FateASマテリあるぇ~?(・3・)

※これはFate/Another Servant Heavens Feel 2の執筆にあたって作者が大量に書き殴っていたメモや設定などをサイマテ風味っぽく編集したおまけです。
 AS連載中に明かされた公式新情報や、思い付きや、適当に無我の境地でメモに書き殴っていた(つまり深く考えてないw)などの影響で一部本編中との間に齟齬がある部分もございます。
 それらは錯覚や幻覚ではありませんが、電子虚構世界に唐突に登場したどこぞのラスボスの御方ようなそんなもんだと悟った慈悲深いテキトーな心でご覧ください。

 また ネ タ バ レ を多く含んでおりますのでFateAS本編を楽しんだ後にポテチや枝豆あるいは酒の締めのラーメン的な感覚でお楽しみ頂くのがよろしいでしょうお嬢様。













[あ行]


・アインツベルン(その他)
 聖杯戦争始まりの御三家の一角。名門家系。聖杯の守り手。現当主はユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン。
 第二次聖杯戦争ではルゼリウフ・アインツベルンをマスターとして送り込む。
 今次で"サーヴァントの召喚"についてのルールの綻びを発見した。
 第二次儀式で最高の英霊を用意しても勝てなかったという苦い経験と、その気になればどんなサーヴァントでも召喚は不可能ではないという考えから、第三次聖杯戦争において無名の反英雄アンリ・マユを召喚するに至った。



・アインツベルンの侍女(人物)
 ルゼリウフ・フォン・アインツベルンに仕える侍女。メイドさん。本名?えーと、あーと、ジージョとかでいいや。
 アインツベルン一族以外の者は全て下賎だと言わんばかりの高飛車で慇懃無礼なホムンクルス。
 ルゼリウフお嬢様命。お嬢様命過ぎて死ねる、いやむしろお嬢様に殺されたいってくらいに彼女に陶酔している。
 お嬢様の身の回りのお世話とご奉仕に自身の全てを捧げている。
 ルゼリウフが聖杯戦争で最後まで勝ち残った際には、彼女に天のドレスを着せる役目が与えられていた。
 しかし劇中では血統書付きの野良犬(ローラン)の相手でてんやわんやの大忙しでしたとさ。ごくろうさまです。
 その最期は、バーサーカーの襲撃によってセイバーと分断された後、アーチャーに襲われたルゼリウフを庇って死亡。



・アインツベルン馬車スペシャルマークⅡ(その他)
 ローランとアインツベルンが足代わりに使用していた超豪華な特注馬車。命名はローラン。
 乗り心地抜群。血統の良い数頭の駿馬ハイパーパトリシア(ローラン命名)に馬車を牽引させてるのでかなり速い。
 マジありえない豪奢さが自慢の馬車で、その豪華絢爛さたるや目撃したゲドゥ牧師の部下達は揃ってメルヘンの世界に迷い込んだのかと錯覚したほど。
 シンデレラの南瓜の馬車みたいなのをイメージしてくれればいいかと。
 ……うん、紛うことなきメルヒェンだ。



・アインツベルンの邸(地名)
 アインツベルンが第二次聖杯戦争中に滞在していた石造りの洋館。
 お城ではないが別荘と考えるには馬鹿みたいにでかい豪邸。常人の感覚なら別荘じゃなく本邸だろうと突っ込まずにはいられない。
 おなじみの城は第三次聖杯戦争から建てられたものである(zero談)。
 そのため第二次では設定上使えないので作者が急遽用意する必要が生じた拠点である。
 ちなみに城建設に当たっての遠坂のお膝元云々の話に繋げる為に邸は冬木近隣の直ぐ近くの森の中に建ててある。
 場所で言うとアインツベルン城の正反対の位置。城が西方面の冬木郊外なのに対して館は東方面の冬木近郊。
 中盤以降からはセイバーと綾香の拠点となった。



・アサシン(クラス)
 暗殺者のサーヴァント。マスター殺しに特化したクラス。
 マスターにとってはかなり扱い易いクラスで召還の際にクラス選択出来るのも特長。
 アサシンクラスが触媒となっている為、物質的な触媒不要でハサン・サッバーハの誰かを召還出来る。
 触媒が無くどのような英雄が出てくるか判らないギャンブルをするよりはずっと方針決めや準備などもやり易い。
 ASでも背後からの奇襲、陣地襲撃、乱戦に乗じて暗殺などマスターに様々な脅威を見せ付けてくれた。
 流石はハサン先生ッスね!その玄人好みの渋い戦い方がたまりません!
 劇中全く登場していないように感じた人はきっと気のせい。
 いやいやちゃんと出てましたから、ほらあのシーンとか!そのシーンとかで大活躍でしたし。
 う~むASのアサシンの気配遮断スキルのランクの高さも大したものであるなあHAHAHA!
 


・アストルフォ(人物)
 ドゥーズペールの一人にしてローランの友人。ちなみにさり気なく王族。
 イメージ的にはまさに綺麗な慎二。外見が超絶美形なせいか、自分に酔いがちなナルシストだが婦人に優しく友情にも篤い。
 ただ武力に多少問題が有り数あるパラディン中では下から数えた方が早い……というか下手すると聖堂騎士でもないフランク騎士にも負けかねない。
 そんな貧弱な彼がドゥーズペールの座についているのは血筋のコネなどではなく、フランク全土の王侯貴族をも圧倒する財力と他国の強いコネクションがあるため。
 当人は美形で高貴さ故の気品もあるので良家の御婦人方に大人気。そのため色々と繋がりや儲ける機会が多いというわけである。
 フランク帝国の遠征費などの軍費はアストルフォの家が出資しているのであった。
 モテる金持ちでも弱いの三拍子が揃っているのでフランク騎士やドーズペールの座に着きたい聖堂騎士からは嫉妬や侮蔑の目で見られやすい。
 しかしそんな弱っちぃ彼も冒険先で手に入れた数々の魔法のアイテムや神秘のペット(ヒッポグリフ)であっという間に魔法戦士にジョブチェンジ!
 その実力を(概念武装や宝具のおかげで)飛躍的に上昇させて地位向上に成功し、果ては理性を失ったローランを正気にするべく月に理性を取りに行った。
 まあ御覧になって奥様!今ならただのボンボン貧弱貴族を強くて華麗な魔法騎士に変身させる道具がセットで¥19800ですってお安いわ!
 ちなみに神話や伝説でヒッポグリフが初めて登場したのは『狂えるオルランドゥ』からだとかなんとか。
 コンマテ4の発売によってアストルフォに惚れた者は非常に多いという(笑)
 一体どうなってんだよシャルルマーニュ伝説の連中はッ!!

・アーチャー(クラス)
 弓兵のサーヴァント。三騎士クラスの一角。遠距離攻撃に特化したクラス。
 原作は揃って例外的な弓兵だったため、ASでは至ってオーソドックスなタイプの弓兵がチョイスされた。
 って宝具がアレなアーチャーのどこがオーソドックスなんだよ!意義あり!(笑)
 近接戦闘を苦手とし、宝具が非常に強力なサーヴァントタイプである。



・アーチャーの装備(武装)
 アン・ズオン・ヴォンの装備品は、全身を覆う甲冑と巨大な弩である。
 鎧はアウラクの畔にある河で吊り上げた巨亀の頑強な甲羅を素材に製作した甲羅の鎧と手甲で非常に硬い。
 でも素材が素材なため結構…というかかなり重いのが玉に瑕。そら鈍足にもなるよアンタ。
 主武装である弩の方は弩の項を参照。



・アン・ズオン・ヴォン(サーヴァント)
 FateASにおけるアーチャーのサーヴァント。
 その正体は紀元前2~300年頃の古代ベトナムアウラク国の伝説上の王、アン・ズオン・ヴォンその人である。
 漢字表記だと安陽王と書くが有名な三国志武将と違い、無名な彼では一発ではまず読めないのでASではカタカナ表記にしている。
 弩に使われていた神亀の爪を触媒に間桐燕二によって召還された本来ならば召喚出来ない筈の東洋英霊。
 臓硯的には駄目で元々、運試し程度のつもりで渡した爪触媒だったのだがお孫さんがまさかの大当たりを引いてくれたのだった。
 西洋魔術基盤の英霊ではないがシステム管理者の臓硯お爺ちゃんが手を尽くして召喚準備を整えてくれたので最小限の劣化で済んでいる。
 能力値は筋D耐C(B)敏E魔C幸E宝A。※括弧内が劣化前の能力値。
 世界と契約して英雄となった人物で死後は守護者として闘争に借り出されていた。
 生前に自国が滅び、死後は他国が滅ぶのを見せられ続けたのが『今度は長く平和な国を興す』という想いに繋がり、その悲願を胸に聖杯戦争に参戦した。
 ついでに聖杯戦争の合間に綺麗なオネーチャンを嫁さんに探していたという抜け目無さも併せ持つ。
 通り名は”螺旋城の安陽王”。まさかの城そのものを宝具として持ち出すという三騎士の名に恥じぬド派手なアーチャー。
 好きなもの。綺麗なネーチャン。話が早い奴。
 苦手なもの。中華大陸の蛮族。面倒臭いこと。蛭のように陰湿な奴(間桐臓硯のような)。
 性格は割と大雑把でその大雑把さが災いしてドジに繋がることもしばしば。
 でもそんなことでは全くヘコ垂れない、だって精神が豪快なおっちゃんだから。
 若い見た目に反して爺口調で話す、中身は骨太のおっさん。戦国を生きる戦士はみなオヤジよ!っとばかりに作中ではむさい大活躍をしてくれる。
 子供も結構好きで、それ以上に美人のねえちゃんが大好きな一応善君に類する人。愛娘がいた。
 なのだが中華族との絶滅戦争をやっていたせいもあり、戦争に関しては冷徹な価値観を持っている。
 その価値観とは負ければ全てを犯される、ならば勝つ為に何をやっても仕方なしという考えで、それが炸裂したのが四日目の深山町大破壊の一件なわけである。
 でもありゃぁちょいとやりすぎだぜとっつぁん!
 皆鯖スレ住人からは"ヤス"の愛称で親しまれている。癖の強いロン毛なので髪の毛が昆布っぽい(間桐燕二談)。
 彼は弓兵には珍しく甲羅鎧と手甲でガッチガチに守りを固めた重武装系のアーチャーで性質は防性になる。
 おまけに射手としての錬度も高くはなく、主武装の五十連発不思議連弩によるマシンガン掃射を主戦術に戦っていく。
 また亀に関わる英雄だからなのか堅い分足が遅く、足の速いランサーなどは苦手な相手である。
 特に作中のランサー本多忠勝のような間合い広いし足速いというタイプは天敵。
 一見弱そうに見えるが、これでも建造中のコーロア螺旋状壁を夜毎破壊しに来る魔鳥をキムクイの知恵を借りて退治した逸話を持つ。
 作中では一応は典型的な弓兵のため極力真っ向勝負は避け、偵察と遠距離攻撃で勝ちを掻っ攫いにいく戦術方針を取った。
 安陽王は基本的に大雑把な性格の為、卑屈で神経質な燕二とはイマイチ相性がよろしくなく、噛み合わない場面が度々見られた。
 その最期は事前に正体を調べ上げて来た遠坂組との決戦で、魔城の弱点である弩の引き金をファイターの宝具に破壊されて敗退した。
 IFアーチャールートでは聖杯を手に入れた後、突如幕末日本に巨大移動要塞を駆るおっさん若人が出現。
 その圧倒的魔城の火力で江戸幕府と薩長をぶちのめし、ついでに日本に侵攻して来る欧米列強や聖堂教会・魔術協会・日本退魔組織などの敵対勢力もぶちのめして日本が新アウラク国になるのであった。


・爽快睡眠薬(魔術)
 遠坂刻士が何よりも時間が貴重になる聖杯戦争で時間を有効活用するために調合した短時間で数時間分の睡眠が取れる魔薬。
 三十分に満たない睡眠時間でも抜群の効力を発揮し、長時間タップリ安眠した後のようなスッキリ爽快な目覚めが体験できる。
 これ一錠でもう栄養ドリンク剤なんて必要ない! ファイタァァァいっぱぁぁぁつ!!



