Fate/Another Servant 
         HeavensFeel 2 第三十六話ミニ劇場


    ~FateASベスト試合編~

遠坂「さて諸君。いよいよ次回最終回な訳であるが、今回のミニ劇場はそれにちなんだお題目でいきたいと思うが如何か?」
綾香「賛成。ASは何だかんだで戦闘が多かったもんね。というか戦闘しかしてなくない?」
ソフ「サーヴァントどころかマスターも戦闘ばかりだったな。殺し合いをしなかった日など殆どないほどだ」
雨生「ノー。俺の好きなコトは遠坂みたいな高飛車な野郎のドヤ顔でする提案に対してノーを突きつけてやることだぜ」
牧師「同感だ。なぜこのような下劣な魔術師の提案を飲む必要がある?」
アイ「仇敵の提案を受け入れることなど以ての外。アインツベルンを代表して辞退を表明しますわ」
間桐「遠坂が仕切ってるから反対だ」
遠坂「なるほど。よくわかった。では満場一致で賛成と」
間桐「おいおいおい、もしかして遠坂家の御当主様は頭ばかりか耳まで良くないんですかねー?」
ソフ「賛成1、反対多数ではないか。私のは無効票で構わんがね」
遠坂「ここは一つサーヴァント達の意見も聞くべきだろう。で、どうかね」
一同「「賛成」」
遠坂「では決まりだな」
アイ「セイバー、主人が否としているものを是とするなんて何を考えていて?」
剣士「や、ほ、ホラだってオレらサーヴァントだし……?
   サーヴァントとしてシステムの影響下に入った時点で闘争心も刺激されちまってるし………ねえ?」
アイ「……………(ジーー」
槍兵「まあまあ、そう睨んでやるでないセイバーのマスターよ。
   拙者らは終始戦う為の存在でござる。故に己の一番良かった死合が気にならない筈もなし」
闘士「ではこれで賛成8、反対4でこのお題目で決定だな遠坂殿」


騎兵「で? 誰からいくのだ?」
槍兵「やはり一番乗りは拙者が貰おうか。なにぶん一番乗りは我が代名詞のようなものでござるしな」
綾香「でもランサーってあまり戦闘数は多くないわよ? まあ私のせいなんだけど……(しょぼーん」
槍兵「いやいや頭(こうべ)を上げられよ主殿。自ら仰いだ主君に不満を持つ武士は居りませぬぞ。
   拙者にとって最高の仕合はやはり初戦でござろう。AS最初の戦闘にして初陣。ここでも戦一番乗りでござるな。
   ライダーを一方的に拙者の蜻蛉切でタコ殴りにしてやったのはいい思い出よ、カカカ」
牧師「なるほどタコ殴りにされたのか。道理であの後ボロッカスになって帰ってきたわけだ」
騎兵「まあ引き分けだな」
剣士「どう見てもオマエの負けだろ!? ランサーにはオマエの攻撃まともに当たってないじゃないか!」
騎兵「それを抜かすなら貴様達だって似たようなものだろうが!」
闘士「それはまあ……確かに。すばしっこくて捉えられなかったのは事実だ」
槍兵「ふはははは! 当たらん、そんなノロい攻撃など当たらぬよ!」
綾香「惜しいわよねえ。ランサーは二戦目以降からが強いのに」
槍兵「全く以て。少々惜しかったでござるなぁ」
魔術「ボクはキャスター対セイバーの決着戦が個人的には好きですね」
ソフ「は? 普通勝った戦いや優勢で終わった戦いを選ぶものじゃないかね?
   よりにもよって負け戦をチョイスするとは信じられんなこの恥さらしの無能め!」
騎兵「負け戦なら俺様に完膚なきまでにボコボコにされたライダーVSキャスター工房戦を選ばんか馬鹿者!」
ソフ「そうだ…、そもそもお前たちが私たちのところへ攻め込んで来たからあんな結果になったんではないか!」
騎兵「ハッハッハ何を抜かすか。貴様達なぞ所詮玩具菓子のラムネの方ではないか。ついでだついで。
   大体恨む相手を間違っているぞ、そこの小娘が俺様が出向いた時に寺におらぬのが悪い」
綾香「え、わたし!? っていうか寺に来たの!?」
ソフ「きーーさーーーまーーらーのせいかーーうがーーー!!」
綾香「きゃーーーセイバーランサーちゃちゃっと返り討ちにしちゃってーーー」
剣士「おう!(ブンッ」
槍兵「御衣!(ヒュン」
ソフ「ぶごるあっ!?!?(ドゴーン……バタリ」
綾香「二人ともごくろうさま」
剣士「にしてもあの時入れ違いになってたのかよ……それは惜しいことしたなぁ。ぶった斬ってやったのに」
闘士「しかし本当に良いのかキャスター? 貴殿のベストバウトがこれで」
魔術「いいんです。あの一見競ってるように見えて全然勝負になってない戦力差や手練手管を尽くして戦ってるのに殆ど効いてないキャスタークラスの悲しみが詰まった一戦でした(ホロリ」
アイ「キャスタークラスはただそれだけで不利だものね」
雨生「"Mの書"のMってまさか………マゾ??」
魔術「他人の宝具をいかがわしいSM本みたいに言わないでください!」


