Fate/Another Servant 
         HeavensFeel 2 第二十一話ミニ劇場

~クイズサバオネア4・完結編~

前回までの24
ヘイドレ「■■■■■ーーーー!!!」
ラメセス「うぎゃあああああーーー!!?」
忠勝  「ライダーがティルフィングの餌食になって死んだでござるぞー!」
ローゼン「現状を打破するなにか手はないんですか!?」
ローラン「切り札を投入するぜー!」
 これはAS楽屋裏で起きた出来事である。


     ~ローランが旅立って五分後~

ローラン「ただいまー!」
ローゼン「待ってましたよセイバーー!! 敏感侍の勘が不感症過ぎて参っていたところなんです!
     体だけ敏感な役立たずなんですよ! ボクの最後の希望はもう貴方だけだ!」
忠勝  「・・・・・ぐすん」
ローゼン「して!? この絶望的状況を打開する策とは!?」
ローラン「おう見ろこれがオレの最終兵器だーーーー!」
熊   「がおーーー」
一同  「く・・・・・・・クマ???」
クマ? 「がおおーーん!!」
間桐  「く、熊だぁあああ!! 逃げろぉーー!!!」
綾香  「ぎゃあー!ぎゃああああ! な、なんてもの連れてくるのよアンタは!!?」
ローラン「そう戦いにおいて魔獣たちの野性の力を打ち破るのはいつだってヒトの理性!
     しかし逆に人の理性を粉々に粉砕するのもいつだって野性の力だ!
     つまり、バーサーカーの理性にはこいつの野性をぶつければ勝てる!!な?」
熊…か?「コクリ(任せろと取れなくもないジェスチャーをしている)」
ローゼン「待ちなさい青年。それ野性じゃない。むしろ野生!
     いや待て待て、そもそも本当に野生かも怪しいぞ・・・今肯いたよねキミ?なあ肯いたよな!?」
綾香  「キャスターキャスター言葉遣い言葉遣い!キャラが崩壊してるわ!(ヒソヒソ)
ローゼン「お、オホン!とにかく待つのですセイバー!
     そんなものを使う訳にはいきません!餓えた子供たちが待ってるんですよ!?」
ソフィア「餓えた子供??」
ローラン「という訳だ、行けーーピカチ……タマタローー君に決めた!」
熊太郎 「ガオーー!(今クマの名前間違えたね?失礼だよキミ!)」
ヘイドレ「おいおい冗談がきついぞセイバー。キャスターも泣いてっぜ?
     テメェの脳が獣並みだってのは知ってたがいくらなんでもマジモンの獣連れて来るこたぁねえだろよ?」
熊太郎 「──フッッ。(偶にいるクマ。こういうついつい他者を見かけで判断してしまう小童が)」
ヘイドレ「…!!? い、今こっち見て鼻で笑いやっがたぞこの熊畜生……!獣風情が粋がってんじゃねーぞオラァ!」
熊太郎 「チョイチョイ。(話はロラ君に訊いた!とてもクマってる彼を放っておく訳にはいかない、さあ掛かって来い)」

アン  「・・・なあセイバーこのシャドーボクシングしとる熊鍋の材料はどっから連れてきたんじゃ?」
ローラン「こいつはオレが北京原人ならぬフランク原人やってた時にひょんな事で知り合い戦いそして友となったアニマルフレンドだ!
     名前はクマタロー。自己紹介ではハイパーグレート・ベア・キング=クマタロー・・・だったっけ?
     腕相撲してオレが勝ったのを機に友になった。あと熊鍋にして喰ったらコロス」
熊太郎 「がおー(でもいたいけな動物相手に目潰しした隙に勝つのはズルいと思うんだよロラ公)」
ローラン「勝負とは非情なものなんだクマ吉。なにせ夕飯のでかい鮭が賭かっていたのだから!」
遠坂  「呆れたな。動物相手にエサを奪い合ったのかねキミは・・・・・」
ローラン「いい思い出だ」
綾香  「ところでさ。みんな無視してるけどこっちの赤フンドシの貧坊ちゃまみたいな子供はいいの?」
金太郎 「・・・おめ、良い人だな(うるうる)でも貧坊ちゃまは余計だゾ」
ローゼン「それでセイバー?彼は?」
ローラン「オプション」
金太郎 「一応熊太郎の主人だ!ひつれい(失礼の意)なこと真顔で即答するな!」
ローラン「あれ違うのか?」
金太郎 「違う!むしろ熊太郎がオプションなんだい!
     いつの間にか扱いが逆になってる気がしないでも無いけど!
     この際だから言うけどオ・イ・ラが!メ・イ・ンなのっ!」
熊太郎 「がるるるん(またまたご冗談をAAry)」

