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マーケティングは生きる術(「 『紳竜の研究』 より)

(03/12/2008)

 吉本のNSC(Yoshimoto Star Creation:吉本総合芸能学院)で2007年3月に島田紳助さんが特別講義をしたものをメインに収録したDVDです。

 なかなか聞けないいいお話です。お笑いを目指すNSCの生徒に対して行われた講義ですが、その「お笑い」を自分の仕事に置き換えて聞けばどんな人にも役に立つ話です。

 お笑いは好きですが、DVDを買ってまで見るほどではありません。 才能がある人の生活習慣 〔セオリービジネス〕2008 vol.1 (セオリーMOOK) 「才能がある人の生活習慣」(講談社)という雑誌(ムック)で、ボストンコンサルティンググループの日本代表である御立尚資さんが紹介していたので、買うことにしました。レンタルでいいかなと思ったのですが、レンタル版がないとのことなので買うことにしました。でも、買ってよかった。

 特別講義の部分しか見ていませんが、面白い。すごい!
(この項を書き始めて、いろいろ手直しをしているうちに1週間ほど経ちました。ほぼ全編見ました。2巻セットの2巻目は「紳助竜介」のステージが10本ほど収録されています。当時を思い出しながらそのステージを見ましたが、今でも十分に通用すると思います。島田洋七さんの副音声による解説も入っています。洋七さんのすごさも見ることができます)

 生きる方法として、参考になることがいっぱいあるDVDです。
 お笑いの話が中心ですが、マーケティングの原点を話されています。
 世の中の流れをつかみ、自分自身を見つめて何ができるかをしっかりと把握し、現時点で何をすべきかを考えてモノをつくりなさいと。

島田紳助によるX・Y理論

  • X:自分を見つける
    • 自分がおもしろいと思ったものから、「自分でできるもの」を見つける
    • その見つけたものの中から「勝てるもの」を見つける
  • Y:世の中の流れを知る
    • 流行ってきたものを時系列で知る
    • 何が受けているのか、誰に受けているのか
  • X×Y
    • 何を誰に向けてやるかを決める

 これはマーケティングそのものです。
 そして、これは自分を活かす最大の方法でもあります。
だから
 マーケティングは生きる術
ということばが浮かんできました。

 これを徹底してやったからこそあの「紳助竜介」の漫才が爆発したのです。
 自分自身と世の中の流れを徹底的に分析した上で、今の時代に受けるネタを考え、勝てる相手を見つけて徹底的に自分たちの技を磨き、勝てる勝負をする。ターゲットとしたお客様は20歳~35歳の男性でした。したがって、人気が出てきて劇場に脚を運んでくれる若い女性客はありがたいけれど、その人たちに向けた漫才はしなかったそうです。コンセプトがずれるから。

 勝てる勝負しかしなかった。負ける相手が出ているとき、受けないお客様しか入っていない舞台はすっぽかしたそうです。ここが紳助さんを好きになれない部分なのですが、でも短期のマーケティングを考えるのであれば、それも仕方がないのかもしれません。
 約7年ほどが経ち「ダウンタウン」の漫才を見たとき、二人とも「紳助竜介」の漫才は終わったと確信したそうです。そして、竜介さんのほうが、やめようと言い出しました。

 竜介さんは紳助さんについていった人ですが、ただ単に言われたことをやっていただけではなかったということですね。紳助さんが目指した「紳助竜介」の漫才の真の価値を理解し、勝つことしか考えてこなかった紳助さんと一心同体となって走ってきて、それを越える「ダウンタウン」の漫才の出現で、自分たちの漫才が終わったと理解ができた。いわば「紳竜の理念」を共有できていたということでしょうか。すべてを理解できていた竜介さんもすごいと思いますが、すべてを伝えることができた紳助さんもすごいなと思います。

 10年間のつもりでスタートした「紳助竜介」、実際は5年で限界だったそうです。そして「ダウンタウン」の登場で、決定的に終わりを迎えました。自分たちで幕を引いたわけですが、本当にそれでいいんだろうかという疑問も私にはあります。勝てる勝負しかしないという紳助さんのスタイルでは間違いなくそこで終わるのが正しいのかもしれません。紳助さんのように、どんどん新しいことにチャレンジできる人は「ハイこれで終わり」にして、次に進めます。別のスタイルで「紳助竜介」をチャレンジしても良かったような気もします。

と、書きながら、別のことも実は頭に浮かんでくるのですが...。

 生まれた以上、死ぬ運命にあります、人も組織も商品も。
 明確な目的を持って生まれた組織は、その役目を終えたら解散すべきだとも思っています。特に公共の組織である特別な目的のために生まれた組織は、その役目を終えた時点で本当は解散したほうがいいのです。ところが組織は生まれたときから次第に目的が「組織の存続」に変わっていきがちです。
 その点「紳助竜介」は目的を終えた時点で解散した。そういう意味では潔く、見習うところもあるように思っています。

  『紳竜の研究』 おもしろく、ためになるDVDです。
一度ご覧ください。といっても買わなくては見れないので、ちょっと二の足を踏んでしまうかもしれませんね。


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