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本部で「表」の会議が終わった頃
「総長、話があるのですが。」
シロタカは、キールを呼び止めた。
「どうしたのです?シロタカ。」
「兎に角、こちらへ。」
と言うと、シロタカは車の中へとキールを連れ込んだ。


ゼロを送った帰り道。
「で、どうしてこの人がそんなに必要なんだい?」
一枚の写真を片手に、ヒロは黒金に質問した。
「奴だけは、利用されると厄介な事になる。」
「へぇ、親友だからとかじゃなくて?」
「・・・否定はできないな。」
黒金は少し悔しそうに答えた。
「黒金君も慈悲深いのですねー。」
「・・・。」
黒金は運転しながら横目でヒロを睨む。
「あははっ、まぁまぁ落ち着いて。」
「・・・どうやってでも、アイツのマークだけは離すなよ?」
「はいはーい。」


さっきシロタカがキールをつれこんだ車の中。
「休暇が欲しい、ですか?」
キールは助手席からシロタカに質問する。
「ええ、10日程。」
「・・・珍しいですね、仕事だけは熱心な貴方が。」
キールはシロタカの方を向かずに、真正面を向いて言う。
「事情は聞かないで下さい。」
「・・・事情は聞きません、知ろうとも思いません。」
「・・・そうですか。」
「黒金に誘われたのでしょう?」
「?!」
シロタカはキールに一言で言い当てられ、かなり驚いていた。
「様子がおかしかったので、ちょっと調べたんです。手紙を貰ったんですね。」
「・・・なら何故、何故止めないんです?裏切ると知って。」
「私が決める事では無いからです、シロタカ。」
キールは答えた。
「貴方だけは、間違った方向へは走って欲しくない。それに、貴方があちらへ向かえば切り札ができる。」
「言ってる意味が・・・」
「とにかく行きなさい、犠牲は私だけで十分なんです。」
「何を・・・」
「その内分かります、作戦が実行されれば貴方まで使われる。」
キールは何を焦っているのか、シロタカに言いたい事を言いたいだけ言う。
そして、キールは俯いて黙ってしまった。
シロタカが何か言おうとするのだが、すぐにキールが顔を上げる。
その目は涙ぐんでいた。
「黒金との約束なんです、・・・御願いです。」
「いや、どうゆう事情なのかハッキリ・・・」
シロタカは、目の前で女性に泣かれて混乱してしまっている。
「・・・早く行って欲しいんですが、仕方無いですね。」
キールは、長く息を吐くと、話を始めた。
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