Fate/Another Servant 
         HeavensFeel 2 第三十四話ミニ劇場

~英雄(ひでお)の部屋 ライダー編~


る~るる~るるるる~るる~るるるる~る~る~る~る~♪(BGM徹子の部屋)

騎兵「さてこのコーナーもいよいよこのラメセスで最終回を迎えるわけだが、満を期して俺様参上!(シャキーン)」
闘士「なんやかんやでこのネタで七回分もやってたのか…ネタ考えるの結構面倒だった気がする」
弓兵「こやつにオオトリを任せるなんて正気の沙汰じゃないぞ」
剣士「うんうん、オレがおおとりを務めるべきだった。殿(しんがり)は得意だ!」
魔術「そこはかとなく殿という単語から死臭がしてくるのは気のせい、ではないでしょうね」
遠坂「伝説では殿務めて総崩れしたからな」
間桐「しかしライダーに憧れの英雄とかいるわけ? 全然想像できないっての」
綾香「あ、それわたしも思った。
   アイアムナンバーワンっていうかオンリーワンを真顔で宣言する奴だし、憧れとか無縁なんじゃないかしら」
騎兵「ハッ! たわけ俺様が憧れる英霊なぞこの世に居らぬ」
雨生「駄目じゃんそれ」
牧師「やはり想像通りのオチだったか」
騎兵「然様。しかしそれでは企画にならぬからな。民草の期待に応じてやるのも王務の内だ。
   よっておおとりを飾るに相応しい俺様が敬愛してやまぬスペシャルな存在───我が父神を呼んでみたぞ!」
遠坂「父神って───ラー…? ちょ、ま、待てライダー! 激しく嫌な予感がする!!」
騎兵「頭が高いわ人間! 速やかに平伏し頭(こうべ)を垂れよ!
   そして神を畏怖し敬愛する心を以て我が父上を拝謁するがいいッ!」
ラー「─────────(ピカッ!」
一同「うおっまぶしっ!」
騎兵「ああ…神☆降☆臨! 見る者を刹那の間に圧倒するなんと素晴らしく力強い輝き!
   ただ立っているだけなのに人間が平伏す光はまさしく陽光!
   流石はお父上、天界におわす神々の王!
   ラーこそがこのラメセスをも凌駕するこの世の頂点でございましょう!
   おおラーよ、我が偉大なる父神よ。まさかあなたと直に触れ合う機会があろうとはまさに感激の極み!」

ラー「__────_____」
狂戦「ぐわあああ! 眩し過ぎて目がっ、目が潰れるー?!!
   は、早くその殺人光放射物体を下げやがれーー!!」
剣士「あちぃ! あぢぢぢぢ暑いって! くそ眩しい上にメチャ熱い!
   しかもなんて言ってるのかわかんねえし、死ぬ焼けるホントに焼肉になる!!」
綾香「紫外線が紫外線が紫外線がっ! 乙女の柔肌の天敵がしかも大量にぃぃ!」
アイ「とても暑いわ……すごく暑い」
間桐「おい冗談じゃないぞ! 常時顔面蒼白のこの女が一瞬でガングロギャルになってるぞ?!」
遠坂「──────フッ」
闘士「と、遠坂殿ーーー! 気を確かに! そんなもうどうにでもな~れって安らかな顔で失神しないでくれ!」
雨生「それゴッドじゃん! 太陽神ラーとかリアルゴッドじゃん! 握手!
   へいゴッド! ぷりーず! シェイクハンドウィズミー! HAHAHAー!」
ラー「────(スッ」
魔術「あ! おやめなさいバーサーカーのマスター!」
雨生「マジですか!? ゴッドと握手出来んの!? やったそれじゃさっそ───ジュボッ!(蒸発)」
狂戦「トラノスケー! ンなトコでも自爆たぁ…テメーはバーサーカーのマスターに相応しかったぜ」
槍兵「ひ、人が一人瞬く間に消えおったぞ! かかか神隠しでござる!」
騎兵「ハーッハッハッハッ! いや愉快愉快!
   有象無象の雑魚がラーの威光に恐れ慄く様は見物していて爽快感すら覚えるぞ」
剣士「笑ってねえでソレ引っ込めてくれよライダー!!」
騎兵「ラーに向かってソレとか言うな! 焼き殺すぞ餓鬼ぃッ!!」
間桐「あーもう駄目だ。日光大嫌い間桐一族の人間だから俺もうだめ(バタリ」
剣士「どっちでもいいよっ! とにかくおまえの親父は一旦引っ込ませてくれよ!」
闘士「私からも頼むライダー! このままではみながローストヒューマンになってしまう!」
騎兵「…チッ、このカスどもが。
   ラーとの謁見が如何に天上にも昇る至福なのかをその哀れな脳では理解出来んとみえる。
   ましてや神にローストされるというこの世のあらゆる快楽を超えた快感が分からんのか。
   お父上、大変申し訳ありませんが屑どもの命を保護する為に一度地平線(袖裏)にお戻り願えるでしょうか?」
ラー「─────(コクリ」
騎兵「ん? ほう、それはありがとうございますお父上。
   おい屑ども、我が父ラーの慈悲深い御心に咽び泣くがいい。
   貴様ら愚民が暑くないようにサングラスと薄着のサーまーモードをしてくださるそうだ。ゴッドクールビズだ」
狂戦「オイおれが言うのもなンだがよォ…テメーら二人とも薄着以前に既にマッパ同然の格好じゃねーか……。
   しかも太陽にサマーモードとか即死フラグ立ってんだろ! 冬モードにしろ冬モードに!」
騎兵「チィ、ガタガタと五月蝿い愚民どもめ。
   お父上、この蛮人めがお父上の厚着姿を一目でいいからお見せして頂きたいとのこと」
ラー「────(コクリ」

