マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座

「はーい皆鯖マスターのみんなー元気?フラット・エスカルドスでーす!
 皆がこの超カッコいい聖杯戦争に勝ち抜くor生き残る為に今日は素敵な講師をお連れしましたー!
 俺の師匠で時計塔で抱かれたい男№1。プロフェッサーカリスマ。マスターⅤ。などの数多くの二つ名を持つ名物講師。
 その名もロード・エルメロイⅡ教授です。ハイ拍手~パチパチパチ~!」

「………………フラット。これは一体何のつもりだ?」
「ああ駄目ですよ先生!登場はにこやかにって言ったじゃないっすか!そんな不機嫌そうな顔で登場されてもファンは喜ばないですよ!
そんなんじゃライダーで掘ってやりたい萌え男。Zeroの正ヒロイン。ラブリーベルベット。燃え萌えウェイバーちゃんの二つ名が泣きますよ?」
「ファック!!勝手に妙なモノを付け足すな!」
「え~、割と事実じゃないですかぁ」

「……もう良い。お前と話してると頭が痛くなる。私は(日本産のゲームで)忙しいんだ。帰らせてもらうぞ」
「え?あ、ああっ!ちょ、ちょっとちょっと!待ってくださいよ教授!」
「ええい離せファック!私は(POKEモン!で)忙しいと言っているだろう!フラットお前の遊びの邪魔はせんから私の平穏の邪魔をするな」
「ここで帰られたら折角この場に教授を呼んだ意味が無くなるじゃないですか!今日は講義をして欲しくて先生を呼んだんですってば!」

「……なに講義だと?」
「はい、今日は教授に講義を頼みたくて来てもらったんですって!」
「それで私に講義をしろ、と?」
「ああっ!いくら弟子達がどんどん成功して輝いていくのが腹立たしいからってそんなあからさまに嫌そうな顔しないでくださいよ!俺だってほら、大成してないんだから教授と一緒ですっ!(ニコニコ)」
「し・ね・♪(ニコッ!)」
「ああっ!すみませんすみません!待ってください!教授ぅぅぅ後生ですからお願いしますよぉ!サーヴァントの講義なんて教授くらい聖杯戦争の知識と経験がないと出来ないんですってばぁぁ!」

「ええい判った、判ったから抱きつくな、足に縋り付くな!そしてその汚い涙と涎に鼻水を拭け!」
「え?本当っすか!?本当に講義してくれるんですね?!やったっ!じゃあちょっと待ってください拭きますすぐ拭きますからズピ~☆」
「……………おい、フラット君。君は私を馬鹿にしているな?」
「うわ!?何故かチリ紙がいつの間にか教授のスーツになってる!?一体俺に何をしたんですかグレートビッグベン☆ロンドンスター!」

「ファ─────ック!!!」


「はぁ───では気は乗らんが講義を始めるぞ。おいそこの馬鹿。聖杯戦争においてサーヴァントに求められるものはなんだか判るか?」
「顔とか筋肉とかとにかくカッコ良さじゃないでしょうか?」

「…………………」
「………………当たり?(期待に満ちた瞳)」

「………その通りだ。サーヴァントに求められているものは戦力。扱い易さ。負担の少なさ。大きく分けてこの三つだ」
「あの、カッコ良さは……?」
「ははは、そんなもので勝ち残れる、ましてや生き残れるなら誰も苦労はしないだろうな!」
「え~でも教授だってカッコ良かったから生き残ったんじゃないんですか? なら教授のサーヴァントだって超カッコ良かったんでしょうっ!?」
「……………………こほん!まあ、そのなんだ。まあアイツもそこそこにはカッコ良かったぞうん。私ほどではないが。うん。カッコ良かった、うん。まあ私程ではないが」
「ほらあ!ならやっぱり重要な要素じゃないですか!?」
「アホ言え!そもそも私のライダーはさっき言った三つをちゃんと兼ね揃えて………」

マスターV、いま蘇る十年前の聖杯戦争の記憶───。
勝手に敵の前で真名を名乗るわ、マスターを引っ張り回すわ、霊体化しないわ、言う事聞かないわ、マスターに舐めた口を叩くわ、
人の金を勝手に使うわ、人様の額をデコピンで割ろうとするわ、マスター様にパシリをさせるわ、etcetc……