・弩(武装)
 いしゆみ。アーチャーの武装でボウガンのような形状をした巨大な弓。当然矢も通常規格よりもでかく威力も高い。
 神(精霊)であるキム・クイの霊爪を弩の引き金に使っており通常の弓にはない強力な魔力を秘めている。
 総弾数50発。予備弾装を合わせれば最大で千発分の矢を撃つ事が出来る優れものだ。
 引き金を引きっ放しにすることでマシンガンのようなオート連射可能。もちろん単射もOK。
 矢が尽きればアーチャーがどこからともなく予備弾装を取り出して再装填する。
 さらにその予備弾装まで尽きれば一度手元から弩を消滅させてまた出現させれば元通りという不思議弩。
 ちなみにアーチャーが単身で使用する時には人間が持てるサイズの弩だが、魔城の主砲台座に設置すると途端に機関砲並のサイズに巨大化する。当然威力も向上する。
 いやあ~古代の神秘は偉大だなぁ。
 ところでこの弩、伝説では"霊光金爪神弩"なんて素晴らしくオサレセンスな銘が付けられていたりするのであった。古代人恐るべし……。



・一射千滅の魔城弩(宝具)
 コロア・キムクイ。
 アーチャーの保有する宝具。『金亀神城』の主砲である巨大な神弩。
 能力は皆鯖版と同様。Aランク対軍宝具。
 精霊キム・クイの霊爪を弩の引き金に使用した神弩で一射で魔城の周辺に存在する千の敵を殲滅する広域無差別兵器。
 パワーを抑えた状態でも深山の町の一区画に壊滅的な打撃を与えた。
 それが原因で、維新志士御一行や江戸幕府御一行や明治政府やら魔術協会やらに眼をつけられてしまいましたとさ。
 遠坂曰くとんでもなく傍迷惑な宝具。



・維新志士御一行(組織)
 第二次聖杯戦争は一応時期的には幕末の真っ最中である──ってことで登場したそれっぽい勢力の方々。
 魔城による町大破壊を敵の新兵器かなんかだと勘違いした連中がその真偽を確かめるべく聖杯戦争中の冬木に彼らを送り込んだ。
 セカンドオーナーの遠坂刻士をストレスでハゲかけさせた集団。
 だが、この地で何が起きているのかを知らなかったため見事に全滅した。
 雨生に襲われたり、ティルフィングによる量産型バーサーカーの材料にされたりと踏んだり蹴ったりでした。
 あくまで時代背景に色付けの為に登場させたゲスト勢力であるため扱いは非常によろしくないのであった(笑)
 外部組織がそれぞれの思惑の下で本格的に聖杯戦争に絡んでくるのは第三次儀式からである。
 ナチスとか帝国陸軍とか胸が熱すぎるだろう……。
 第一次や第二次と違って第三次は菌糸類のゴッドも面白そうと言っているので諦めるにはまだ早いかもしれない。
 ちなみにヒムラやサガラやカミヤなる人物がいたかどこぞのヒテンミツルギスタイルの方々とは一切関係ございませんハイ。
 関係ございませんったら! あんなんが混ざってたらウチのマスターたち殺されちゃうよ!(笑)



・イスパニア十二傑衆(組織)
 フランク帝国のドゥーズペールに対抗して組織された十二名の英傑衆。イスパニアで最強の英雄達を選りすぐった超エリート部隊。
 アエルロー、マルガリス、ファルサロン、コルサブリス、マルプリーム、アミラッフル、アルマソール、チュルジス、エスクリミス、エストルガン、アストラマリス、フルロットの十二名から構成されている。
 イスパニア国内では誰も敵わぬ普通に強い英雄たちなのだが、如何せん相手が悪過ぎたのが敗因。
 ドゥーズペールの面々とそれぞれ一騎打ちして見事討ち死に全滅した。



・隠槍・蜻蛉墜し(スキル)
 本多忠勝が隠し持つ秘奥義。最奥の槍。
 地味な筈の利器型宝具持ちランサーに有るまじき超必。
 これぞ忠勝ハジマタと言わしめたSAMURAIの業である。
 忠勝自身の肉体の変性で得た超敏捷と蜻蛉切の特性を最大限に活用した投擲技。
 ローランが喰らった時の様に一投目を敵に迎撃させ、本命の二投目を叩き込むパターン。
 一投目を敵に回避させ、体勢を崩した敵の背後から二投目を叩き込むパターン。
 そして一投目を敵が対処出来ずにそのまま身体にぶっ刺さって貫通するパターン。
 という三パターンが用意された抜け目の無いイヤラシイ技であるため無傷で回避し切るのはまず困難。
 ビジュアルイメージ的には七夜志貴の極死七夜が近いか。
 書いている時点ではまさか被ってるとは思いもしてなかった作者なのであったorz
 他にも忠勝の奥義として『壱ノ正槍』というのがある。
 こっちは槍術の基本中の基本となる突き。基本こそが奥義に繋がるを地で行く物凄~~~~く地味な必殺技である。
 劇中では戦車に乗ったライダーとの最後の打ち合いで使った刺突がコレ。
 ちなみに奥義を使ったのにも関わらずライダーに敗れてしまったのはライダーの戦車が纏う陽火による先制攻撃があったため。
 むむむ、中々にやりおるなファラオめ……。



・ウィーラーフ(人物)
 またの名をウィーグラフ。老王ベーオウルフと共に最強の幻想種である竜種・火竜と戦った勇士。
 ベーオウルフ伝説の中では恐らくベーオウルフに続く二番目位の強さを持つであろう英雄。闘王大好きっ子。
 実子のいないベーオウルフに息子のように接して貰い、そして一人前の勇士になれるよう鍛えられてきた。
 唯一の老いたベーオウルフに残された親類であり忠臣でもあったのがこのウィーラーフである。
 伝説では火竜怖さに次々と逃げていく部下の中でただ一人王の許に残り、王と共に戦い、王の最期を見取った人物。
 その勇気と忠義を讃えベーオウルフは遺言の最後に己の武具をウィーラーフに褒美として授けた。
 勇者の武具が新たなる勇者へと引き継がれるとか超燃える展開なんですけどっ!
 ASにおいては盾兵クラスのサーヴァント適性を持つ。というか残念だがこれにしか該当出来ない。
 能力値としては筋D耐C敏D魔E幸E宝Aくらいを想定。
 所有する宝具は作中の過去話にウィーラーフが使用した『大鉄盾の勇士』という防御宝具を一つ。
 装備品は勿論ベーオウルフに譲り受けた武具で、闘王の胸当て、闘王の兜、闘王の脛当て、闘王の手甲を装備。
 しかしながらサイズが全く合ってない為、自分にフィットするよう紐などを改良している。
 ただし武器だけはウィーラーフがベーオウルフ王に敬意を表して王と共に埋葬したため(勿論くれるとは言われた)、彼の父エーオフスターンの形見でもある巨人製の古剣を使っている。
 ウィーラーフ……お前ってやつぁどこまで忠臣なんだ…うっうっ(;ω;)



・ヴェイヤンチーフ(その他)
 ローランご自慢の愛馬。ブリリアドロの名でも知られる名馬。
 ローランと共に長きに亘って戦場を駆け抜けた軍馬として英霊馬となった。
 ルノーの愛馬バヤールほど速くはないがそれでも十分過ぎる駿馬。
 ASで登場するヴェイヤンチーフはオリジナルの劣化コピー品。
 アインツベルンでは英霊馬を丸々召喚する力はなかったので、苦肉の策として中身が完全で無いのなら外身で補えというコンセプトで蒼白のホムンクルス馬ヴェイヤンチーフが製作された。
 そして後は中身が空の馬身に英霊の魂の一部を降霊術で降ろしてハイ出来上がり。予想していた以上に上手くいったらしい。
 まあ分かってる人もいるでしょうが、当初こんなのが登場する予定はなかった(笑)
 思い付きで入れた。今はほんのちょっとだけ反省しようかなという気にならなくもない。
 でもでもだってライダーと競馬したかったんだもん! 騎馬戦したかったんだもん!
 ローラン&綾香とラメセスの因縁の決戦で戦車で轢き殺させそうになった主人達を庇い軍馬として名誉ある最期を迎えた。



・雨生虎之介(人物)
 FateASのバーサーカーのマスター。本名は雨生虎之介(うりゅう とらのすけ)。
 名前の元ネタは雨生龍之介より。龍がいるならやっぱ虎っしょ!?
 御三家が外部から招いた魔術師の一人。快楽殺人鬼。マッドウィザード。スプラッターサイエンティスト。
 ASの誇るド変態マスター一号。ちなみに二号はゲドゥで三号が燕二で四号がファラオ。
 オイオイいかんぞ、FateASは男らしい紳士の為の物語だと言うのにやたら変態が多いじゃないか!
 雨生家の魔術師がASのマスターに選ばれたのはzeroで龍之介の先祖が聖杯戦争に関わっている可能性があったため。
 キャラのコンセプトはずばりマジカル☆龍ちゃん。悪運だけはかなり強い。テンションも高い。
 zeroの血塗れアイドル雨生龍之介を魔術師として一人前にした姿そのもの。捻りも何もあったもんじゃないよ君。
 当然龍ちゃんの家系の子なんで冬木の町を押し込み殺人や猟奇殺人で恐怖に叩き込んでくれる。
 好きなものは人間の体内。生物解剖。外国語。最近学び始めたばかりの英語。
 苦手なものは虫歯。既に使い飽きた外国の言語。
 魔術師としての力量は中の中と至って普通だが知識だけは無駄に豊富。魔術属性は『水』。
 液体操作などの魔術を得意とし、液体を霧にしたり水弾にしたりして戦う。
 本来は戦闘型ではなく研究型の魔術師で人体研究や実験とか超大好きな狂気の魔術師。
 元々知的好奇心が非常に旺盛で未知への探究心がとてつもなかったのだが、それが間違った方向に突き抜けてしまった典型例。
 ひょんな魔術的実験で人間の解剖をしちゃったのが運の尽き。以後憑かれたように人体解剖に熱狂することに。
 様々な学問を学び、特に語学や解剖学に深く精通しており真っ当な学問の道を進んでいれば世界で名を残せる天才学者となっていたことだろう。
 人間の中身には神の座にすら到達できる神の人体があると妄信し、その自論を証明するためにあらゆる人体が手に入る世界を望んで聖杯を求めた。
 ちなみに神の座に至る肉体そのものを聖杯に望まないのは、あくまで雨生にとって宝を探すのも愉しみの一つだからである。
 1000体の中に1体の当たりがあれば999体ハズレてもいいやという感覚……ってお前、何億体あると思ってんの?
 サーヴァント学(自称)なる独自研究によってティルフィングと多少の意思疎通を成功させ新しい魔剣の運用法を発見。
 何度かの実験の末に二体のバーサーカーを同時に使役するという荒業を生み出した。
 しかしその最期はバーサーカーへの魔力供給に耐え切れず自滅。
 さらに小人の呪いで暴走したヘイドレクとティルフィングを制御出来ず、栄養を欲する悪鬼達の餌食になって死亡。



・ウルフファング(スキル)
 ベーオウルフの技の一つ。
 剣を敵に突き立てその上から蹴りや拳で刀身を捻じ込むという結構エグイ技。ネイリングでこれやるとさらにエグイことに。
 厚手の鎧を着た敵や硬い皮膚で覆われた獣を倒す時などでよく使用される。
 普通ならば戦闘中に武器を手放すようなリスクのある技は避けられるものだが、その点は闘士なので全く問題がない。



・江戸幕府の密偵御一行(組織)
 第二次聖杯戦争は一応時期的には幕末の真っ最中である──ってことで登場したそれっぽい勢力の方々。
 魔城による町大破壊を敵の新兵器かなんかだと勘違いした連中がその真偽を確かめるべく聖杯戦争中の冬木に彼らを送り込んだ。
 志士勢力と同じくストレスでセカンドオーナーの遠坂刻士の胃に穴を開けかけた集団。
 ラストサムライな志士御一行と同じく、ラストニンジャな御庭番衆御一行。少数精鋭なので個々の能力は当然高い。
 が、この地で何が起きているのかを知らなかったため志士達と同様に見事に全滅した。
 遠坂に情報を吐かされ、自分達の存在を表に出す訳にはいかない牧師チームから狙われ、ゲドゥに襲われと散々な結果に。
 こちらも志士達と同様にあくまで時代背景に色付けする為に登場させたゲスト勢力であるため扱いは非常によろしくない(笑)
 しかし彼ら両勢力が冬木で不審極まりない全滅の仕方をしたせいで、聖杯戦争後にもまた色々と面倒臭い注目を集める事となった。
 ああっ!エゲレスの方で魔術協会の方々がウォーミングアップを始めている!?



・黄金率(スキル名)
 ライダーの保有するスキル。ランクはB。
 流石は新王国時代の大王様、どれだけ散在しようが一生超リッチマンでいられますなぁ。
 ライダーが劇中で使ってた金の出所は、彼らが占領した日本家屋にあった隠し財産をライダーが征服して手に入れた金です。
 当人曰く、オマエのものは俺様のモノ。俺様のモノは当然俺様のモノ以外にありえない。だそうです。
 ファラオ様はそうやってすぐ人様のものをぶん盗るんだから。自分の名前を書けば自分の物になると思ったら大間違いですぞ!



