つれづれ > すべては音楽から生まれる


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茂木健一郎さんの「すべては音楽から生まれる」は元気を与えてくれる本です。

脳科学者として、脳と私たちの日常の生活との関連を様々なテーマをもって私たちに送ってくれますが、この本は特に音楽、それもクラシック音楽と私たちの脳の働きについて詳しくわかりやすく説いてくれています。

いろんなフレーズが心の突き刺さるのですが、その中で特に気に入っているのは次のフレーズです。

『「聞く」という能動的な行為』

音楽を聞くというのは受動的な行為だと思ってきました。
自然に耳に入ってくる音を聞いている、そんな気がしていました。
確かに、自分のまわりにあるいろんな音の中で、聞いている音と、聞いていない音があるというのは理解しています。家の中にいるとき、うちの奥さんと娘が話をしていても、音波としては私の耳に届いていますが、聞く気がないときはまったく残っていません。「あの時話してたでしょ!?」と言われても聞いていないから聞こえていないのです。

茂木さんが言うのはもちろんこんなレベルの話ではなく、もっと能動的に、積極的に聞くことをさしています。
そして、聴くという行為の中で私たちは自分との対話をしているというのです。

ちょっと長くなりますが、引用させていただきます。

「・・・聴くことは、自分を主体とする能動的な行為なのだから、感動の強度は自分次第で自由自在だともいえる。なんてすばらしいことだろう。
「聴く」という能動的な行為が、クオリアをさらに鮮明なものにし、「今、ここ」という現実から<私>を解放し、大きな感動をもたらしてくれる。そしてその感動は、<私>の脳の中で育ちながら、知性や教養といった、自分を生きやすくする術となる。
このように考えれば、外界の音に耳をすますことは、創造的に生きる上での大いなる糧である。すべては、自分の内側の世界の実践であり、開拓だ。
いかに、どれだけ、耳をすませられるか。人生は、その勝負にかかっている、といってもかまわないだろう。」(「すべては音楽から生まれる」p48より引用、下線は私がつけました)

茂木さんは「音楽を聴く」ということを中心に書かれています。音楽は、私たちの脳に非常にいい影響を与えるものをいい状態でたくさん備えているということのようです。ただ、茂木さんもモーツアルトの故郷のところで述べておられるように、風景も影響を与えるということですから、外から得られるものすべて私たちの脳にいい影響を与えるということだと思います。
大事なことは、それを意識するかどうかということではないでしょうか。外に目を向けることで、意識することで、自分自身を見つけることができる。

今日喫煙室で、面白い話を聞きました。
彼はトレーニングマシンに詳しいのですが、何も聞かされないでマシーンで訓練するのと、どの筋肉を使うのかを意識しながら使うのでは、同じ運動量でも違いがあるそうです。意識をすることで、1.5倍もの効果がでるというのです。きっと茂木さんがおっしゃる能動的に音楽を聴くというのと同じですね。同じように動かしているのに効果が違うというのはちょっと信じがたい話ですが、茂木さんのこの話を読んでいたのですんなりと入ってきました。

例えば1時間あったとして、何気なく過ごす1時間と、能動的に過ごす1時間はまったく違うということです。

私たちに与えられた時間は残念ながら有限です。その時間をどのように感じるか。無意識に過ごすのではなく、意識をすることで感じるものも変わってくるし、それが自分の将来を大きく変えてくれるのです。

仕事をすることも同じだと思います。神経を研ぎ澄まして、自分に届いている情報の中から本当に必要なものを選び出し、それを自分の脳(あるいは心)と共振させ、より良いものをつくりあげていく。それが自分にとってあまり好きでないことであっても、その中から自分の脳・心と共振できるものを見つけ出すことはできるはずです。そこに仕事の楽しさがあるように思います。



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