「・・・・いつも・・・すみません」
「いや、いいんだよ。
…一人で居るのも、あれだしね。
恵理や兄貴が来てくれるだけで充分さ。」
「そうですか・・・・ 何か、私に出来ることがあればいいのですが」
「だから、レイキさんは気にしなくていいって。
確かに今、君が使ってる部屋は美亜が使ってた部屋だけれど。
―――・・・もう、何処にも、残ってないんだ。彼女の、跡は。」
「・・・・判ってます。
私が『覚えています』。
だからそんな辛そうな顔をしないで下さい。」
「え・・・ あ、ごめ」
「それに今は、あの人もたまに来てくれてますから」
「あぁ――― こないだ玄関ですれ違ったからオレも挨拶したよ。
結構いい人な気がしたぜ?」
(・・・・・ピンポーン、とベルの鳴る音が聞こえた)
「やっほーっ!
銀矢っ、レイキ借りるよー♪」
「あ… 恵理…」
「彼女は物じゃないだろ?w」
「えへへー。
じゃ、早速出かけましょ… さっ、レイキいこいこ♪」
最終更新:2007年09月03日 22:01