Fate/Another Servant 
         HeavensFeel 2 第十七話ミニ劇場

~クイズサバオネア~

アン  「さあやってきだぞクイズサバオネア!司会はこのワシ、唯今絶賛花嫁募集中の安陽王だ!
     ちなみに全ての問題に正解すると賞金一億じゃーい!ポロリはないがドロップアウトはあるぞ。
     ただドロップアウトはそのまま聖杯戦争もドロップアウトする素敵システムになっとるから注意せいおのれら!」
ローラン「おおおおー!」
忠勝  「オオオオー!」
綾香  「一億!一億!」
雨生  「うほほーい!滅茶くーるじゃん!」
牧師  「聖杯戦争のドロップアウトについてはいいのかおまえたち?」
ラメセス「ほほう、俺様の財力からしてみればはした金同然とは言え下賎の者にしては中々の金額を用意したものよ」
遠坂  「い、い、一億が、はした金……だと?」
ベーオ 「と、遠坂殿?!しっかりしてくれ!口から幽体らしきものが…!」
ローゼン「しかし自分の真名を堂々と表札に掲げる人もまずいないでしょうが、
     聖杯戦争中に花嫁探しするサーヴァントも滅多にいないでしょうね。
     ……正直、何を考えているんですか貴方達?聖杯戦争バカにしてるんですか?」
ソフィア「単に何も考えていないんじゃないか?」
牧師  「だろうな」
間桐  「その意見には同意するね」
忠勝  「ぁぁ………”あの”キャスターが他者に対して哀れんだ目をするとは…よっぽどでござるぞ御主たち」
アン  「ふん、人生設計の大切さを侮るでないぞキャスターよ?でないとお前さん後々泣くことになるぞい。
     第一ワシは聖杯戦争終了後は現世で第二のハッピーライフを満喫するんじゃから今の内に嫁候補探すのは当然じゃろうに」
ローラン「いやいや待て!勝つのはオレだろう常識的に考えて!
     見ろこの身体中から溢るる主人公チックオーラ!これぞヒーローの証!」
ラメセス「ハ!!笑わすな。貴様はいつ足元を掬われて無様に消える去るか判らん身であろうが。
     勝つは常々王と決っておるのだ!つまりこの俺様以外に勝者は有り得ぬ!」
ローラン「なにおぅ!?言わせておけばー!」
ラメセス「なんだ?!ファラオに直々に意見したいのなら謁見の許可を取れ愚民!」
ベーオ 「その理論でいくと私にも勝ち目があるわけだが。これでも一応闘王の名で通っている」
アン  「ワシもワシも!」
間桐  「お前はそもそも王の称号を持って無いだろ。
     ファイターならまだしももう少し知名度と実力を上げて出直せよ俺のためにも」
アン  「ワカメ小僧はだまっとれい!」
間桐  「なんだとお前!?やるのか」
アン  「安・パンチじゃー!」
間桐  「じ、爺、助けてくれ……さ、サーヴァントに、自分のサーヴァントに殺される…!(ピクピク)」
ラメセス「よいか!ファラオ以外の王などファラオではないのだたわけどもが。
     ファラオはファラオであるがゆえに王であり、王は王であるがゆえにファラオである。
     すなわちファラオ=俺様=王がこの世の真理である以上は王は俺様のみ!つまり貴様らなぞファラオではないわ!」
ローラン「現代語でおk!」
ラメセス「痴呆は貴様は!!?」
綾香  「ああもう喧嘩は他所でやってちょうだいね。迷惑だから」


ベーオ 「ところでアーチャー。いったいどこからそんな資金を捻出したのだ?」
アン  「あん?そりゃ決まっとろうに。そこのアホファラオの財布の中からちょいと失敬しただけだぞ?
     ”俺様専用ファラオ財布”と記された中身ぎっしりな小型金庫を見た時はつい勢い余って殺してやろうかと思ったわガハハ!」
遠坂  「さ、財布が…金庫…だと………??」
ローゼン「貴方まで他人の物を勝手に…貴方がたの神は盗みはいけないと説いていないのでしょうか」
牧師  「我等が組織の信仰するキリスト教以外の宗教などこの世から滅んでしまえ」
ローラン「うん。断固として宗旨変えを要求する」
忠勝  「妙なところで息ぴったりでござるなおぬしたち」
ラメセス「……なん……だと…?ぬおおお!?いつの間にやら俺様の預金残高がゴッソリ減っておる?!
