Fate/Another Servant 
         HeavensFeel 2 第二十二話ミニ劇場

~ファラオ様はとっても目立ちたい~

ラメセス「というわけで俺様フェアーを開催することにした。よってミニ劇場もこれとなった!(ヴァーーン!)」
ローゼン「既に劇中で十分に目立ってるというのにまだ目立ちたいんですか貴方は………」
遠坂  「ここまで来るともはや尊敬の領域だな……」
ローラン「汚いぞライダー! オレだって目立ちたいんだぞ!」
アインツ「貴方ももう十分に目立っているわ」
間桐  「あれだろ? カメラ向けられると気取ったポーズしないと気が済まないタイプなんだろ」
雨生  「ああ~いるいる確かにいる。そして俺もカメラが欲しいなぁ。西洋の最新式のやつでも手に入らないんだよなぁ」
ヘイドレ「持ってる奴から奪えば良いじゃねーかよ」
雨生  「流石だバーサーカーその発想はなかったよ! 勝てばそれは戦利品だもんなぁ!」
ヘイドレ「そういうこった、さあ行くぜそのカメラとやらを奪いにな!」
綾香  「本当に行っちゃったんだけど放っといていいの?」
牧師  「放っておけ。関わると碌な事にならん」

ラメセス「ええい黙らんか貴様等ー!! ファラオの言葉を黙って拝聴しろ!」
アン  「聞く価値のない王の言葉なぞなんの意味があるんじゃ」
ラメセス「黙れい!」
牧師  「ところでライダー、貴様宛てに手紙が来ているぞ」
ラメセス「なぬ!? もしやそれはファンレターとかいうやつか!? 苦しゅうない読んで聞かせよ牧師」
牧師  「わかった。ええなになに。
     最近なぜか近所に突然10m位の馬鹿でかい石像がおっ立っています。そのせいで洗濯物の渇きが非常に悪いです。
     これ倒しても良いのでしょうか? だそうだ。ファンレターではなくクレームだな」
ラメセス「うむ、この愚民には死刑を言い渡す。ファラオの像を倒そうとは不届き千万だ!」
ローラン「そうだそうだ反省しろライダー! 人様の迷惑を考えろよなー!」
ベーオ 「……いやそれを貴公が言うのはどうかと思うが……邸一軒丸々廃屋に変えておいて」
綾香  「……ごめんなさい」
間桐  「ん? なんの話をしてるんだお前ら?」
ローゼン「いえ大した事ではありませんよ。先送りに出来る問題はなるだけ先送りにした方がいい(とてもにこやかに)」

ラメセス「もっと他にないのか牧師ッ!?」
牧師  「ああ他にももう一通来ているな。なになに。
     最近の話なんですが近所に風変わりな方々が引っ越して来ました。とにかく騒ぎが絶えない一家です」
遠坂  「相談の手紙か?」
ラメセス「構わぬ、下民の声を聞くのもファラオの務めだ」
牧師  「その家主らしき人物は自分を王などと呼び沢山の女性を連れ込み、家庭内暴力も日常茶飯事のようです。
     外国人とも交流があるらしいこの 羅目瀬巣 弐世 さんは過激攘夷派か何かなのでしょうか? とても心配です。
     ジーン! ミリル! 直ぐ様この連中の口を封じて来い! 今すぐっ! 情報が漏洩しているぞー!」
間桐  「ゲラゲラゲラ! またお前等のことかよ!」
ラメセス「うぬぬ! 牧師ーこの不届き者も処刑しろー!」
牧師  「元を正せば貴様が間抜けな表札なんぞ立てるからだろうが!」
ラメセス「黙れ! あれは俺様の王道の表われだぞ!」
ローラン「それどんな王道だ!」
アン  「表札で王道を語るじゃないわい!」
ベーオ 「流石に自己顕示欲による王道はいかがなものか?」
綾香  「ファイターが難色を示してるわ・・・」

ラメセス「ところで話は変わるが最近英雄王ギルガメッシュの存在を知った」
綾香  「え……今更…? っていうか手紙はもういいの?」
ベーオ 「超著名人ではないか、本当に己の事しか眼中にないのだな貴殿は」
ラメセス「そやつはなんと己の事を"我"と書いてオレと読ませているらしい! 信じられん行為だ、発想が素晴らしい!」
綾香  「あ、貶すんじゃなくて褒めるんだ?」
ラメセス「ファラオとして俺様も遅れを取るわけにはいかぬ、よって今から新しい呼び名を考えることにする!」
ソフィア「俺様呼ばわりの時点で既に偉そうで図々しいとは思わないのか」
忠勝  「際限なく目立ちたいんでござるな……」
ラメセス「OREサマとかどうだ!?」
ローゼン「響きは同じなんですね」
遠坂  「雨生辺りが、はいせんすだぜファラオー!、とか喜びそうなネーミングセンスだな……」
牧師  「おいライダーどうせだからスーパースターマンはどうだ? ゴージャスだぞ」
間桐  「確かにぴったりだがお前それ完璧に嫌がらせだろう。らっきょでも喰ってろ」
綾香  「はい! じゃあ練り歩く露出狂なんてのはどうかしら? 実際上半身裸だしフレーズも目立ってると思うわ」
アインツ「公僕が喜び勇んで群がってきそうな名前ね」
ラメセス「女ども侮辱罪で殺すぞ。誰が異名を考えろといった! しかも全然格好よくないではないか!」
牧師  「じゃあトーテムポールはどうだ? おまえ大柄だろう」
綾香  「モアイとかもいいんじゃないかな?」
ラメセス「ええいもういいわ! 下々に俺様の呼び名を考えさせたのがそもそもの間違いなのだ」
間桐  「なら最初っから付き合わせるな───ひでぶっ!?」

ラメセス「ううむ…………ハッ!思いついだぞ!」
ベーオ 「……想像以上に速かったな」
ラメセス「発表する! ファラオと王を掛け合わせたまさしく王の中の王を意味する言葉……」
ローラン「……ゴクリ」
ラメセス「ファラ王……略して"ラオウ"というのはどうだーッッ!」
忠勝  「────!!?」
遠坂  「!!?」
アインツ「──!?!」
ベーオ 「─────今やつからオーラが視えた!」
ローゼン「───な!!? 」
アン  「ら、ラオウ……ッ!!」
牧師  「………ッ!?(ラオウ……この響き、言葉に宿った力強さ、本当に王の中の王っぽい気がしてくる…バカな!)」
ローラン「うおおおおー! それすっげー強そうだぞライダー!! お前には勿体無いからオレが名乗る!」
ラメセス「ふふん、ならんわ。ラオウは今より俺様が名乗るのだー!」
間桐  「ピピピピピピ! おいおい……BOSS力がどんどん急上昇してるぞ!? どうなってん──ぐわっスカワター壊れた!」
綾香  「でもそれなんかどこぞの拳王みたいな名前よね」
ローラン「え?」
忠勝  「む?」
ローゼン「そう言われてみれば……?」
ラメセス「な……! す、既に存在したのか……我が目立ち道に一片しか悔いなし……(バタリ)」
牧師  「お前の伝承の一体どの辺りに悔いが残っているというんだ……」

アン  「さーてと馬鹿どもは放っておいて久々にワシがタイトルコールやっとくか。
     ───時間の空白を埋めるピース(出来事)によって断裂していた現在が繋がり新たな戦いが始まる。
     最強の攻撃力を誇る矛と最強の防御力を誇る盾。
     その二つの矛盾が出遭う時、砕け散る事になるのは一体どちらなのか────!
     FateAS第二十二話、9日目『太陽王』その伍。長い長い一日にようやく終わる」