・王奉る太陽像(宝具)
 ウシャプティ・オベリスク。
 ラメセス二世が保有する宝具。ラメセス二世の巨大石像。攻撃用ではなく補助系の宝具。
 能力は皆鯖版と大体同じ。
 基本的に王像とオベリスクが組み合わさったようなデザインをしているが、ラメセスの気分次第でデザインは変えられる。
 彼を王の一角である『太陽王』足らしめるさり気なく超重要な補助宝具である。
 日光を常時魔力に変換し、日中間での『太光煌く王の神判』の使用を無制限にしてしまうトンデモ宝具。
 さらに真名解放一発分とはいえ夜間用の魔力備蓄も行なえるという優れもの。
 劇中内でも使用頻度は高く割かしポンポンおっ建てられている。一時は遮蔽物代わりにまで使われていた。
 また禁呪である『力強き太陽神の正義』の使用でも必要になる。
 この鬼性能な宝具があるせいで基本的にファラオのやる気が出ない…というか出せない。
 世界遺産アブシンベル大神殿前にある四体のラメセス二世座像は25m程度の規模で、作中では10m規模の石像を作り上げたが本気を出して造ると全長40mはいくのであった。
 アンタどこまで目立ちたいんだよファラオ様……。



・オード(人物)
 ローランの婚約者にしてオリヴィエの妹。
 シャルルマーニュ伝説におけるヒロイン。当然もう一人のヒロインはマジカルプリンセス☆アンジェリカ(中国人)である。
 優しく、気立てが良く、上品にして清廉。お兄様とローラン大好き。
 おいおい贅沢過ぎるぞ君と言いたくなるような素敵な貴婦人の代表格。
 おまけに"白椀のオード"と謳われる程の美少女だったりする。
 オリヴィエといいオードといい美人さんなのです。美男美女兄妹でございますよ。
 しかし結婚直前に婚約者のローランと兄のオリヴィエがロンスヴォー血戦で戦死したと言う報せを聞いて絶望の中後を追うように亡くなった。
 彼女のこの悲劇的な死がローランが聖杯を求める原因になっている。
 ちなみにローランがオードと結婚すればオリヴィエとは親族となり(契りによる)義兄弟ではなく本当の(家族的な)兄弟になれるのである。



・オリヴィエ(人物)
 ローランの親友にして義兄弟の契りを交わした義兄にして戦場で運命を共にすると誓った戦友、にしてオードの善き兄。
 後世の伝承によってはローランと従兄弟関係になってたりする辺り実はかなりややこしい間柄ではないだろうか?
 フランク王国が誇る天剣の勇将のローランと双璧を成す英雄、人呼んで浄剣の智将のオリヴィエ。
 知将でありながらローランと互角に戦えるというドゥーズペールで第二位の実力者。
 そして大暴走超特急ローラン号の唯一の操縦手で、奇人大国フランクの最後の良心(常識人)でもある。
 狂えるオルランドではあまりスポットの当たらない人だが、さり気なく少年時代にローランと共に果した巨人退治や単独での怪物退治の逸話を持つ。
 純白の甲冑と外套で身を包んだ勇猛な親友とは正反対に、艶のある漆黒の鎧を纏う知的な黒騎士。
 家柄良し、立ち振る舞い良し、容姿良し、性格良し、地位良し、頭脳良し、実力良し、妻子良し、可愛い妹良し。
 とまぁオイオイどこの完璧超人主人公だよファック!て感じのパーフェクト貴公子ではあるが神は言っている、安心せよ代わりにローランを親友に指名しておいたと。
 ありがとうヤハウェ、おかげで溜飲が下がったよ! むしろオリヴィエに同情する余裕すらあるよ!
 ドゥーズペールの中でもローランと並んで一際シャルルマーニュからの信頼の篤い人物で、その信頼の高さはローランとオリヴィエがいる限り吾は負けぬと言わしめるほど。
 作戦立案能力と指揮能力に非常に優れ、オリヴィエが作戦を考えローランが実行するというのが生前の彼らの基本的な役割分担であった。
 性格は優しく冷静沈着で悪を許さぬ正義の人。しかし本気でキレると普段のクールな顔が剥がれて語気が相当乱れる。
 マジギレした時のオリヴィエはかなり怖く、その普段とのギャップのあまりローランでも軽くビビる。
 シャルルマーニュ伝説からサーヴァントを召還するのならぶっちぎりでお薦めしたい超優良株。
 これからマスターになる人~実力、知力、性格、容姿の四拍子が揃った完璧超人の騎士様は如何っスか~?
 義弟と妹の結婚式の為に聖杯をゲッチュしてくる黒騎士様は如何っスか~?
 好きなもの。正義。フランク王国。よい子のローランとオード。よい子のパラディン達。
 苦手なもの。悪。わるい子のローラン。わるい子のフランク騎士達。
 という辺りが涙を誘わずにはいられない苦労人。
 だがフランク王国には王を含めてアホの子が多過ぎるせいでオリヴィエのフォローが追いついていないのが実情である。
 また手の掛かる弟と出来た可愛い妹のせいでオリヴィエはシスコン&ブラコンの気を同時に抱えてしまっている。
 でもそれでもオリヴィエ兄ちゃんは義弟と実妹が大好きなのでした。オリヴィエ超頑張れ!胃薬常備して超ガンガレー!
 ところでオリヴィエには黒騎士アクィランテ(アキラン)と白騎士グリフォーネ(グリフォン)という二人の息子がいる。
 グリフォンの方はローランに似てアキランの方はオリヴィエに似たため折角なのでと兄弟は衣装も父とローランの色を真似した物を着ているそうな。
 保有する宝具は『天上聖刀』と『聖十字軍進攻』の二つ。



[か行]


・格闘(スキル)
 ファイターの保有するクラススキル。ランクはA+。
 格闘能力。武術とは系統が異なるスキル。
 一切の武具に頼らず自身の肉体を武器に変える力。このランクにもなると魔物相手でも徒手空拳で戦える。



・ガヌロン(人物)
 ローランの義父にしてシャルルマーニュ伝説におけるユダ。裏切りのガヌロン伯。ガノの名でも知られる。
 フランク帝国の要人の一人。知恵者であり文官として聖堂王シャルルに仕えていた。
 ローランとローランの母親は嫌悪しているが、自分の血を継ぐ実子のボードワンは大好きという実に人間臭い人。
 死亡率の高い危険な任務に推薦されたのが裏切りの原因。私欲からではなく私怨でローラン謀殺計画を立案実行した。
 当人曰く、自分はローランに復讐したのであってシャルル王を裏切った訳ではございませぬ。とのこと。
 哀しいことにシャルルが使者の条件として出した、十二騎士以外で、地位と気品があり賢く冷静でありいざという時に腕の立つ者。がぴたりと当て嵌まる人物。
 文官なので使う場面なんて殆ど無いであろうに聖剣ミュルグレスをシャルル王より賜っている。
 剣術は達者で力量的には聖太刀ミュルグレスの力もありドゥーズペールに準ずる実力(聖堂騎士と同格程度のもの)を持っている。
 元々不義の子であるローランに嫌悪感を抱いていたが、彼が頭角を現すにつれてその感情が徐々に憎しみに変わっていった。
 ガヌロンとしてはシャルルから地位や富や領土を賜わうよりも名誉や名声や信頼のような心を充足させる褒美を望んでいたようだ。
 しかしその尽くが義息の英雄として活躍するローランに奪われてしまったことでついに積年の我慢の限界に達してしまった。
 憎悪に身を任せて義息を殺す前に、ローランを赤の他人として徹底的に不干渉の態度を貫くという理性的な行動を選ぶことで自分と周囲の者を守っていた。
 だがそれもローランに使者として指名された事で完全に崩壊。心に魔が宿ったガヌロンはローランに復讐を誓うのだった。
 この二人の親子の関係が決裂したことで帝国全土を巻き込んだ最悪の結末を生んでしまったのである。
 その後、ガヌロンは反逆者として処刑された。



・カリスマ(スキル)
 ラメセスが保有するスキル。ランクはB。
 折角牧師が手駒を持っていたのに活躍の場面なしとは不覚……!
 でもファラオ様の物語内でのカリスマ性は異常でした。ファラオ眩しいよファラオ。



・騎士は無形の太刀にて勝利せん(宝具)
 ファントムソード・オルランド。
 バーサーカークラス時のローラン(オルランド)が保有するFateASオリジナル宝具。Aランク対人宝具。無形の魔刃。
 その特性上物語では物凄く使い辛いベーオウルフの武具破壊宝具とぶつける為に登場させた宝具。
 宝具を何個壊しても全く問題ないとはなんて素晴らしいことでしょう! さあベオっちガンガン壊しちゃいなさい。
 魔法庭園で武具を奪われたローランがドラゴンに追い詰められた際に樫の木で竜を斃せたのはこの特殊能力の賜物である。
 ただの木の枝や石コロや砂粒を死の凶器に変える恐るべき怪能力。最狂の鈍器量産マシーン。無限魔弾工場。
 ローランが掴んだあらゆる物体は竜種相手にも通用するレベルの超一流の武具、つまりAランクの宝具と化す。
 ただし、宝具化した物体のランクは固定になるためAランク以上の宝具を手にした場合であってもランクはAとなってしまう。
 また、竜退治の逸話を持つため竜属性を持つ者に追加ダメージを与える。
 宝具化した物体はこれといった特殊概念が付属するわけではないが、宝具化した物体を投擲すれば単純威力Aランク程度の破壊力が出る。
 だがこの異能の本質は神秘の強化・固定であり、物を支配下に置く能力ではない為、車や銃器などの精密機械や複雑な操作を必要とする道具は本来の用途で使えない。
 ちなみにこの超抜能力はローランの理性が吹っ飛ぶぐらいの状態に立たされていなければ発現しないため、令呪でも使わない限りはまずバーサーカークラスの時でしかお目に掛かれない。
 ………どう見てもランスロットのナイトオブオーナーです本当にありがとうございました。
 流石ランスロット、色んな意味でオルランドの原型的な英雄だぜっ! アロンダイトさんもデュランダルと同じく光線出ないしな!



・騎乗(スキル)
 セイバー、ライダーが保有するクラススキル。
 ローランのランクはA。ごめんなんか前にBランクとか書いた気がするけどAです。魔馬のこと忘れてました…。
 幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。馬車と魔馬ヴェイヤンチーフを乗りこなした。
 ラメセスのランクはA+。
 竜種を除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。



・キム・クイ(人物)
 アン・ズオン・ヴォンの守護精霊。亀の神様。金亀神。タイでは結構色んな伝説で登場する有名な神さまなんだとか。
 安陽王がコーロア城を建造する際に強固な城塞が造れるよう様々な知恵と力を授け、建設中に毎夜砦の城塞を破壊する怪鳥退治にも力を貸した。
 アーチャーの神弩の引き金はこの亀神の霊力を蓄えた爪を使っている。
 またコーロア城に凄まじい魔改造を施した張本人。いやはやジョークの分かるお茶目神ですこと。
 人生の分岐点や確定的な死亡フラグの直前に電波を飛ばして安陽王に助言をしてくれる。
 ところで突如脳内に受信された電波は脳内麻薬のように気持ちが良いんだとかなんとか、えへ、うえへへへ。



・キャスター(クラス)
 魔術師のサーヴァント。高度な魔術を操り、権謀術数を得意とするサーヴァント。
 しかし英霊は生前の事情から耐魔能力が高いこともあり最弱のクラスとされている。
 ASでは誰がどの角度で見てもステレオタイプなキャスタークラスであり、同時にアサシンがいないため間違いなく最弱のクラスである。



・キャスターの装備(武装)
 ローゼンクロイツが着ている簡素で質素なローブとレンズの小さい丸眼鏡。
 キャスターのこの簡素な格好の理由は"薔薇十字団の団員たる者不必要に着飾らないこと"という規則に則ったもの。
 団員は皆このような簡素な衣服を纏い、そこに団員の証である"RC"と刻まれた薔薇十字の装飾を体のどこかに身に着ける。



・キャスターノ・モ・トマスタァ(人物)
 ライダーの元マスター。言っておきますがキャスターの元マスターではありません。ライダーの元マスターです!(笑)
 かませにすらならなかった可哀想な人。なんか駄目臭い気配をファラオに事細かく指摘された。
 召還技能が無いゲドゥ牧師がサーヴァントを召還出来るようにするためだけに登場したと言ってもいい魔術師。
 冬木に来る途中で牧師たち聖堂教会派遣社員と遭遇したのが運の尽き。
 どこぞのエィィイイメン!な神父よろしく手酷くボコボコにされた後利用され最後にポイされた。
 でもそのあまりに潔い空前絶後のかませっぷりが魅力なのかなぜか局地的ファンがいた男。
 おいやったじゃんトマスタァ君。また親類の魔術家系にタダーノという奴がいる。



