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小説や小説その31」(2007/02/26 (月) 15:45:13) の最新版変更点

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「あれ?ここに一度来た事あるの?」 「・・・ああ。」 ゼロが助けてもらった少女の小屋の前で、三人は話していた。 「いらっしゃいです、兄さんと、その友人方。」 メルフィーが紅茶を出しながら、親しげに挨拶をする。 「あと、ゼロさんでしたっけ。また会うとは思わなかったです。」 「俺もだよ。」 「いやー、僕の弟ちゃんと知り合いだったなんてねぇー。」 「俺だって驚いたよ、ちゃんと本名聞けばよかった。」 ゼロは紅茶を啜りながら言う。 ヒロ・フォートレに、メルフィー・フォートレ。 確かに、苗字は同じだ。 ・・・・弟? 「ん?弟?」 「そうだよ。」 「そうなのですよ。」 「へぇ・・・・・。」 いや外見からすると女なのだが。 でも男と言えば男・・・ 「まぁ、外見が外見だから仕方無いね。」 「良く間違えられるです。」 メルフィーはにっこりと微笑みながら言う。 やはり、男とは思えない程可愛い。 「で、今度からはココにゼロさんが泊まる予定なのですね?」 「そうだよ。一応協力者だからゼロ君の事宜しくね、メルフィー。」 「もちろんなのです。」 こうして見ると、二人は確かに仲の良い兄弟に見える。 「さて、じゃあゼロ君はメルフィーにしごき上げてもらおっか。」 「?」 「これでもあの子、君より強いよ。」 「ああ、たいしたもんだぞ。」 黒金が言うのだから、相当な物だろう。 「叔父上に鍛え上げられたですからね、小さい頃から。」 「じゃあ、僕達はこれで。」 「まだ色々、やらなきゃいけない事があるのでな。」 ヒロと黒金はそう言うと席を立った。 「詳しい事はメルフィーに聞いてね、僕達ここの事に関してはサッパリだし。」 「分かった。」 ゼロとメルフィーは二人を見送ると、リビングへと戻っていった。 「で、俺は何をすれば良いんだ?」 ゼロは椅子に座りかけたメルフィーに言う。 「積極的ですね。」 「何もやらないのは失礼だしな。」 「そうですね、じゃあ今から・・・」 そう言うとメルフィーは、テーブルにある花瓶を右に素早く動かす。 すると、大きな音を立てて、向こう側の床から壁が現れた。 その壁には、斧や大鎌、鉈や太刀など、美しく彫刻された物騒な武器が数多く飾られている。 「貴方の技能、体力、気力といった戦闘能力を、実戦によって調べさせてもらうのです。」 ニッコリとしながら斧を手に取った。

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