金太郎 「前々から言おうとは思ってたけどさ、熊太郎さり気なくオイラに対して下克上狙ってるよね?」
熊太郎 「ふるふる(それをねらうなんてとんでもない!)」
ローラン「なるほど、流石だなクマ吉!今はまだ加減してやってるわけか」
金太郎 「クマ吉・・・やいオメー!熊太郎に馴れ馴れしいぞ!
     熊太郎はオイラの相棒なんだから仲良くしたければ主人のオイラに一言挨拶するのが礼儀だろっ」
熊太郎 「クマー(金ちゃんセコイ。そういうのダメ)」
ローラン「いいんだよ、オレはクマ吉に腕相撲で勝って友情が芽生えたんだからいいんだよーっ」
金太郎 「オイラだって熊太郎と相撲とって勝ったゾ!オメは腕。オイラは体全部。つまりオイラの方が凄いってわけだ!」
ローラン「ナンダト?」
金太郎 「やるかー!?」
綾香  「ああちなみにソイツ、理性のタガが外れると化け物さえ素手で引き千切る馬鹿力出すから力比べするなら気を付けてね?」
金太郎 「・・・・・・・・オメー化け物引き千切ったってホントか?」
ローラン「ああホントだ。でもその時の事はよく覚えていない。でも酷く哀しかったのだけは覚えてる。
     聞いた話だとあの化け物がオレが一年も楽しみに待っていた地方の名産品を勝手に食いやがったからだって」
金太郎 「ああーわかるわかる!食い物の恨みは怖いんだよなーそりゃバケモンは殺されても文句言えないゾ」
ローラン「お、わかるのか!?この気持ちが判るのか!?おおーっさすがクマ吉の飼い主!話がわかるぜ!」
熊太郎 「がおー!(ふたりが仲直りしてよかったよかった。で、どっちが強いクマ?)」
ローラン「オレだ」
金太郎 「オイラだ」
ローラン「オレに決まってるだろう!」
金太郎 「オイラの方が力持ちに決まってらい!」
間桐  「・・・・・餓鬼が二人いるぞ」
ローゼン「明らかに煽りましたよねその腹黒熊。本当に熊なんですかそのクマモドキは?
     実は羽が生えたトカゲみたいな熊ではないが態みたいな微妙に違うモノなんじゃないんですか?」
ロラ金太「立派な熊じゃないか。なあ?」
熊太郎 「くるるる~(どの角度から見ても猟人が惚れ惚れする立派なクマ)」

アン  「で。おぬしら続きやんのか?」
綾香  「そういえばこれクイズ大会だったわね。主旨を忘れてたわ」
ローラン「当然だ!いくぜクマ吉!」
熊太郎 「クママママーー!!(軽く捻り潰してくまるわ!)」
金太郎 「ガンバレ熊太郎!」
雨生  「アニモー(アニマル)なんぞに負けるなバーサーカー!!」
ヘイドレ「続けなアーチャー。この下等生物に人類の中でも最高位の頭脳を持つこの俺様の叡智をたっっぷりと教えてやんよ」
ソフィア「妙にやる気満々だなやつは?」
ローゼン「まあ気持ちは判りますよ。なにせ先ほど熊に鼻で哂われてますから彼。
     これは流石のボクでもショックを受けて呆然とします」
ソフィア「おい、バーサーカーがこっちを睨んでるぞ」
ローゼン「あらら、聞こえていましたか。これは失礼を」
ヘイドレ「オラ!愚図愚図してんじゃねぇよとっとと問題出さねえか!」
アン  「わあったわあった。それじゃ第三十問!ルパン三世に登場する───」
ヘイドレ「───!(パターンを変えてきやがったか。一旦様子を見るか)」
熊太郎 「がお(ベキッッ!)」
ヘイドレ「──なに!!?」
忠勝  「く、熊がバーサーカーの先手を取ったぞ!」
ローゼン「き、期待してもいいんですか?!」
アン  「あ・・・っとボーっとしとったわ。それじゃ熊公よ答えを言うてみい」