綾香「や、やっと帰った……た、たすかったわ……(ぐってり」
槍兵「し、死ぬかと・・・思ったでござる」
ソフ「これだから、夏は、嫌い、なんだ」
弓兵「ちゅーかライダー! 神霊呼んで来るとかマジキチかキサマッ!!? ワシらを殺す気か!?」
騎兵「たわけ! ウルトラスペシャルなゲストを連れて来て何が悪い!」
魔術「ボクだって神の子ゲストに呼びたかったのに我慢したんですよ?!
   ライダーだけOKなんて不公平でしょう?」
騎兵「なにが不公平なものか! ラーを貴賓に御呼びするか否かの許可はファラオである俺様が下す!」
遠坂「そういうのはセカンドオーナーの私が出すんだよ! この私遠坂刻士がっ!
   本物の神霊を連れて来るとか何を考えてるんだ!? 君の脳味噌はカラカラに風化したのか!?
   見ろこの魔導器の異常数値! お前の父親が登場した瞬間に冬木全体が超高騰したぞ!」
騎兵「フッ、そう褒めるでない。
   ラーが光臨なされた瞬間、この世のものとは思えぬ素晴らしい感覚だったであろう?」
綾香「ええそうね。確かに凄かったわ───色んな意味で…」
間桐「幸福感と絶望感を同時に味わった気分だった……」
剣士「危うくサーヴァントですら天にも昇るところだったぜ、霊魂が……」

ラー「─────」
槍兵「太陽神が今度は半裸にマント羽織って来たぞ……あ、厚…着…?」
綾香「北風と太陽……?」
騎兵「おお! 素晴らしい! お父上は冬着も良くお似合いですな!
   まあ折角の数奇な廻り合わせである。
   我がお父上にお聞きしたい事柄があるのならば述べてみよ。俺様が通訳してやろう」
牧師「では一つ。ライダーおまえ太陽神とはいつもそんな感じで接してるのか?」
騎兵「誰が俺様に対して問いをせよと言うたかこの間抜け。
   しかしまあその質問にはYESと返そうか。
   世界で最も偉大なファラオたる俺様よりも偉大なのがここにおわすラーで(以下省略)」
弓兵「じゃあワシも質問じゃ! 神々もやっぱ夜の情事はするんか?」
ソフ「その問いで神霊相手から何を得たいんだ!?」
騎兵「この無礼者───え? 構わない? まあお父上がそう仰られるのであらば、はい」
ラー「───!」
騎兵「よかったなアーチャー、我が父上の懐の広さは大空よりもさらに広い。
   やはり神にも性交は必要であるようだぞ。
   毎夜股間のシャイニングホークが天を突く!だそうだ」
間桐「ちょっおま!」
槍兵「神仏なのにいきなりえらくドギツイ下劣話が放り込まれたでござるぞ」
ラー「_______──」
騎兵「え? ぷっ──ぶわはははははは!! どうも今のはお父上の戯言だそうな!」
狂戦「神の癖に冗談まで言うのかよその鳥人」
弓兵「なんというゴッドジョーク。
   笑えばいいのか聞き流せばいいのか戸惑えばいいのか全く分からん!」
綾香「でも下手な反応しちゃうととんでもないコトになりそうだから怖いわよね」