・救援の聖音(宝具)
 オリファン。
 ローランが保有する角笛の宝具。音色を耳にした味方を戦場に強制召還させることが出来る角笛。
 生命を賭した救援信号。命を削るSOS。伝説ではローランはこれを吹き過ぎたのが原因で死ぬ事になった。
 この角笛は生命力を上乗せして音を奏でる為どんな土地にいてもどんな建物内にいてもどんな国にいてもきちんと角笛の音が届く。
 ただ音色が届く距離と召喚する人数に比例して生命力も大きく削られていくため長時間吹き続けると危険。
 しかし逆に言えば生命力さえ保てばたとえ味方が地球の裏側に居ようが音が届くという利点も存在する。
 フランク軍では基本的にこのオリファンは交代制で吹いていた。
 英霊の宝具にしては珍しく持ち主以外の者にも使えるが、味方召還にはクリアしなければならない条件がいくつか存在する。
 まず、味方が召還されるまで使用者が存命していること。
 次に、味方の耳にオリファンの音色が聞こえること。
 そして最後に、召還する相手が自分達と味方や同盟者だと認識していること。
 これらを満たした時、呼び出す相手がどこに居ようと、何人居ようと、どんな状態であろうと、奏者がいる戦場に強制召還する。
 作中ではオリファンの聖音を聞き付けた遠坂組、沙条組とアーチャーが召還された。
 残りのライダー組、キャスター組は申告こそしていないが既に同盟関係を放棄していたため召還されなかった。
 ちなみにセイバーとアーチャーに仲間意識は無かったのだが"対狂戦士同盟"という関係は、両者共に意識内に残っていたのが禍してアーチャーまでもが戦場に強制召還される事になってしまった訳である。
 それがどんな結果を引き起こしたのかはここでは割愛させていただこう。



・吸力鎧蟲(魔術)
 インセクト・ヴァンパイア。
 間桐燕二が所有するとっておきの魔術礼装。燕二お手製の逸品。
 硬い鎧に覆われたような人の腕ほどもある巨大なムカデの形状をした魔蟲。毒牙もあるよ。
 燕二が魔術師としていくつか所有している魔術品の中で最も質が高く、なおかつ戦闘向きの品。自動活動も可能。
 代えの利く肢刃蟲や腐蝕蟲やその他の蟲のような燕二自身の使い魔とはまた微妙に扱いが違う特別品。
 マキリの魔術は自身に還るという魔術特性を備えており、攻撃した対象の魔力や体力を術者に還元する能力を有する。
 生き血を啜る姿はまさに吸血蟲そのものである。
 マスターの待遇が良くなった物語後半辺りから登場した礼装だがいくつかの魔術戦で使用され、最終的にアーチャーの魔城弩の攻撃に巻き込まれて破壊された。



・狂化(スキル)
 バーサーカーの保有するクラススキル。ランクはB。
 全パラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。
 Aランクになると全ステに+が付くっぽい。ティルフィングェ……。



・巨人の大刀剣(スキル)
 ヨートゥン・ブラント。
 ベーオウルフの必殺技……なら格好良いのだがぶっちゃけるとただの両手持ちフルンディング全力ジャンプ斬り。
 くどい様ですがどんなに必殺技級の威力があってもコスト0のただの通常攻撃です(笑)
 オリジナルに当たる宝具『霜の巨人の大刀剣-ヨートゥン・ブラント-』はベーオウルフが沼底の水魔の棲家"止水の館"で発見した巨剣。
 折角譲られたのに化物相手には効かなかったフルンディングに代わって水魔の殺しに使われた宝具。
 古代の巨人によって作られたと伝わる大剣で、その造形は黄金の柄には輪飾りがあり、刃には波の綾が浮かんでいる。
 刀身は巨人と水魔を倒した際に溶けてしまったが、残った柄の部分はフロースガール王の手に渡された。
 宝具ランクはBランクで能力は"装備している間は常に使用者の攻撃力(破壊力)を倍加する"というシンプルなものだった。
 そして、ベーオウルフのこの技はその『霜の巨人の大刀剣』の威力を模した剣技な訳である。
 その威力はオリジナルには及ばぬまでも、まるで巨人が斬り付けたような大きく深い斬撃痕が残る。
 ちなみになぜフルンディングでなのかと言うと魔剣よりランクの低いネイリングでは強度的な問題で宝剣にかかる負担が大きいため。
 またいくら魔剣を装備していても乱発は武器の破壊に繋がり易いため連続使用は避けた方が良い……やった、ね…ヘオ、さん…orz
 皿割りメデューサちゃんと同じで力が有り過ぎるってのも困りものだよねぇ。



・金亀神城(宝具)
 コーロア。
 アン・ズオン・ヴォンの宝具である古の神城。難攻不落の無敵の砦。恐ろしいことに城そのものが安陽王の宝具である。
 正確に言うとアーチャーの神弩『一射千滅の魔城弩』はこの『金亀神城』の装備の一つに過ぎない。
 九層の巨大な螺旋防壁と、螺旋階段が特徴の神代の螺旋城。縦横の全長約50m規模の巨大な移動要塞。
 砦なので攻撃能力よりも防御能力の方が優れており、その凶悪なまでに堅固な城壁は対城宝具でもないと一撃で打ち破ることは出来ない。
 また城内にも精霊キム・クイのお茶目によって様々な素敵ギミックが施されている。
 一撃で千軍を壊滅させる主砲、歩行移動、潜水活動、九層の螺旋防壁を一つに束ねて防護を上げる螺甲羅装甲、城外脱出用の転送階段などなど。
 その力まさに移動要塞○クロスのようではないか! 一体どこの皆鯖住人だこれを移動要塞にしようぜとか言い出した鬼才(バカモノ)は!?
 特にヤバいのがキムクイが螺旋階段にしろ命じた螺旋大階段に仕掛けられた牢獄結界である。
 この罠に一度でも掛かってしまうと延々と螺旋階段を上り下りし続けることになり、永久にこの牢獄に囚われる羽目になるのである。
 そのエンドレスっぷりといったらもう床屋の前に置いてあるあのクルクル回ってるアレ並にエンドレス。エスカレーターを逆走してるようなもの。
 キム・クイに由来する神城なので主砲でもある神弩の霊爪製の引き金を失うとたちどころに無力化してしまう。
 この弱点が原因で安陽王は生前も聖杯戦争でも敗北することになってしまった。
 ところでコーロア城跡地がタイの観光スポットの一つとして今も残っているそうだ。



・クリスチャン・ローゼンクロイツ(サーヴァント)
 FateASにおけるキャスターのサーヴァント。
 その正体は中世ヨーロッパで一世風靡を巻き起こした秘密結社"薔薇十字団"の創設者クリスチャン・ローゼンクロイツ。
 この世に存在するあらゆる病魔の根絶という奇跡を叶える為に聖杯戦争に召喚された。
 触媒はソフィアリ家が保管していた薔薇十字団員が使用していたとされる薔薇十字の装飾品。
 肉体派が多いAS勢の中でも数少ない知恵と策謀を使って戦う標準的なキャスタータイプ。
 治癒魔術の達人……というよりも極めてしまったので復元呪詛などの大魔術も軽々と行使出来る。
 外見は柔和な雰囲気を纏ったセミロングの茶髪にレンズの小さい丸眼鏡をかけた優男。残念ながらAS鯖の中で絵がまだ無い人の一人(笑)
 能力値は筋E耐D敏D魔A幸B宝B。
 好きなもの、元気を取り戻した人の笑顔。
 苦手なもの、病魔で苦しむ人々。
 などという聖人君子である。でもおまえ魔術師だから教会からは異端扱いされてるけどな!
 魔術師でありながら神秘の秘匿に疎い魔術師で、難病人や瀕死者を見るや所構わず治癒魔術を行使する。
 そのせいで生前は教会と協会の両組織から狙われていた。彼らの追跡は激しく埋葬機関員や封印指定執行者とも交戦経験を持つ。
 衛宮切嗣や衛宮士郎と同音異語というか同類にして違う者というか、とにかく向いてる方向は三人とも全く同じなのだが目指す地点が微妙に違う正義の味方。
 実はローゼンクロイツも守護者の一人である。
 当然アン・ズオン・ウォンと同様に抑止力として戦場に送り込まれたが、彼は幾度も自滅を繰り返す人類を見捨てることなく赦した。
 それは生前神の教えにより"最後に必ず救われる"という信仰の徒だった経歴と、魔術師に転向してからの叡智や研究を救うべき人々に受け入れられなかったため時期尚早と判断し聖霊の家で密かに研究を続けたという経験があるおかげである。
 ようするに身も蓋もない言い方をすれば度を超えた穏やかな気質のため半端じゃなく気が長いのだった。HEY!YOU!もうお前士郎と組んじゃえYO!
 ローゼンクロイツには他者の精神や肉体の内にある病巣を一目で見抜く浄眼のような能力がある。
 当人の知らない間に進行している病、当人が気付かない精神の傷ですらも彼が診ると容易く暴かれてしまう。
 劇中でもラウネスやローラン達がドクターローゼンに診察され、その内に秘めたトラウマを的確に慰撫されてしまった。
 ところでなぜ病魔の根絶による人類の霊的進化を促すという回りくどい方法論を取り、衛宮切嗣のようにシンプルかつ直接的な恒久的な世界変革を目指さなかったのか?
 それは魔術師的観念と修道士的観念を併せ持つローゼンクロイツには両観点から考えてもうまくないと判断したため。
 彼は現在の人類の幸福ではなく、あくまで人類の幸福な未来を願ったのである。
 劇中では色々と手練手管や知恵や保険を張り巡らせて慎重に戦いを運んでいた。
 だが、ライダーがキャスターの工房へ進攻してきた辺りから状況が一変。
 ソフィアリとの契約解除後は執念で現界を続け、最終的に間桐燕二と再契約を結ぶことに成功し戦線復帰を果たした。
 しかし戦うには下準備が肝心なキャスタークラス……その下準備中によりにもよってセイバーと出遭ってしまったのが運の尽き。
 娘たちと連携して決死の抵抗を試みたが残念ながら最強のパラディンには届かず奮闘虚しく敗北。
 その際、己を倒した敵の苦悩を取り除くという聖人らしい行為を貫き通して現世から消滅した。
 草葉の陰で彼の娘たちも自慢気に微笑んでいることでしょう。
 IFキャスタールートでは聖杯を手に入れた後、世界中の病魔が根絶し世界中が大混乱に陥る。
 医者の転職が相次ぎ、病死や餓死などが無くなったせいでその僅か十数年後、世界人口が爆発的に倍増加。
 食糧問題よりも住む土地の問題が一気に深刻化し、大規模な世界大戦が勃発。多くの犠牲者を出したが、結局また数十年で元の数に戻る。
 このまま国家間の問題を狭い地球でチンタラやってる場合じゃねえ!と、その打開案として人類規模で協力し合い宇宙に新天地を求めて進出するようになった。
 のちの宇宙世紀の始まりである。いやこの部分は嘘です(笑)



・グレンデル(人物)
 ベーオウルフが退治した幻想種。怪力の巨人。水魔の母親がいる。
 武器が効かないという特殊な皮膚を持っている為、打倒するには武器ではなく素手で戦う必要がある。
 ベーオウルフとの格闘戦で片腕を捥ぎ取られ、後日母親の水魔とその眷属共々勇者に討ち取られた。



・黒騎士セイバー(サーヴァント)
 バーサーカーローラン。魔剣ティルフィングのトラウマ攻撃によって狂化したセイバー。別名オルランド。
 バーサーカークラスで召喚されるとこの姿で出てくる。『囁く凶刃』がああいう能力なので登場させたキャラ。
 ASでは呪剣の狂化がAランクなので通常の召喚で狂戦士(狂化ランクC)にするよりも能力値が高い…というか段違い。狂化Aが全ステに+付与とか…呂布ェ。
 高レベルバランス型のセイバークラスから破壊力重視になっているためセイバークラスの時よりも攻撃性能が格段に向上している。
 クラス変更に伴い宝具にも変動がある。
 所有する宝具は『絶世の名剣』と『聖なる天鎧』そして『救援の聖音』が失くなる代わりに『騎士は無形の太刀にて勝利せん』が加わった計三つ。
 ティルフィングにマスターの権限を丸々簒奪されているため外部からオルランドをコントロールすることは事実上不可能。
 言わばNPC状態。必要な魔力もティルフィーが虐殺で溜め込んだ貯蓄から供給されているので元マスターが法外な魔力負担をする必要は無い。
 外見は投稿二枚の絵を参考に、艶も無い闇黒色の甲冑と鮮血のように紅い外套、そして顔下半分を覆い隠すマスクという原型のない禍々しい姿をしている。
 理性がない分勝手な行動を取らないため、手駒としてはセイバークラスよりも扱い易くはあるのかもしれない。