熊太郎 「ガオオオン!」
ヘイドレ「・・・・・」
忠勝  「・・・・・」
綾香  「・・・・・」
ローゼン「ですよねー・・・・ハァ」
アン  「・・・・すまんがワシら人語でないと判らんわい。言語理解のスキル持ってる者はおらんか?」
綾香  「セイバー、貴方あの熊の言葉判るわよね。翻訳してくれない?」
ローラン「いいやわからないが?」
綾香  「へ?いやだってさっきからずっと喋ってたじゃない」
ローラン「いやクマ吉がそれっぽい事を言ってるんじゃないかと思って相槌打ってただけだ」
ゲドゥ 「つまり・・・?」
間桐  「独り言と変わらないなそれ」
ベーオ 「つまりあれか、ペットに話しかける人間みたいな真似をしてたわけか?」
雨生  「ああ懐かしい。俺も劇中でバーサーカー相手にそういうのやったなぁ。親密感が増すんだ、気のせいだけど」
ヘイドレ「そういややってやがったな。人が喋れないのを良い事に自己満足でわけのわからねえ事をブツブツと気色悪かったが」
雨生  「ひ、酷いぞバーサーカー!!そんな風に思ってたのか!」
綾香  「なによそれー!いやねおかしいとは思ってたのよ。
     だってアンタ言語理解スキル持ってないのに何で動物と喋れるんだろうって思ってたら全然喋れてないんじゃない!」
ローラン「あっはっはっはっは!真の友情には言葉はいらないんだ」
綾香  「なんか綺麗に纏めようとしてるけどアンタそれ下手するとあの熊と友情芽生えて無いわよ?!」
ローラン「バカなっ!?オレたちは死闘の果てにお互いを認め合ったんだぞ!?」
綾香  「意思疎通出来てないのに判るかそんなこと!」

アン  「で回答の方はどうするればええんじゃ?」
熊太郎 「ク、クマ~!(ま、まって!)が、がお(カキカキカキ)がお~ん!(できた!)」
アン  「あん?紙切れなんぞを見せてなんじゃと・・・・・ん?これ字か?ザ・ン・て・つ・け・ン…?
     ぬお斬鉄剣か!?せ・・・・・せ、正解じゃ・・・オイ!生意気にも文字まで書きおったぞこの熊!」
ヘイドレ「な、なにぃ?」
ローラン「どうだぁ!みたことかー!」
金太郎 「どうだぁ!これが熊太郎の本気と書いてマジさー!」
忠勝  「ば、バカな・・・」
綾香  「本当に最終兵器だったんだ・・・」
ローゼン「本当に熊なんですよねその生き物?」
遠坂  「ちなみに問題は?」
アン  「ルパン三世に登場する石川五右衛門。さて彼の刀の名称はなんというか」
綾香  「ルパン三世って・・・なに?」
間桐  「さあ?登場するって位だからどっかの神話や伝説じゃないか?」
遠坂  「だが石川五右衛門という名前は明らかに日本人だな。ルパンは・・・仏蘭西辺りの名か?」
アン  「ワシもよくはわからんが問題にはそう書いておる」
ヘイドレ「…………。(オイオイ、ルパン三世って多分あれのことだろう。
     どんなもんかはわからねぇが未来のジャパニメーションってやつだろ?偶然かそれとも必然か?)」
熊太郎 「・・・(チラリ)」
ヘイドレ「……!!(くく、必然かよあの熊野郎!面白ぇセイバーの野郎何が野生だ、神掛かったバケモン連れてきやがって)」
アン  「よっしゃじゃあ次の問題───」

 それから人と獣の激闘は続いた。両者の攻防は一進一退の持久戦へともつれ込む。
 熊太郎が前に出ればヘイドレクが追いすがり、ヘイドレクがリードすれば熊太郎がすかさず追走する。
 息を飲む知能戦。これがヒトとケモノの知なのかと目を疑う領域の知恵比べ。
 キャスターを除く参加者の殆どは問題すらまともに理解できていない。しかしそれを苦も無く即答する怪物(天才)たち。
 ケモノの通訳をする金太郎は自分が何を言ってるのかすらよく分かっていないであろう単語を並べ立てる。
 問題数は軽く50を超えていた。それでも肉薄し続ける一人と一頭。
 だがしかしついにこの拮抗が崩れる瞬間が訪れた。
 迎える最終問題。両者の得点は同点。緊張に包まれる戦場(クイズ会場w)。
 司会たる弓兵の口がゆっくりと開かれるその刹那。一音を発するか否かの零の瞬間に。

 誰よりも獰猛な人獣が必殺の魔手(切り札)を叩きつけた────!!

