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「俺が、力?でも力って・・・・。」
シロタカはもう何が何だか分からない状態になっていた。
「良くは分かりません、でも、黒金と約束したんです。」
キールは早々と言う。
「今は説明している暇は無いんですか?」
「ええ、多分もうすぐ貴方を捕まえに来ます。」
「誰が?」
「・・・施設です。」
シロタカの耳元で、、シロタカにだけ聞こえるように、キールが言う。
「施設?何故施設が?」
「今は説明している暇はありませんが、その内分かるでしょう。」
シロタカは一瞬黙り込んで、
「・・・失礼だとは思いますが、罠じゃありませんよね?」
と、小さい声で言った。
「断じて違います。」
即答。
「一応、外に護衛が居ます。貴方を守ってくれるでしょう。」
キールは、そうシロタカに言った。
「・・・総長は、どうするのですか?」
シロタカが、静かに言った。
「私は、まだこちらで、やらなければいけない事があります。」
「・・・そうですか。」
「途中までは私が送ります。そこから護衛と共に行って下さい。」
「了解しました。」
キールはエンジンをかけて、車を出した。
まだ免許を持てる年齢ではないが、運転はできるらしい。
車が暗い駐車場から外へ出る。
少し林の中の道を走ると、人影が1つ現れた。
真っ黒な帽子、真っ黒なコート、真っ黒なズボン、真っ黒なブーツ。
少しだけ見えている顔以外は真っ黒な、見覚えのある人物だった。
「・・・あれって、ますたぁの件で会った・・・」
「そうです。」
キールは即答した。
キールは車を黒い人の前で止める。
シロタカは、警戒しながらも車を降りる。
「では、私は戻ります。頼みますよ。」
「了解した。」
黒い人とキールの、短い会話が終わると、キールは車で戻っていった。
「ここからは私が付き添う。聞きたい事があれば何でも聞け。」
黒い人はそれだけ言った。
「さっきの女の警備員だよね?」
その質問に対して、黒い人は驚いた様子は無い。
「色々と教えて欲しい事もあるけど、まず本名を教えて欲しい。」
「必要が無い。」
「仲間になる奴の名前ぐらいは知っておかないと失礼だろ?」
黒い人は躊躇したが、すぐに口を開く。
「クロウだ、苗字は無い。」
「・・・珍しい名前だね?」
「国籍が無いのでな。」
「そっか。」
クロウはいきなり何かに気付いたように顔を上げる。
「急ぐぞ、追っ手が5人来ている。」
周りには人影も無いのに、そう言った。
通信した気配は無い。
「何故分かるんだ?」
「私の能力だ、お前達IMとは違うがな。急ぐぞ、どうやらあっちは車か何かで追って来ているらしい。」
「戦う事になりそう?」
「だから、早く行くぞ。」
「分かった。」
そう言って、二人は林の中を走って行った。
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