「……………………………と、とにかく!サーヴァントをカッコ良さ重視で選んでも聖杯戦争では勝てないし生き残れないんだっ!」
「じゃあなんで先生は生き残れたんですか?」
「そりゃ単純に私のライダーが強かったからに決まっているだろう。勿論私自身の努力もあるがな。
 確かにライダーは扱い易さと負担の少なさは最低最悪の部類だったが一番重要な要素である戦力はちゃんと持ち合わせていたからな」
「ふ~ん。なら戦力が一番重要なら他の二つはどのくらい大事なんですか?」

「それは今から説明する。
 まず今話してる戦力だがこれはそのまんまサーヴァントの強さだな。
 宝具、ステータス、スキル、通常戦闘能力などなどを全部ひっくるめたものの事だ。
 聖杯戦争はサーヴァント同士の激突が基本となる以上、自分のサーヴァントが弱ければまず戦いに勝てない上に生き残れない。
 だがまあサーヴァントのクラス次第では弱くてもなんとか戦っていけるんだが…それは一応例外としておく。
 ハサンを見れば判るがそう都合良く上手くいくものでもないからな。とりあえず手札は強いに越したことはないと覚えておけ」
「はーい。まあ俺も弱っちいのよりは強いサーヴァントの方がカッコイイと思いますし」

「なら結構。次に扱い易さだ。これも戦力ほどでは無いが結構重要な要素となる。
 殆どのマスター(魔術師)にとってサーヴァントととは聖杯戦争に勝つ為の道具であるのは判るな?」
「ふるふる(首を横に振ってる)」
「……………お前みたいな馬鹿マスターは例外だと覚えておけ!」
「とにかく!いくら令呪で抑え付けられるとは言えサーヴァントにもそれぞれ性格や重んじる方針が存在する。
 騎士は正々堂々と戦いたがったり、自由人は勝手気ままに行動といった風にな。
 だから相性によってはマスターとサーヴァントの食い違いで軋轢を生む場合もあるし、最悪協力関係が壊れる場合もある。
 状況によっては令呪を使用して命令を訊かせるか、訊かせないか、なんて事にも関ってくる。
 さらに言えば宝具の扱い易さも結構重要だぞ。
 アルトリアを見れば判ると思うが本人の性格と宝具威力の問題で使用の際に枷になったりするケースもあるし、あまり周囲に損害を与えるようなものも秘匿が第一の魔術師的にはあまり旨くない」
「確かに関係ない人を巻き込むのは良くないですもんね」
「ともかくだ。円滑な聖杯戦争の為にも自駒の扱い易さはあまり軽視しないことだ……じゃないと私みたいに苦労するハメになるぞ……」
「教授はサーヴァントの扱いで苦労したんですか?」
「………ノーコメントだ」

そして最後の負担の少なさだが、これはまあ他の二つほど重要視しなくてもいい。流石にこればっかりは実際に契約してみないことには判らん。
 宝具使用時にかかる魔力負担、現界に必要な魔力供給、戦闘時に持っていかれる魔力量。
 サーヴァント本人の魔力量が多かったり、宝具の燃費が良かったりすればラッキー程度に考えておけばいい」
「じゃあなんでこの項目を上げたんですか?」
「バーサーカークラスのような著しくマスターに負担の掛かるサーヴァントもいるからだ。
 要するに自身の魔力量と相談してクラスは決めろという事だな。
 魔力量が少ないマスターが下手に狂戦士やあまりに強すぎる大英雄なんかを選ぶと危険だ。特に狂戦士は普通に死ねるぞ」
「意外と大変なんですねぇサーヴァントのマスターになるって」
「そうだ、だからお前はイギリスで大人しくしていろ」
「えーーーーーーっ!!?」

「さて、ここまでで何か質問はあるか?」
「はい!じゃあじゃあ超強くて超カッコいいサーヴァントなら最強ですよね!?」
「…………………はぁ。ああそうだな。とりあえず強くて扱いやすいサーヴァントならきっと超カッコイイだろうな……」