・ゲドゥ牧師(人物)
 FateASにおけるライダーのマスター。本名は本人も知らない。年齢は二十代後半。
 ゲドゥとは聖堂教会より名付けられた言わばコードネームである。
 とある枢機卿が教会内の権力争いの際に私設した秘密諜報部隊『ユダの棺』の隊長。
 私兵部隊であるが故に教会組織内でもゲドゥら『ユダの棺』の存在を知る者は極僅か。
 ちなみに部隊名である『ユダの棺』には"不要なもの。されど必要な不浄"、"闇に沈めておかねばならないもの"。などの意味が込められている。
 土地管理者の遠坂刻士があちらさんに何で代行者が冬木にいるんだゴラァ!と問い合わせた際"知らない"と返答されたのは本当にゲドゥ牧師達の存在を知らなかったため。
 赤ん坊の頃に教会の前で捨てられ以後幼年期は劣悪な環境の孤児院で生活を送っていた。
 ごく普通の一般家系の生まれの割には生まれながらに魔術回路を有し、そこそこの魔力量を持ち合わせていたため、それが切っ掛けで聖堂教会の手駒の一つとして生きる事になった。
 教会の代行者となってからは極貧の孤児生活から心身共に満足のいく生活(教会の名の下に敵を殺すも異教徒の女を犯すも自由)になった事もあり組織(枢機卿)への忠誠心はとてつもなく篤い。
 その為か修羅の巣窟である代行者の中でも一際汚れ役を任されており、暗殺や諜報などの教会が極秘裏に行ないたい仕事を任されていた。
 神の教えよりも聖堂教会そのものに忠誠を誓っているので、狂信的であるが故に代行者となった通常の代行者達では考えられないような涜神や背信、宗旨変えも命令ならば眉一つ動かさずに行なえる異端者。
 そのせいか教会と対立している中東やアジアの宗教組織にもスパイや暗殺者としてよく送られたりする。
 最近まで(というよりも現在進行形の任務で)プロテスタント組織にスパイとして潜り込んでいた。
 ゲドゥがカトリック組織の人員でありながら部下たちに"神父"ではなく"牧師"と呼ばれているのはその名残。
 第二次聖杯戦争にも組織の指令で冬木の聖杯の真偽を確かめるべく極秘(非公式)に派遣された。任務が最優先で聖杯に懸ける悲願はなし。
 聖堂教会が正式に監督役として介入する第三次聖杯戦争以前に打った布石の一つ。
 当時まだ風の噂程度のものだった『聖杯戦争』の調査の任もついでに帯びていたため、選び抜かれた腕利きの少数精鋭を率いて冬木へ。
 当然ゲドゥは魔術師としての基礎土台はないため英霊召還は不可能だったが、その道中丁度良い所で魔術師と遭遇し、トマスタァを召喚係として利用し令呪を強奪する事で聖杯戦争のマスターとなった。
 劇中では唯一統率の取れた組織的な行動を行なったチーム。連絡係及び監視係はお疲れ様なのであった。
 好きなものは異端や異教徒への蹂躙行為。
 苦手なものは教会に盾突く敵。教会が嫌悪している薄汚い魔術師。
 ネタ元はキャラマテにチラッと名前が出てくる言峰綺礼の前身に当たる外道牧師。
 そのため性格付けも言峰の影響を思いっきり受けている。
 強いて言うなら自己葛藤などの格好良い部分が無い言峰……って駄目じゃん、それただの外道野郎じゃね?
 生還能力も高く代行者としての能力は一級品ではあるが、同じく元ネタになった言峰綺礼には残念ながら届かない。
 奴はちょっと強すぎる……。ウチの外道牧師には裏主人公補正なんてかかってねえんだよ畜生めー!
 殺人拳法と黒鍵と簡易礼装の呪札を駆使した接近戦を主戦術とする。
 代行者のシンボル武装である黒鍵は割と近年愛用し出した武装で、刀身を魔力で編むほどには熟達していないため専用の鞘に収めて持ち運ぶ。
 その数10~30本。嵩張って仕方が無いのが悩みの種。ちなみにこの鞘の太さを有効利用し脚部を守る防具代わりにしている。
 さらに敬虔な信徒ではないので暗示や念話などの任務での利用価値が高い簡単な魔術も習得済み。
 ちなみにゲドゥチームはASの中でも割と足並みが揃っているチームに見えるが、実際はAS組で最も利害が一致してるから組んでるだけを地で行くチーム。
 その証拠にゲドゥもラメセスも終始互いを利用し合っており、聖杯入手段階まで辿り着いたら最初から相手を殺す算段でいた。
 お、お前ら劇中でもそこそこ仲良さそうにしてたじゃないかぁ……あれ打算とポーカーフェイスに塗れた演技かよぅ…。
 最終決戦ではライダーの予想外の敗北によって遠坂に一度倒されるも、グールのように再び立ち上がり遠坂刻士と沙条綾香を襲撃。
 刻士を道連れにし、綾香を重体にするも駆けつけたセイバーに斬り殺されゲドゥ牧師の今回の任務は失敗に終わった。



・原初の和平(宝具)
 カデシュ・ピースメイカー。
 劇中では一切出番が無かったラメセス二世の所有するASオリジナル宝具。多分アーチャークラスとかで付与される。
 世界最古の公式和平条約に使われた契約の銀板。
 停戦の概念を持つ銀板でこれにより、戦いを終結させる、国境(陣地)の確定、相互不可侵の三つが得られる。
 またこの条約を結んだ相手とは、第三者の進攻や内乱による反抗を協力して防衛に当たる同盟関係を作れる。
 でもこれ停戦する気皆無の聖杯戦争じゃ使い所なくねー?(笑)



・賢者問答(魔術)
 コントレクト・ウィズダム。
 ヘイドレクが保有するネックレスの形をした魔術礼装。知の契約。
 生前ドルイドより手に入れたヘイドレクのお気に入りの一品。
 だがお気に入りの礼装と言ってもその実大した特殊能力があるわけでもない。
 使用者が設定した条件を満たした場合にのみ相手に何らかのペナルティを加える。という微妙に使い難い魔術品である。
 また殺傷効果をペナルティに設定するにしても何段階かに分けた衰弱や呼吸困難などの間接的な殺傷方法になるため攻撃向きではない。
 尤もヘイドレクはこの礼装を趣味の知恵比べにスリルと言う名のスパイスを加える道具。程度の認識だったため別段問題はなかったのだろう。
 劇中で設定されていたペナルティは"圧迫"。
 どちらかが問答の回答を間違う毎に僅かな重量(圧力)が身体に加わっていくというものだった。



・幻想砕く無双の王拳
 ドラゴンスレイヤー。
 ベーオウルフの一撃必殺の奥義。王の拳。
 名称が変わっているからといって何か変化した訳でもなく、能力そのものは『孤高なる竜腕勇者』となんら変わりない。
 が、全パワーを拳一点に集約させるという特性上、双腕の状態よりも破壊力が増しており、全てのモノに対して一撃粉砕を体現する。
 また双腕の力を一点に集めるという技の問題上、ドラゴンスレイヤーの使用時には必ずタメの時間が必要になる。
 物語の都合上、一撃で破壊したい時に壊せるようにこういったものが生まれた。



・虹彩輝く歓喜の剣(宝具)
 ジュワユース。
 シャルルマーニュが保有する聖剣。デュランダルやオートクレールとの兄弟剣にあたる最強の聖剣に匹敵する至高の聖剣。
 とってもゴージャス。わしの攻撃パターンはあと三十式あるぞ!ってくらい多様な攻撃が可能。
 ASでは『ローランの歌』前半戦までしかやってないので後半戦のシャルルとこの聖剣の活躍シーンは丸々カットされた(笑)



・孤高なる竜腕勇者(宝具)
 ビオウルフ。
 ベーオウルフの保有する最終宝具。闘王真の切り札。
 宝剣や魔剣を以てしても傷付けられなかった不死身の怪物達を素手で殺傷したかの勇者を象徴する双腕。
 発動時には双腕(拳から肩まで)が夕陽色に美しく輝く。
 ベーオウルフを"闘王"足らしめている究極の鉄腕。あらゆる幻想を打ち砕くもの。不死身殺し。究極の破壊拳。
 破壊する宝具のランクが高ければ高いほど破壊するまでに必要な時間は増える。
 また"刃毀れしない"や"錆びない"などの逸話を持つ宝具だと、高ランク宝具を破壊する以上の労力を要するが、手間が掛かるというだけで破壊不能ではない。
 宝具コンセプトはそのままだが皆鯖版とは何点かの能力変更がある。
 まず宝具名を手始めに、ランクがA++に上方修正。対人宝具、レンジ:1、最大捕捉が2人。
 そして『孤高なる竜腕勇者』の使用時に魔や怪物属性を持つ相手と戦う場合には全能力値(筋耐敏以外も)が1ランクアップする。
 また片方の拳一点に竜腕の力を溜めることで一撃で神秘を粉砕出来る『幻想砕く無双の王拳』による単発攻撃が可能となる。
 この際、力を集約した拳以外の箇所には竜腕の力は発現していない。
 あらゆる神秘や概念や宝具を粉砕出来る王の拳だが不滅の概念に守られたデュランダルだけは他の宝具のようにはいかなかった。



[さ行]


・囁く凶刃(宝具)
 ティルフィング。
 ヘイドレクが保有する宝具で意思を持つ魔剣。
 殺戮の呪剣。勝利と栄光と破滅を与える凶刃。男神を犯すモノ。ティルフィーちゃん。などの様々な通り名で呼ばれる最凶の魔剣。
 狂気を代償に勝利と栄光とそして破滅を所有者に与えてくれる最も"魔剣"を名乗るに相応しい剣。
 ティルフィングは多重人格のような複数の性格があり紳士的なのからガイキチくんやラブリーなのまで使用者に応じて性格が変更する。
 ヘイドレクの場合だとヤンデレ風味なガイキチちゃんの人格が出てくる場合が圧倒的に多い。
 その割合なんと8:2。偏り過ぎだろ…。ヘイドレク曰く二割の方の人格が出たらアタリなんだそうな。
 こんな真性○○のティルフィングと多少とは言え意思疎通に成功した虎之介は間違いなく精神汚染持ちでございます(笑)
 ティルフィー当人はヘイドレク大好き。不幸にして絶望させてぶっ殺してグチャグチャにしたいくらいに好き過ぎる。
 ついでに言うとヘイドレク本人も自分にはコレくらいブッ飛んでる剣の方が似合っていると、何だかんだでティルフィングを気に入っていたりする。
 宝具ランクはA。またASのティルフィングには多彩な能力が付属しており、狂化付与、治癒阻害、攻撃の自動修正、男殺の呪いなどの特殊能力がある。
 中でも"男殺の呪詛"という対男性特効の特殊能力は極大の呪いであり、男神ですら害するこの呪いを相手にする男性は通常の手段では絶対にティルフィングの呪いに勝つことが出来ない。
 その反則っぷりを喩えるならば、スポーツ試合でルール司ってる審判が敵に回ってるようなもの。
 得点を決めようが好タイムを出そうが意味はなく、最初から勝ち目が無いも同然であり、とにかく何をやっても魔剣にその上を行かれてしまう理不尽なもの。
 そのため男殺の呪いを解放したティルフィングで男性と戦った場合事実上無敵である。
 しかしそんな圧倒的な対男性とは逆に女性に対してはティルフィングが女の血肉を異常に嫌悪しているせいで"男殺の呪詛"や"攻撃自動修正"や"治癒阻害"の能力が消えて威力が極端に落ちてしまうという致命的な弱点もある。
 なのでASには登場しなかったが女英雄と戦うと、え?嘘こんなにあっさり死ぬの?と驚くぐらいに弱体化する。
 いやマジで。どこぞの騎士王さんと戦おうものなら魔剣使っててもHFルートの慎二ライダーさんよりもあっさり負けます。
 実際ASに女サーヴァントがいたら真名=弱点の設定の為にも、ヘイドレクはその弱点を突かれてサックリ敗退するのは確定なのだった。
 また、生意気にも魅了と単独行動スキルを持つためティルフィングの手に落ちた者を一時的にNPCとして自立させる事が可能。
 歴代のティルフィング使いの中でヘイドレクのみがこの"男殺の呪詛"を最大効力で発揮してやれる。
 魔剣の名に相応しい絶大な威力を誇ると同時に"黒き小人の呪い"もバッチリ掛かっているので、三度目以降の『囁く凶刃』の能力解放には十分な注意が必要になってくる。
 その内容とは四度目の宝具解放からランダムで判定が起こり、それに失敗した場合これまでの願いに比例した不幸を招くというもの。
 作中の虎之介は惜しくもこの判定に失敗した為にバーサーカーが暴走状態となり、サーヴァントの手でとどめを刺される結果になってしまったわけである。
 ところで北欧神話では鷲や鷹などの猛禽類の尾が短いのは猛禽類に化けたオーディンの尻尾をティルフィングで切り落したためだとか。お前のせいかー!?
 ヘイドレクの消滅後は彼の悲願達成を邪魔した者達全てを抹殺するという復讐の為に多大な犠牲者を出しながら単独現界を続けた。
 しかし最終的に闘王の聖拳によって刀身を砕かれ、その怨念と一緒に消滅した。



