バベル外伝? 3話
~~放課後
前アーチャー「キュートでプリティーな女子の皆さん。赤ちゃんが何処から来るのか、じっくり話そうぜ」
凛・綾子「しねーよ」
前アーチャー「ううう、俺様のガラスのようなマイハートはブロークンハート。都会の風はやけに目に染みるぜ」
凛「そういえば、アーチャーは最近どこで寝てるの? 近頃うちに来ないけど」
綾子「うちにも来ないな」
前アーチャー「ふっ、そりゃ、俺様を待ってる子猫ちゃんはおめー達だけじゃねーんだぜ。モテる男は辛いぜ」
イリヤ「アーチャーなら、最近はうちに泊まってるよ」
前アーチャー「イリヤー、それ俺の個人情報!」
綾子「よくまあ、こんなへんてこ生物が住むの許してるわね」
イリヤ「ライダーさんも最近はお泊まりしてるんだよ」
凛「何か変なことされてないわよね?」
イリヤ「変って?」
凛「アーチャーって、女の子に変な契約持ちかけてるみたいだから、あなたも気をつけてね」
イリヤ「契約?」
~~夕方
イリヤ「リンさん、サクラちゃん、アーチャーについて聞きたいんだけど」
凛「何?、藪から棒に」
桜「もしかして、契約のことですか?」
イリヤ「そうそう、それそれ」
凛「あいつ、実は無償でお願い事を聞くことがあるのよ」
桜「ただ変なお願いしか聞いてくれないんですけど……」
イリヤ「変なお願い?」
凛「基本はエロね、エロ。あいつ、エッチなお願いばっかりなのよ、聞くのは」
イリヤ「うわ、最低」
桜「私って友達が少ないので……、一度ペットが欲しいってお願いしたんだけど……」
イリヤ「うんうん」
桜「資本主義の豚っていう、裸のオジさんを連れてこられて困ったことが……」
凛「……あいつ、ペット欲しくない?って聞いてきたことあったけど、そういうことだったのか」
イリヤ「何の役にも立たないですね」
桜「あ、でも、胸は頼めば真言(マントラ)で大きくしてるから、そこらへんはいいかも」
イリヤ「うーん、それに関しては悩む」
凛「イリヤも巨乳になってみたいんじゃないの?」
イリヤ「い、いや、確かに魅力的な誘惑だけどー」ゴニョゴニョ
~~電柱の陰
ライダー(三人とも、何だかやけに仲がいいわね……)
~~
~~次の日の放課後
由紀香「あの、アーチャーさんがまた何か悪さしてるみたいなんですけど」
桜「本当ですか?」
凛「具体的に何かあったんですか?」
由紀香「今日の授業中、一成くんの鞄から大量のBL本が溢れ出てきて、大変だったんです……」
凛・桜「「Oh……」」
由紀香「泡吹いて倒れた一成くんを衛宮くんがライダー先生がいる保健室に運んだから助かったけど、
結局放課後まで戻って来なかったし」
凛「そ、それは、狼の群れに子羊を投げ込むようなものじゃないかしら」(汗)
桜「ですけど、間違いなくアーチャーさんの仕業ですね、それは」
凛「ええ、これは問い詰める必要があるわね」
前アーチャー「イリヤ、今日もライダーがメイクラブしに家に泊まるぜ」
イリヤ「う、うん……ライダーさんがいいなら、それでいいけど」
ライダー「同棲生活……素敵ね」
前アーチャー「あはは……はぁ」(ため息)
ライダー「アーチャー、一応願い事のリストを作ったから渡しておくわ。順番に解決して頂戴」(こそこそ)
前アーチャー「おう、任せろ……って、A4の紙で100枚近くあるじゃねーか!」
ライダー「問題無いわ」
前アーチャー「そりゃ、おめーは願い事言うだけだから、いいに決まってるじゃねーか!」
ライダー「………」
前アーチャー「うおっ! そのセックスのためなら、殺人も辞さないって目、いいぜ。仕方ねーな、何とかしてやる」
ライダー「頼むわ」
前アーチャー「おめー、最初のページの三行目でもうイリヤを妊娠させるって書いてあるが、やばすぎるだろうが!」
ライダー「大丈夫、78ページ目に出産プレイの計画が書いてある」
前アーチャー「大体、女同士じゃ妊娠しねーよ! あ、俺の白いおたまじゃくしを使えってことだな、これは」
ライダー「私は愚か者には容赦しないわ」