「では以上の三点を踏まえて実際に見ていってみる事にするぞ。フラット、解説して欲しいサーヴァントはどれだ?」
「え~とえーと!じゃあとりあえず第五次と第四次のサーヴァントで!」
「……皆鯖第一次からではなく何故それからなんだ?」
「いや俺が聞きたいからです」
「……ふぅ、まあ良いだろう。と言いたい所だが14体分の鯖解説は流石にレス数的にも長くなったので却下だ。
 フラット一人の為にスレ消費する訳にはいかん。他の者にも需要があるようだったらその内補習をしてやる」
「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!?……ぐすん」
「鬱陶しいから泣くなファック。予定通り皆鯖の解説はちゃんとしてやる!」
「え?やったー流石は燃え萌えマスターV、話が判る!」
「ファック!い・い・か・ら・黙って聞・け!(両手でアイアンクローしながら)」
「きょきょきょきょ教授教授!潰れる!頭がトマトに、このままじゃトマトに!!」
「では記念すべき第一次皆鯖のセイバーから始めるぞ」

「まずこのベーオウルフだが流石はセイバークラスなだけあって能力値と宝具に恵まれているな。
 まあ伊達に怪物や竜退治の英雄なだけはあるといったところか。この分だと宝具を使用しない通常戦闘も普通に強いだろうな。
 保有スキルも戦闘系ばかりだし、火避けの加護は有り難い。性格も伝承通りならば、だが特に問題は無かろう」
「ヘラクレスと同じく超筋肉キタァアアアア!やっぱ筋肉キャラは本当は強いんですよ!!そう言えば教授、この人宝具数が凄いですよね」
「だな、ベーオウルフの売りの一つと言ったところだろうな。メインでネイリングとフルンディングを使い分けて、ここぞという時に無双の鉄腕。
 ……まあ戦略としてはこんなところか。とりあえずこいつは宝具の使用の有無に関係なく接近戦が滅法強いと考えられる。
 あととにかくこのセイバーはバランスが良いと言うか割と隙が少ない、三種の宝具でさり気無く近中遠距離に対応出来る部分も評価出来る。
 マスターの負担も大火力宝具持ちでは無いからそう大きいものでは無い筈だ。とは言っても軽くも無いだろうがな。
 ただ今言ったが宝具が三つとも対人宝具であるため流石に対軍宝具や対城宝具との打ち合いは少々分が悪い。
 よって破壊力に物言わせて宝具戦になる前に接近戦で一気に押し切るのが一番手堅い戦術だな。
 まあ強いて欠点を挙げるなら火属性以外の魔術抵抗力がそう高くない点か。だがそれでも十分にお薦め出来る。なにか質問はあるか?」

「…………うわぁすごい……普通にサーヴァント講義になってる」
「フラットォ。君はあれかな?もしかして私に喧嘩を売っているな?」
「いえいえ!感動してたんですよ感動!次生きましょう次!」


「全く。次はランサー、本多忠勝か」
「BINKAN!BINKAN!サムライ!!サムラーイ!!!HARA切りでござる!!」
「フラットうるさいぞ!黙って訊け!!」
「て言うか先生、このランサーって身長と持ってる槍の大きさ全く釣り合ってないんですけど……バグ?つかコレ振り回せるんですか?」
「仕様だから気にするな。それになフラット、この程度の不釣合いな大槍でも楽々扱えてこそランサーのサーヴァントだぞ」
「へえランサーって奥が深いですね」
「まあとにかく能力の方を見てみるぞ。ステータスは……まあ普通だな。神代の英雄や怪物退治したって訳じゃない戦国武将だからまあこんなもんなのかもしれん。
 ただ戦力として考えると十分充実している。特にスキルと宝具の相性が凄まじい。
 また性格は伝承通りなら忠節の臣だな。マスター的には扱い易そうでいい。宝具も利器型だから負担も極端に大きくはない筈だ。
 槍兵は足を武器の一つとするがこいつほど速度を武器にするランサーもいないかも知れんな。
 防御力を切り捨た代償に得た回避力で避けて避けて避けてとにかく回避するのがこのランサーのスタイルなのだろう」