     ……ききき、キサマぁ弓兵!!俺様の許可なくファラオの物に勝手をしてくれている?!」
アン  「許可ならちゃんと貰ろうたぞ?」
ラメセス「俺様は許可した覚えなぞ欠片ほども無いぞ!!?」
牧師  「いや私が許可したが」
ラメセス「牧師ぃぃいいいいいぃーー!!」
アン  「ツタンカーメンだがクフ王だかの金持ちファラオをも凌駕するだけの財産を持っておいてケチケチするんじゃないわい」
牧師  「そうだライダー。お前は少しは清貧という言葉を覚えろ」
遠坂  「どうせなら我が門に寄付して欲しかった……」
間桐  「ハッ!金にがめついなんてみっともないねえ遠坂家は!」
遠坂  「ふ、過去の遺産に縋り付くだけで十分にやっていける安上がりな間桐家が羨ましいよ」
間桐  「な、なんだと?」
遠坂  「なんだね?」
綾香  「ああもう、あんた達も喧嘩は他所でやってよね」
忠勝  「まあライダーは高ランクの黄金率スキルを保有している時点でまず金銭面には困らんでござろうからなぁ」
ラメセス「チッ、確かに俺様の王墓に埋葬された財宝は現代で換算すれば幾ら使おうが使い切れん位の膨大な量はあったが。
     しかしそれとこれとは話が別だ戯けどもめが!
     なぜ偉大な究極ファラオたる俺様の財を貴様ら如き下郎集団に分け与えねばならぬのだ!?」
ローラン「ぶーぶー!ライダーケチ臭いぞーオレの仕えるシャルル王はもっと太っ腹だったぞー。
     ついでにお腹の肉も出てたけどな!いつもお小遣いで100万位はポンっとくれたぞー」
ベーオ 「いやそれはそれで一大国の君主として問題が……何を考えているんだ聖堂王」
綾香  「ローランの事なんじゃない?伝説でもあの王様のスキスキローラン(はぁと)っぷりは半端じゃなかったから」
ヘイドレ「ふ、くくくく。ふふふ、はーっはっはっはー!!」
忠勝  「うお!?突然どうしたんでござるか!?」
雨生  「ちょ、バーサーカーのやつが壊れた?!」
ローゼン「どうしたんです?さっきまでずっと大人しかったのに」
ヘイドレ「これが笑わずにはいられるか馬鹿め低脳どもが!
     クイズが出てきた時点でてめーらに勝機は存在しねえ!
     この俺の独壇場であっさり終了!そして一億は俺の物だぜはっはっはー!」
ソフィア「大した自信だなバーサーカーの癖に」
ローゼン「そう言われればヘイドレクの知能指数は既に神域のものでしたね」
ヘイドレ「そういうことだドルイド。テメーら魔術師もそれなりの智は有るようだが。
     それでも俺から言わせりゃ寝小便が直ったばかりの糞餓鬼も同じ、まったくお話にもならねえよ」
ローラン「おいキャスター舐められてるぞ!悔しくないのか!
