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「・・・車が壊れてしまったな。」
「酷いよね、結構気に入ってたんだよ?僕。」
二人は爆撃された車の残骸を見て話している。
その後ろでは、
「暢気なもんやなぁ。」
「おい、本当にあれが黒金かぁ?」
車を爆撃した張本人のゴツい男と、関西弁の女性が立っていた。
「もう闘っていいか?なぁいいのか?」
「別にええよ、わてが闘うワケやないもん。」
そう関西弁の女性が言うと、男は不気味に笑って、
「じゃあ遠慮なくやるぜ?」
と、いきなり男は黒金に向かって突進してきた。
黒金は避けずに、そのまま思いっきり吹っ飛ばされる。
ヒロは横で見ているだけだった。
「こんなに弱いよは思わなかったぜぇ?!黒金さんよぉ!?」
男は思いっきり叫ぶ。
黒金は倒れこんだ体制からゆっくりと立ち上がると、男の方向を見た。
「おお?何だ?どうした?悔しいか?あ?」
男は笑いながら言う。
しかし、黒金は返事をするどころか、上着を脱いでホコリを落とし始めた。
男は素直にそれに怒り、また思いっきり突進する。
今度は大きな鉈の様な武器を手に持って。
「今度は倒れるだけじゃすまさないぜぇ?!」
当たる直前になって、黒金はスッと避けた。
男は勢い余って、そのまま大きな木にぶつかってしまう。
「はっ、避けるのが精一杯かぁ?」
男が言う。
その瞬間、男の両腕にナイフが出現した。
刺さった状態で。
「ああ?」
男は両腕を交互み見る。
黒金はホコリを払った上着をまた着なおした。
良く見ると、内側にはびっしりとナイフが収納してある。
そして、上着にはそのナイフ2本分だけ空間が空いていた。
「・・・ああ?今投げたのか?ナイフを?」
男はナイフを腕から貫き捨てる。
大してダメージにはならなかったらしい。
「へぇ、面白いじゃねぇか。でもそれだけで勝てるのかぁ?俺様はまだピンピンして・・・。」
と、今度は男の喉に刺さった状態でナイフが出現した。
さっきより細長く、やはり刺さっている。
「あがっ・・・・?!」
「・・・敵の攻撃方法も知らずに馬鹿みたく攻撃してくるのは、どうかと思うぞ?」
そして、今度は大量のナイフが、男の心臓部分に出現した。
刺さった状態で。
「あ・・・・ぐ・・っ!?」
男は、喉と心臓から血を噴出しながら倒れこんだ。
黒金は、男の心臓や喉に刺さったナイフを収集しに男に近寄る。
「で、君達の目的は何なんだい?」
それを観戦していたヒロは、関西弁の女に尋ねた。
「アンタに教える義理は無いで?」
「君さ、助けようと思ったらあの子助けれたよね。何で助けなかったの?」
「丁度な、部下を変えようと思ってたんや。いやー丁度よかったで、ホンマに。」
女は微笑しながら呟いた。
「ふぅん、そっか。で、僕達と戦う気は無いの?君は。」
「さらさら無いよ?」
「そう。」
ナイフを集め終わった黒金が、ヒロの方へと歩いてきた。
「まぁ、縁があればまた会えるわな。そん時はよろしゅう。」
とだけ言って、女は去っていった。
「アレは殺す必要は無かったんだな。」
「・・・どっかで見たような。」
「ん?」
「・・・いや、何でもない。」





「いやー、良い情報が手に入ったわ。」
女はスキップしながら森の中を行く。
「これで私も昇格かなー?」
「・・・おい。」
不意に、女の後ろから呼ぶ声がした。
それは、さっきの男だった。
「ありゃ、まだ生きとったん?」
「生きとったん?じゃねぇよ。俺様には回復能力がついてたのを忘れたか?よくも俺様を利用しやがったなガキがぁ!」
と言って、男は鉈を女性に振り下ろす。
「スマン、もう一回死んだってな。」
と、女は手を男に翳す。
すると、男の持っている鉈がぐにゃぐにゃと曲がり、男の両足を刺した。
男は両足が動かなくなり、その反動で倒れてしまう。
「再生能力ってのにも、限りがあるらしいな?」
「は?あ、お前、ちょ」
その瞬間、男の体は変形して曲がりくねる鉈によって10cm四方程の幾つもの肉塊になった。
「はぁー、結局殺すのは私かい。」
女性はそう呟いて、森の中に隠してあった車に乗りこんだ。
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