・沙条綾香(人物)
 FateASにおけるランサーのマスター。後にローランとの再契約でセイバーのマスターにもなった。
 本来の予定とは違う形で聖杯戦争に参加することになった新米魔術師。眼鏡っ子ヘボウィッチ。
 聖杯に懸ける悲願はこれと言って持ってはおらず(参戦が予定外だったため)、強いて挙げるなら祖父が遺した宿題をやり抜くこと。あと打倒ライダー。
 心のどこかで死者の蘇生なんて不可能だと悟っていたため可能ならば祖父を生き返らせたいなぁ程度の考えだった。上手く行けばラッキーって感じ。
 沙条家魔術刻印は一応継承しているのだが、幼少の頃のあるトラウマが原因と祖父によって当人が色々と間違った方向に矯正されてるせいで技術的な問題で中盤まで刻印を使いこなせなかった。
 魔力量は魔術師の中でも大したものなのだが、やはりこちらも魔術刻印と同様に使用魔術や技術的に問題があり過ぎて中盤まで宝の持ち腐れ状態だった。
 元素変換を見下し、ウィッチクラフトに変な美意識を持っている。
 元ネタは旧Fateの主人公である沙条綾香嬢なのだが……あれれ~なんでこんなキャラに…?
 すっかり違うキャラになってしまった気がする……イジイジうじうじ成分が足りなかったよなぁ。なんか男前過ぎる気がする…。
 旧Fateの綾香をトレースするなら凛やアーチャーのような主従関係を目指すべきなのだが、ごめん無理でした(笑)
 ローランがパートナーじゃ流石にそれは無理ですよ奥さん。どう考えたって綾香が面倒見る側ですよ。
 忠勝とコンビを組んでいる時はまだマシだったのに……。
 可愛くないというコンプレックスの裏返しから現代っぽい洋服を家族には内緒で密かに愛用してる。
 が、実はこの服…西洋の洋服などではなく、沙条翁の手違いと本人の勘違いの奇跡的不運によって綾香の元へやってきた中東の踊り子の服。
 だから生足丸出し。綾香の破廉恥な格好にランサーは密かに眼のやり場に困り(でも見る)、セイバーは密かに歓喜していたという。オマエラ……。
 今で言うところの制服コスプレみたいなもん。刻士のような判る人が見たら綾香さんはすんごいえっちな格好で外を練り歩いてるわけですな。痴女か!
 もし現代型月世界に"沙条綾香"なる人物がいたとすればそれはASの彼女とは別人。多分同姓同名の血縁者だよ!子孫かなんかッスよきっと!
 ところで綾香はウイッチクラフトを扱う魔術師らしいのだが……菌糸類先生~ウィッチクラフトってどんな魔術なんっスかー!?
 って事情で残念ながら劇中では殆どウィッチクラフトは使用出来なかった。分からんものは書けんのです。
 劇中では祖父の遺した魔術品を使って彼女なりに未熟ながらも何か力になろうと必死に奮闘する。
 戦闘ではまともにその場で使える呪術も殆ど無いので、予め準備した魔術品を駆使して戦おうと奮戦していたが所詮は付け焼刃、全く敵に通用しなかった。
 元ネタからの設定をそのまま利用させて貰っているため途中から使用魔術を元素変換に変更。
 ローランのワイルドなアドバイス?と雨生虎之介との戦闘でウィッチクラフトから元素変換に転向した。
 その威力推して知るべし。陰険な嫌がらせよりも鉄拳による実力行使の方が彼女の性に合っていたということなんだろう。
 まあだからこそAS綾香さんはスマートさが皆無の頭の悪い魔術だと思っていた訳ですが。
 ASマスターの中でもダントツに出番があるお嬢さん。いやいや贔屓ございませんです。持ち鯖が無駄に目立つだけです(笑)
 でもASは野郎ばっかで汗臭くてむさいのばっかだからね。心のオアシスは欲しいよね。
 ローランや本多忠勝との関係は男女の友情というのが適切であろう。
 彼らは互いを信頼し親密になることはあれど恋愛対象になることは絶対にないという関係。
 綾香は英霊がこの世の外からの来訪者だと弁えているし、ローランは(魅了などの魔術に囚われていない限り)オード一筋であり、忠勝は武士でありながら主君に恋心を抱くなど言語道断であるからだ。
 最弱マスターからいくつもの修羅場を潜り抜け、再契約を得て、敵を撃破し、ついには最終戦にまで辿り着いた。
 そしてその聖杯の行方を決めるセイバーファイターライダーの一大決戦で令呪の力とローランの宝具能力を最大限に引き出し祖父の仇である太陽王を討ち取った。
 しかしその直後に遠坂刻士に敗北した筈のゲドゥの最期の特攻をまともに食らい重体となった。生死不明。



・沙条翁(人物)
 沙条綾香の祖父。本名は沙条綾丸。孫娘に厳しくも優しい祖父。
 陽気な雰囲気の好々爺と厳格で渋い老魔術師との二面性を持つ人物である。
 聖杯の力で仙人になることを求めていた。
 物見遊山と言いつつ、遠坂刻士に招待された聖杯降霊儀式に参加するべく孫娘と共に冬木を訪れた。本来ならランサーを統べる筈だった七人目の魔術師。
 沙条翁はまず陰陽道の東洋基盤の魔道から入り、ある程度東洋魔術を習熟してから魔術協会が根を張っている西洋基盤の魔道に移った変り種。
 西洋東洋の両方の魔術を修めていた為、孫である綾香にはまず陰性の魔術を専攻して教え込むことで(勿論陽性の魔術も平行して教えていた)彼女の生まれ持った膨大な魔力を抑制し、成長した後にコントロール出来るようにしようと試みていた。
 ASにおいては設定上冬木には存在出来ない"魔術師見習い沙条綾香"を修業の一環と称して冬木にまで導く先輩魔術師としての役割を与えられていた。
 なので当然お役目終了と同時に退場するハメになった可哀相なお爺ちゃま。でもお孫さんは頑張ってたよ。
 柳洞寺の住職とは古くからの腐れ縁。昔沙条翁が修業と称して流浪の旅をしていた折に知り合い意気投合したのが交友の始まりだった。
 ライダーによって致命傷を負うも、そのままランサー召喚を完遂。孫娘にバトンを渡して死亡。



・サラセン軍(組織)
 イスパニアの総戦力を結集させた兵力40万の大軍団。『ローランの歌』では他にもバリガン総督の大軍勢などもいる。
 マルシルたちにイスパニア勢にしてもロンスヴォー血戦でローランとオリヴィエを討ち取れるか否かは国の命運を分ける一大事なので殺る気満々。
 その圧倒的大兵力による人海戦術によって莫大な被害を出しながらもドゥーズペール率いる兵力二万のフランク殿軍を全滅させた。
 これだけの人数がいればイスパニア十二傑衆を筆頭に当然それ相応の英雄も多数存在している。
 ルノーと決闘したブジャフォルテ。飛ぶ鳥よりも速く走る飛走馬バルバムーシュを駆るクラムボラン。猛馬クラミモンを駆る大提督ヴァルダブロ。
 トレドの盾を所有するアフリカの王子マルキアン。鳥も及ばぬ旋回速度を誇る軍馬マルモニーを駆るカッパドキア王子グランドニー。イスパニア王子ジェルファー。などなど。
 ちなみにサラセンとはキリスト教圏の者がイスラム教を指す名称である。



・ジーン(人物)
 ゲドゥの部下の一人で男代行者。ジーンはコードネームである。
 ゲドゥ牧師を隊長とした私設秘密諜報部隊『ユダの棺』の隊員。一流の代行者。
 密かにミリルに好意を抱いているのだが、ミリル当人はゲドゥに夢中なのであった。
 ラウネス・ソフィアリとの戦闘で致命傷を負うも、敵の使い魔レッサーを排除し、その後ラウネスによって殺された。



・死徒軍団(組織)
 ローランの過去話で登場したフランク王国の国境沿いの街を駐在していた騎士団を壊滅させて街を死都に変えた吸血鬼の集団。
 シャルルマーニュの王命を受けて出動したドゥーズペールと騎士団によって眷属諸共全員滅ぼされた。
 その中心人物であった死徒は第二階位のかなり階位の高い吸血鬼で、あともう少しで王位継承争いに真っ向から首を突っ込めた新鋭の一人だった。
 だが自分と同じような対抗馬の出現に焦りを感じ手っ取り早く力を得る為に計画を強行。
 街を一つ丸々死都に変えるという大事件を起した。
 大量の犠牲によりさらなる力を得る事は出来たが、結局マジギレしたローランとオリヴィエの手によって断罪されてしまうのであった。



・灼光炎舞(魔術)
 クリムゾン・ダンサー。
 遠坂刻士が保有する魔術礼装。読み方はしゃくこうえんぶ。
 社交ダンスとかけた駄洒落ではありません。断じてそのような事実は御座いません。ありませんったら!(目を逸らしながら)
 形状は大粒の美しい翠色の宝石と小粒の複数ルビーを填め込んだとっても高価な指輪。
 魔術品としての価値も高いが、それ以上に貴金属装飾品としての価値が高過ぎて失くすと財政が大変なことになる。
 宝石指輪は予め定められていた秘術を実行するタイプの礼装。
 指輪の能力は火球がまるでダンスを踊るように宙空を美しくかつ自由に飛び交い、そして敵に襲い掛かって焼き尽くす。
 闘争のワルツや絶望のタンゴ、憎悪のフラメンコなどのダンスの名称が付いた呪文が発動のキーワード。
 登録されてあるそれぞれの炎舞によって火球が違った攻撃パターンを展開する。全部で十種類。
 また使用する魔力量に比例して火球の大きさや数もどんどん増加することができる。ただし攻撃軌道は変更出来ない。
 攻撃力も結構あるので何気にASマスターの持つ礼装の中ではかなりの優れ物さんなのであった。
 チミなかなかやるじゃないか遠坂君!?流石は才能ある遠坂家当主だなっ!



・シャルルマーニュ(人物)
 ローランたちが仕えた偉大なる王。別名カール大帝の名でも知られる西欧全土に広がる広大なフランク帝国に君臨した皇帝。
 欧州世界に名を刻んだ九偉人の一人。幻想と現実の境界線上に生きる聖王。もう一人の騎士王。ヨーロッパの父。
 ローランがフランス最強の英雄であるのならば、シャルルマーニュは知名度偉業共に間違いなくフランス最高の英雄であろう。
 ASにおいてはローランたち聖堂騎士の頂点に立つ『聖堂王』という王の格を持つ。
 また「平和なくして神を喜ばせることはできない」「余の務めは聖なるキリストの教会を作ること」の言葉が示すように、神の御名の下に人を導き統治する。という王道を持つ。
 まんま聖堂騎士王でも良かったのだが騎士王とダブる以上にアルトリアの方が圧倒的に騎士っぽいのでこちらも却下になった。
 シャルル王は地上でも稀な天上と地上を繋ぐ"聖体"の持ち主であり、シャルルマーニュ伝説に登場する聖堂騎士達の中で唯一完全な形で"神意"を降臨する。
 ローランやテュルパンやその他のパラディンが使うような絶対の信仰心から成る自己暗示による肉体のリミッター解除ではなく、本当に神の御使いであるあの『天使』をその身体に光臨させる奇跡を持つのだ。
 降りてくる天使は天上側に決定権がある為シャルル自身には選べないが、熾天使、智天使、座天使、主天使、力天使、能天使、権天使、大天使、天使、の階級の天使のどれかがランダムで光臨し、彼らの力をシャルルに授ける。
 天使の中でもミカエルやガブリエルを筆頭とした七大天使が最も強力であるとされる。
 シャルルマーニュ伝説内でよく天使がシャルルの傍に現われるのはシャルルの持つこの"聖体"が原因なのだった。
 バリガンとの戦いでシャルルがピンチになるとガンバレガンバレシャルル応援してるよ!とエールを送って励ましてくれる天使達マジ可愛い。
 でもあの天使様…応援はいいので宝具か力を貸して下さいよ…。
 好きなもの、キリスト教。ローラン。苦手なもの、キリスト教以外の邪教。
 自分のことを吾(われ)と呼び、ローラン大好きで奴がどんな問題起こしても笑って許す。銀色の滝のような立派なお髭が御自慢。
 ちなみにこの髭王様をASで召還した場合、アーサー王クラスの高い知名度補正値を与えられるんで相当強いですハイ。
 そしてローランの歌の時点で200歳超という冗談のような年齢設定されてるせいでHPが異常に高いという特徴を持つ。
 しかし戦闘技能面ではローランを筆頭にドゥーズペールには及ばぬため剣での戦いは…ってあれ?これなんてアーサー王?



