見回ってからあっちの港町に行くってことでいいかアヤカ?」 「うん。それでいいわよ。じゃあ早速探索を開始しましょう」 「よしそんじ...
  • 死と乙女 第三話
    X          X          X          X          X 水佐波市の外れには一軒の古書店が存在する。 狭い店内には至る所に書物が天井近くまで積み上げられ、足の踏み場もなく、 その奥には煙管を咥えた甚平姿の男が暇そうな顔で店の本の頁を繰っているという。 六、七十年前から時間が止まったかのようなその古書店に、客が訪れることは殆どない。 何せその店に足を踏み入れるには“結界”を越えなければならないのだから―― 「んー……」 まだ正午を回ったばかりだというのに薄暗い店内の一番奥で、 古書店の主人、蔵馬鉄人は新聞をめくっていた。 『早くも猛暑到来? 市内各所で今年最高気温を記録 熱中症に注意を』 『地デジ完全移行 対応テレビ求め列 市内の家電量販店は軒並み在庫切れ』 『市内の動物園で飼育されていたライオン(六歳 オス)が急死 遺体は専門家の元に搬送...
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