前アーチャー「わ、わかったから、そのブローニングM2重機関銃を仕舞え。
あー……俺様に任せてよ、ライダー。女の子にフランクフルトをくっつけるのは俺様の得意技なんだ」
イリヤ「ライダーさんとアーチャー、仲いいよね」
ライダー「ち、違うわ、イリヤ。こいつはただの知り合いよ、何も無いわ」
前アーチャー「ライダー、照れ隠しに俺をゴルフクラブで殴打するのはやめてくれー!」
凛「そこまでよ、アーチャー!……って、どうしたの?」
前アーチャー「九番アイアンで百叩きに耐えた俺。不死身のセックスマシンと呼んでくれ」
凛「ボロボロじゃん……」
ライダー「……何か、アーチャーに用事?」
桜「えっと、えー……そうそう。アーチャーさん、また何か悪さしてるでしょう?」
前アーチャー「何のことだい、オナニスト(笑)ちゃん」
凛「その呼び名は新しいな」
オナニスト(笑)「ネタはあがってるんですよ!柳洞先輩の鞄にいかがわしい本を詰めたり
猫ちゃんに変な眉毛描いたり、回収日に出されたゴミを出した人の家の前に戻したり、
たくさんイタズラしまくってるでしょう!!」
ライダー「………」
イリヤ「ライダーさん、何で顔を背けてるの?」
前アーチャー「メガネの事はよくわからんが
ちっ、ばれたとあっちゃ仕方ねーな。こんな小娘達に見破られるとは」
イリヤ「えーっ! アーチャー、酷いよ」
前アーチャー「だが見破ったところで、どうする? こんなプリチーな妖精を君たちは殴れまい」
凛「Leichter Schlag!!」(殴打)
前アーチャー「ぐあはっ! リン、正中線五段突きを中二病みたいな名前つけて使うのはやめろ!」
桜「もうイタズラはやめますか?」
前アーチャー「うるせー! こうなったら俺の部下どもから集めた変態エネルギーを使って、魔神を呼び出してやるぜ」
ライダー「な、何ですって!?」
前アーチャー「出でよ、俺のアルティメットバトルダークヒーロー、この世全ての悪(アンリマユ)!」(どがーん!)
凛「……なに、この貧弱そうな覆面刺青男」
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「呼びましたか、アシュヴァ……もとい、アーチャーさん」
前アーチャー「おうよ、この俺様を虐めたこの女共に地獄を見せてやれ! 手始めに、お尻ペンペンだ」
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「お尻ペンペン……素晴らしいですな。ふふふ、観念したまえー」
イリヤ「いやー!」
桜「………」
この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「ちょっ、頭掴まないで。何で薄幸の美少女っぽいのに、
こんな力強いの……ひいいいぃ、自分の背中が見えるー、やめてー!」
前アーチャー「ば、ばかなー、俺のアルティメットバトルダークヒーローがー!」
こうして、アルティメットバトルダークヒーローは間桐桜の手によって撃退され、世界は前アーチャーの魔の手から救われた。
ありがとう間桐桜、ありがとう遠坂凛、そして二人の仲間達!
おまけ
~~その後
~~イリヤの部屋
イリヤ「あのさ、アーチャー……お願いがあるんだけど」
前アーチャー「何だ? 連帯保証人のハンコはおさねーぞ」
イリヤ「そ、そんなの頼まないよー。えっと……お兄ちゃんとロマンティックなデートがしたいんだけど」
前アーチャー「んあー、ロマンティックねー」(ほじほじ)
イリヤ「もう、鼻ほじりながら聞かないでよー……」
ライダー「イリヤが話しかけてるわ。きちんと聞きなさい」
前アーチャー「いててててて、パイナップルを握り潰す勢いでフェイスクローすんなー!
大体、ライダー……おめーがロマンティックなデートやらを手伝ってやれば済む話じゃねーか」
ライダー「わかったわ」
イリヤ「ライダーさん、いいの? やったー」
前アーチャー「イリヤ、俺は凄まじくデンジャラスで危険な予感を覚えるんだが……」
最終更新:2011年06月04日 16:14