     おまえ魔術師なんだから賢いよな?オレと一緒にあいつをギャフンと言わせよう!」
ローラン「確かにボクも師である東方の賢者より英知を分け与えられはしましたが……それでも彼の叡智に勝てるかどうかは」
ヘイドレ「ケケ無駄に決まってんだろうが。
     ”狂乱の賢者””狂える叡智”と謳われたこの俺にお前ら程度の駄脳でどうこうなるかよ」
雨生  「あそれ♪い・い・ぞ!い・い・ぞ!バー・サー・カー!あそれ♪」
ヘイドレ「OK、OKマスター応援ご苦労。雑魚どもは軽く捻り潰してやっからまあ見てな。
     手前が召還した英雄の凄まじい実力をな」
雨生  「キャー素敵ー!」


アン  「じゃあそろそろ第一問だ。数いる英霊の中で最強の英霊は誰か答えよ」
ラメセス「先取点貰ったー!(ピンポーン!)」
牧師  「早いなライダー」
ラメセス「正解はこの俺様、ラメセス二世だ!ふっふっいやいや分かっている早く正解の鐘を鳴らせばよい」
アン  「ブッブー!不正解じゃ。言い忘れとったがちなみに間違った場合は一回休みとなるから注意せい」
ラメセス「な、ば…不、正……解?ばっバカな?よ、読む解答欄を間違っているんじゃないのか?」
ローラン「ハッハー(ピンポーン)見苦しいぜライダー!貴様が最強の英霊の筈ないだろう!」
綾香  「今度はセイバーね。自信あるのかしらあいつ」
ローラン「正解はこのオレ!ローランだ!」
綾香  「………セイバーの頭がライダーと同レベルってこと忘れてたわ」
アン  「ブッブー不正解!おまえさんも一回休みじゃぞ」
ローラン「あ、あれれ?なんで?変だぞ?おかしいぞこれ…?どうなってるんだ?」
遠坂  「いけファイター!」
ベーオ 「はぁ!(ぴーぐしゃ!)答えは……私、ベーオウルフ………だったりするか、な?」
忠勝  「なぁファイターよ控え目なのが御主の美点ではあるがもう少しばかり自信有り気に宣言してもよいのではござらぬか?」
アン  「残念ハズレだ。ちゅうかボタンを壊すでないわファイター!誰が修理するとおもっとるんじゃ!」
衛宮士郎「とか言いながら無言でこっちに押し付けてくるのは止めてくれないかな?
     いやこれ位なら直せるけどさ……」
アン  「頑張らんかスタッフ。ちゃんと後でバイト代を弾んでやるわい」
ベーオ 「む…手間をかけてすまん少年。やや勢いをつけ過ぎたようだ」
ヘイドレ「ハン、やれやれだな(ピンポーン!)」
雨生  「ウオーーーイケーーー超イケー!くーるにいけーーー!!」
ヘイドレ「俺、と言いたい所だが、正解は英雄王ギルガメッシュだ」
アン  「ピンポンポンポーン!正解じゃあ!!バーサーカーは賞金一万を獲得」
ヘイドレ「へ、楽勝過ぎる」
ベーオ 「本当にメソポタミアの英雄王が最強の英霊なのか?」
アン  「納得いかんがワシが預かった問題の解答用紙にはそう書いとるぞ?」
ラメセス「いや!それは捏造だ!」
ローラン「そうだ異議無し!」
アン  「そうか!つまりこれは問題の答えと言うわけで内容はまったくの嘘!
     つまりデマってこったな?!いやいやワシもそーだとは思っとったんじゃ」
綾香  「………息ぴったりねあんたたち」
ヘイドレ「うるせぇぞボケども俺の叡智に間違いはねえんだよ。
     俺がこの世で知らない事柄はこの世界上には存在しねえ神々の世界の事だけだ」
雨生  「そうだそうだー俺のバーサーカーの天才的頭脳に嫉妬とは見苦しいぞ低脳どもー」
忠勝  「ふむそうか。ならばバーサーカーよそこまで豪語するのなら拙者の父の名前と戦死した場所を答えてみせい」
ヘイドレ「あ?まあいいだろう。一つ確認するがランサーてめえの真名は本多忠勝で合ってんな?」
忠勝  「うむ相違無い。拙者の名は本多忠勝だ」
ヘイドレ「ならおめぇの親父の名は本多忠高だ。くたばったのは1549年、安祥城の奪回戦で単騎特攻かましての戦死だ」
綾香  「あ、合ってる……」
忠勝  「ぬぅぅ……まじでござるかこやつ」
ローゼン「本当にハッタリではなさそうですね」
ヘイドレ「さあ次だ次!へっはっはー蹴散らしてやるよ」