「ふはははっはははは!当たらなければどうってことは無い!ってゲームで言ってました!」
「うむ、スッパーロボット対戦の現実系ロボットも回避が主体だな。お陰で装甲が紙だが」
「スッパーロボット?」
「……おほん。まあ最後まで勝ち残れるかまでは判らないがこのランサーは普通に戦っても結構良いところまではいけるだろう。ならあとはマスターの力量次第だ」


「えーとじゃあ次はアーチャー、アン・ズォンで!」
「アン・ズォンか。こいつは少々毛色が違うタイプだ。あと犯人はヤスだ、間違いない。
 ステータスやスキル自体はパッとしないが亀と関係している為なのかは知らないが見た感じ攻撃より守りが優れているな。
 なにせふざけたことにこいつの宝具は要塞そのものだ、堅固なのは当然と言ったところか」
「きょ教授!もうこのアーチャと組むしかないでしょ!城ですよ城!しかも無敵移動要塞とか有り得ないですって!!カッコ良過ぎる!!」
「だがなフラット。そうは言うがこのアーチャーは二番目の重要素である扱い易さが結構悪いぞ?」
「え、そ、そうですか?」
「ああ。守りは伝承通り鉄壁なのは間違いないだろう。だが宝具攻撃の種別が対軍宝具でおまけに無差別攻撃だ。宝具の使用場所がかなり限定されてしまう。
 なにしろ50mも有るからな、どうしても場所を取るしかなり目立つ。魔術師のルールに厳格なマスターや手の内の秘匿を重視したいマスターなどは避けるのが無難だ。
 逆に一般人など知るかファック!と言うようなマスターには最適かもな。宝具戦が強い弓兵クラスらしく高ランク宝具の強さに物言わせて戦うのが良いだろう」

「う…他の人を巻き込まない方向で何とかなりませんか?」
「マスターの努力次第で出来ないことはないが、どうやっても行動する際の枷にはなるぞ?あとあんまりにも派手に目立ったり、多数の一般人を巻き込んだりすると監督役に目をつけられる可能性があるからそれにも注意が必要だ」
「マスターの努力次第かあ……う~んでも俺はこのアーチャーが良いんだよなあ。移動要塞ぃ……」


「まあいい。次はライダー、ラメセス二世か、流石はエジプトで最高の人気を誇るファラオと言ったところか。
 本人が戦士としても優れているだけあってステータスはなかなかに上等だな。
 性格面が未知数なところが吉と出るか凶と出るか……王様って人種は基本的に碌な性格をしてないから余計に気になるところだ」
「確かに王様ってなんか変わった人が多いですよねえ」
「そしてスキル面だが、特にあまり目ぼしいものは無いが低ランクとはいえ陣地作成スキルの存在は大きい」
「先生、これってキャスターのクラススキルですよね?」
「そうだ。キャスターのクラススキルだがラメセス二世の神殿建設の一面が強く出たのだろう。これをどう使うかはマスター次第だな」
「宝具はっと……A+!?アーチャーの城もAランクで凄かったですけど、こっちのA+はもっと凄すぎるじゃないですか!」
「押しの強さがライダーの特徴だからな。おまけにラメセス二世は外国でも有名な英雄だ。だがこのラメセス二世には他とは違う特性がある。それがこっちの補助宝具の存在だ」
「あははっ!自分の銅像が宝具なんて凄い目立ちたがりなファラオですよねー」
「この補助宝具と連動させた『太光煌く王の神判』は日中だとほぼ無敵だな。なまじ私のライダーの神威の車輪もA+だっただけにあんなのが複数回に渡り襲ってくるなど考えたくも無い……」
「へえ、教授がそこまで言うなんてかなり凄いサーヴァントなんですか!?」
「ああ。これは個人的な推察だが、もしかするとこのラメセス二世がエジプト英雄の中では最強のサーヴァントかもしれない」
「エジプトで最強かもしれない!?うわわわ、いいなあ!いいなあ!しかもファラオですよファラオ!」
「だがこいつは陣地作成や補助宝具の存在があるためアサシンやキャスター同様に戦略性が求められるサーヴァントだぞ?
 まあマスターとして腕試しをするにはもってこいのサーヴァントかもしれんがな」
「マスターとしての腕試しか。俺はそういうのはあんまり興味ないんですけど……」
「くそっ……ライダーも良かったが、出来れば私もこういうのと契約したかったぞ……(ボソっ)」
「え、教授今何か言いました?」
「何も言っていない。とにかくラメセス二世は戦力的には十分に決勝まで残っていられるサーヴァントだ。では次に行くぞ」