間桐「で、お前はなんかないのかよアーチャー?」
弓兵「う~む。考えてはおるんじゃがコレと言ったモンが無くてのう。
   初戦のキャスター戦は地味過ぎるし、山岳部で殺り合ったライダー戦には煮え湯飲まされたし、ファイターめに敗退した戦はムカッ腹が立ってくるし」
間桐「っというかよくよく戦果を考え直せばお前良い所殆どないじゃないか! この役立たずが!」
弓兵「貴様にだけは言われとうないわい! ワシがおらなんだらおまえは初戦で真っ先に死んどるわ!」
ソフ「フフ、私が焼き払ってやったのだぞ? 戦闘シーンもカットだったから皆もう忘れてると思うが」
魔術「まあそれもボクの力ですけどね(ボソリ」
間桐「それもこれもお前が使えないから悪いんだよ! マスターの役にも立てない無能な傀儡が!」
弓兵「なんじゃとう!? 口先だけは達者な自尊心だけのドノーマル魔術師がようほざくわ!」
弓間「ギャアギャアギャアギャア!」
闘士「しかしアーチャー、インパクトという意味においては魔城を初披露した戦いがある意味ベストではないか?」
剣士「ああ確かにあれはすごかった。バーサーカーとそのマスターの退治の為に終結してた筈なのにいつの間にか倒す相手が変わってたもんよ」
アイ「それはセイバー、貴方の沸点の低さ、ひいては蛮勇さに問題があるのではなくって?
   大局的な判断をせずにこのような小物の首を追うなどとは。それで結局回り回って私が脱落したのが分かってて?」
剣士「……う。い、いやだってさぁアイツ町壊したじゃん……無関係な奴も一杯巻き添えにしたしさ(モゴモゴ」
弓兵「まあワシ的にはあの場面での宝具使用は不本意じゃった上に周囲の被害気にして出力下げたらドイツもコイツも生き残りおったからなぁ…。
   満足いく結果は出とらんのだがまあええわい。それをベストバウト選ぶか一番マシそうじゃし」
遠坂「少しは反省してくれたまえ。君達のおかげで我が管理地は余計な外部勢力に目をつけられるハメになったんだぞ!」
弓兵「そんなもんは知らんわーい(鼻糞ほじりながら」
間桐「たかが江戸幕府や維新志士や時計塔の勢力ぐらいでガタガタ言うなよ。
   あーヤダヤダまったく遠坂家はみっともないねー」
遠坂「………ぐぎぎ!人の苦労を知らんで…。と、遠坂たる者、つ、常に、余裕をもって、ゆ、優雅、たれ(ブルブルブル」
闘士「と、遠坂殿! お、落ち着いてくれ! さあその握り締め振り上げた拳を下ろすんだあ!」
遠坂「フゥー!フゥー! おのれ…どうせならアーチャー戦で木っ端微塵に火葬してやればよかった…!」


雨生「俺たちのベストバウトはもう決定済みだもんなーバーサーカー?」
狂戦「まあな。おれの叡智が囁いてやがる。バーサーカー対セイバー戦が多分一番人気があると!
   おれ個人的にはファイターセイバーをぶっ殺しかけた戦闘を推してえところだがまあそこは我慢してやる」
雨生「さすがバーサーカー! 人気の為に抜け目がない計算だね! いよっこの知神にも匹敵する狂える叡智!」
槍兵「小癪にもあの戦いは三話分の尺をガッツリを持っていきおったでござるからなこやつら……。
   まあ我が主殿の活躍した晴れ舞台でもあるから拙者は文句などないが」
騎兵「俺様はあるぞ。尺の取り方を間違っておるわたわけが! ASナンバーワンの人気者を誰と心得るか!」
剣士「え? 一番はオレだろう?」
槍兵「まさか。拙者でござるよ」
弓兵「どう考えてもワシじゃい」
狂戦「くっだらねえことで喧嘩してンじゃねーよ。おれに決まってんだろが」
闘士「私は三位くらいだろうなと思う」
魔術「順位付けも謙虚ですねファイター。彼らにも見習って貰いたいものですよ」
綾香「わたしあの一戦はすごく疲れた気がするわ。
   しかも殴られる蹴られるで酷い目にあったし……仮にも女子なのに…(ワナワナワナ」
剣士「オレは量産型狂戦士とバーサーカーと同時に戦って、アヤカたちは魔術戦やってて、追い詰められて逆転してまた逆転してだったもんな」
魔術「聖杯戦争は基本的にパワープレイでのゴリ押しが多い戦いですけど、あの一戦は概念対概念でしたからね。あと代理宗教戦争」
闘士「確かに各話タイトルの"神の剣たち"に恥じぬ誇りのぶつかり合いだった。同じ北欧神話の出身者として胸が熱くなったぞ」
狂戦「ふん、テメーの為に戦ったんじゃねーンだ闘王、賞賛なんざいらねえよボケ」
魔剣「ゲゲゲ、頑張ッタ、アタシモ頑張ッタ!」
遠坂「ティルフィングはあの時バーサーカーと一緒に消えていてくれた方が私としては有り難かったのだがね…事後処理…」
雨生「まあとにかく俺らのはあれがベストバウトでいいよ。バーサーカーがあれにするって言ってるし、俺も十分目立てたしね」