騎兵「他にはあるか?」
綾香「じゃあはい! わたしも一つ聞きたいことがあるわ」
騎兵「よかろう、言ってみよ」
綾香「神霊って仲の良い神様とかいるのかしら?
   私の印象だと神話の神様って皆ギスギスドロドロしてる感じがするんだけど」
騎兵「なるほどな、神々の交友関係か。確かにそれは俺様も気になるな。よし」
ラー「────」
騎兵「ふむふむ、ルーとは似たような名前と属性でしかも同じ主神だから仲良くさせてもらっている、だそうだ。
   お父上は意外と交友関係が広い」
綾香「ちょ、ルーってまさかケルト神話の主神の光神ルー!?」
ソフ「同じエジプト神話体系の神々ですらないぞ」
狂戦「似てるって、ああルーとラーで片方が太陽神で片方が光神で同じ主神か」
魔術「それにしてもお互いの地域が相当離れてますね。一体何がきっかけで知り合ったのやら」
闘士「ライダーよ、神霊同士で何をするものなのか貴公のお父上に訊ねて貰ってもよいか?
   やはり世界の行く末を憂いたり、ラグナロクのような神々の戦に備えているのだろうか?」
騎兵「少し待っていろ。~~~─────__─_」
ラー「───────」
間桐「ところでさ、バーサーカーは太陽神ラーの言葉は分からないわけ?
   おまえ神域の叡智で何でも分かるんだろう?」
狂戦「ドアホかオメー? 何を勘違いしたのか知らんがおれに答えられんのはこの世界での事柄だけだっつーの。
   大体人間のこのおれが神々の世界のことなんざ答えられる筈がねーンだよ」
牧師「ん? まて、それではライダーはどうやって───?」
騎兵「ああ、ありゃあ言語交換っつーよりも感覚で喋ってやがンだよ。
   端的に言やぁ電波の飛ばし合いだな。野生動物とかでもいるだろそういうのが」
弓兵「ほーぅ、その表現よぉく理解出来るわ。
   確かにキムクイ様の神託は脳味噌に直接抽入されるような感覚じゃわい」
剣士「天使が地上に降りて来るときもそんな感触がするよな!」
綾香「いやここにいる殆どの人が天使とは縁ないから」

騎兵「ふ~むなるほど。父上曰く、ルーとは茶を飲みながらチェスを指して遊ぶそうだ」
闘士「あ、あ、遊んでたとは………」
狂戦「いくらなんでもウチの主神の碧眼糞爺よりもさらに暇過ぎっだろ……」
騎兵「むむ?! しかもどうにもルーはチェスの対戦中に相当卑怯な手を使うようだぞ。
   チェスで負けそうになるとラーのチェックメイトをフラガラックでなかったことにするらしい!
   きたない、流石ルーきたない。お父上の鷹の爪の垢を煎じて呑むべき」
闘士「長腕のルーでも割とダーティプレイをするのだな」
魔術「神々の宝具が飛び交うチェス……ごくり」
槍兵「ちぇすとは外国の将棋の事でござろう? なんか知略の戦の筈が一気に血略の戦に化けおったぞ…」
ラー「───___── ̄ ̄」
騎兵「おおっそれはそれは! 実に御見事でございますなぁお父上!
   御自身は要所要所にその神々しい太陽光目潰し攻撃で隙を作り相手に悟られぬよう盤面を弄っておられるとは!」
剣士「それどっちもどっちじゃん! 両方とも滅茶苦茶卑怯だぞ!」
綾香「やっぱり神さまって碌でもない連中なんだわ。元神さまの黒パンチラ淫乱ピンク狐が言ってた通りよ!」
騎兵「どこぞのハイブリッド宗教野郎と同意見と言うのは気に食わんが、やはり神(ラー)最高ーー!!」
闘士「話が長くなりそうな気配がするからこの辺でタイトルコールをやっておくか。
   ────運命の分岐路に辿り着いた三組が選んだそれぞれの道。
   別たれていた三つの道はやがて一つに交じり合いながら大道へと変わってゆく。
   約束された終着点。約束された決戦。約束された運命。
   長き闘争に終幕を鐘を鳴らすべく、最後の一日がついに始まる─────。
   FateAS第三十四話。14日目『聖杯降りし最初で最後の聖夜』其の壱。
   名残惜しくともいよいよこれで最終日だ」