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暗い、暗い、暗い。
闇が、広がっている。
俺以外は、何も無い、誰もいない。
ただ、俺がそこに立っていた。
恐い、恐怖が沸いてくる。
そして、悲しくなってくる。
何故だか、分からない。
ただ、恐くて、悲しかった。

「・・・・・・目を覚ませ、阿呆が。」
真っ暗な闇から、声が聞こえてきた。
あたりを見渡すが、誰も居ない。
「・・・誰だ?」
俺は叫んだ。
しかし、応答は無い。
暫くすると、足音が聞こえてきた。
ゆっくりと、こちらに向かってくる。
「・・・・・誰だ?」
俺はもう一度だけ叫んだ。
すると、一人の女性が、姿を現した。
黒髪で、俺と同じぐらいの身長。
多分、俺と同じぐらいの年齢。
顔は良く見えなかった。
「・・・・・目を、覚ませ。」
と、悲しそうに言って、また戻っていった。
俺はまだ聞きたいことがあったので、追いかけた。
しかし、いくら走っても追いつかない。
俺は叫んだ。


「・・・い、おい、大丈夫か?」
ゼロが目を開くと、目の前に見覚えのある顔が映った。
それは右目の包帯が目立つ、黒金だった。
「魘されてたぞ、お前。」
黒金は無表情だが、一応心配している様だった。
「・・・・ここは?」
まだ頭がハッキリしていないゼロは、黒金に聞いた。
「森の中だ。何が起こったかは、思い出せるか?」
「え?あ・・・・・・・。」
ゼロは自分の赤黒く染まった手を見て、思い出した。
刺した、人間を。
しかも、初めて会う、ただの他人を。
ゼロはまた混乱しかける。
「落ち着け、ゼロ。」
黒金はゼロの肩をしっかりと握り、静かに言った。
ゼロは黒金の顔を虚になってしまった瞳でしっかりと見る。
そして、ゼロは何を思ったのか、ボロボロと泣き崩れてしまった。


「あら、起きたのね。」
泣いてる途中、声が聞こえた。
黒金の物ではない、蜂蜜より甘ったるい声。
顔を上げて、まだぼやけてる視界を戻そうと目を擦る。
「・・・・・ます・・たぁ?」
「覚えていてくれたのね、光栄だわ。」
「そん・・な変・・な・・・名前、忘れよう・・・にも・・忘れ・・・れな・・・い・・・・・・。」
ゼロは、懲りずに泣きながら減らず口を叩く。
「ありがとう。それより、中学生にもなる子が泣いちゃ駄目じゃない。」
ますたぁはニッコリとしながら反撃する。
ゼロは涙を拭きながら、「余計なお世話だ。」と、短く言った。
「で、何で俺がここに居て、お前がここに居るのか疑問に思わないのか?」
「・・・・・そういえば、何で?誘拐でもしたの?」
まだちょっと目の下が赤いゼロは、不振気に質問する。
「言い方が悪いぞ。・・・助けた、一応。」
「へ?」
「刺した後、お前は混乱した。で、相手に連れ去られそうになった。」
「・・・・・・。」
「で、お前等を追跡してた俺が、お前を助けた。」
そして黒金は、喋るのをやめた。
「ふーん・・・・・・ちょっとまてちょっとまてちょっとまて!」
「ど、どうした。」
黒金は少し驚いた様子だった。
「まず何で黒金が俺達を追跡してたんだ?つーかまず何でますたぁって人まで居るんだ?そして何で俺が狙われてるんだ?」
何か違う意味で、またゼロは混乱する。
そしてその混乱中のゼロの質問攻めに、黒金は順に説明し始める。
「ますたぁは昔の戦友だ。まぁ、同じ部隊に所属してただけだがな。」
「そして、追跡云々の質問だけど。」
ますたぁがやっと会話に参加してきた。
「まず、君のそのIMが必要だったのよ。」
「・・・・・・は?」
ゼロは訳が分からないとゆう顔をしてますたぁを見つめる。
ますたぁは少し考えた後、何か思い出したらしく声をだした。
「そっか、そういえば本人は知らないのよね。」
「だから何なんだよ、俺のIMとかゆうの。」
ゼロは質問する。
「教えていいかしら?黒金。」
「ああ、今話さないとコイツも納得いかないだろう。」
黒金は自分で注いだコーヒーを飲みながら答えた。
そう、とだけ言ってますたぁは、説明を始めた。


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