オブジェクト指向も最初から正しく活用されていたわけではありませんでした。
「ズバリこういう事です」と簡単に単純に一言で説明できないため、その特徴の一部分、特に実装的側面が切り取られ曲解されていったようです。また、初学者にわかり易くしようとするためか、書籍による解説も観点が実装寄りになってしまい、その考え方(ポリシー)がうまく説明されていなかったようです。
その中でも、代表的な誤解は以下の3点です。
オブジェクトとはデータ+操作である。
カプセル化とはデータの隠蔽である。
継承は特殊化と再利用の手段である。
これらはもっともらしく見えますが、本質ではありません。
オブジェクト指向の正しい理解
詳細は後に委ねますが、先の誤解の正しい理解は以下になります。
オブジェクトとは責務である。
カプセル化とは流動的要素の隠蔽である。
継承はオブジェクトを分類する手段である。
最終更新:2009年06月12日 04:12