ヘイドレ「糞熊ぁああ!こいつを───喰らえぇええ!!(ポイーッっとな!)」(宝具『荒ぶる美鮭』が放たれた!)
ロラ金太「く、クマタローーそれは罠だーーー!」
熊太郎 「ガオオーー!(罠だと理解っているのに油が綺麗に乗ってて思わず飛びついてしまうぅぅ)」(キュピーン!!)
ヘイドレ「貰ったぁ!(ピンポーン!)」
熊太郎 「が、がお……!(し、しまった!? 先を行かれた!?)」
アン  「回答権はバーサーカーじゃ。さあ答えを言え」
ヘイドレ「シェンロン、だ!」
一同  「…………………ご、ごくり」
アン  「……………………………………………………………………………………………正解!」
ヘイドレ「しゃぁああ!!」
雨生  「やったーバーサーカーの勝ちだーー!!」
ローラン「いやぁすげぇ戦いだった! 惜しかったなクマタロー」
ラメセス「うむ、上等な余興だった、褒めてつかわそう」
ベーオ 「ああ大変良いものを見させて貰った」
忠勝  「拙者途中から何を言ってるのかさっぱり理解できんかったがそれでも両者の一騎打ちの緊張感は感じ取れたでござるよ」
綾香  「わたしも。30問目辺りから問題の意味すら分からなくなったわ。美味しい蜂蜜の作り方ってなによ?」
遠坂  「あの熊を見世物にしたら一攫千金狙えるのではないか?」
ローゼン「たしかに。あの熊モドキを言い包めて貧民の為のチャリティツアーを開催しましょうか。極上の鮭辺りで釣って」
金太郎 「くそぅ人間の癖にズルイ手を使いやがってぇ・・・あれさえ無ければ熊太郎の勝ちだったのに!」
ヘイドレ「甘いこと抜かしてんじゃねーぞ餓鬼。ティルフィングで真っ二つにしなかっただけまだ良心的だろが」
闘剣騎 「確かに。あれは物凄く痛い!」
綾香  「経験者は語る、ね……」
ヘイドレ「しかしテメェやるじゃねえか熊の癖に」
熊太郎 「ガオーン(アンタもな。実に素晴らしい知の戦いだったクマ!)」

  ここに叡智の友情が芽生えた───!

ヘイドレ「ふぃ~久し振りに本気で良い頭の競いが出来たぜ。さあってと、賞金の一億はどこだ?」
ベーオ 「すっかり忘れてたがそれが目的であったな」
遠坂  「いつの間にやら英霊同士のプライドの戦いに成り代わっていたからな」
ローラン「そういえば賞金あったんだったなぁ」
ヘイドレ「おい司会者、ライダーの財布からパクってきた一億はどこにあるんだ。さっさと出せ」
アン  「・・・・・・・・・あれ?無いぞい?」
ゲドゥ 「そう言えばさっきコソコソとあの赤い子供が賞金の置いてある所で何かやってたな」
ローゼン「ま、まさか・・・」
ヘイドレ「・・・・おい」
一同  「・・・・・・・・・・」
ローゼン「え~~只今より山狩りを敢行します。皆様奮ってクマを狩ってください。
     本日のディナーメニューは"熊と小僧の親友鍋"にしたいと思います」
ヘイドレ「あの赤フンドシ探してぶっ殺すーー!!」

金太郎 「さあ追っ手が来る前に逃げ切るぞ熊太郎! 美味しい所を掻っ攫って主人公の箔を付けるのだー」
熊太郎 「コクリ。(・・・・ジュルリ。ご馳走様クマ、今夜は鮭鍋にします)」
熊太郎 「がお、がおおおん。がお。ぐおおおん、がるるぐるる」
金太郎 「なんだ熊太郎? ええっと? タイトルコール? 翻訳をか? え?誰に? なに良いからやって?わかった」
金太郎 「おほん。ライダー達とキャスター達の戦いは後半戦に突入した。
     隠し持つ秘術を尽くして立ち向かう魔術師とそれを悠然と迎え撃つファラオ。
     殺すか死ぬかの結果しか残されていない戦場でサーヴァントたちが迎える決着は。
     そして代行者とソフィアリのマスター同士の戦いの結末は───。
     FateAS第二十一話、9日目『太陽王』その四。誰が消え誰が残るのか……ッ!」
金太郎 「………っと少し大げさ気味にやってみたけど……これでよかったのかな熊太郎?」
熊太郎 「がお。(こくり。ご苦労様でした金ちゃん。次は一億と鮭じゃなくてレギュラーも狙おうよ)」
金太郎 「そうだな! オイラとくま太郎が鬼や魔獣をバッタバッタと斬り倒す聖獣騎兵退魔伝みたいなのの主役を!」