「アサシンのスキュラか……」
「あれどうしたんですか教授、そんな顔して?」
「いや、まあなんていうか…悪いことは言わん。スキュラを引き当てたマスターは聖杯は諦めろ」
「ちょまだ戦ってないじゃないですか!」
「いや聖杯戦争にならんのだ。悲しい事だがまずスキュラはアサシンとして機能していない。よほど運が良くないとマスターの暗殺が不可能に近い」
「え、どうして?」
「見れば判るが気配遮断のランクが低いだろう?これじゃマスターを近くで守るサーヴァントに攻撃の際に感付かれる。
 マスターの暗殺ってのは最高ランクの気配遮断A+持ちのハサンでも困難な時があるんだぞ。残念だがDランクでは全く足りていない」
「……そういえばアサシンの暗殺ってあんまり上手くいってなかったですね……」
「でも一番の原因は下半身と上半身の命令系統が全く別という点だな。スキュラの意思でさえ無視して怪物下半身が行動してしまう以上はマスターの命令なんて訊く訳が無い。
 聖杯戦争で使えばこのスキュラは駒としてではなく怪物として暴れることになる可能性が高い。
 そうなったらスキュラのマスターにとっては聖杯戦争どころではないからな。最悪マスターは下半身に殺されるという結末を迎えるなんて事までありえる」
「そ、そんな~……そんなの可哀相じゃないですか!」
「そんなもんは知らん。とにかくスキュラを正しく運営するのなら自陣に篭って聖杯戦争が終わるまで彼女とネンゴロしてるのが一番正しい。
 化け物下半身を封印しておけばとりあえず害は無い……と言うか戦闘力も無い」
「えーマジでどうにもならないんですか~?」
「と言うか彼女は聖杯戦争という戦場の相性自体が悪すぎるんだ。
 下半身怪物化したスキュラは怪物なだけあって戦闘力自体は決して低くは無いんだが、本領を発揮出来る地形が限定されていたり、敵の多くが怪物を退治する側の英雄ってのは何の嫌がらせだと同情したいくらいだぞ!?」
「そういえば彼女水棲生物でしたね……フユキには一応海と河があるのはせめてもの情けですかね?」
「まあともかく真っ当なマスターには私はお薦めしない。真っ当ではないマスターならチャレンジしてみるのも良いだろう」
「はーい……。ちょっと見てみたかったけど諦めます……」


「で次はローランか。おまけにバーサーカー」
「あ~なんかヘラクレスやランスロットと同じ香りがしますよ教授」
「全く同感だ。魔力量に自信の無いマスターは絶対に選ぶな。大英雄+狂戦士の組み合わせはどこぞの洗剤混ぜるな危険!だ」
「でもその甲斐あって能力値が半端じゃないですよ!なんですかこのハイスペック!鬼性能も良いところじゃないですか!」
「元々が有名なフランスの大英雄なんだからそりゃあな。おまけにローランと言えばシャルルのパラディンの中でも最強だったくらいなんだし」
「えーとじゃあ戦力的には?」
「訊くまでも無いだろう。戦力的には文句無しのエース級だ。仮に大英雄を敵にしても五分で戦える。まあマスターの負担が地獄だが…」
「クラススキルも合わせて戦闘系スキルが多いですね」
「騎士という立場的にもローラン自身の性格的にも、こいつは騎士王と同様一騎打ちの戦闘がメインのサーヴァントだな

