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向き合って寝たりもするし、背中合わせの時だってある。
不思議なのは、余程無茶な寝方をしない限りは、
朝になって…私が目を覚ますといつも、
目の前で彼は微笑みながら、じー、と私の顔を覗き込んでいるのだ。

例によって今日もそうだったので、思い切って聞いてみた。
目が覚めたすぐ後に。

「ね、大樹さん」
「んー?」
「私が目覚ますと、何でいつも顔覗き込んでるの?」
「そりゃ、もちろん、寝顔の恵理が可愛いから」
 
「っあ、え…ぅ。
だ、大樹さんのえっち…っ」

「何でだよっ!?」

ハタから見れば「何てノロケだ」と言われそうなコメントが返ってきた。
…大樹さんにしては珍しい事を言うなあ、と思っていたら、
考え込んでいる自分に気づいたのか、更に新たな一言が。

「それに、本来の恵理を見れるのは寝ているときくらいだしなぁ。」

「…え?」
思わず聞き返す。

「ほら、恵理はいつもメガネ掛けているだろう?
…視力良い癖に。」

「あー……」
確かにそうだ。
本来なら目の良い私はメガネなんてかけなくてもいいのだけど、
敢えてメガネを掛けている。…今じゃ、掛ける事自体が癖になってたりするんだけど。

もう、メガネかける理由もなくなっちゃったし、
かけるの止めた方が良いかな… そんな事を思った時だった。
「でも、俺はメガネをかけてる恵理も、かけてない恵理も、好きなの。」

――――――そんなこんなで、今も私はメガネを掛けている。