There Will Never Be Another You

There Will Never Be Another You


この曲は、慣例に従い、バップで行くのが無難。
「バップでやってください」と言わんばかりのコード進行だし。
あと、拙者がメジャーの曲が苦手っていうのもある。


ま、敢えて、崩してやってみても面白いかもね。
リハモするなど相当研究が必要そうだけど。


曲の構成


AB

バップで行くのであれば、基本的にコード進行に忠実に再現すれば良いが、指の練習みたいになると、聞いている方もつまらないので、ある程度の流れを作ることは大事。

とりあえず、最後の4小節は一番盛り上がるところなので、ここは、単にコードをなぞるんじゃなくて、意識的に盛り上げることを考えた方がよさそう。



C-7 F7の進行について


5~6小節目と13~14小節目はどちらもC-7 F7だが、意味が違う。
前者は、Bb-7へ行くためのツーファイブだが、後者は2度セブンスのツーファイブ。

なので、前者のF7はオルタード、後者のF7はリディアンになる。
つまり、前者はオルタードテンションを使って暗めのフレーズで攻め、後者はナチュラルBを入れて明るめで浮遊感のあるフレーズで攻める。
この2つはまさに裏コードの関係なのだ。
こういう風に、同じコード進行でもスケールが違ったりするのがジャズの奥の深さ。

ただし、これを守りすぎると、ワンパターンになるので、別のスケールを使うこともアリ。

例えば、前者のF7でリディアンフレーズ、例えば、Gのアルペジオで思いっきり駆け上がるのもアリ。
他にも、後者のF7で、Fのバップフレーズ、例えばブルージーなフレーズとか弾くのもアリ。

こう書くと、じゃ、スケール気にしなくてもいいじゃん、て話になるな(笑)

いや、でも、バップでは、スケールは大事(どっちなんだ)


Eb Dφ G7 Cm7 について


これは、1小節目、9小節目、17小節目に出てくるが、微妙に役割が違う。
1と17は、開始っぽい感じがするが、9小節目はつなぎっぽい感じがする。

なので、派手派手系のバップフレーズはむしろ1と17で使い、地味なバップフレーズは9で使うと良いかも。

ここのG7は、基本オルタード、もしくはハーモニックマイナーなんだけど、Cのメロディックマイナーとかもクラシカルな雰囲気がでて良かったりする(ナチュラルA、ナチュラルBを使う)。ミクソ、コンディミも場合によっては合う(ナチュラルEを使う)。

後述するが、オルタードはAb-7のところとフレーズが被るので注意が必要。


Ab Ab-7の進行について


言わずと知れたサブドミナント→サブドミナントマイナー進行。

ここは、胸キュンフレーズをいっぱい奏でるところ!

クリシェラインは、C->Bまたは、G->Gb。強調するのも良し、さりげなくフレーズに挟むのもよし。

Ab-7のところは、基本はAbメロディックマイナースケールなんだけど、Dφ G7 C-7のG7のところでオルタードを使う場合、フレーズが被る可能性がある。フレーズがどっちの進行に適しているか、自分なりに整理する必要がありそう。

あと、Ab-7 Db7 の進行は、Gbメジャーのツーファイブだと思って、Gbメジャースケールを弾くと、おとなし目のアウト感が出て、これもなかなか良い。

一発物で、Bb-7 からずっとCブルーノートで攻めるのもアリ。


G-7 Ab G-7 C7 F-7 Bb7 Eb の進行について


正直言って、この曲の一番難しいところは、最後の4小節だと思われる。
逆に、ここが腕の見せ所にもなる。

このコード進行で、思いっきりテンションを上げて盛り上げなければならない。

いろいろ試した結果、ここは、

  • シンプルなフレーズ(変にアウトは考えない)
  • 4小節切れずにつながっている(1小節で切らさない)
  • よく歌っている(バップのいいところを強調)
  • 最初の方が盛り上がっていて、だんだん収束していく感じ(きちんと締める)
  • 直前のAφ D7の助けを借りる

が良いのではないかと思われる。


全部満たす必要はないけど、こういうことを意識する感じ。


Aφ D7のところは、あまりアウトしない方がよいかも。
最後にうまくつながらない。
Gハーモニックマイナー、もしくはGナチュラルマイナーですかね。



Bb-7 Eb7 について


トニックセブンスは、割と自由度が高いとされていて、腕の見せ所と言われている(ほんとか)。

でも、トニックセブンスは、個人的にはあまり派手にしたくないんだよな。
なので、あまりオルタードを強調するのは好きくない。

なので、オルタードっていうよりは、ハーモニックマイナーを基本として、ちょっとコンディミが混ざったような感じにしたいところ。

#9はあまり強調せず
、さりげなく経過音的に使う。
#11はあまり使わない

b9とb13は割と使うかな。この辺がハーモニックマイナーっぽい

で、結局何スケールだ(笑)?

なんか、ナチュラルマイナーとハーモニックマイナーが混ざった感じ。


Ebのペンタで攻めることが多いかも。ブルージーなのも合うね。



  • test -- (test) 2008-04-14 11:49:28
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最終更新:2008年04月14日 11:49