こうして聖杯戦争は幕を閉じた。
衛宮士郎と共に夜を駆け抜けた美しき弓兵は姿を消し、ただ独り衛宮士郎のみが生き延びた。
正義の味方という道が誰かを犠牲にしなければ何も救うことが出来ない血塗られた道だとしても、
「ちょっと、衛宮君。庭の家庭菜園、なんか凄いことになってるんだけど?」
「お兄ちゃんお腹空いたー!」
「先輩、そろそろ朝食の準備始めましょうか」
「あ、士郎さん。その、これ今朝取れたきゅうりです」
「士郎の家が、士郎の家が暫く見ないうちに大変なことにー!?」
こうして護りたかったものが護れたという満足感は掛け替えの無い糧だと思う。
ただ時折、どうしても無性に、彼女との思い出が胸を締め付けるけれど、
「―――――俺は今、きっと幸せだよ」
彼女が笑い返してくれると信じて、衛宮士郎は穏やかに微笑んだ。

『あ、シロウくん、見て見てさっき拾ってきたんだけど―――――』

                                           Good End...