闘士「では次は我々か。どうする遠坂殿? 最高の死合はあったかな?」
遠坂「アーチャー戦以外に選択肢はなかろう。
   あの一戦は我々の陣営から見ればほぼパーフェクトな結果だったからね。
   唯一間桐の取り逃がしたのは失点ではあるが結局後日セイバー組が打破したのだから結果論で問題はなかったと言える」
闘士「私の魔腕がついに火を噴いた回でもあったな。
   敵の真名を看破し弱点を突いて勝利するというスマートな勝ち方に聖杯の器も手に入って良い事尽くめか。確かにベストかな」
狂戦「しっかしその真名での弱点を突くってアーチャーくらいにしか使えなかったな。
   殆どの奴が弱点ねえし、おれにはアサシンも女英雄もいねえせいで弱点を突ける奴がいなかったしな」
雨生「贔屓くねー? ねえねえ贔屓くねー? なんか贔屓くねー?」
闘士「そ、そんなこと言われたってな……私には特に弱点など無かったし……あ、飛び道具がないのはどうだろう?」
槍兵「そんなものを弱点と申すか。せめて拙者くらいの打たれ弱さみたいなのをギリギリ弱点と呼ぶのでござるぞ」
闘士「むむ…そ、そうなのか。では弱点ないな。困ったな」
遠坂「まあとにかく我々はアーチャーを倒した戦いをベスト試合とする」
綾香「あれなんかあっさり決まっちゃったわね?」
魔術「ボクのお狐さんをセイバーと二人掛かりでリンチした事など記憶にもありませんか、そうですか」
剣士「だってあの魔獣大して強くなかったぜ?」
魔獣「くっ、この怪物を超えた怪物達め……」
弓兵「グギギ…! あー思い出したら腹立ってきたぞい!
   おのれ燕二! このド腐れ小僧め…土壇場で令呪使って裏切るとは卑劣極まりない恥さらしが!」
間桐「おまえだって俺を囮にして逃げる気満々だっただろうがッ!」


騎兵「俺様はやはり最後のオオトリ────」
牧師「我々のベストバウトはいま現在進行形で戦っている聖杯所有者決定戦でよかろう」
騎兵「ちょ、牧師キサマ! 一体誰の許しを得て回答している?」
牧師「私は大英雄二人を同時に敵に回しているのに五分で張り合っている現在の戦いが一番目立つと思ったのだが?
   嫌なら取り消しても構わんが、それともアーチャーと二人掛かりでランサーをイジメ殺した一戦にするか?」
槍兵「ぷぷぷ、イジメカッコ悪いでござるなぁ。
   存じておるかな主殿? 彼奴は単身では拙者に勝てないもんだから姑息にもアーチャーと手を結んだんでござるぞ」
綾香「えーうっそーイージーモード? 協力対戦の集団リンチが許されるのはハサン先生までだよねーキャハハハキモーイ!」
槍兵「ライダーキモーイ!ゲラゲラゲラゲラ!」
騎兵「……う、うぬぬぬ……! い、いかん、これはいかんぞ!
   気のせいか、なんか俺様のイメージがそこはかとなく悪いのではないか?
   ま、マズイ、たった一人の格下相手に二人掛かりでボコったなどとネフェルタリに知れたら……。
   もし妻に、アナタイジメ格好悪くってよ?とか言われたらどうしよう!? いかーんファラオショック!」
牧師「もう最終戦をベストバウトに選ぶしかないな(全戦闘中で最終戦が一番私が活躍するからな)」
魔術「なにか邪な考えが見え隠れしますねえ」
弓兵「おうおう太陽馬鹿。ワシの螺旋防壁を根こそぎ吹っ飛ばしてくれおった一戦は?
   言っとくがアレのせいでワシはファイターに負けたんじゃぞ! わかっとんかい?
   あれがなければ……防壁が九層全部残っとれば彼奴がコーロアの本丸に辿り着く前に神弩で撃墜出来たものを……貴様のせいで」
間桐「そ、そうじゃないか! ライダーどもが余計な真似をしてくれたせいで、結果としてあの戦いでの負けに繋がったんじゃないか」
騎兵「ふむ、確かにアーチャー戦をチョイスするのも悪くはない。前戦での宝具乱撃に続いて俺様の奥の手が炸裂したからな。
   いやしかし逆に言えば切り札の禁呪を使ったのに格下の敵を殺しそびれたとも言える……。
   もし妻にアナタ恥知らずにも厨二病に毒されたオリジナル超必出しといて敵を仕留められないなんてネフェルタリがっかり…。とか言われたらどうする!?」
遠坂「もう最終戦でいいんじゃないかね?(これで我々は二戦分ベスト試合をゲットだぜ)」
闘士「然り、最終戦のライダーが一番輝いているぞ(最後は私たちが勝つしな)」
綾香「そうよ、最終戦にしときなさいよ!(結局最後に笑うのはわたしだもんね)」
剣士「そうか、やっぱ最終戦が盛り上がり的には一番だよな!(でもオマエたちはオレがやっつけるけどな!)」
牧師「そうだライダー最終戦にしておくがいい(この戦いで一番目立つのは何だかんだで私だ)」
騎兵「うむ、そうだな。そこまで熱望されれば仕方あるまい。(愚か者どもが涙ぐましい浅知恵を絞っているようだが…)
   よし貴様らに免じて最終決戦をベストバウトに選んでやろう!(クク俺様は妻にカッコワルイと言われなきゃ何でもいいわ!)」
魔術「ああ……六人の心に目立ちたい病の兆候が視える……」