雨生  「いいぞ♪いいぞ♪バーサーカー!今のおまえ超くーるじゃん!天才狂戦士最高ーやっぽい!」
ローラン「くそう」
ラメセス「おのれ図に乗るなよイカレポンチがぁ貴様だけがキレ者だと思うなよ」
牧師  「お前の場合はキレ者というよりはハレ者だろうがな─────ぐふぅっ!?き、キサマ・・・」
ラメセス「口を慎め愚か者。それに俺様はハレ者ではない、晴れ漢だ覚えておけ」


アン  「じゃあ次の問題じゃ。魔術師たちが組織しとる魔術協会。その三大部門と呼ばれる中で最も大きな部門は───」
ローゼン「はい!(ピンポーン!)」
ローラン「うおおー!いけーキャスター!魔術師の問題だぞー!」
ローゼン「時計塔!」
アン  「───ですが」
ローラン「えええええええええー!?おいこらどういうことだアーチャー後から言い直すとはずるいぞこのやろ!」
忠勝  「待てセイバー!こ、これは引っ掛け問題というやつでござるぞ!」
アン  「北欧の彷徨海とあと一つはどこにあるなんという名称か答えよ」
ヘイドレ「馬鹿め早とちりしやがったなキャスター(ピンポーン!)エジプトの巨人の穴倉だ」
アン  「ピポピポーン!正解!バーサーカー賞金十万獲得」
雨生  「うおおおーくーる!お前超くーるだぜバーサーカー!いよっもっとヤレっ!」
ローゼン「ぅぅ、ボクとしたことが…魔術関係の問題で正解できないなんて…魔術師失格ですね……」
綾香  「ほ、ほら!元気出しなさいよ!まだチャンスはあるわけだし、ね?」
ソフィア「魔術師が魔術師の問題を外すとはこの恥晒しめ!そんな間抜けがこの私のサーヴァントとは片腹痛いわ無能!」
綾香  「アンタはいいからちょっと黙っててよ!折角励ましたのにややこしくなるじゃない!」
ラメセス「ちなみに俺様の祖国であるエジプトで生まれた魔術はこの世界全ての魔術の祖となったものだ!覚えとくがいいぞ!」
ローゼン「皆さんが勘違いされますから、さり気なく事実を誇張し捏造するのは善くありませんよライダー?」
ヘイドレ「俺の知識の中にもんな情報ねーぞ。まあ完全完璧に真っ赤な嘘ってこともねぇがな」
ベーオ 「一瞬だけ信じてしまった……」

アン  「第三問じゃ!卵を十分に泡立てて小麦粉、砂糖(水飴)を混ぜ合わせた生地を、
     正方形から長方形の大きな型に流し込んでオーブンで焼いた後に棹型に切った
     ポルトガルから宣教師によってここ日本に伝えられた焼き菓子の名称は次のうちどれ───」
ローラン「うおりゃー!(バチピポーン!)」
間桐  「早っ!」
ローゼン「明らかに選択問題なのに選択肢さえ最後まで聞かないなんて」
遠坂  「バーサーカーよりも早く押せば良いというものでもなかろうに」
ローラン「3番だ!!」
ラメセス「おい弓兵、もういい先にいけ。どうせ不正解だ時間の無駄はするな」
アン  「…せ、正解………。三番のカステラ……というか今の山勘だろうセイバー?」
ラメセス「なん、だと?」
ローラン「おおーっし!やりぃラッキーラッキー!」
アインツ「運だけで生きてるのね彼」
綾香  「ツキはある方だとは思ってたけど、いくらんでも幸運過ぎじゃないのこれ?」
ヘイドレ「く、くく、山勘で正解かよ。おもしれえセイバー!おら次だ次、とっとと次いきやがれ頓馬!」
アン  「よぉしキサマらーラスベガスへ行きたいかー!?」
回答者達「オオオオーー!」
アン  「ニューヨークへいきたいかー!?」
回答者達「おおおー!」
ローラン「……で らすべがす や にゅーよーく ってどこだアヤカ?」
綾香  「この時代に生きてるわたしが知るわけないじゃない」
遠坂  「まあ尺の問題でこの続きは次回だがね。
     ────セイバーとファイターの死闘は海中へと移りますます激しさを増してゆく。
     慣れない水中戦に苦戦必至のセイバー。有利な戦場でパワーの回転数を上げるファイター。
     戦いの熱を余所に闇に紛れて潜伏する影。待つか出るかの苦悩。
     死力を尽くした決闘の果てに。
     戦いを制する武器になりうるのは騎士の誇りか、闘士の意地か、はたまた謀略の智恵か────。
     FateAS第十七話、八日目『剣士と闘士』その参」