弁慶「無駄だ。貴様では私に傷一つ付けることは出来ん。
    引導を渡してやろう━━黒鉄悉く我が盾となれ 黒鉄悉く我が刃となれ
    ━━『悲願千本太刀(ひがんせんぼんだち)』! 」

 謳うような声と共に告げられた真名と共に弁慶は鋼鉄の体と化した。
 敵の攻撃を一切合財弾き返す絶対防御!
 しかし、アーチャーは臆する様子も見せず、唇を吊り上げ、悪魔のような邪悪な顔でカナリアの如く美しい声で呟く。
カスパ「━━射殺せ━━『魔弾の射手(デア・フライシュッツ)』 ━━」

ラドカ「━━万象一切灰燼と為せ━━『焼き焦がす蒼炎(ナプホルト)』 ━━」

 ライダーの宝具に夥しい魔力が充填していくのがわかる。
 海面が渦巻く。大気が震える。海上に集まった三人が宝具を発動しようとしているのだ。
マヌ「本気になったようだなセイバー」
イウェ「凄まじい魔力の昂ぶりだなライダー・・・・だが貴様は知らぬ」
マヌ「何?・・」
イウェ「我が『黒翼繚乱(ケンヴェルヒン)』 がとうに貴様の『海角天魚(マツヤ)』を超えていることをな」
マヌ「戯言を。美しく最後を飾りつけろセイバー
   ━━水天逆巻け━━『圧し来る帰滅の海(プラーナム・アーキヤーナム)』」

ラドカ「錆びつけば二度とつきたてられれず、つかみそこなえば我が身を引き裂く。そう、ほこりとは刃に似ている。
    己が自惚れを知り、その矮小なる誇りと共に錆び朽ちろセイバー
    ━━万象一切灰燼と為せ━━『焼き焦がす蒼炎(ナプホルト)』 ━━」

セイバー「私が本気を出した以上貴様らの死は確実だ 最早、貴様らに抗う術は無い。
      血のように赤く 、骨のように白く 、
      孤独のように赤く 、沈黙のように白く 、
      獣の神経のように赤く 、神の心臓のように白く 、
      溶け出す憎悪のように赤く 、凍てつく傷歎のように白く 、
      夜を喰む影のように赤く 、月を射抜く吐息のように 、白く輝き
      ━━赤く散れ━━『黒翼繚乱(ケンヴェルヒン)』━━」