アーチャーの矢で致命傷を負ったバーサーカーの肉体が消えかかっていた
「もういい、もういいよ! バーサーカー」
角笛はローランから容赦なく魔力を奪い取っていく
令呪を三画消費して、角笛を吹くのをやめさせる命令を出すが止めない。
ありえぬ事だった。狂化でランクの下がった耐魔力では対抗しきれるはずもないのに、消え行くカラダでバーサーカーは一心不乱に角笛を吹き続けていた。



イリヤの目の前に黒い要塞が姿を現わす
(・・・追いつかれた・・・)
アーチャの矢が放たれる
しかし、その矢はイリヤに到達しない
イリヤの目の前で矢を弾く士郎がいた
(うそ・・・士郎・・・なんで・・・・)



消えゆくローランの体を抱えるベオウルフ
ローランの口が動く
「ーーッーーー」
それは声にならなかった
「・・・・了解した」
ベオウルフに言葉は聞こえなかった。しかし、漢には言葉は要らぬ。ローランの思いは余すところ無くベオウルフに肉体に伝わった

(なにものよりも気高く尊く咲いて散る魂! ローラン! おぬしを花にたとえるならば
人も通わぬ山奥に 咲いた紅葉の心意気!ローランに上に咲く花などはこの世になし!)

決別の時は来る 男の別れだ 涙の一つもあってはいけない 



「イリヤをつれて行け士郎。 ここは俺が食い止める。」

「で、でもセイバーはランサーにやられた傷がまだ治ってないはずだ 勝ち目なんて無い」

「この男は 俺に懇願した 人一倍誇り高く・・・ 誇りを守る事に執着したこの男が 「イリヤを助けてくれと」・・・・・・勝ち目のあるなしなど関係あるか 戦いに赴く理由としちゃこれで十分だ 」



「………わからんな…?
なぜそうまでしてあの小娘を守ろうとする?自分の生命を捨ててまで…だ…? 」

「 『敵は倒す』 『マスターも守る』 「両方」やらなくっちゃあならないってのが 「従者(サーヴァント)」のつらいところだな だが、お前程度では容易いことだ 覚悟はいいか? オレはできてる」

―――怒りを胸に沈めてはならぬ 怒りは両足に込めて 己を支える礎とせよ―――
―――覚悟完了。 当方に迎撃の準備有り―――



「スキルとか…………」
「ステータス―――」

安「それ以前に俺と君じゃ違うんだよ 宝具が」
懇親の力で叩きつけたネイリングが粉々に砕ける
安「宝具なんか使っちゃダメ せっかくでっかい肉体(カラダ)してるんだから、肉体(カラダ)で勝負しなきゃ♥(はぁと)」

べ「知っていたさ…………………こうなること……これでいい……………ここまではこれでいい……」

―――このベオウルフ―――
本気で武器を握ったことがない

巨大恒星(太陽の30倍以上)がその大きすぎる引力のため徐々に縮小し―――
遂にはその姿は限りなく無に近づき―――――
 ブラックホールと化すという」
彼の巨大過ぎる握力は彼自身の武器をも握り潰してしまうからである

実戦カラテの父 大山倍達は かつてこう述べている
破壊力 = 体重×スピード×握力 であると

そのベオウルフが

―――今―――

―――本気で―――

―――拳を握る―――

突き破れ!オレの無双の鉄腕(ヘアルフデネ)!!



ベ「”武”をなめるなよ アーチャー

貴様の敗因は一つ。 そう、たった一つだけだ。 貴様は俺を怒らせた」