・赤原猟犬(宝具)
 フルンディング。
 能力は皆鯖版とほぼ同じ。血のように紅い長剣。主を決して裏切る事はないとされる紅色の猟剣。
 和名の読み方がしゃくげんりょうけん、なのか、せきげんりょうけん、なのかいまいち判らないのが困りもの。
 ベーオウルフが巨人グレンデルの母親の水魔討伐の際にウンフェルスから譲り受けた魔剣。
 ……なのだが魔剣が役立たずなのか、はたまた水魔が魔剣の効かないバケモノだったのか(個人的には赤猟犬の名誉の為にも後者を推したいw)、肝心の水魔戦では役に立たず、以後出番が無くなった哀しい魔剣。
 またベーオウルフは他に単純威力系の宝具を持たぬのでフルンディングを刀剣として扱うよりも、投擲宝具として使用することが多い。



・集飲する渦(魔術)
 パワースポイト。
 雨生虎之介の魔術礼装。術者を補助するタイプの礼装。形状は鮮血のように毒々しい色彩をした真っ赤な帯。
 自然界の水や生物の血液など液体に含まれる魔力を渦のように巻き集め、自身の魔力として変換し増幅させる機能を持つ。
 特に河川や地下水脈や海などの水量が多い場所からは他の場所よりも多くの魔力が摂取出来る。
 雨生はそういう場所に結界を敷くことで魔力収集の効率をさらに上げる工夫をしていた。



・十二振りの聖王剣(組織)
 ドゥーズペール。
 騎士の上位格である聖堂騎士の中からさらに選ばれた十二名のパラディンによって構成されるフランク帝国最強の騎士団。
 騎士の中の騎士。十二臣将。聖堂王と同列の席に着く事を王に許された帝国の重臣。
 シャルルは国の重大な案件がある時は必ず彼らドゥーズペールとその他要人を招集し、どうするかを話し合って決めていた。
 フランク王国の軍事や政治の中核であると同時にシャルルマーニュの切り札でもある。
 しかしそんな彼らがロンスヴォーで全滅したことでシャルル王の黄金期は終わりを迎えた。
 FateAS本編に登場するサーヴァントでもない癖にも何気に度々出番があった御茶目な連中。ふぬおー!この出しゃばり共めがー!
 しかし伝説では十二騎士なのになぜか十二人ちゃんと居なかったり十二人以上居たりするのはもはやこの手の神話のお約束だろうか?
 しかも『ローランの歌』に出てくる十二騎士と『狂えるオルランドゥ』に出てくる十二騎士では面子が全然違うという……。
 ちなみにASのドゥーズペールは『ローランの歌』に名が出ていた十人と、後世から登場したルノーとアストルフォを足した十二名で構成されている。
 ローラン、オリヴィエ、ルノー、テュルパン、アストルフォ、ジュラン、ジュリエ、サンソン大公、アンセイス、アンジュリエ、オートン、ベランジェ。
 ドゥーズペールに選抜される条件は、騎士としての実力も大事だがそれ以上に他者を圧倒的に凌駕する"何か"があること。
 例を挙げると、ローランなら"強さ"。オリヴィエなら"将としての才"。アストルフォなら"財力"。ジュランとジュリエなら"連携力"など。
 全員分はここでは割愛するが十二人それぞれがある分野でフランクの頂点に立てる特性を有していた。
 勿論約一名を除いて全員鬼のように強い。そのデタラメな戦闘力は作中を参照。円卓の騎士といい大昔はこんな連中ばっかりですか…。
 連載当初の頃はここまで出番がある予定は無かったのだが、ローランの聖杯戦争の参加動機とそしてティルフィングによる発狂をより演出する為に出番が多くなった。
 ……というのは表向きの理由で、本音は単純にこの連中は題材として面白かったからである。
 いいよねシャルルマーニュ伝説。ネタの宝庫だし中世期の傑作と言われる理由がわかった気がするね。
 なんならもっと出番をあげても───ヒィ!?目立ちたがり屋のファラオ様がこっちを睨んでらっしゃる!
 ちなみにドゥーズペールと言う単語には同僚や閣僚や幕僚といった感じの王と同列的な意味がある……らしいよ?



・勝利の書(魔術)
 リベル・ヴェル・トライアンフ。
 クリスチャン・ローゼンクロイツの宝具『世界の書』の別の形。
 『世界の書』に記録されてある全刻印の力を使って『世界の書』を一つの魔術に組み上げる秘儀。
 そうして出来上がった魔術が擬似的な空想具現化を可能とする大魔術であり『勝利の書』の能力と言うわけである。
 ちなみにこれはサーヴァントの持つ宝具は原則として一つという設定にローゼンクロイツが引っ掛かってしまった為に作られた措置。
 皆鯖にあるものはちゃんと有効活用しないと勿体無いのである。



・神意降臨(スキル)
 ローランやその他のパラディンが扱う肉体変質の技法。自身を神の剣へと昇華する秘法。
 単体でも使用可能ではあるが、非常に相性が良いのでローランはデュランダルの第三奇蹟"破邪"とよく併用する。
 その本質は、絶対の信仰心が生んだトランス状態によって引き起こされる肉体のリミッター解除。
 神意によって魔を滅ぼすためなら己の肉体すら譲渡する、という信仰から生まれる透明な精神が己の意思では生物的な問題により外せない枷を全て外してしまうのだ。
 騎士や侍などの剣を振るう者達が扱う肉体を戦闘に最適化させる技のさらに一段階上にある神技。
 ヒトとしての意識や機能が塗り潰されるため、全ての意識や機能が眼前の滅ぼすべき対象にのみ集中するのが特徴。
 また外してはいけないリミッターを取っ払うので肉体に過剰な負荷が掛かるのも避けられない。
 ドゥーズペールでもこれが扱える者は僅かであり、オリヴィエ、ルノー、テュルパン、ジュラン、ジュリエなどが可能だがローランほどの完全なリミッター解除は出来ない。
 この秘技が扱えるという事実が伝えるもの。これにより一見ふざけた態度のローランがどれだけ敬虔な信徒であるかが窺える。
 また聖堂王シャルルはこの体技・神意降臨とは異なる本物の"神意光臨"を扱える唯一の存在である。



・心眼(真)(スキル)
 ベーオウルフの保有スキル。ランクはB。
 修行・鍛錬によって培った洞察力。窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。
 逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。



・心眼(偽)(スキル)
 ローランの保有スキル。ランクはB。
 直感・第六感による危険回避。ほぼ野性に近い本能的な勘。ほぼというかオマエ一回野に帰ったじゃん。



・神性(スキル)
 ラメセスの保有スキル。ランクはB。
 太陽神ラーの御子。半神半人のファラオ様。



・神託(スキル)
 アン・ズオン・ヴォンの保有するスキル。ランクはD。
 人生の岐路、主にデッドエンド直行型の分岐路などで、金亀神からの電波と言う名の神託が頭に降って来る。
 安陽王曰くキム・クイ様の飛ばす電波は脳内麻薬のように気持ちがいいのじゃ!とかなんとか。毒電波ホンマかいな……。



・陣地作成(スキル)
 キャスターの保有するクラススキル。ランクはB。
 魔術師の根城である魔術工房を建設する能力だが、ASでは"聖霊の家"と呼ばれる工房が建てられた。
 自分に有利な工房に立て篭もったキャスターの防衛力は七クラス中最高のアドバンテージを持つと言われている。
 そして事実、殴り込んで来たセイバーを見事叩き返しましたとさ。



・水魔(人物)
 沼地の底にある"止水の館"に棲む水棲魔物。幻想種。多くの化け物を眷属として従える大ボス。本名は不明。
 人間では到底太刀打ち不可能な大怪物なのだが、たった一人の勇者によって討ち滅ぼされた。
 魔剣フルンディングが効かないという見せ場があったのだが、自らの領地に安置してあった魔剣『霜の巨人の大刀剣』で真っ二つにされて殺された。
 いくらお気に入りのコレクションだからってそんなトコに置いとくからぁ……。



・スヴァフルラーメ(人物)
 ヘイドレクたちティルヴィングリネージュの始祖にあたる王。
 オーディンの末裔(といっても血縁者的な意味での末裔ではないが)の一人で勿論彼自身も英雄である。
 黒き小人の命を脅して無茶な注文を要求し、最凶の魔剣ティルフィングを作らせた張本人。初代ティルフィングユーザー。
 ヘイドレク曰く"最高にして最低のアホ野郎"。
 これは英雄としての数奇な運命を生み出した祖先への感謝と、厄介な呪いを遺してくれた事への侮蔑の両方が篭った言葉である。
 そんなスヴァフルラーメの最期は巨人族のハーフであるアルングリムとの決闘中に黒き小人の呪いが発動した事が原因。
 アルングリムの盾の力も相まって手から魔剣を滑り落とし、逆に相手に魔剣を拾われて刺し殺された。
 ちなみに次のティルフィングユーザーになったアルングリムとスヴァフルラーメの娘との間に出来た子供は凶剣の呪いで全員狂戦士(12人中11人は重度の狂化)であった。
 これがヘイドレクに混ざる狂戦士の血のルーツになるのである。



・聖十字軍進攻(宝具)
 ホーリー・クルセイダー。
 オリヴィエの保有する宝具。自身の残存HPが危険水域(イエローゾーン以下)に陥った時に発動させることが出来る。
 発動中は敵に対する命中率、回避率、クリティカル率が二倍になる。
 ただし扱いが少々難しく、残存ライフポイントを治癒魔術や道具などで危険水域より回復させると宝具効果が停止してしまう。
 しかし、かといってそのまま能力を発動させ続けているとオリヴィエが死ぬ危険性を孕んでしまう諸刃の剣なのであった。
 伝説で瀕死の重傷だったオリヴィエが最後の特攻でイスパニヤ兵の集団を無双乱舞出来たのはこの宝具の能力によるもの。



・聖なる天鎧(宝具)
 スピリットアーマー・ロラン。
 しまった、もっと素直にエンジェル・アーマーロランにしとけばよかったと後悔…!
 ローランが保有するFateASオリジナルの宝具。天使の鎧。無敵の聖鎧。
 連載当初綺麗さっぱり忘れていたオルランドゥの不死身の逸話。
 バーサーカー奇襲、間桐邸工房戦、セイバーファイター対ライダーなどで活躍の場面があった。
 ラメセスⅡとの因縁の対決でライダーに宝具を使わせ、綾香にも一枚噛ませて、尚且つ可能な限り自然な形で勝利させる。
 という今思うとこれ結構難易度高くね?な条件をクリアする為に追加された防御宝具。
 この能力に着目した沙条綾香が令呪を使い任意でこの無敵能力を発動させることで仇敵ライダーを打ち破った。
 ちなみにこの宝具を登場させようと思った段階で既に物語も半分程進んでるのでゴッドハンド系の常時無敵は不可能だった。
 そのため、常時無敵ではなく、限定条件下において絶対無敵というタイプの無敵概念武装にしましたとさ。
 別名アサシン&キャスターイジメアーマー。
 宝具能力は以下の通りです。
 ランク:B 対人宝具 レンジ- 最大補足1人
 絶対防護の護り。ローランが持つと云われる無敵の肉体の正体。
 ローランの無敵の体は彼の肉体そのものが鋼鉄製という訳ではない。
 この不死身は天より祝福され与えられた加護の力で、ローランの全身を覆った聖なる防護膜の恩恵である。
 この聖なる護りがありとあらゆる攻撃をローランの肉体に届く前にシャットアウトする。
 ただし加護膜は常時発現しているわけではなく、ローランが無防備や無警戒であればあるほどその守りの絶対性を増してゆく。
 そのためローランを背後から奇襲または暗殺。あるいは流れ弾などの偶発的な事故で傷つけるのは不可能に近い。
 また天界の護りであるため、不浄なる地上と長く接触している足の裏だけは聖性が中和されるため防護膜を張ることができない。
 そして最後に、ローラン本人は自身の体の秘密をよくわかっていない。



・聖杯の器(その他)
 第二次聖杯戦争でアインツベルンが用意した聖杯。小聖杯。形状は黄金の杯。
 イメージ画像はzeroの扉絵の黄金の杯、というかまんまあれでいいんじゃないでしょうか?
 普遍的な聖杯戦争を描くというテーマ上このキーアイテムの奪い合いも一つの焦点となっておりました。
 劇中ではアインツベルン陣営→間桐陣営→遠坂陣営と聖杯の所有者は変更していった。
 ってよく見ると御三家だけで聖杯の器を奪い合ってるではありませんか。外部マスターも混ぜてくれよー。



・聖杯戦争(その他)
 聖杯戦争についての概要と詳細はサイマテをどうぞ。
 ここで言う聖杯戦争は第二次聖杯降霊儀式の事である。
 第二次聖杯戦争を舞台にその顛末を描いたFate/Another Servant HeavensFeel 2はstay nightやzeroでは使われなかった設定を使用した普遍的なバトロワ聖杯戦争を目指して書かれた物語。
 五度の聖杯戦争の中で唯一真っ当かつ正しく大儀式が成功しそうだった降霊儀式として描き、そして最終的に皆仲良く総倒れした闘争。
 主従間の色恋沙汰なし、サーヴァントを倒すような怪物マスターを排除し、結末が結末であるため敢えて主役を設定せずに連載していたSSだが、三年がかりでまさかの完走を果たしてしまった(笑)
 ASは物語の主軸になるものが無かったため、エクストラクラスの登場と正純英霊縛り、敵との戦闘、乱戦にタッグマッチ、同盟に裏切り、真名の調査と弱点攻撃、知略戦、聖杯の器の奪い合いや陣地の奪い合い。保有スキルの活用などに焦点が当てられている。
 また今回人死にや虐殺や大破壊が多いのは第三次聖杯戦争で監督役を一任された教会の事情に繋げるため。
 よってなるべく派手に派手に異常が外部に洩れるように戦りましたとさー。
 執筆開始当初は登場させた皆鯖の魅力を全部に出すぞー!という勢い任せで書いてしまったせいで取捨選択がまともにされておらず、あれもこれもと欲張りまくった結果冗談抜きで納豆的長大作になってしまったのは反省点の一つである。
 読む方のことを考えてなくてみんなすまぬ…すまぬぅ! 素人SS(しかも処女作)の文量がラノベ数冊分はあるとか…こんなの絶対おかしいよ!
 ちなみにもはや聖杯戦争の常識となった令呪が初登場したのも第二次聖杯戦争からである。
 くっそぅ、コンマテ3がもっと早く発売していれば……そっちにスポット当てたのに…orz
 しかしながら読者に少しでも楽しんで貰えたのであれば作者も頑張って書き抜いて完結させた甲斐があると言うものです。