「教授ところでローランって狂化させる利点あるんですか?該当はするんだし普通にセイバーで呼んだ方が良いんじゃないんですか?」
「狂化している利点か?そうだな。宝具、スキルは問題なく使用出来るし、魔力負担以外のデメリットは特に無い。
 利点としてはまず戦力強化は当然なんだが、あとはローランの行動をマスターがちゃんと掌握出来るって点があるぞ?
 伝承通りの性格だとローラン伯はかなりの破天荒……と言うかアホだ。破天荒なライダーと契約したことのあるマスターとして言えることは、サーヴァントがマスターに断り無く勝手に行動してくれるとマスターは色々ときついぞということだな」
「ああなるほど。サーヴァントに振り回されなくなるって利点があるわけですね!流っ石振り回されるのが似合う男№1!」
「お前一発くらい殴っても良いか?」
「宝具!宝具行きましょう宝具!」
「…………チッ。だがデュランダルの方は特に言う事はないな。一騎打ち用に相応しい利器型能力の聖剣だ」
「そう言えば俺ずっと思ってたんですけど魔剣も良いですけど聖剣って良いですよねえ。響きがカッコイイなあ……ああ聖剣…」
「剣でウットリとした顔をするな気持ち悪い!マスターにとって重要度が高いのは聖剣よりももう一つの方だ」
「………ハッ!!呆っとしてた。えと、こっちの角笛ですか?」
「ああ、そっちは使い方次第では戦局に大きく影響する。何しろ他マスターとサーヴァントの強制転送だからな。時に援軍や他マスターを嵌める罠としても利用出来る。
 一番難しいのが一番目の条件だからこれをクリアするのがマスターの腕の見せ所だな。まあそれまでにマスターの魔力が残ってるかの方が心配だが……」
「えと、じゃあバーサーカーローランはサーヴァントとしてどうなんですか?」
「マスター次第で勝てるか負けるかが変わる。飛びぬけて優秀な魔術師以外は辞めておくことだな。普通のマスターは色々と苦労はするだろうがセイバークラスで呼んだ方が良い」
「う~む、でもまあ折角ならサーヴァントだし喋れる方が良いですよね」


「では最後キャスター、鉄扇公主だな」
「先生!芭蕉扇で涼むってロマンじゃないですか?」
「そんな真似したら暑さ以外に家が吹き飛ぶだろうが!」
「まったくこのアホは……さて、このキャスターだが見ての通り補助系のキャスターだな」
「それってあんまり強くないってことですか?」
「いや、鉄扇公主は妖術師と戦士の側面もあるキャスターだからな。接近戦でもそれなりにちゃんと戦える筈だ。
 ただ宝具も戦闘を補助する部類のため必殺性に欠ける部分があるのが少し残念か」
「ここまで能力が偏ってると完全に火属性サーヴァントの天敵ですねこのキャスター。特にラメセス二世の」
「ああ、だから敵のサーヴァント次第では有利になったり不利になったりするだろうな」
「扱い易さや負担とかは?」
「魔力負担はそう悪くはなさそうだ、と言うかむしろ良いかもしれん。ただ扱い易さは不明としか言えないな。まあ伝承が伝承だから彼女のマスターは用心するに越したことは無い」
「え~とじゃあハズレサーヴァントって事ですか?」
「いやまさか。そこまで判子押して薦められるサーヴァントでもないが決してハズレという事は無い。組み合わせ次第ではちゃんと戦ってはいける。後はキャスターらしく権謀術数がどこまで出来るか、か」


「ふ=むなるほど。じゃあ先生、総評なんですけど俺としては第一次皆鯖の中ではどれを選べばいいんでしょうか?」
「うむ……そうだな。ベーオウルフ、本多忠勝、ラメセス二世、辺りが戦果を出せそうだ。普通のマスターにはラメセス二世がお薦めできる。だがお前にはベーオウルフだろうな」
「なんでベーオウルフなんですか?」
「筋肉で怪物退治、裏切られる心配も殆ど無く、戦力としても強い。なにより温厚な性格のようだからマスターがアホでも許してくれる」
「なるほど~!よっ!流石は最強講師マスターベルベット!!」

「七クラス全部済んだな。さあ、これで講義は終わりだ。じゃあなフラット。私は(POKEモン!する為に)帰らせてもらうぞ!」
「ありがとう~ありがとう!絶対領域マジシャン先生ー!アーチボルト家幼女の奴隷ティーチャー!」
「ファーーーーークッ!!!」



                                               ~FIN~