Fate/Another Servant 
         HeavensFeel 2 第二十七話ミニ劇場

~英雄(ひでお)の部屋 ランサー編~


る~るる~るるるる~るる~るるるる~る~る~る~る~♪(BGM徹子の部屋)
槍兵「英雄(ひでお)の部屋へようこそ参ったでござる」
綾香「……なにここ?」
雨生「ど、どっかで見たことあるような・・・?」
槍兵「ひでおのへやと申したろう」
剣兵「うわーここ結構豪華なセットだな!」
狂戦「予算の無駄遣いしやがって」
騎兵「否! 俺様には似つかわしくない! 豪華さと煌びやかさに欠けておるわこんな寄せ集めセット」
闘士「なにやらキナ臭い気配がしてきたぞ……」
魔術「で、ランサー。ここで一体何を?」
槍兵「よくぞ訊いてくれた! ずばりこのコーナーこそは皆々の胸に存在する憧れの英雄らを呼ぼうというコーナーなのでござる!」
闘士「な、なんと!? つまりあんな英雄やこんな英雄に会えるということなのか?!」
弓兵「ほほぅ、なんじゃかようは分からんが凄そうな気がしてきおったわい」
騎兵「俺様には別段憧れている英雄など存在せんぞ?」
遠坂「……英霊がさらに増える…だと? オイオイ諸君、もう少し管理者の身にもなってくれたまえ。冬木の霊圧上がりすぎだ」
狂戦「知ったことかよ、テメーが管理者ならテメーの力でどうにかしろ」
遠坂「英霊相手にどうにかできるものか!」
剣兵「おおー! それでそれで!? 第一回は誰の憧れの英雄が来るんだ!?」
槍兵「拙者でござる」
弓兵「おいおい、よりにもよってヌシかよ……」
狂戦「言いだしっぺが最初に呼んでどうすんだ、ええ? 完全な職権乱用じゃねーか」
闘士「………私もガッカリしたぞランサー。この胸のときめきを返せと言いたい」
槍兵「企画すら知らぬ御主らの憧れの英雄なんぞ知るわけがないでござろうが! 先方にアポ取る必要があるってわかっておるのか!?」
騎兵「そんなものはいらぬ。ファラオ命令で召集する!」
剣兵「なぁライダー、それで召集されるのって多分エジプト系王朝の英雄だけじゃないのか?」
騎兵「ば、馬鹿を抜かすな! ファラオが呼べば世界中のどこからだって馳せ参じるに決まっているだろうが!」
魔術「少なくともここに居る七人は馳せ参じそうにないのですがね………」
騎兵「貴様らは非国民だからその反応も当然よ」
闘士「それってやはりエジプト系や地中海周辺国の英雄しか来ないということでは……」
槍兵「ええいとにかくっ! もう既に来賓にはお越し頂いて居るのだからもう呼ぶでござるぞ!」
闘士「はてさて、果たして誰を呼んだのやら」
剣兵「ランサーの親父殿とかは?」
魔術「ああ~確かに有り得ますね」
間桐「いやいくらなんでもそれは無いだろ。の前に本当に呼ばれても困る」
遠坂「順当にいくと徳川家康だろう。ランサーは主君を敬わないタイプでもあるまい」
槍兵「さあさあご登場頂こうぞ、烈火の如き気性と荒ぶる魂の持ち主たる、この方でござる~」

