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「・・・これを運べと?」 「文句あるですか」 目の前の大量に置かれた、マンション並の大きさの木を見ての事だった。 ---- 「おはよう御座いますです、ゼロさん。朝は早いんですね。」 昨日と同じ格好のまま客室から出てきたゼロに言う。 「学校に行ってる身だからな。自分の家じゃ朝飯も殆ど自分で準備せにゃならんし、嫌でも早起きになるよ。」 「そうなのですか、朝ご飯はもう出来ているですよ。」 木製のテーブルの上に、目玉焼きと野菜炒めの乗った皿と、パンが入った籠が其々二つ置いてあった。 「座ってくださいです。」 言われた通り座ると、メルフィーはコーンスープが入った器をゼロに差し出す。 ゼロはそれを受け取った。 メルフィーも自分の分のコーンスープを用意して座った。 「じゃあ、いただくのです。」 「いただきます。」 二人はそう言うと、黙々と食べ始めた。 「ご馳走様。」 「早いのですね、食べるの。」 メルフィーは、まだ半分しか食べていない目玉焼きの黄身の部分をスプーンですくいながら言う。 「生まれつきでね。」 ゼロは食器を片付ける。 「で、今日は何をするんだ?」 「食べてる途中なのです、食べ終わったら言うのです。」 と、メルフィーは言った。 「分かった。」 ゼロは椅子に座って待ち始めた。 それから10分後、メルフィーはやっと食べ終わった。 ---- 「俺は持ってないぞ?お前みたいな斧や能力、」 「知ってますよ。」 即答。 「特別力も強くないんだけど、」 「知ってますよ。」 即答。 「まず俺IM使えないっつーかどうゆうのか分からないんだけど、」 「知ってますよ。」 即答。 「・・・知恵を絞れと?」 「そうゆう事なのです。」 ・・・即答。 メルフィーは、ニッコリとしながら言っていた。

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