・セイバー(クラス)
 剣の騎士のサーヴァント。最優のサーヴァントあるいは最強のクラスと言われる。三騎士の一角。
 能力値の高い一流所の英雄のみが該当できる花形クラス。
 第二次聖杯戦争において最も多く敵と戦い、最も多く敵を倒したのもこのクラスのサーヴァントであった。 



・セイバーの装備(武装)
 ローランの装備品は全体的に白い。
 首から爪先まで全身を守る甲冑も白銀の光沢を纏っており何より目立つのが甲冑に付属している純白の外套だ。
 鎧の防御力自体も非常に高く、なおかつ運動性を損なっていないという戯けた武装だったりする。
 ずるいよねぇ最強フランク騎士の特注品は!
 甲冑にも純白のマントにもキリスト教を示す十字架の紋様が所々に刻まれているのが特徴。
 また幼少期に服が無かった彼が友人達から違う色の布を組み合わせて服を作って貰ったという美談を友情の証として形にした"ローランの紋章"も鎧に刻まれている。
 主武器になる剣は二振り持っており、一つが宝具である『絶世の名剣』そしてもう一つが概念武装の魔女ファレリーナの魔導剣である。
 さらに中盤からはアインツベルン別荘から持ち出した魔盾も装備していた。
 おおっ!見た目だけは、見た目だけは、見た目だけはどこから見ても立派な騎士ではありませんか騎士様!



・セイバーエクストリームハリケーン(スキル?)
 ローランがファイターの剣技『巨人の大刀剣』を観て、羨ましさのあまり自分もと即席で考案し実践した必殺技もどき。
 え!?必殺技……じゃない、のか…?とはローラン談。当たり前じゃい、こんなもんまともな技ですらないわー!
 ハンマー投げの如く体と剣をグルングルンと回転させるだけ。……だけ、である!
 しかしたまたま当人が強靭な豪力と圧倒的速さを持ち合わせていた為に雑兵相手なら無双乱舞可能な破壊力が出ている。
 まったくなんてふざけた奴なんだろうか?
 しかし傍から観ればふざけているようにしか見えないが本人は至極真面目にやっている。
 故にローランという子は性質が悪いのであった。



・セイバーダイナミックアタック(スキル?)
 ローランがファイターの……以下省略。
 エクストリームハリケーンに比べて隙が大きく側面の守りが手薄という弱点がある。
 結果その弱点をあっさりと見抜いたファイターからマヌケにもホームランされた。



・聖霊の家(スキル)
 キャスターの陣地作成スキルを活用して建設した魔術工房。
 この工房建設にあたってキャスターは『世界の書』から分裂し作業効率を大幅に上げる秘術を使用しており、それによって短期間での工房建造を可能にした。
 魔術の力で外観からは想像もつかないくらいに内部は広く部屋数も多い。
 侵入者に危害を加える類の攻性トラップは一切仕掛けられていないが、代わりにサーヴァントの耐魔能力を大幅に殺ぐための罠を設置している。
 おかげでAS鯖勢の中では一番能力的に劣るキャスターでもこの工房内で戦う限りセイバー相手でもそれなりに良い勝負が可能となる。
 工房内は研究区画と居住区画がの二つが存在している。
 研究区画にはこの工房の中心部となるローゼンクロイツの魔道の粋が集まっており、居住区画には生活に必要な物資や日用雑貨などが置いてある。
 ソフィアリ曰くいざ住んでみると結構快適。彼が劇中飲んでたコーヒーなどはこの居住区画から持ってきた嗜好品。
 ちなみに"聖霊の家"とは生前薔薇十字団が本拠地にしていた隠れ家の名称である。
 折角手間隙掛けて建てたのだが最終的にライダーの対軍宝具攻撃で跡形も無く吹っ飛ばされてしまった。



・世界の書(宝具)
 リベル・ヴェル・ムンディ。
 クリスチャン・ローゼンクロイツの保有する魔道書の宝具。
 ローゼンクロイツの師である賢者達より修了記念に授かった書。薔薇十字団伝説では"Mの書"の名前でも知られる翻訳写本で団の教典。
 能力は皆鯖版と同じであるが、ASでは宝具所有数の設定上『勝利の書』と統合されて一つの宝具となっている。
 これまで存在した魔術の全てを収録した世界の英知が記された魔道書。
 この膨大な魔術が記録された書のおかげで持ち主であるクリスチャン・ローゼンクロイツはキャスタートップクラスの万能性を誇っている。
 しまった何でも出来るんだからどうせならもっと色々やらせればよかった……。
 通称即席一流魔術師製造工場。劇中ではラウネス・ソフィアリや間桐燕二といった、悪く言えば二流魔術師を世界最高位の魔術師にまで押し上げた。
 また『勝利の書』は『世界の書』に記された無数の刻印の力を結集し、たった一つの大魔術として昇華する事で擬似的な空想具現化を巻き起こす魔道書の秘奥である。



・絶葬天剣(スキル)
 クライスト・クロス。
 ローラン最強の切り札。まともに技らしい技がないローランが隠し持つ唯一の技にして奥義。
 絶殺剣。神の十字架。独特の構えから放たれる十字斬り。常世全ての邪悪を斬り伏せる事を赦されしただ一つの聖十字。
 綺麗な十字架の軌道を描くその剣技は横の太刀筋で相手の心臓と肺を斬り裂き。
 そして跳躍して斬り下ろす縦の太刀で頭部と脊髄そして内臓を両断する。
 両断される急所は脳天、眉間、人中、顎、頚椎、喉仏、食道、秘中、活殺、水月、胃、臍、曲骨、尾骨、金的の計15ヵ所。
 サーヴァントの現界の核である頭部と心臓の二点を攻撃するため絶殺の名に恥じぬ威力を誇った最強の切り札である。
 神速の速さと神域の切れ味が生物も悪霊も幻想種も分別なく絶殺する。
 これを喰らった相手は自身の身体が四つに両断された──つまり即死した事にすら気が付かず昇天することになる。
 なのでこれを喰らってまだ戦おうとしたバーサーカーの執念はそれだけ凄まじいものなのであった。
 バーサーカーはすごいね(超野太い声でw)



・絶世の名剣(宝具)
 デュランダル。
 ローランが保有する聖剣の宝具。天使より授かったこの聖剣を一度シャルルに献上し、再度王からローランに賜った。
 原作では三つの奇跡を持ち、所有者の魔力が尽きても切れ味が落ちない煌きの聖剣。
 ……だったのだが、作者の魔の手に掛かり凶悪な魔改造が施された。
 またアロンダイトの登場によりランクがA++対人宝具に変更になった。
 身を守れて、敵倒せて、回復まで出来る!なんていうさり気なく攻守回復共に優れた便利兵器になってしまった……。
 聖遺物の奇跡どんだけー? でも便利なのに使い手があまり賢いタイプじゃないよ神さまーorz
 神の御使いたる天使に賜った聖剣の肩書きに恥じない究極の破邪の剣。数ある退魔宝具の中でも最強の退魔兵装。
 デュランダルの中に納められた三つ(伝承によっては四つの場合もあるが)の聖遺物がそれぞれ固有の奇跡を秘めている。
 まず剣全体に宿った第一奇跡『不壊』。何者であろうとも絶対に破壊する事は叶わぬ不滅の奇跡。
 しかしこのままではただの対ベオ用奇跡に成り下がってしまうため、折れないという奇跡にハッタリを徹底的に利かせた。
 第一奇跡『不壊』の濫用品である聖剣盾は、宝具史上、最小にして最硬の盾でありその耐久性は宝具攻撃を真正面から受けても皹すら入らぬほど。
 ただしデュランダルシールドで防御出来る宝具タイプは限られている。
 投擲宝具や弓矢宝具や投剣宝具などの物体そのものが飛んでくる宝具タイプのみ防御可能。
 エクスカリバーや壊れた幻想のような光線系や爆発系や放出系などの非物体の攻撃は単純に聖剣盾の防御面積の問題でどうにもならない。
 おまけに少しでもミスれば即死に繋がるので著しく神経を消耗させるため乱用にも向いていない。
 なので乱用は止めましょう、いくら神経図太いローランくんでも禿げちゃうよ!
 次に柄に宿った第二奇跡は『湧出』または『無尽』。柄から魔力をどれだけ汲もうとも枯渇しない無尽の奇跡。
 聖剣自体が湧き水のように魔力を生み出し、決して尽きることがない。
 魔力炉としての機能を持つため運用に使用者の魔力を消費せず、仮に所有者の魔力が尽きても切れ味が落ちる事はない。
 また、もし柄の魔力を一度全て使い切ったとしても、時間経過と共に再び元の状態に戻る。
 ちなみに魔力炉からローランへ魔力供給する場合はあくまで100あるモノを彼に流しているに過ぎず、あまりローランへの供給に魔力を使うと当然のように聖剣自体の運用・奇跡の使用に影響が出るのであった。
 ご利用は計画的にねローラン君!
 そして最も皆鯖版よりも効果が増強されたのがこの刀身に宿った第三奇跡『破邪』である。
 まずこの奇跡は宝具の型が少し中途半端だったのでASではデュランダルを完全な利器型宝具にするため第三奇跡使用の際にする真名の解放部分はまるっとカット。
 その代わりに聖剣に祈りを捧げ天空高くに掲げる事によって天上より力を貰い第三奇跡を発動させるというビジュアルにしました。
 さて問題のその能力たるや男殺の魔剣もびっくりの対特定属性系宝具なのでした。
 化物、吸血鬼、悪霊、悪魔などの怪物属性持ちや、反英雄、バーサーカー、アサシンなどの悪・狂属性を持つ相手には無敵と断言出来るだけの絶大な効果を発揮する。
 ただ第二次聖杯戦争では正純な英霊しか登場しないのでバーサーカーぐらいにしかその特殊能力を発揮出来ないのが悲しいところである。
 というよりASでは完全に対男殺相殺用の特殊能力だった。それから勿論切れ味倍増は対属性関係なく付与されます。



・前進する大幻槍(宝具)
 蜻蛉切。
 本多忠勝の保有する大槍の宝具。天下三名槍の一本。
 能力は皆鯖版と同じ。地味でありながらも非常に完成度の高い宝具の一つではないだろうか?
 直接的間接的を問わず大槍の穂先に触れるだけでダメージ判定があり、その判定に失敗すればたとえ穂先に掠っていなくとも負傷する。
 その様子はまるで見えない幻の槍が敵へと前進しているかのようである。
 さらに、より強い力で槍の刃長と接触すればするほど判定による追加ダメージ量は大きくなる。
 ちなみに"前進する"というフレーズは名槍の特性を表現すると同時に本多忠勝の生き様にも掛かっているフレーズ。
 武器改造スキルを利用する事で好きな時に何度でも大槍の長さの増減が可能。
 通常の長槍の規格が4mであることからも、この6mもの大槍が如何に馬鹿でかく間合いが広い得物であるかが分かるだろう。
 ところでASでは蜻蛉切のシーンで4mという表記がよく出てくるがこれは正しくない。
 蜻蛉切の本来の長さは確か6mなので。しかし自分はなんで4mなんて勘違いをしたんだろうか…?
 この名大槍の所有者である本多忠勝は自身の特性と蜻蛉切の特性を最大限に生かした"蜻蛉墜し"という技を編み出した。



・戦闘続行(スキル)
 ベーオウルフの保有スキル。戦闘続行A。
 不屈の闘志。瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。
 戦では常に戦闘に立ち、魔物が出現すれば常に単独で死地へと向かいそして生還してきたベーオウルフは相当にしぶといと言える。



・尖輪猟犬(宝具)
 ネイリング。
 ベーオウルフが保有する古剣の宝具。ドリル剣。
 宝具能力は皆鯖版と全く同様。性能が牙っぽければ形状も牙っぽい。
 伝説では"イングの古宝"などとも呼ばれるそれはそれは大層な宝剣。
 実は伝説においてこの剣はさり気なくベーオウルフの常勝の証でもあった。
 ベーオウルフ本人も「この名剣さえあれば自分は大丈夫だ」と伝説内で語っているほど彼が生涯ずっと愛用し信頼していた名剣である。
 それが魔竜との戦いで折れたと言うことが、ベーオウルフの死を暗喩する重要な役割を持っていたと解釈されている。

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最終更新:2011年06月25日 08:35