信長「忠勝ぅぅ! 儂を客として招待しておきながら待たせ過ぎじゃ。何を考えている貴様!」
遠坂「うぉ……本物……!?」
雨生「すげぇ、超くーる! 戦国時代の三大名君の一角がこんな辺鄙な所に来るか普通?」
槍兵「ハッ、申し訳ござりませぬ。他の連中が曲者揃いでなかなか場が上手く纏まらず。お詫びとしてこちらの品を献上致しますぞ」
信長「……む? おおっ! これはもしや金平糖か! ポリポリ。うむ相も変わらず素晴らしき味わいよ。ポリポリポリ」
綾香「あの織田信長が目の前で金平糖を美味しそうに食べてる……これって夢?」
信長「……甘味を摘んだせいか茶が欲しゅうなったな……」
槍兵「ハッ、茶でござるな。只今用意させるでご───」
信長「いやそれには及ばん。猿ぅぅうううううううう!!」
秀吉「ハハッ! 及びで御座いましょうかお館様」
信長「おぅ遥々よう来たな猿。早速じゃが少々喉が乾いた、茶の用意を頼みたい」
秀吉「御意。一番茶を用意させまする」
綾香「あわわわわ。こ、今度は天下統一の豊臣秀吉が呼ばれて来た。しかもお茶の用意してる!?」
間桐「おいおいいつから冬木は戦国時代に逆戻りした・・・?」
騎兵「オイ、槍兵。俺様には献上品はないのか?」
槍兵「何故に客人でもない御主に献上品を用意せねばならぬのでござるか」
騎兵「き、貴様ー! そんなデコっパチには献上品を用意し偉大なるファラオたる俺様には用意できぬと抜かすかー斬首にするぞ!?」
槍兵「当然でござろうたわけ者が! 彼の信長公と貴様なんぞを一緒にするでないわー!!」
騎兵「な、なんだと…?! 俺様の偉大さに比べればそんなデコッパチなぞ味噌っ滓にすぎんわ!」

信長「ほぅ? この信長を味噌っ滓扱いした男と出会ったのは初めてじゃ、貴様名を名乗れい!」
騎兵「ふふん、俺様の名か? いいだろうよく聞け! 俺様こそは偉大なるファラオの中のファラオ! ラメセスⅡ様だ!」
信長「らめせす二世……? ふぁらお? おい忠勝よ、彼奴はもしや南蛮人か?」
騎兵「誰が南蛮人だ。俺様を南蛮の田舎国民と一緒にする気か貴様?」
槍兵「いえ、違いますな。ライダーはエジプトの英雄でござる。ファラオと言うのはエジプトの王という意味だったかと」
騎兵「………まさかとは思うが、もしや俺様を知らんと抜かすんじゃなかろうな?」
秀吉「お館様、只今一番茶をお持ち致しましたぞ」
信長「うむ、ズズズズ。茶の渋みと金平糖の仄かな甘さ。やはり和の味こそが至上よ。
   して、羅目世素とやら。その、えじぷと、とは如何な国か? 尾張くらいの領土なのか?」
騎兵「寝言は大概にしろデコッパチ。こんなチンケな国の領土と比べ物になるか。この国より三倍はデカイぞ」
信長「さ、三倍じゃと?! 尾張の何十倍ある計算なのだ!?」
騎兵「しかもだ、我がエジプトは人類の文明が始まった四大文明の一角。貴様ら風に言えば中華の先進文明のようなものだ!」
信長「な、なんと! 聞いたか猿ぅ! こやつはなんとあの中華と同格の国の出だと申したぞ」
騎兵「同格ではないわ馬鹿者! それ以上だ。なにせ俺様以上のファラオは存在しておらぬのだからなぁ!」
秀吉「はっ、しかと聞きましたぞお館様。どうやら態度がでかいのにもそれなりの理由があるようでござりまする」
信長「猿ぅぅ! すぐにこの不亜羅王にも金平糖と一番茶を持って参れい!
   してエジプトは南蛮とはどう違うのだ?! どんな国なのだ?」
秀吉「ささ羅目世素殿、一番茶と金平糖でござるぞ」
間桐「おい遠坂、天下人がパシってるぞ…」
遠坂「これは夢じゃないのか。夢じゃないんだな……」
騎兵「うむご苦労。しかしこのノブナガとか言う男はなかなか器量の持ち主よ、客人に対する礼儀を知っている。
   どこぞのランサーとは大違いよなぁ? さて俺様の国の話だったな。我がエジプトはな───」
槍兵「放っておけでござる」