綾香「で、結局セイバーはどの戦いにするの?
   ランサーに蜻蛉墜し喰らった一戦? ファイターとの二戦目? あるいはバーサーカーとの男殺VS破邪の一戦?
   それか黒騎士モードで好き勝手暴れた回? それとも意表をついてまさかの死徒軍団戦?」
槍兵「いやあの主殿…? 最後はちょっと……舞台と言うか戦場も戦う相手も違うではないか」
剣士「う~ん悩むなぁ」
狂戦「さっさと決めやがれこのウスノロがァ。大体テメーが一番戦闘回数多いんだよボケ。
   こっちはどっかの脆弱燃料タンク小僧のせいで戦闘回数少ねえってのによぉ」
騎兵「その通りだよく言った狂獣。弱い奴ほどスポットライトが当たるのだ。誰にも勝てんからなハッハッハッハ!」
綾香「悪いんだけどウチのセイバーはアンタよりも撃墜数多いわよ?
   現状でバーサーカーとキャスターを倒してるしね。それで三体目にアンタの首が増えるのよライダー」
牧師「そう言えばライダーオマエ……まだ誰も倒してないよな?」
アイ「ソフィアリを殺したくらいね」
ソフ「キャスターもいない私を倒したくらいだなフフフ」
槍兵「今拙者さり気なくイジメを受けた気がするでござる……でもちょっとイイ(ビクビクッ」
弓兵「ランサーの首級はワシとの共同戦果だから自分だけの手柄とは言えんしのう。やっぱ事実上0か?」
騎兵「…………黙れ、俺様はスロースターターなのだ! この後撃墜数が二つばかり増えてるから黙って見ていろっ!」
剣士「ん~やっぱベストバウトは最終戦でいいや!」
綾香「最終戦でいいの?」
剣士「ああ、最終戦がいい。やっぱ単純ながら一番気になってた戦いだろうしな」
綾香「そう、じゃあ私たちのベストバウトは聖杯決定戦でいいわ」
闘士「ではこれで全員分のベストバウトが出揃ったな。なにやら少々懐かしい気分になってしまったよ」
槍兵「同感でござる。拙者が脱落してから今日この日まで……長かったでござるなぁ(しみじみ」
魔術「ではお嬢さん。懐かしい気分でしょうがそろそろタイトルコールいきましょうか」
綾香「うん。まかせて。
   ────その因縁に決着を。
   聖杯が降る地にて、それぞれの因縁に確かな結末を。
   任務達成を目論む殺し屋か。地上支配者を名乗る強大な王者か。
   三家の内唯一勝ち抜いてきた正統権利者の一人が。ヒトでありながら誰よりも孤高の王か。
   仇討ちを果たすべく最も強くなった少女か。神に仕える聖なる白騎士か。
   はたして彼らに突き付けられる命運は、白なのか黒なのか─────。
   FateAS第三十六話。14日目『聖杯降りし最初で最後の聖夜』其の参。
   第二次聖杯戦争もいよいよ大詰め! そして次回はついに最終回を迎えるわよ!」
一同「うおおおおー! ついにFateASもフィナーレだーー!!」