これまでのあらすじ

ラーマ、アルジュナと共にカルキと言峰の待つ大聖堂へ向かったカルナ。
その隙に衛宮邸へ襲撃を掛けてきたラーヴァナをマスターだけで何とか撃退した士郎たちだったが、安堵したのも束の間バトラズを従えた臓硯が現れる。
誰もが満身創痍の中で圧倒的な巨体のバトラズを前に諦めかけるが、カルナのマスターである士郎だけは一歩も引かなかった。


「それがどうした、理屈なんて関係ない!!
 誰が何と言おうと、俺はランサーをカルナを信じるんだ!!」

「もうよい、衛宮の子倅。お主はここで死ね」

臓硯の命によりバトラズの宝具『灼熱秘めし無限の神鉄(サファ・アキナケス)』 が士郎に振り下ろされた。

(ランサー! ランサー!! カルナ!!!)

轟音が響き、誰もが衛宮士郎の『死』に絶望した。

「士……郎ぉ……」

膝をつき涙する凜に――

「ね……姉さん……」

信じられない物を見たような顔で呆然と士郎がいたところを指さす桜。
そこには――


「いいぜ小僧、よくぞ吠えた」


一陣の風が男の外套をはためかせる


「この勝負、最後まで俺のバカ弟子を信じ抜いたお前の勝ちだ!!!」


――バトラズの大剣を斧一本で受け止める、筋骨隆々の偉丈夫の姿があった。


「あのバーサーカーの大剣を受け止め、且つ弾き返すなんて……何者なのあのサーヴァント」

「アーチャーよ! パラシュラーマ、ランサーの師匠!!
 昨晩ランサーが言っていた事前策ってアイツの事だったのよ!!!」

士郎を助けたパラシュラーマはバトラズと向かい合う。

「成る程貴様が今回のアーチャー、あのランサーの師匠か。バーサーカーの剣を受け止めるのも納得がいく。
 だが所詮はそこが限界、いかに強い蟻がいたとしても巨象の前にはひとたまりも無いのと同様。
 バーサーカーのクラスで狂化されたバトラズという英霊に、敵う者はおらん!」

勝ち誇る臓硯。だが、

「ジーさん、独り言なら他所でやってくれ。俺はバーサーカーのバトラズと話をしてるんだ」

「!?」


「今の一撃、申し分なし!
 だが惜しかったな」

「行けーーーーー!!!」


『梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)――――――――――――――――』