綾香「なんかライダーと織田信長が異国の話ですっかり意気投合しちゃってるんだけど」
秀吉「お館様は外国への関心が高い故、羅目世素殿の話は興味深いんだぎゃ。
   お館様のお世話に回っていた分挨拶が遅れたな、ご無沙汰しておったぞ本多忠勝。相も変わらず御主も壮健そうで結構」
槍兵「ハッ、大変ご無沙汰しておりました秀吉公。時間的には約三百年振りかと」
秀吉「もうそんな月日が経ったのか。してついに我らの夢でもあった大安の世が終わりそうではあるが、わしに仕える気は出たか」
槍兵「秀吉公もお人が悪ぅございますな。拙者にはそのお言葉だけで十分でございましょう」
秀吉「カッカッカ! またしても断られてしまったぎゃ。こうも感心な忠義者を持つ家康殿に嫉妬してしまいそうじゃな」
槍兵「いえいえ。信長公には敵いますまいて」
信長「猿ぅう! 貴様も羅目世素の話を聞かぬか!」
秀吉「御意。お館様!」
綾香「本当だ……ある意味ランサーより忠義者かも」
闘士「ところで遠坂殿、少し訊いておきたいのだが、あの御仁は何者か?」
遠坂「あれは織田信長といって群雄割拠の戦国時代の日本で天下統一まであと一歩という所まで迫った名将だ。
   そして、その信長公の隣にいる小間使いのような真似をやっているのが信長公の跡を継ぎ天下統一を成し遂げた豊臣秀吉だ」
狂戦「もう一つ教えといてやると、テメーが手こずったランサーよりもこの国では有名人だぞソイツら。つか知らない奴はいねえな」
剣兵「うわっマジか? フランスでいうところのシャルル王みたいなもんか?!」
魔術「そんな感じでいいと思いますよ?」
信長「砂漠や岩山ばかりなのに金銀が豊富とは、随分と富んでおったのじゃな羅目世素のえじぷとは」
騎兵「そうよ、してな俺様は建築に少々腕が立ってな。天にも届きそうな石造の神殿を造ったこともあるぞフハハハッハ!」
信秀「「おおーっ」」
槍兵「拙者が信長公と秀吉公を呼んだのにいつの間にやらライダーめに獲られてしまったでござる………orz」
綾香「ねえランサー、織田信長と豊臣秀吉がランサーの憧れの英雄なの?」
槍兵「然り。あの乱世の時代に生きた武士で天下統一を成し遂げたこの御両人に憧れぬ者はいない」
遠坂「………二人……?」
間桐「なぁ遠坂、俺の記憶が正しければあと一名いる筈だよな?」

信長「ところで忠勝よ、狸の奴はどうした? てっきりここに来ているものと思うておったが」
綾香「…………(みんなが敢えて避けてた話題を)」
遠坂「…………(流石は織田信長か、容赦が無い)」
雨生「…………(すっげーランサーが敢えて避けてんのに訊くか普通)」
間桐「…………(ランサーはなんて返すんだろな)」
槍兵「………拙者の主君家康は……ちょっと急病で………」
信長「病か。久々にあのタヌキの面でも眺めたかったものじゃが」
秀吉「家康殿が病とは珍しいこともありますなお館様」
槍兵「申し訳ござらん。我が家康も残念がっているに違いないでござる」
牧師「…………(皆鯖にいないものは出しようもない、か)」
信長「いや気にするでない忠勝。いずれ彼奴も作られるだろうさクックック!」
秀吉「仰る通りでございまするお館様。家康殿にはまだ少々荷が重かった、と。カッカッカ!」
槍兵「お二人とも知ってて訊いたんでござるかーーーー!?」
剣兵「さてと、オチもついたしそろそろタイトルコールしとこう。
   ───留まるところを知らぬ神の獣。そして降臨する神の剣。
   両者絶対に相容れない正義を掲げる男たちの血みどろの最終決戦。
   神の剣と神の獣の長き死闘がついに決着の刻を迎える───!!
   FateAS第二十七話、10日目『神の剣たち』その伍。ついに決着だ、果たして生き残るのはどっちだ!ってオレだろ!?」
狂戦「ボケたこと言ってンじゃねーぞクソガキ。おれに決まってんだろッ!」
剣兵「いやオレだーッ!!」
弓兵「どっちが死んでもええんじゃがそろそろワシらにページ割かんか!」
騎兵「そうだそうだ! 貴様らばっかり目立って……って特にセイバー! 貴様この10日目での尺を食い過ぎだ! そろそろ死ねッ」
闘士「私も出番が無くて暇してるとこっそり主張してみる」